上 下
26 / 169

懇願~早朝の出待ち~

しおりを挟む
 結局大騒ぎになってしまったことで、国の憲兵団が駆け付けてきたものの、一座の団員たちがもっともらしい適当な言い訳を並べ立て誤魔化したおかげで、疑問を浮かべながら憲兵団は帰っていった。
 無事に騒ぎも収束したので、俺たちは再び仮設宿舎のルーデンスさんの部屋へと戻って来た。
 ラフタさんが事件の顛末を話し終わった後、ルーデンスさんは俺たちに向き直り再び頭を下げたのだ。

「フリルに続いてあの二匹のことと言い、お前さん方には迷惑をかけたようで……一座を代表してお礼する、ありがとう」
「まあとにかく、何事もなくてよかったですよ」

 俺の言葉を受けてルーデンスさんが顔を上げるも、複雑な表情を浮かべていた。
 少し考えるそぶりを見せたあと、ルーデンスさんが口を開く。

「今回の件、どう思うかの?」
「人為的に引き起こされた事件ですね、間違いないです」

 ルーデンスさんの言葉を受けて、エナがこれ以上にないくらい力強く断言した。

「犯人は……言うまでもないか」
「はい、先程のあの人でしょうね」

 あのキザ男以外に誰だというのか。
 最悪アイツじゃないにしろ、おそらくはアイツの関係者……カルマ教団の仕業だろう。
 昔母親に「証拠もないのに決めつけてはいけません!」と言われたことがあるが、そんな当たり前の常識すら通じない相手ってのはどこの世界にもいるもんなんだなぁ。

「ふむ……しかしわからんのがなぜこの一座を……ひいてはフリルを狙っておるのか」

 あれ?もしかしてルーデンスさんってフリルが歌魔法を使えるってこと知らないのか?
 ふとエナに視線を向けると、俺の考えを視線から読み取ったらしく、俺を横目でチラ見して小さく頷いた。
 エナ曰く使い手の滅多にいない高等な魔法らしいし、エナのように魔法に長けた人じゃないと気が付けない物なのかもな。

「恐らくですが、フリルちゃんは新緑の歌姫として有名ですし、教団としてはそんなフリルちゃんを自分たちの下に引き入れることで、プロバガンダ的な役割をさせる腹積もりなんだと思います」
「カルマ教団はただでさえ評判が良くないからなぁ」

 エナのもっともらしい意見に賛同したものの、それが嘘であることは当然知ってのことだ。
 フリルの歌魔法については知らせる必要はないと思ったんだろう。

「まったくもって困った連中じゃわい……」
「安心しろよ座長!次アイツが来たときはアタシがぶん殴ってでも追い返すからさ!アタシだってコックルやピースケの件で頭に来てるんだ!」

 相当腹に据えかねてるのか、ラフタさんが怒りの形相で殴るアクションをした。

「お前さん方はいつまでこの国に滞在する予定なのかな?」
「二日ほどの予定ではありますが……」
「そうか……悪いことは言わん、明日にはこの国を出た方がいいじゃろうな」

 そう言ってルーデンスさんが目を伏せる。
 これ以上この件に深入りして、俺たちまでカルマ教団に目を付けられるべきではないという配慮なんだろうなぁ。
 部屋中に重い沈黙がのしかかるも、ほどなくしてエナが口を開く。

「そう……ですね。明日にはこの国を発とうと思います」

 その言葉を最後にこの会話は打ち切られることとなった。




 一座の団員たちに別れをつげ、俺たちはモヤモヤとした気分を抱えたまま、宿への道のりを歩いて行く。
 俺たちは誰一人口を開かず、少し気まずい空気が取り巻いている。

「エナお姉ちゃん、あれでよかったのかな?」

 その空気に耐えかねたテレアが、エナに対し問いかけた。

「いいんですよテレアちゃん、これ以上深入りしてしまったら座長さんの厚意を無駄にすることになりますから」
「あれはやっぱりそういう意味だったんだな」
「はい……正直なところカルマ教団に深入りするなというのは私も同意見です」

 ちゃんと聞いたわけではない物の、エナが過去にあの教団と何らかの関わりがあったことからこその意見なんだろうな。
 俺としてはそんなエナの意見を尊重したいと思う反面、テレアのように本当にあれでよかったのか?という思いもあり、その二つが俺の中で複雑に絡み合う。

「でもフリルお姉ちゃんはこのままだとどうなっちゃうのかな?」

 テレアなりにちゃんと今回の件を理解しているらしく、狙われてるだろうフリルの安否を心配しているようだ。
 優しい子だからなぁ……一度関わってしまった以上、気になってしまうんだろうな。

「お兄ちゃんもやっぱりエナお姉ちゃんと同じ……なのかな?」
「俺は……」

 テレアの問いかけに俺はすぐに答えることができなかった。
 正直俺だってどうしていいのかわからないのだ。
 結局その後はこの件については誰も触れることなく、少し重苦しい空気を引きずったまま宿に着き、俺たちはそれぞれの部屋で就寝したのだった。




 明けて翌日。
 結局昨日の一件のことがずっと心に棘のように引っかかっていて、そればかり気にするあまりちゃんと寝られなかった。

「はぁ……どうするべきなんだろうな」

 もう何度目かもわからないその言葉を呟いた俺は、ベッドから起き上がり軽く身支度を整えて宿の自室を後にした。
 軽く外でも散歩してこれば少しは気が晴れるかも……そんなことを思いつつ宿を出ようと出口までやってきた。

「……待ってた」
「うおわっ!?」

 外へと続く宿屋の扉を開けた途端、俺を待ち構えていたらしい見知った緑髪の少女と鉢合わせた。

「お前、フリルじゃないか!?何やってんだこんな朝っぱらから!?」
「……シューイチを出待ちしてた」

 どっちかというと出待ちされるのはフリルの方なんじゃ……というツッコミをぐっと堪え、俺は話を続ける。

「一人でこんなところに来たら、また一座の人間に心配かけるぞ?」
「……今日は公演ないから大丈夫。……私も絶賛フリー」
「うん、それならいいかってならねーよ!お前もしかして誰にも何も言わずに来たんじゃないだろうな?」
「……それいつものことだから」

 相変わらず独特のリズムで話すので、会話がしづらいったらないな!
 どうしたもんかと頭を掻いていると、フリルがやけに真剣な眼差しで俺を見ているのに気が付く。

「俺に何か用なのか?」
「……お仕事の依頼に来た」
「仕事の依頼?」

 俺の言葉にフリルが小さく頷く。

「……ルーデンス旅芸人一座を助けてほしい」
「めっちゃざっくりしてるな」
「……だめ?」

 フリルが首をかしげる。
 ダメとかそれ以前の問題が山積みだからな?

「冒険者として俺たちに依頼をしたいなら、まずはギルドを通してこい。話はそれからだ」
「……何日か前にギルドに依頼を出しに行ったことあるけど、話にならないって突っぱねられた」

 すでに行っていたとは恐れ入る。見かけによらず行動力あるなこの子。

「そりゃそんなざっくりした内容じゃ断られるのも当たり前だろ」
「……他にどう言えばいいのかわからない」

 その内容じゃ仮に正式な依頼として受理されたとしても恐らく誰もやりたいだなんて思わないだろうし、事実をありのままにしてもカルマ教団が関わっているとなると、そんな依頼は誰も受けたがらないだろう。
 どの道今回の一件を解決したいなら、まず冒険者ギルドに依頼すること自体が間違いなのだ。

「……おじじは気にしてない風を装ってるけど、実はこの国に来てからずっと嫌がらせされてて結構参ってる」
「この国に来てからって……そもそも一座がこの国きたのって何時なんだ?」
「……10日前で、昨日は二回目の公演だった」

 ということは、俺たちがまだマグリドにいた頃からあのキザ野郎がちょっかい出してきてるのか。
 見たところルーデンスさんももう歳だし、10日も嫌がらせされ続けてたら相当身体にも精神にも負担が大きいだろうな。
 フリルがなんとかしようと冒険者ギルドまで足を運んだのも頷ける。

「……このまま嫌がらせされたからなんて理由で一座を終わらせたくない」
「一つ聞きたいんだけど、フリルは一座が解散することについては容認しているのか?」
「……本当は嫌だけど、おじじがそう決めたのなら仕方ない」

 フリルの心を占める割合は、自分の気持ちよりもルーデンスさんの事のほうが上回っているんだろうな。

「一座が解散したら、フリルはどうするんだ?」
「……どうもしない、今までと変わらずおじじの傍にいる」

 これはなんとなくだけど、ルーデンスさんはそれを良しとしないと思う。
 フリルの両親を見つけるまでは死んでも死にきれないとまで言ってたしな。

「……一座の解散はもう避けられないなら、きちんとした形で終わらせるべきだと思う」
「それには俺も同意だけどな」

 あんな奴のせいで、あの素晴らしい一座が潰されていいわけがないんだ。
 俺だってそんなことはわかっているし、それはエナだって同じだと思う。
 過去の経験が邪魔をしているだけで、本当はエナだってあの一座を……引いてはフリルのことを助けたいと思っているはずなんだ。
 だけどカルマ教団には関わらない方がいいという意見は、無視するべきはないというのもまた事実なのであって……。

「……昨日の事件を見て、もうシューイチしか頼れる人がいないって思った」
「全裸だったけどな」
「……全裸でもいい……一座を、おじじを助けてほしい」

 さて……思いがけずフリルの一座やルーデンスさんへの想いの強さを知ってしまった。
 狙われているのは自分なのに、それでも自分じゃなくて一座やルーデンスさんを助けてほしいとこの子は懇願している。
 その想いはとても高尚なものに思える反面、不安定で触れただけで壊れてしまいそうな危うい儚さを含んでいる。

「仮に俺が一座をカルマ教団から救ったとしても、どうせ一座は解散するんだろ?だったら意味なんてないんじゃないのか?」
「……意味がなくなんてない、一座やおじじには最後まで笑顔でいてほしい。……あの教団のせいでみんなが笑顔のまま終わることができないなんて私は嫌」
「そっか」

 我ながら意地悪な質問をしてしまったが、これで俺の心も決まった。
 結局は俺がどうしたいかってことなんだよな。

「わかったよ、俺に何ができるかって話だけど、あの一座を救ってみせるよ」
「……本当に?」
「ただし救うのは一座だけじゃないぞ?俺はフリルだって助けてやりたい」
「……ロリコン?」
「なんでやねん!」

 なんでここにきてネタを挟んでくるかなこの子は!?
 折角頑張ってシリアスな空気作ってたのにすべてが台無しだ!

「……冗談、頼りにしてる」

 そう言って小さく笑うフリルを見つつ、またエナにお人よしと言われてしまうのだろうな……と思い俺は苦笑を禁じえなかった。
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

(完結)醜くなった花嫁の末路「どうぞ、お笑いください。元旦那様」

音爽(ネソウ)
ファンタジー
容姿が気に入らないと白い結婚を強いられた妻。 本邸から追い出されはしなかったが、夫は離れに愛人を囲い顔さえ見せない。 しかし、3年と待たず離縁が決定する事態に。そして元夫の家は……。 *6月18日HOTランキング入りしました、ありがとうございます。

僕の家族は母様と母様の子供の弟妹達と使い魔達だけだよ?

闇夜の現し人(ヤミヨノウツシビト)
ファンタジー
ー 母さんは、「絶世の美女」と呼ばれるほど美しく、国の中で最も権力の強い貴族と呼ばれる公爵様の寵姫だった。 しかし、それをよく思わない正妻やその親戚たちに毒を盛られてしまった。 幸い発熱だけですんだがお腹に子が出来てしまった以上ここにいては危険だと判断し、仲の良かった侍女数名に「ここを離れる」と言い残し公爵家を後にした。 お母さん大好きっ子な主人公は、毒を盛られるという失態をおかした父親や毒を盛った親戚たちを嫌悪するがお母さんが日々、「家族で暮らしたい」と話していたため、ある出来事をきっかけに一緒に暮らし始めた。 しかし、自分が家族だと認めた者がいれば初めて見た者は跪くと言われる程の華の顔(カンバセ)を綻ばせ笑うが、家族がいなければ心底どうでもいいというような表情をしていて、人形の方がまだ表情があると言われていた。 『無能で無価値の稚拙な愚父共が僕の家族を名乗る資格なんて無いんだよ?』 さぁ、ここに超絶チートを持つ自分が認めた家族以外の生き物全てを嫌う主人公の物語が始まる。 〈念の為〉 稚拙→ちせつ 愚父→ぐふ ⚠︎注意⚠︎ 不定期更新です。作者の妄想をつぎ込んだ作品です。

【完結】言いたいことがあるなら言ってみろ、と言われたので遠慮なく言ってみた

杜野秋人
ファンタジー
社交シーズン最後の大晩餐会と舞踏会。そのさなか、第三王子が突然、婚約者である伯爵家令嬢に婚約破棄を突き付けた。 なんでも、伯爵家令嬢が婚約者の地位を笠に着て、第三王子の寵愛する子爵家令嬢を虐めていたというのだ。 婚約者は否定するも、他にも次々と証言や証人が出てきて黙り込み俯いてしまう。 勝ち誇った王子は、最後にこう宣言した。 「そなたにも言い分はあろう。私は寛大だから弁明の機会をくれてやる。言いたいことがあるなら言ってみろ」 その一言が、自らの破滅を呼ぶことになるなど、この時彼はまだ気付いていなかった⸺! ◆例によって設定ナシの即興作品です。なので主人公の伯爵家令嬢以外に固有名詞はありません。頭カラッポにしてゆるっとお楽しみ下さい。 婚約破棄ものですが恋愛はありません。もちろん元サヤもナシです。 ◆全6話、約15000字程度でサラッと読めます。1日1話ずつ更新。 ◆この物語はアルファポリスのほか、小説家になろうでも公開します。 ◆9/29、HOTランキング入り!お読み頂きありがとうございます! 10/1、HOTランキング最高6位、人気ランキング11位、ファンタジーランキング1位!24h.pt瞬間最大11万4000pt!いずれも自己ベスト!ありがとうございます!

貴族に生まれたのに誘拐され1歳で死にかけた

佐藤醤油
ファンタジー
 貴族に生まれ、のんびりと赤ちゃん生活を満喫していたのに、気がついたら世界が変わっていた。  僕は、盗賊に誘拐され魔力を吸われながら生きる日々を過ごす。  魔力枯渇に陥ると死ぬ確率が高いにも関わらず年に1回は魔力枯渇になり死にかけている。  言葉が通じる様になって気がついたが、僕は他の人が持っていないステータスを見る力を持ち、さらに異世界と思われる世界の知識を覗ける力を持っている。  この力を使って、いつか脱出し母親の元へと戻ることを夢見て過ごす。  小さい体でチートな力は使えない中、どうにか生きる知恵を出し生活する。 ------------------------------------------------------------------  お知らせ   「転生者はめぐりあう」 始めました。 ------------------------------------------------------------------ 注意  作者の暇つぶし、気分転換中の自己満足で公開する作品です。  感想は受け付けていません。  誤字脱字、文面等気になる方はお気に入りを削除で対応してください。

婚約破棄されたら魔法が解けました

かな
恋愛
「クロエ・ベネット。お前との婚約は破棄する。」 それは学園の卒業パーティーでの出来事だった。……やっぱり、ダメだったんだ。周りがザワザワと騒ぎ出す中、ただ1人『クロエ・ベネット』だけは冷静に事実を受け止めていた。乙女ゲームの世界に転生してから10年。国外追放を回避する為に、そして后妃となる為に努力し続けて来たその時間が無駄になった瞬間だった。そんな彼女に追い打ちをかけるかのように、王太子であるエドワード・ホワイトは聖女を新たな婚約者とすることを発表した。その後はトントン拍子にことが運び、冤罪をかけられ、ゲームのシナリオ通り国外追放になった。そして、魔物に襲われて死ぬ。……そんな運命を辿るはずだった。 「こんなことなら、転生なんてしたくなかった。元の世界に戻りたい……」 あろうことか、最後の願いとしてそう思った瞬間に、全身が光り出したのだ。そして気がつくと、なんと前世の姿に戻っていた!しかもそれを第二王子であるアルベルトに見られていて……。 「……まさかこんなことになるなんてね。……それでどうする?あの2人復讐でもしちゃう?今の君なら、それができるよ。」 死を覚悟した絶望から転生特典を得た主人公の大逆転溺愛ラブストーリー! ※最初の5話は毎日18時に投稿、それ以降は毎週土曜日の18時に投稿する予定です

元悪役令嬢はオンボロ修道院で余生を過ごす

こうじ
ファンタジー
両親から妹に婚約者を譲れと言われたレスナー・ティアント。彼女は勝手な両親や裏切った婚約者、寝取った妹に嫌気がさし自ら修道院に入る事にした。研修期間を経て彼女は修道院に入る事になったのだが彼女が送られたのは廃墟寸前の修道院でしかも修道女はレスナー一人のみ。しかし、彼女にとっては好都合だった。『誰にも邪魔されずに好きな事が出来る!これって恵まれているんじゃ?』公爵令嬢から修道女になったレスナーののんびり修道院ライフが始まる!

【完結】悪役令嬢に転生したけど、王太子妃にならない方が幸せじゃない?

みちこ
ファンタジー
12歳の時に前世の記憶を思い出し、自分が悪役令嬢なのに気が付いた主人公。 ずっと王太子に片思いしていて、将来は王太子妃になることしか頭になかった主人公だけど、前世の記憶を思い出したことで、王太子の何が良かったのか疑問に思うようになる 色々としがらみがある王太子妃になるより、このまま公爵家の娘として暮らす方が幸せだと気が付く

【完結】私だけが知らない

綾雅(りょうが)祝!コミカライズ
ファンタジー
目が覚めたら何も覚えていなかった。父と兄を名乗る二人は泣きながら謝る。痩せ細った体、痣が残る肌、誰もが過保護に私を気遣う。けれど、誰もが何が起きたのかを語らなかった。 優しい家族、ぬるま湯のような生活、穏やかに過ぎていく日常……その陰で、人々は己の犯した罪を隠しつつ微笑む。私を守るため、そう言いながら真実から遠ざけた。 やがて、すべてを知った私は――ひとつの決断をする。 記憶喪失から始まる物語。冤罪で殺されかけた私は蘇り、陥れようとした者は断罪される。優しい嘘に隠された真実が徐々に明らかになっていく。 【同時掲載】 小説家になろう、アルファポリス、カクヨム、エブリスタ 2023/12/20……小説家になろう 日間、ファンタジー 27位 2023/12/19……番外編完結 2023/12/11……本編完結(番外編、12/12) 2023/08/27……エブリスタ ファンタジートレンド 1位 2023/08/26……カテゴリー変更「恋愛」⇒「ファンタジー」 2023/08/25……アルファポリス HOT女性向け 13位 2023/08/22……小説家になろう 異世界恋愛、日間 22位 2023/08/21……カクヨム 恋愛週間 17位 2023/08/16……カクヨム 恋愛日間 12位 2023/08/14……連載開始

処理中です...