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17歳・霜降 ー交わされるきみへの想いー
4.君とのこれまでの日々を忘れることはないんだ
しおりを挟むプログラムの最後、軽音部のライブは盛大な拍手により幕を閉じた。
夕人と速生の、高校生活最後の文化祭が終わりを告げる。
沈みゆく夕陽を見つめ、静かにーー……
夕人は心の中で想う。
きっと、この日を忘れない。
これまでの、二人で過ごしたかけがえのない日々を。
笑い合い、戯れあって、触れ合った感触を。
未だ口にはできない、この想いを。
速生へと真っ直ぐ向かう、変えようの無い、確かなもの。
何年先の未来でも、きっと。
絶対に、忘れない。
記憶から、薄れることはないと誓える。
ーーーたとえ、離れてしまっていたとしても。
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