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そうめんの国
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白いそうめんの中、一際目立つピンクのそうめんはお姫様。緑色の勇者と共に冒険の旅に出るの。
「はいはい、お母さんの分のピンクと緑のそうめんを食べちゃったのは、冒険の旅に出たからだと?」
呆れて言うお母さんの言葉に、きいちゃんはえへへと笑って返しました。
小学2年生の夏休み。お祖母ちゃんから届いたそうめんを毎日毎日せっせと食べていたのだけれど、さすがに飽きます。
お父さんは嫌いだからと食べてくれない。きっと、お父さんも子供の頃にそうめん攻撃にあったに違いない。
その日の夜の夢で、きいちゃんはそうめん国のお姫様になっていました。魔王チーズの手下、ポテト、塩コショウが白いそうめん国民を苛めます。魔王チーズがきいちゃんへ襲いかかり、それを跳ね返したのはそうめん国の勇者でした。
いい匂いに目が覚めると、きいちゃんはそうめんのお姫様ではなく、きいちゃんでした。
「この匂いは、ピザね!」
飛び起きて居間へと勢い良く入ると勇者、いえ、従兄のカイくんが。
カイくんの手にはピザのような物が乗っています。
「そうめんガレットだよ」
そうめんとポテトとチーズと塩こしょう。
「美味しい」
お姫様は呟きました。
冒険は、もうちょっと後ね。
「はいはい、お母さんの分のピンクと緑のそうめんを食べちゃったのは、冒険の旅に出たからだと?」
呆れて言うお母さんの言葉に、きいちゃんはえへへと笑って返しました。
小学2年生の夏休み。お祖母ちゃんから届いたそうめんを毎日毎日せっせと食べていたのだけれど、さすがに飽きます。
お父さんは嫌いだからと食べてくれない。きっと、お父さんも子供の頃にそうめん攻撃にあったに違いない。
その日の夜の夢で、きいちゃんはそうめん国のお姫様になっていました。魔王チーズの手下、ポテト、塩コショウが白いそうめん国民を苛めます。魔王チーズがきいちゃんへ襲いかかり、それを跳ね返したのはそうめん国の勇者でした。
いい匂いに目が覚めると、きいちゃんはそうめんのお姫様ではなく、きいちゃんでした。
「この匂いは、ピザね!」
飛び起きて居間へと勢い良く入ると勇者、いえ、従兄のカイくんが。
カイくんの手にはピザのような物が乗っています。
「そうめんガレットだよ」
そうめんとポテトとチーズと塩こしょう。
「美味しい」
お姫様は呟きました。
冒険は、もうちょっと後ね。
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