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18歳・雨水 ーごめんー
嘘だろう?
しおりを挟む(夕人ーーーー……っ‼︎)
ーーーガラッ!!
職員室のドアを勢いよく開けて、中を見渡す。
「こら、玖賀‼︎ノックぐらいしないかっ!」
「あの、…っ!夕人っ……先生、夕人は⁉︎」
ノックも無しに不躾にドアを開け突然現れた速生に、職員室にいたクラス担任は怒鳴ったが、速生のその尋常ではない慌てた様子に怪訝な表情で室内を見渡す。
「ーーー相模なら、もう帰ったぞ…?
ついさっきだから、まだ校内にいるんじゃ……あっおい!玖賀!」
速生は返事もせず職員室を走って出た。
「夕人ぉーーーっ!!」
廊下を端から端まで見渡し、大きな声で名前を呼ぶ。返事はない。
走って下駄箱に向かい、確認するが夕人の靴はそこには無い。
速生は上履きのまま校舎から飛び出した。
まわりを見渡しながら走って校門を出たその時。
バス停の先に、夕人の後ろ姿が見えた。
いつもならバスに乗ってるはずの夕人が、なぜか、歩道を歩いている。
「ーーー…………夕人っ‼︎」
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