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第三部 暗殺者編
第145話 雇ってやろう からの だが断る
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トニノフはガルム小隊のメンバーに接触し、クレイが王都に行ったらしいという情報をなんとか聞き出す事に成功した。(ガルム隊のメンバーもはっきりそう言ったわけではなく、勝手に想像で言っただけなのだが、結果的にそれが当たってしまっていただけなのだが。)
そして、慌てて王都に取って返したトニノフは部下であるダイナドー家の騎士団(トニノフはダイナドー家の私設騎士団の団長でもある。実力の伴わない名前だけの団長なのだが)を使って王都内を捜索させた。
王都内の宿を虱潰しに調べさせる。侯爵の権力を使えば宿から宿泊客の情報を聞き出す事は簡単であった。そして、それらしい客を絞っていくと、クレイの泊まっている宿はすぐに分かった。
だが、昼間は宿にクレイは居ない。仕方がないので夜にまた出直すつもりだったトニノフだが、偶然にも市場を散策しているクレイを発見し、声を掛けたのだ。(実はトニノフは、幸運値だけは異様に高いのである。トニノフは運だけで功績を立て、ダイナドーの側近まで上り詰めた男なのだ。)
クレイは、街で家具を売っている店や材木店、木工職人の店などを見て回っていた。クレイはクランの拠点をリフォームした時から、自分は木を加工して何かを作る事が好きらしい事を自覚し、家具作りや木工に興味を持ち始めていたのだ。
そこで、市場で木の椅子やテーブルを売っているコーナーを見つけ、その店の職人と世間話をしていたところ、トニノフに声を掛けられた。職人と名乗りあったところを、たまたま背後をトニノフの部下が通り、トニノフに報告したのである。
トニノフ 「おい、お前はクレイだな? ヴァレットの冒険者の?」
クレイ 「ああ? そうだが、あんたは?」
トニノフの部下 「無礼者め、こちらにおわすはトニノフ・ユコヴァ伯爵であるぞ。口の聞き方に気をつけろ平民が」
トニノフ 「よい、やめろ」
部下 「…は」
クレイ 「…それで、お偉い伯爵様が、俺に何か御用ですか?」
トニノフ 「さる高貴なお方がお前に会いたいと言っている。一緒に来てもらおうか」
クレイ 「ええっと、忙しいのでまた今度でよいですかね?」
部下 「きっさま…!」
トニノフ 「や・め・ろ」
トニノフ 「さすがはダンジョンを攻略するほどの冒険者、ふてぶてしいな。だが、貴族の誘いは命令と同じだ、断ると厄介な事になるとは思わんか?」
クレイ 「…その、猿高貴なお方というのはどなたで?」
トニノフ 「なんか失礼な言葉が聞こえたような気がしたがまぁいいか…ダイナドー侯爵閣下だ。侯爵様が冒険者に直接会うなど滅多にない事だぞ、光栄に思え」
やれやれと思うクレイ。ダンジョンを踏破した事で、貴族が取り込みに動き出すだろうとは言われていたが、早速始まったわけである。ため息をつくクレイ。
クレイはどこの貴族の下にも付かないと強気で居たが、こうして直面してみると、実家の家族の顔が浮かんで、あまり無茶もできないのであった。
しかも相手はヴァレット家より遥かに家格が上の侯爵である。クレイはヴァレット家とは縁を切ったはずではあるが、余計なトラブルを起こせば、やはりどこかで実家に迷惑が掛かるような気がしてしまう。
仕方なくクレイは、侯爵の呼び出しに応じる事にしたのであった。
王都のダイナドー侯爵邸。
応接間に通され待たされているクレイ。
しばらくすると執事がやってきて言った。
執事 「侯爵様がお会いになるそうだ。ついて来なさい」
クレイ (別にこちらはお会いになりたいわけじゃないんだけどね…)
すると執事はジロリとクレイを睨んだ。
クレイ (あれ、口には出てないよね…? 心を読まれた? 執事ってのは、どこも何か特殊なスキルでも持っているのかね???)
執事に案内されたのは侯爵の執務室。
大きな机の向こう側に座っているのがダイナドー侯爵であろう。机の脇にはトニノフが立っている。
ダイナドー侯爵 「お前がクレイか?」
クレイ 「…失礼ですが、あなたは?」
トニノフ 「こっ、ダイナドー侯爵閣下だ! 言葉に気をつけろ」
ダイナドー 「よいよい。冒険者の言葉遣いにいちいち目くじらを立てるほど儂も狭量ではない。して…? お主がダンジョン・ペイトティクバを攻略したという冒険者で間違いないか?」
クレイ 「…はぁ、そうですが」
ダイナドー 「とてもそんなに強そうには見えないな」
クレイ 「一人でやったわけではありませんので」
ダイナドー 「聞いているぞ、奴隷を使ったらしいな?」
クレイ 「……仲間です」
ダイナドー 「奴隷を仲間と呼ぶか。妙な奴だな。まぁ良い。わざわざ来てもらったのは…」
クレイ 「ダンジョンの管理権限なら、もうヴァレット子爵に譲ってしまいましたよ?」
ダイナドー 「…っ、なんだと?」
ジロリとトニノフを見るダイナドー侯爵。慌てた様子のトニノフ。
ダイナドー 「…随分と素早い対応だな。まぁ良い、わざわざ来てもらったのはその件ではない」
本当はその件もあるのだが、あえてそうじゃないと見栄を張ってしまうダイナドー。とは言え、さすがにヴァレット家の領地にあるダンジョンの管理権限だけを侯爵家が奪うのは難しいかもしれないと内心では思っていたので、それほど動揺はないのであった。
クレイ 「?」
ダイナドー 「お前に、私の下で働く事を許可してやろう」
クレイ 「…はい?」
トニノフ 「侯爵閣下がお前を部下として雇って下さると言っているのだ」
執事(小声で) 『いいから黙って拝領致しますと言え。平民の冒険者の分際で侯爵家に仕えるチャンスが貰えるなど、とてつもない幸運な出来事なのだぞ?』
クレイ 「いや、せっかくのお言葉ですが、お断り致します」
執事(小声で) 『おい、何を言っている?!』
トニノフ 「貴族から平民への誘いは命令と同じだと言ったろう? 拒否すれば、無礼として処刑されてもおかしくはないのだぞ?」
ダイナドー 「ああよいよい。教養のない平民の冒険者なのだ、これから教育していけばよいだろう」
クレイ 「ええ~? お断りいたしますぅ~」
心底嫌そうな顔をしてみせるクレイであった。
そして、慌てて王都に取って返したトニノフは部下であるダイナドー家の騎士団(トニノフはダイナドー家の私設騎士団の団長でもある。実力の伴わない名前だけの団長なのだが)を使って王都内を捜索させた。
王都内の宿を虱潰しに調べさせる。侯爵の権力を使えば宿から宿泊客の情報を聞き出す事は簡単であった。そして、それらしい客を絞っていくと、クレイの泊まっている宿はすぐに分かった。
だが、昼間は宿にクレイは居ない。仕方がないので夜にまた出直すつもりだったトニノフだが、偶然にも市場を散策しているクレイを発見し、声を掛けたのだ。(実はトニノフは、幸運値だけは異様に高いのである。トニノフは運だけで功績を立て、ダイナドーの側近まで上り詰めた男なのだ。)
クレイは、街で家具を売っている店や材木店、木工職人の店などを見て回っていた。クレイはクランの拠点をリフォームした時から、自分は木を加工して何かを作る事が好きらしい事を自覚し、家具作りや木工に興味を持ち始めていたのだ。
そこで、市場で木の椅子やテーブルを売っているコーナーを見つけ、その店の職人と世間話をしていたところ、トニノフに声を掛けられた。職人と名乗りあったところを、たまたま背後をトニノフの部下が通り、トニノフに報告したのである。
トニノフ 「おい、お前はクレイだな? ヴァレットの冒険者の?」
クレイ 「ああ? そうだが、あんたは?」
トニノフの部下 「無礼者め、こちらにおわすはトニノフ・ユコヴァ伯爵であるぞ。口の聞き方に気をつけろ平民が」
トニノフ 「よい、やめろ」
部下 「…は」
クレイ 「…それで、お偉い伯爵様が、俺に何か御用ですか?」
トニノフ 「さる高貴なお方がお前に会いたいと言っている。一緒に来てもらおうか」
クレイ 「ええっと、忙しいのでまた今度でよいですかね?」
部下 「きっさま…!」
トニノフ 「や・め・ろ」
トニノフ 「さすがはダンジョンを攻略するほどの冒険者、ふてぶてしいな。だが、貴族の誘いは命令と同じだ、断ると厄介な事になるとは思わんか?」
クレイ 「…その、猿高貴なお方というのはどなたで?」
トニノフ 「なんか失礼な言葉が聞こえたような気がしたがまぁいいか…ダイナドー侯爵閣下だ。侯爵様が冒険者に直接会うなど滅多にない事だぞ、光栄に思え」
やれやれと思うクレイ。ダンジョンを踏破した事で、貴族が取り込みに動き出すだろうとは言われていたが、早速始まったわけである。ため息をつくクレイ。
クレイはどこの貴族の下にも付かないと強気で居たが、こうして直面してみると、実家の家族の顔が浮かんで、あまり無茶もできないのであった。
しかも相手はヴァレット家より遥かに家格が上の侯爵である。クレイはヴァレット家とは縁を切ったはずではあるが、余計なトラブルを起こせば、やはりどこかで実家に迷惑が掛かるような気がしてしまう。
仕方なくクレイは、侯爵の呼び出しに応じる事にしたのであった。
王都のダイナドー侯爵邸。
応接間に通され待たされているクレイ。
しばらくすると執事がやってきて言った。
執事 「侯爵様がお会いになるそうだ。ついて来なさい」
クレイ (別にこちらはお会いになりたいわけじゃないんだけどね…)
すると執事はジロリとクレイを睨んだ。
クレイ (あれ、口には出てないよね…? 心を読まれた? 執事ってのは、どこも何か特殊なスキルでも持っているのかね???)
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大きな机の向こう側に座っているのがダイナドー侯爵であろう。机の脇にはトニノフが立っている。
ダイナドー侯爵 「お前がクレイか?」
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トニノフ 「こっ、ダイナドー侯爵閣下だ! 言葉に気をつけろ」
ダイナドー 「よいよい。冒険者の言葉遣いにいちいち目くじらを立てるほど儂も狭量ではない。して…? お主がダンジョン・ペイトティクバを攻略したという冒険者で間違いないか?」
クレイ 「…はぁ、そうですが」
ダイナドー 「とてもそんなに強そうには見えないな」
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ダイナドー 「聞いているぞ、奴隷を使ったらしいな?」
クレイ 「……仲間です」
ダイナドー 「奴隷を仲間と呼ぶか。妙な奴だな。まぁ良い。わざわざ来てもらったのは…」
クレイ 「ダンジョンの管理権限なら、もうヴァレット子爵に譲ってしまいましたよ?」
ダイナドー 「…っ、なんだと?」
ジロリとトニノフを見るダイナドー侯爵。慌てた様子のトニノフ。
ダイナドー 「…随分と素早い対応だな。まぁ良い、わざわざ来てもらったのはその件ではない」
本当はその件もあるのだが、あえてそうじゃないと見栄を張ってしまうダイナドー。とは言え、さすがにヴァレット家の領地にあるダンジョンの管理権限だけを侯爵家が奪うのは難しいかもしれないと内心では思っていたので、それほど動揺はないのであった。
クレイ 「?」
ダイナドー 「お前に、私の下で働く事を許可してやろう」
クレイ 「…はい?」
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ダイナドー 「ああよいよい。教養のない平民の冒険者なのだ、これから教育していけばよいだろう」
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心底嫌そうな顔をしてみせるクレイであった。
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