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廃線隧道(ずいどう) 第3話 ふしぎな国のアリス遊園地
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不思議な国のアリスの様な体感ができる屋外博物館を見つけたと言って、廃線隧道(ずいどう) に、千春を連れていくことにした。
車で迎えに行くと、俺の説明が悪かったみたいで、千春は、アリスのコスプレ姿で家から出てきた。着替えさせると、時間がかかるので、アリスのコスプレのまま連れていくことにした。
前回の様に、シャチホコ村の村道に路上駐車し、一旦、シャチホコ川の河原に降り、獣道を登ると、雑草に埋もれた廃線隧道(ずいどう) の入口に着いた。
今日は、隧道入口近くに、野生のサルが2匹、じゃれあっていた。
千春のアリス服が汚れないように、雑草を踏み倒した。
2人で隧道入口から中に入り、遠くに見える出口を目指して、くの字に曲がっている廃線隧道(ずいどう)を進むことにした。
懐中電灯を取り出そうと思って、リックの中を手さぐりで探して、取り出してみたら、リモコンを取り出してしまった。
ためしに、2と書かれたリモコンのボタンを押してみたら、数字の2が点滅し始めた。
廃線隧道(ずいどう)内に、ぶーんと低い音が響き、表示器に数字の2が点灯した。
リモコンは、換気扇のオン・オフだろうとおもった。
隧道内の気温は、初秋(しょしゅう)の割には、冷えていた。
隧道の足元には、光苔で包まれたバラスト石が散乱し、天井から、水滴を垂らしながら、石灰岩が垂れ下がっていた。
懐中電灯も取り出し、地面や壁面を照らしながら、廃線隧道(ずいどう)を奥に進んだ。
廃線隧道(ずいどう) の出口の外は、前回と同じ屋外博物館だろうと思ったが、意に反し、何かのテーマパークへ出た。
ふしぎな国のアリス遊園地、の様だ。ここの時間軸と場所は、不明である。
振り返ると、今、出て来たのは、カエルの穴(Frog Hole Emergency Exit)
であった。
展示物1: 白ウサギ
ウサギ穴の近くに、チョッキを着た赤目の白ウサギのオブジェクト
が展示されている。
近寄ると、白ウサギは、動き出し、チョッキのポケットから時計を取り出し、『遅刻だ、遅刻だ』と、人語をしゃべってウサギ穴に入っていった。
千春は、喜び、俺たちも、ウサギの後を追って、ウサギ穴に入った。すると、そこは、立坑だった。しかし、低重力に調整されていたので、ゆっくり、自然落下することができた。
展示物2: ドアと小びん
立坑底の空間には、小びんが置かれたテーブルがあり、高さ40センチくらいのドアがあった。
小びんには、”飲め”と書かれていた。
千春は、小びんの中身を半分飲んで、俺に渡して来たので、俺は、残りを全部飲んだ。飲み終わると、テーブルとドアが、ぐんぐん、大きくなっていった。俺たちの身体が小さくなっていくと思ったが、小びんは、大きさが変化しなかったので、テーブルとドアが、大きくなっていったと、思った。
すごいテクノロジーだ、ここの時間軸は、未来だと思った。金の鍵でドアを開け、中へ入った。
ここで、俺は、このまま、進むと、アリスが足をすべらせて、池か川に落ちて、ハツカネズミとともに、濡れネズミになるストーリが展開することを思い出した。
俺は、千春に、『小学生の頃、竜神池に落ちたことがあるだろう。
早く、カエルの穴を探して、ここを脱出しないと、また、洗いっこ する羽目になる。
スマホも水没するから、ここで撮影した画像もダメになってしまう。』と、言った。
見回すと、カエルの穴が見つかったので、2人で、急いで穴に入った。
無事に、カエルの穴から廃線隧道(ずいどう)内に戻った。
廃線隧道の入口は、雑草に埋もれており、じゃれあっている、野生の2匹のサルが、まだ、いたので、元の時間軸に戻れたと、確信した。
俺は、千春に、『濡れネズミになっても良いような服を着て、また来よう。
また、廃線隧道(ずいどう)内に、バスタオルと、着替え服を入れた手提げ袋を置いておくと、良いかも。』と言った。
車で迎えに行くと、俺の説明が悪かったみたいで、千春は、アリスのコスプレ姿で家から出てきた。着替えさせると、時間がかかるので、アリスのコスプレのまま連れていくことにした。
前回の様に、シャチホコ村の村道に路上駐車し、一旦、シャチホコ川の河原に降り、獣道を登ると、雑草に埋もれた廃線隧道(ずいどう) の入口に着いた。
今日は、隧道入口近くに、野生のサルが2匹、じゃれあっていた。
千春のアリス服が汚れないように、雑草を踏み倒した。
2人で隧道入口から中に入り、遠くに見える出口を目指して、くの字に曲がっている廃線隧道(ずいどう)を進むことにした。
懐中電灯を取り出そうと思って、リックの中を手さぐりで探して、取り出してみたら、リモコンを取り出してしまった。
ためしに、2と書かれたリモコンのボタンを押してみたら、数字の2が点滅し始めた。
廃線隧道(ずいどう)内に、ぶーんと低い音が響き、表示器に数字の2が点灯した。
リモコンは、換気扇のオン・オフだろうとおもった。
隧道内の気温は、初秋(しょしゅう)の割には、冷えていた。
隧道の足元には、光苔で包まれたバラスト石が散乱し、天井から、水滴を垂らしながら、石灰岩が垂れ下がっていた。
懐中電灯も取り出し、地面や壁面を照らしながら、廃線隧道(ずいどう)を奥に進んだ。
廃線隧道(ずいどう) の出口の外は、前回と同じ屋外博物館だろうと思ったが、意に反し、何かのテーマパークへ出た。
ふしぎな国のアリス遊園地、の様だ。ここの時間軸と場所は、不明である。
振り返ると、今、出て来たのは、カエルの穴(Frog Hole Emergency Exit)
であった。
展示物1: 白ウサギ
ウサギ穴の近くに、チョッキを着た赤目の白ウサギのオブジェクト
が展示されている。
近寄ると、白ウサギは、動き出し、チョッキのポケットから時計を取り出し、『遅刻だ、遅刻だ』と、人語をしゃべってウサギ穴に入っていった。
千春は、喜び、俺たちも、ウサギの後を追って、ウサギ穴に入った。すると、そこは、立坑だった。しかし、低重力に調整されていたので、ゆっくり、自然落下することができた。
展示物2: ドアと小びん
立坑底の空間には、小びんが置かれたテーブルがあり、高さ40センチくらいのドアがあった。
小びんには、”飲め”と書かれていた。
千春は、小びんの中身を半分飲んで、俺に渡して来たので、俺は、残りを全部飲んだ。飲み終わると、テーブルとドアが、ぐんぐん、大きくなっていった。俺たちの身体が小さくなっていくと思ったが、小びんは、大きさが変化しなかったので、テーブルとドアが、大きくなっていったと、思った。
すごいテクノロジーだ、ここの時間軸は、未来だと思った。金の鍵でドアを開け、中へ入った。
ここで、俺は、このまま、進むと、アリスが足をすべらせて、池か川に落ちて、ハツカネズミとともに、濡れネズミになるストーリが展開することを思い出した。
俺は、千春に、『小学生の頃、竜神池に落ちたことがあるだろう。
早く、カエルの穴を探して、ここを脱出しないと、また、洗いっこ する羽目になる。
スマホも水没するから、ここで撮影した画像もダメになってしまう。』と、言った。
見回すと、カエルの穴が見つかったので、2人で、急いで穴に入った。
無事に、カエルの穴から廃線隧道(ずいどう)内に戻った。
廃線隧道の入口は、雑草に埋もれており、じゃれあっている、野生の2匹のサルが、まだ、いたので、元の時間軸に戻れたと、確信した。
俺は、千春に、『濡れネズミになっても良いような服を着て、また来よう。
また、廃線隧道(ずいどう)内に、バスタオルと、着替え服を入れた手提げ袋を置いておくと、良いかも。』と言った。
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