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相談
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次の日朝起きるのが憂鬱だった。
あれから色々考えすぎてあまり眠れていない。
目のくまもひどいし最悪だ。
ガラガラッと扉を開けて自分の席につく。
はぁっとなんだか無意識にため息をついてしまう。
今日だけでも何度目だろうか。
「すずー!おっはよ!どーしたん?」
机の前にしゃがんで顔をひょっこり出して覗きこんでくる美咲。
この子は私の幼馴染みで親友だ。
「いや、昨日先生と教室でキスしてたところを誠くんに見られちゃって…」
「え?!てか誠くんってあの学校の王子様とか言われてるあの誠くんだよね?!」
「うん。そうだよ。バラさないかわりに俺の言うこと聞けって脅されて…」
は?っと驚いた声をあげる美咲。
「ちょっ、声大きい!」
「あっ、ごめん。」
ちょっと取り乱しちゃってと言いながら笑う美咲。
いや、みんなの視線いたいから勘弁してほしい。
「え?!でもあいつの本性そんなやばいんだ。なんか裏がありそうな奴とは思ってたけどさ。」
「しかも5分以内とか無理でしょ。」
「それな。私がガツンとあいつに説教してきてやろうか!」
「え?大丈夫なの?」
「大丈夫大丈夫!あんな奴怖くなんてないから美咲様に任せなさい。」
なんだかこの時は美咲が頼もしく見えた。
その後はテスト期間って事もあって、2人で勉強したり授業したりでいつも通りの日常だった。
あれから色々考えすぎてあまり眠れていない。
目のくまもひどいし最悪だ。
ガラガラッと扉を開けて自分の席につく。
はぁっとなんだか無意識にため息をついてしまう。
今日だけでも何度目だろうか。
「すずー!おっはよ!どーしたん?」
机の前にしゃがんで顔をひょっこり出して覗きこんでくる美咲。
この子は私の幼馴染みで親友だ。
「いや、昨日先生と教室でキスしてたところを誠くんに見られちゃって…」
「え?!てか誠くんってあの学校の王子様とか言われてるあの誠くんだよね?!」
「うん。そうだよ。バラさないかわりに俺の言うこと聞けって脅されて…」
は?っと驚いた声をあげる美咲。
「ちょっ、声大きい!」
「あっ、ごめん。」
ちょっと取り乱しちゃってと言いながら笑う美咲。
いや、みんなの視線いたいから勘弁してほしい。
「え?!でもあいつの本性そんなやばいんだ。なんか裏がありそうな奴とは思ってたけどさ。」
「しかも5分以内とか無理でしょ。」
「それな。私がガツンとあいつに説教してきてやろうか!」
「え?大丈夫なの?」
「大丈夫大丈夫!あんな奴怖くなんてないから美咲様に任せなさい。」
なんだかこの時は美咲が頼もしく見えた。
その後はテスト期間って事もあって、2人で勉強したり授業したりでいつも通りの日常だった。
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