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第三部 暗殺者編
第175話 暗殺中止
しおりを挟むダイナドー侯爵家の執事ウスターは、若い頃は、ダイナドー家の私設暗殺者集団【闇烏】のナンバーワンの暗殺者だった。
現在は引退して執事となったが、今でもダイナドー家の暗部のリーダーであり、様々な裏の情報戦略について、ダイナドー侯爵の相談役として活躍している。
ダイナドー侯爵は、自分一人では考えが纏まらない時、ウスターの助言を求める。その意見はいつも的確で、役に立つ事が多いのだ。
ダイナドーは今回の件も、ウスターに相談した。ただし、どこで聞かれているか分からないので、直接的な言葉は避け、ボカしながら話す。そういう事にもウスターは慣れたもので、それで十分話が通じる。
ウスターの助言を受け、ダイナドーが決定した内容に従い、ウスターはすぐに闇烏の現リーダーのブレアを呼び出した。
ただ、呼び出す場所はダイナドー侯爵邸ではなく、ユコヴァ伯爵(※)の屋敷にした。
(※ダイナドー侯爵の側近トニノフの事。トニノフはまだ若いが、親が急逝し後を継いでユコヴァ伯爵となった。そして、同じ派閥の寄り親であったダイナドー侯爵に運良く取り入る事に成功し、側近となったのだ。)
トニノフの屋敷についたブレア。呼び出しはダイナドー侯爵の名前であったが、部屋には侯爵の姿はなく、居たのはウスターとトニノフだけであった。(クレイの転移と王家の影を警戒したためダイナドー侯爵は屋敷に残る事にしたのだ。)
実は、クレイが『簡単には殺さない、苦しめてから殺す』と脅していったのが、思ったより効果を発揮していた。ダイナドー侯爵は、クレイや王家の間者が潜んでいないか屋敷の壁や床裏天井裏などを確認させたが、それでも安心できなかった。
ウスターも、そこまで警戒するならと、ブレアを呼ぶのをトニノフの屋敷に変更したのだ。
トニノフ 「ったく。俺は闇烏が動いているって知らなかったよ。まぁ、知りたくもなかったけどな。それで…首尾はどうなんだ? まだ殺ってないらしいが?」
ブレア 「それが…、ターゲットが思いの外手強く……」
トニノフ 「あーはん?」
ブレア 「手法を変え何度か刺客を差し向けたのですが、すべて失敗、してしまいまして、打つ手がない状態でして…」
トニノフ 「……つまり、何度も失敗したって事?」
思わず執事ウスターと顔を見合わせてしまうトニノフ。失敗したとは聞いていたが、まさか何度もチャレンジして全て失敗していたとは初耳であったからだ。
ブレア 「次こそは必ず!」
トニノフ 「いや、いい」
ブレア 「…は?」
トニノフ 「暗殺は中止せよ」
そうなのである。あれから色々と考え、ウスターとも相談した結果、暗殺を中止する決断をダイナドーはしたのだ。
ブレア 「そんな……次こそは必ず成功させますから!」
トニノフ 「命令に従えないのか?」
思わずウスターの顔を見るブレア。ウスターも黙って頷く。
闇烏は侯爵の直系組織。トニノフの命令など聞く義務はないが、侯爵自身はおらずとも暗部のリーダーであるウスターが命じるのなら、それは侯爵からの命令と変わらない。
ブレア 「……分かりました……」
トニノフ 「じゃそういう事で。帰っていいよ」
とぼとぼと部屋の扉へ向かうブレアであったが、そこに執事ウスターが聞こえるように大きな声で話始める。
ウスター 「トニノフ様。中止の指示は確かに伝えましたので、後でもし彼らが勝手に動いても、侯爵家とは一切関係ない、という事ですな?」
トニノフ 「ん? …ああ、そうだな」
ウスター 「結果として何があったとしても、彼らも勝手にやった事なのだから侯爵家からの指示とは言わないでしょうから、安心ですな」
トニノフ 「ああそういう事? …そうだね、勝手に動く分には侯爵家とは関係ない話だね」
振り返ったブレアはウスターと目が合う。
ブレア 「…! ……」
ブレアは、黙って頭を下げ、部屋を出ていった。
つまり、侯爵からの命令はキャンセルするが、暗殺は続行せよと言う事であろう。
これなら、もし捕まって、隷属の首輪を着けられるなどして嘘がつけない状態で尋問されても、依頼者の名を言う必要はなくなる。
既に命令はキャンセルされているのだから、嘘はついていない事になるのだから。
過去の依頼について詳しく話せと言われれば拙い事になるかも知れないが、そもそも裁判で使われる証言用の隷属の首輪は、事件に関係ないことは訊いてはならないという魔法契約を取調官もする必要があるので、直接関係ない質問をするのは難しいのである。
よほど上手く質問されればバレる可能性もある。だが、まさか依頼はあったがキャンセルされているなどとは、取調官も普通は想像はしないだろう。想像しなければ質問はしないはず。質問されなければ嘘がつけない状態であっても答える必要もない。
そもそも、捕まるくらいなら自害するよう命じてあるし、最悪捕まっても、尋問を受ける前に暗殺してしまう手もある。取調官にも侯爵家の息の掛かった者も居る。
何重にも対策しているので、ダイナドー侯爵が命令したという証拠が出る可能性は低い。
そして、クレイは意外と馬鹿正直な性格であるようだ。
今回も、侯爵の屁理屈に言い返せず引き下がっている。
クレイは律儀なタイプであり、確たる証拠さえなければ、報復には踏み切らないだろうとダイナドー侯爵とウスターは読んだのである。
二度ほどクレイと接触してみて、なんとなく、クレイの扱い方が分かってきたような気がしてきたダイナドー侯爵であった。
(それが正解であるかどうかは別であるが。)
* * * *
トニノフの屋敷を出たブレア。
正直、非常に拙い状況であるとブレアは考えていた。闇烏は侯爵家の影で無数の汚れ仕事をしてきた。当然それらは表に出せない話ばかりである。いざとなれば、自分達ごと証拠隠滅される可能性もあるのだ。
命令が中止となったのも、侯爵との関係を断つという意味である。失敗すれば、証拠隠滅のためそのまま消される可能性が高い。自分達が暗殺される側になるなんて、考えたくもない。
ブレアは、最後の手段に出るしかなかった。もう失敗は許されない。闇烏の総力を以ってターゲットを仕留めるしかない。
現在は引退して執事となったが、今でもダイナドー家の暗部のリーダーであり、様々な裏の情報戦略について、ダイナドー侯爵の相談役として活躍している。
ダイナドー侯爵は、自分一人では考えが纏まらない時、ウスターの助言を求める。その意見はいつも的確で、役に立つ事が多いのだ。
ダイナドーは今回の件も、ウスターに相談した。ただし、どこで聞かれているか分からないので、直接的な言葉は避け、ボカしながら話す。そういう事にもウスターは慣れたもので、それで十分話が通じる。
ウスターの助言を受け、ダイナドーが決定した内容に従い、ウスターはすぐに闇烏の現リーダーのブレアを呼び出した。
ただ、呼び出す場所はダイナドー侯爵邸ではなく、ユコヴァ伯爵(※)の屋敷にした。
(※ダイナドー侯爵の側近トニノフの事。トニノフはまだ若いが、親が急逝し後を継いでユコヴァ伯爵となった。そして、同じ派閥の寄り親であったダイナドー侯爵に運良く取り入る事に成功し、側近となったのだ。)
トニノフの屋敷についたブレア。呼び出しはダイナドー侯爵の名前であったが、部屋には侯爵の姿はなく、居たのはウスターとトニノフだけであった。(クレイの転移と王家の影を警戒したためダイナドー侯爵は屋敷に残る事にしたのだ。)
実は、クレイが『簡単には殺さない、苦しめてから殺す』と脅していったのが、思ったより効果を発揮していた。ダイナドー侯爵は、クレイや王家の間者が潜んでいないか屋敷の壁や床裏天井裏などを確認させたが、それでも安心できなかった。
ウスターも、そこまで警戒するならと、ブレアを呼ぶのをトニノフの屋敷に変更したのだ。
トニノフ 「ったく。俺は闇烏が動いているって知らなかったよ。まぁ、知りたくもなかったけどな。それで…首尾はどうなんだ? まだ殺ってないらしいが?」
ブレア 「それが…、ターゲットが思いの外手強く……」
トニノフ 「あーはん?」
ブレア 「手法を変え何度か刺客を差し向けたのですが、すべて失敗、してしまいまして、打つ手がない状態でして…」
トニノフ 「……つまり、何度も失敗したって事?」
思わず執事ウスターと顔を見合わせてしまうトニノフ。失敗したとは聞いていたが、まさか何度もチャレンジして全て失敗していたとは初耳であったからだ。
ブレア 「次こそは必ず!」
トニノフ 「いや、いい」
ブレア 「…は?」
トニノフ 「暗殺は中止せよ」
そうなのである。あれから色々と考え、ウスターとも相談した結果、暗殺を中止する決断をダイナドーはしたのだ。
ブレア 「そんな……次こそは必ず成功させますから!」
トニノフ 「命令に従えないのか?」
思わずウスターの顔を見るブレア。ウスターも黙って頷く。
闇烏は侯爵の直系組織。トニノフの命令など聞く義務はないが、侯爵自身はおらずとも暗部のリーダーであるウスターが命じるのなら、それは侯爵からの命令と変わらない。
ブレア 「……分かりました……」
トニノフ 「じゃそういう事で。帰っていいよ」
とぼとぼと部屋の扉へ向かうブレアであったが、そこに執事ウスターが聞こえるように大きな声で話始める。
ウスター 「トニノフ様。中止の指示は確かに伝えましたので、後でもし彼らが勝手に動いても、侯爵家とは一切関係ない、という事ですな?」
トニノフ 「ん? …ああ、そうだな」
ウスター 「結果として何があったとしても、彼らも勝手にやった事なのだから侯爵家からの指示とは言わないでしょうから、安心ですな」
トニノフ 「ああそういう事? …そうだね、勝手に動く分には侯爵家とは関係ない話だね」
振り返ったブレアはウスターと目が合う。
ブレア 「…! ……」
ブレアは、黙って頭を下げ、部屋を出ていった。
つまり、侯爵からの命令はキャンセルするが、暗殺は続行せよと言う事であろう。
これなら、もし捕まって、隷属の首輪を着けられるなどして嘘がつけない状態で尋問されても、依頼者の名を言う必要はなくなる。
既に命令はキャンセルされているのだから、嘘はついていない事になるのだから。
過去の依頼について詳しく話せと言われれば拙い事になるかも知れないが、そもそも裁判で使われる証言用の隷属の首輪は、事件に関係ないことは訊いてはならないという魔法契約を取調官もする必要があるので、直接関係ない質問をするのは難しいのである。
よほど上手く質問されればバレる可能性もある。だが、まさか依頼はあったがキャンセルされているなどとは、取調官も普通は想像はしないだろう。想像しなければ質問はしないはず。質問されなければ嘘がつけない状態であっても答える必要もない。
そもそも、捕まるくらいなら自害するよう命じてあるし、最悪捕まっても、尋問を受ける前に暗殺してしまう手もある。取調官にも侯爵家の息の掛かった者も居る。
何重にも対策しているので、ダイナドー侯爵が命令したという証拠が出る可能性は低い。
そして、クレイは意外と馬鹿正直な性格であるようだ。
今回も、侯爵の屁理屈に言い返せず引き下がっている。
クレイは律儀なタイプであり、確たる証拠さえなければ、報復には踏み切らないだろうとダイナドー侯爵とウスターは読んだのである。
二度ほどクレイと接触してみて、なんとなく、クレイの扱い方が分かってきたような気がしてきたダイナドー侯爵であった。
(それが正解であるかどうかは別であるが。)
* * * *
トニノフの屋敷を出たブレア。
正直、非常に拙い状況であるとブレアは考えていた。闇烏は侯爵家の影で無数の汚れ仕事をしてきた。当然それらは表に出せない話ばかりである。いざとなれば、自分達ごと証拠隠滅される可能性もあるのだ。
命令が中止となったのも、侯爵との関係を断つという意味である。失敗すれば、証拠隠滅のためそのまま消される可能性が高い。自分達が暗殺される側になるなんて、考えたくもない。
ブレアは、最後の手段に出るしかなかった。もう失敗は許されない。闇烏の総力を以ってターゲットを仕留めるしかない。
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