43 / 85
序章(プロローグ)
第43話 脳筋虎男に挑まれる
しおりを挟む
虎人「どんな強面の獣人が出てくるのかと思えば…チビ猫一匹かよっ!」
狼人「おい、本当にこんな奴が領主の騎士達を斃したってのか?」
牛人「だが、街に騎士が居なくなったのは事実だ」
熊人「騎士達が全滅したってのは、単なる噂だろ? 俺たちは、街中の騎士達が挙って街から出て行ったところまでしか確認できてねぇ」
狐人「(騎士達が)出ていっただけじゃねぇ。帰って来ていないってところまでは確認できてるぜ? 街の平民の衛兵達に聞いた」
熊人「単に遠出していてまだ戻っていないだけかもしれねぇじゃねぇか」
「……いきなり人を取り囲んでブツブツと、何にゃんだ…? 俺に何か用か?」
虎人「ごちゃごちゃ言ってても始まらねぇ! それよりも試してみりゃすぐ分かる…!」
虎人「おい小僧、俺と戦え! 騎士達を圧倒する実力がコイツにあるのかどうか…まぁそうはとても見えねぇけどな!」
牛人「おいやめろ! 彼がスラムの恩人である事には違いないだろう!」
牛人「おい、君! 君がスラムに食料とか色々支援してくれたんだよな?」
虎は興奮気味だが、牛は少し冷静なようだな。肉食獣と草食獣の違いか?
「まぁ…そうにゃ。幼い子達が餓えている様子が見てて酷かったからにゃ」
虎人(なに? そうだったのか…? だが!)
虎人「うるせぇ、そんなの関係ねぇ! これは大事な事なんだ! 小僧! いいから俺と戦え! 化けの皮を剥がしてやるぜ!」
「お断りにゃ」
虎人「なんだ怖いのか? まぁそりゃそうか。猫が虎に勝てるわけねぇからな」
「俺にお前と戦うメリットがないにゃ」
虎人「騎士達とは殺りあうメリットがあったってのか?」
「別にない。ただ、攻撃されたから反撃しただけにゃ」
虎人「なら、俺が攻撃したら反撃するわけだな?」
「攻撃してくるなら反撃するにゃよ。でもやめておけにゃ。俺は手加減はしない。死んでも知らんにゃ」
虎人「は! 吹くじゃねぇか……ところでお前、白鷲騎士団のシックスって騎士を知っているか?」
「……?」
虎人「知らねぇのかよ…」
「いちいち名前を憶えてないにゃ」
一瞬、“いちいち食べたパンの名前を憶えてない” なんてセリフが浮かんだが、別に騎士を食べた憶えはないので言わないでおいた。
虎人「シックスも死んだって噂だ。まさかお前が殺したとか言わねぇよな?」
「殺した騎士の中に居たかもしれんにゃ」
虎人「…っいい加減にしやがれ!」
虎人「俺はシックスと戦った事がある! シックスの剣は本当に速かった、虎人である俺よりもな。そんなシックスが、先祖返りの猫の子一匹に負けるわけねぇだろうが!」
「別に…? どうでもいいにゃ…」
虎人「てめぇ……舐めた態度とりやがって……打ち殺してやる! シックスの仇だ!」
牛人「おい! なんでお前が騎士の仇を取るんだよ? 騎士は俺たちの敵だろうが」
虎人「う、うるせぇ、シックスは確かに憎たらしい奴だったが…俺が斃すって決めてたんだ! それを、こんなチビが殺したとか、そんなホラ吹かれて黙ってられるか!」
牛人「だが、お前は彼がシックスを殺したとは信じてないんだろう? 言ってる事が矛盾してないか?」
虎人「う、うるせぇうるせぇうるせぇ、俺は難しい事考えるのが苦手なんだよ! だいたい虎人である俺が居るのに、こんなチビの猫人の助けを借りるなんてありえねぇだろうが!」
牛人「それが本音か…相変わらずの単細胞脳筋だな。だが、伯爵は膨大な魔力を持つ高位貴族だ。魔法が使えない俺たちでは歯が立たんのが分からんのか…」
虎人「臆病者の草食獣は黙ってろ! コイツを殺して、伯爵も殺してやる! やってやるよ!」
虎人が腰を深く落とした。と思ったら次の瞬間、猛スピードの踏み込みで、爪撃が孤を描きながら襲ってきた。虎人なので、俺の爪よりはるかに大きく立派な爪である。
だが、虎の爪は俺の身体をすり抜ける。
「たいした事ないにゃ」
虎の爪が斬ったのは俺の残像であり、俺は既に虎人の背後に回っていた。
虎人「なん…だと?!」
「だが、今、お前は本気で斬ろうとしたにゃ?」
虎人「……」
「俺を殺そうとしたにゃ?」
虎人「だとしたらなんだよ!?」
「じゃぁ死ね」
俺も爪撃をお返しだ。爪を出し腕を振り、風刃をお見舞いしてやる。
だが、虎人は俺が放った風刃を爪で引っ掻き相殺した。
虎人「くぉっ! お前! 獣人のくせに魔法が使えるってのは本当だったようだな!」
「使えるとも使えないとも言った覚えはないがにゃ」
牛人(…やはり! 彼が騎士達を斃したという噂は本当なのだな!?)
俺はさらに連続して風刃を飛ばしてやる。
だが、それをことごとく爪で相殺してみせる虎男。
意外とやるじゃないか。
「ほう、なかなかやるにゃ?」
虎人「お前もな、驚いたぜ。だがまだだ、その程度では騎士に勝てるとは思えん」
虎人「魔法使いには、それを上回る速度で攻撃を仕掛ければいいんだからな!」
虎人が再び俺に向かって突っ込んできた。なるほど、先程よりさらにスピードが上がっている。
再び襲ってくる虎の爪。
だが…
「遅いにゃ」
虎人の爪は再び空を斬る。
残像を斬った虎人の背後に回った俺は、一本だけ爪を出して虎人のアキレス腱を斬ってやった。
虎人「ぐ…」
無様に地面に倒れる虎男。
狼人「トラオ!?」
「トドメにゃ」
俺はさらに風刃を放つ。四発の風刃を一つに束ねた四倍ウィンドカッターである。
牛人「待ってくれ!」
狼人「悪かった、謝る!」
熊人「許してやってくれ!」
慌てて獣人達が駆け寄ってきた。だが…
「止めるなら、その虎人が襲ってくる前に止めるべきだったにゃ」
牛人「え?」
尻もちをつきながらも虎男は風刃を爪で迎撃しようとしていたのだが、四倍風刃の威力に押し負け虎の爪は弾かれてしまったのだ。そして風刃はそのまま虎男の胸に突き刺さり、心臓を切り裂いていた。
狼人「おい! トラオ! トラオ! しっかりしろ~!!」
どうやら虎男の名前はトラオというようであった。
狼人「ポーションを! おい誰か!」
牛人「スラムにそんなものあるわけないだろ」
トラオ「カ…ミタ、後は頼ん…」
そして虎人は息絶えた。
狼人「くそ、勝負は既についていた! ここまでする事は…殺す事はなかっただろうが!」
狼人が俺を睨みながら言った。
狼人「おい、本当にこんな奴が領主の騎士達を斃したってのか?」
牛人「だが、街に騎士が居なくなったのは事実だ」
熊人「騎士達が全滅したってのは、単なる噂だろ? 俺たちは、街中の騎士達が挙って街から出て行ったところまでしか確認できてねぇ」
狐人「(騎士達が)出ていっただけじゃねぇ。帰って来ていないってところまでは確認できてるぜ? 街の平民の衛兵達に聞いた」
熊人「単に遠出していてまだ戻っていないだけかもしれねぇじゃねぇか」
「……いきなり人を取り囲んでブツブツと、何にゃんだ…? 俺に何か用か?」
虎人「ごちゃごちゃ言ってても始まらねぇ! それよりも試してみりゃすぐ分かる…!」
虎人「おい小僧、俺と戦え! 騎士達を圧倒する実力がコイツにあるのかどうか…まぁそうはとても見えねぇけどな!」
牛人「おいやめろ! 彼がスラムの恩人である事には違いないだろう!」
牛人「おい、君! 君がスラムに食料とか色々支援してくれたんだよな?」
虎は興奮気味だが、牛は少し冷静なようだな。肉食獣と草食獣の違いか?
「まぁ…そうにゃ。幼い子達が餓えている様子が見てて酷かったからにゃ」
虎人(なに? そうだったのか…? だが!)
虎人「うるせぇ、そんなの関係ねぇ! これは大事な事なんだ! 小僧! いいから俺と戦え! 化けの皮を剥がしてやるぜ!」
「お断りにゃ」
虎人「なんだ怖いのか? まぁそりゃそうか。猫が虎に勝てるわけねぇからな」
「俺にお前と戦うメリットがないにゃ」
虎人「騎士達とは殺りあうメリットがあったってのか?」
「別にない。ただ、攻撃されたから反撃しただけにゃ」
虎人「なら、俺が攻撃したら反撃するわけだな?」
「攻撃してくるなら反撃するにゃよ。でもやめておけにゃ。俺は手加減はしない。死んでも知らんにゃ」
虎人「は! 吹くじゃねぇか……ところでお前、白鷲騎士団のシックスって騎士を知っているか?」
「……?」
虎人「知らねぇのかよ…」
「いちいち名前を憶えてないにゃ」
一瞬、“いちいち食べたパンの名前を憶えてない” なんてセリフが浮かんだが、別に騎士を食べた憶えはないので言わないでおいた。
虎人「シックスも死んだって噂だ。まさかお前が殺したとか言わねぇよな?」
「殺した騎士の中に居たかもしれんにゃ」
虎人「…っいい加減にしやがれ!」
虎人「俺はシックスと戦った事がある! シックスの剣は本当に速かった、虎人である俺よりもな。そんなシックスが、先祖返りの猫の子一匹に負けるわけねぇだろうが!」
「別に…? どうでもいいにゃ…」
虎人「てめぇ……舐めた態度とりやがって……打ち殺してやる! シックスの仇だ!」
牛人「おい! なんでお前が騎士の仇を取るんだよ? 騎士は俺たちの敵だろうが」
虎人「う、うるせぇ、シックスは確かに憎たらしい奴だったが…俺が斃すって決めてたんだ! それを、こんなチビが殺したとか、そんなホラ吹かれて黙ってられるか!」
牛人「だが、お前は彼がシックスを殺したとは信じてないんだろう? 言ってる事が矛盾してないか?」
虎人「う、うるせぇうるせぇうるせぇ、俺は難しい事考えるのが苦手なんだよ! だいたい虎人である俺が居るのに、こんなチビの猫人の助けを借りるなんてありえねぇだろうが!」
牛人「それが本音か…相変わらずの単細胞脳筋だな。だが、伯爵は膨大な魔力を持つ高位貴族だ。魔法が使えない俺たちでは歯が立たんのが分からんのか…」
虎人「臆病者の草食獣は黙ってろ! コイツを殺して、伯爵も殺してやる! やってやるよ!」
虎人が腰を深く落とした。と思ったら次の瞬間、猛スピードの踏み込みで、爪撃が孤を描きながら襲ってきた。虎人なので、俺の爪よりはるかに大きく立派な爪である。
だが、虎の爪は俺の身体をすり抜ける。
「たいした事ないにゃ」
虎の爪が斬ったのは俺の残像であり、俺は既に虎人の背後に回っていた。
虎人「なん…だと?!」
「だが、今、お前は本気で斬ろうとしたにゃ?」
虎人「……」
「俺を殺そうとしたにゃ?」
虎人「だとしたらなんだよ!?」
「じゃぁ死ね」
俺も爪撃をお返しだ。爪を出し腕を振り、風刃をお見舞いしてやる。
だが、虎人は俺が放った風刃を爪で引っ掻き相殺した。
虎人「くぉっ! お前! 獣人のくせに魔法が使えるってのは本当だったようだな!」
「使えるとも使えないとも言った覚えはないがにゃ」
牛人(…やはり! 彼が騎士達を斃したという噂は本当なのだな!?)
俺はさらに連続して風刃を飛ばしてやる。
だが、それをことごとく爪で相殺してみせる虎男。
意外とやるじゃないか。
「ほう、なかなかやるにゃ?」
虎人「お前もな、驚いたぜ。だがまだだ、その程度では騎士に勝てるとは思えん」
虎人「魔法使いには、それを上回る速度で攻撃を仕掛ければいいんだからな!」
虎人が再び俺に向かって突っ込んできた。なるほど、先程よりさらにスピードが上がっている。
再び襲ってくる虎の爪。
だが…
「遅いにゃ」
虎人の爪は再び空を斬る。
残像を斬った虎人の背後に回った俺は、一本だけ爪を出して虎人のアキレス腱を斬ってやった。
虎人「ぐ…」
無様に地面に倒れる虎男。
狼人「トラオ!?」
「トドメにゃ」
俺はさらに風刃を放つ。四発の風刃を一つに束ねた四倍ウィンドカッターである。
牛人「待ってくれ!」
狼人「悪かった、謝る!」
熊人「許してやってくれ!」
慌てて獣人達が駆け寄ってきた。だが…
「止めるなら、その虎人が襲ってくる前に止めるべきだったにゃ」
牛人「え?」
尻もちをつきながらも虎男は風刃を爪で迎撃しようとしていたのだが、四倍風刃の威力に押し負け虎の爪は弾かれてしまったのだ。そして風刃はそのまま虎男の胸に突き刺さり、心臓を切り裂いていた。
狼人「おい! トラオ! トラオ! しっかりしろ~!!」
どうやら虎男の名前はトラオというようであった。
狼人「ポーションを! おい誰か!」
牛人「スラムにそんなものあるわけないだろ」
トラオ「カ…ミタ、後は頼ん…」
そして虎人は息絶えた。
狼人「くそ、勝負は既についていた! ここまでする事は…殺す事はなかっただろうが!」
狼人が俺を睨みながら言った。
405
お気に入りに追加
1,022
あなたにおすすめの小説
【完結】婚約破棄されて修道院へ送られたので、今後は自分のために頑張ります!
猫石
ファンタジー
「ミズリーシャ・ザナスリー。 公爵の家門を盾に他者を蹂躙し、悪逆非道を尽くしたお前の所業! 決して許してはおけない! よって我がの名の元にお前にはここで婚約破棄を言い渡す! 今後は修道女としてその身を神を捧げ、生涯後悔しながら生きていくがいい!」
無実の罪を着せられた私は、その瞬間に前世の記憶を取り戻した。
色々と足りない王太子殿下と婚約破棄でき、その後の自由も確約されると踏んだ私は、意気揚々と王都のはずれにある小さな修道院へ向かったのだった。
注意⚠️このお話には、妊娠出産、新生児育児のお話がバリバリ出てきます。(訳ありもあります)お嫌いな方は自衛をお願いします!
2023/10/12 作者の気持ち的に、断罪部分を最後の番外にしました。
2023/10/31第16回ファンタジー小説大賞奨励賞頂きました。応援・投票ありがとうございました!
☆このお話は完全フィクションです、創作です、妄想の作り話です。現実世界と混同せず、あぁ、ファンタジーだもんな、と、念頭に置いてお読みください。
☆作者の趣味嗜好作品です。イラッとしたり、ムカッとしたりした時には、そっと別の素敵な作家さんの作品を検索してお読みください。(自己防衛大事!)
☆誤字脱字、誤変換が多いのは、作者のせいです。頑張って音読してチェックして!頑張ってますが、ごめんなさい、許してください。
★小説家になろう様でも公開しています。
蘇生魔法を授かった僕は戦闘不能の前衛(♀)を何度も復活させる
フルーツパフェ
大衆娯楽
転移した異世界で唯一、蘇生魔法を授かった僕。
一緒にパーティーを組めば絶対に死ぬ(死んだままになる)ことがない。
そんな口コミがいつの間にか広まって、同じく異世界転移した同業者(多くは女子)から引っ張りだこに!
寛容な僕は彼女達の申し出に快諾するが条件が一つだけ。
――実は僕、他の戦闘スキルは皆無なんです
そういうわけでパーティーメンバーが前衛に立って死ぬ気で僕を守ることになる。
大丈夫、一度死んでも蘇生魔法で復活させてあげるから。
相互利益はあるはずなのに、どこか鬼畜な匂いがするファンタジー、ここに開幕。
【本編完結】さようなら、そしてどうかお幸せに ~彼女の選んだ決断
Hinaki
ファンタジー
16歳の侯爵令嬢エルネスティーネには結婚目前に控えた婚約者がいる。
23歳の公爵家当主ジークヴァルト。
年上の婚約者には気付けば幼いエルネスティーネよりも年齢も近く、彼女よりも女性らしい色香を纏った女友達が常にジークヴァルトの傍にいた。
ただの女友達だと彼は言う。
だが偶然エルネスティーネは知ってしまった。
彼らが友人ではなく想い合う関係である事を……。
また政略目的で結ばれたエルネスティーネを疎ましく思っていると、ジークヴァルトは恋人へ告げていた。
エルネスティーネとジークヴァルトの婚姻は王命。
覆す事は出来ない。
溝が深まりつつも結婚二日前に侯爵邸へ呼び出されたエルネスティーネ。
そこで彼女は彼の私室……寝室より聞こえてくるのは悍ましい獣にも似た二人の声。
二人がいた場所は二日後には夫婦となるであろうエルネスティーネとジークヴァルトの為の寝室。
これ見よがしに少し開け放たれた扉より垣間見える寝台で絡み合う二人の姿と勝ち誇る彼女の艶笑。
エルネスティーネは限界だった。
一晩悩んだ結果彼女の選んだ道は翌日愛するジークヴァルトへ晴れやかな笑顔で挨拶すると共にバルコニーより身を投げる事。
初めて愛した男を憎らしく思う以上に彼を心から愛していた。
だから愛する男の前で死を選ぶ。
永遠に私を忘れないで、でも愛する貴方には幸せになって欲しい。
矛盾した想いを抱え彼女は今――――。
長い間スランプ状態でしたが自分の中の性と生、人間と神、ずっと前からもやもやしていたものが一応の答えを導き出し、この物語を始める事にしました。
センシティブな所へ触れるかもしれません。
これはあくまで私の考え、思想なのでそこの所はどうかご容赦して下さいませ。
貴族に生まれたのに誘拐され1歳で死にかけた
佐藤醤油
ファンタジー
貴族に生まれ、のんびりと赤ちゃん生活を満喫していたのに、気がついたら世界が変わっていた。
僕は、盗賊に誘拐され魔力を吸われながら生きる日々を過ごす。
魔力枯渇に陥ると死ぬ確率が高いにも関わらず年に1回は魔力枯渇になり死にかけている。
言葉が通じる様になって気がついたが、僕は他の人が持っていないステータスを見る力を持ち、さらに異世界と思われる世界の知識を覗ける力を持っている。
この力を使って、いつか脱出し母親の元へと戻ることを夢見て過ごす。
小さい体でチートな力は使えない中、どうにか生きる知恵を出し生活する。
------------------------------------------------------------------
お知らせ
「転生者はめぐりあう」 始めました。
------------------------------------------------------------------
注意
作者の暇つぶし、気分転換中の自己満足で公開する作品です。
感想は受け付けていません。
誤字脱字、文面等気になる方はお気に入りを削除で対応してください。
「クズスキルの偽者は必要無い!」と公爵家を追放されたので、かけがえのない仲間と共に最高の国を作ります
古河夜空
ファンタジー
「お前をルートベルク公爵家から追放する――」それはあまりにも突然の出来事だった。
一五歳の誕生日を明日に控えたレオンは、公爵家を追放されてしまう。魔を制する者“神託の御子”と期待されていた、ルートベルク公爵の息子レオンだったが、『継承』という役立たずのスキルしか得ることができず、神託の御子としての片鱗を示すことが出来なかったため追放されてしまう。
一人、逃げる様に王都を出て行くレオンだが、公爵家の汚点たる彼を亡き者にしようとする、ルートベルク公爵の魔の手が迫っていた。「絶対に生き延びてやる……ッ!」レオンは己の力を全て使い、知恵を絞り、公爵の魔の手から逃れんがために走る。生き延びるため、公爵達を見返すため、自分を信じてくれる者のため。
どれだけ窮地に立たされようとも、秘めた想いを曲げない少年の周りには、人、エルフ、ドワーフ、そして魔族、種族の垣根を越えたかけがえの無い仲間達が集い―― これは、追放された少年が最高の国を作りあげる物語。
※他サイト様でも掲載しております。
【完結】あなたに知られたくなかった
ここ
ファンタジー
セレナの幸せな生活はあっという間に消え去った。新しい継母と異母妹によって。
5歳まで令嬢として生きてきたセレナは6歳の今は、小さな手足で必死に下女見習いをしている。もう自分が令嬢だということは忘れていた。
そんなセレナに起きた奇跡とは?
無能なので辞めさせていただきます!
サカキ カリイ
ファンタジー
ブラック商業ギルドにて、休みなく働き詰めだった自分。
マウントとる新人が入って来て、馬鹿にされだした。
えっ上司まで新人に同調してこちらに辞めろだって?
残業は無能の証拠、職務に時間が長くかかる分、
無駄に残業代払わせてるからお前を辞めさせたいって?
はいはいわかりました。
辞めますよ。
退職後、困ったんですかね?さあ、知りませんねえ。
自分無能なんで、なんにもわかりませんから。
カクヨム、なろうにも同内容のものを時差投稿しております。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる