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第二部 ダンジョン攻略編
第123話 噂のクレイ
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冒険者ギルドの受付カウンター。
冒険者 「なぁ、よぉ…」
受付嬢 「はい? なんですかツトゾさん」
ツトゾ 「最近ダンジョンをすごいスピードで攻略してる新参の冒険者クランがあるそうじゃないか?」
受付嬢 「…ええ。でも新参ではないですよ、クランのリーダーのクレイさんはこの街の生まれだそうですから」
ツトゾ 「ほんとか? 聞いたことねぇ名だが?」
受付嬢 「本当ですよ。クレイさんから見たら、五年前にこの街に来たあなたのほうが新参ですね」
ツトゾ 「ぼっ、冒険者としては新参だろうが」
受付嬢 「ツトゾさんはいつ冒険者になられたんでしたっけ?」
ツトゾ 「七年前だ」
受付嬢 「じゃぁ冒険者としてもクレイさんのほうが先輩ですね。クレイさんが冒険者に登録したのは十年近く前だそうですから」
ツトゾ 「十年も冒険者やってるのに名前を聞いた事がねぇのはおかしいだろうが」
受付嬢 「他の街に…迷宮都市リジオンに居たらしいですよ? ランクもそこでCまで上がったとか」
ツトゾ 「リジオン……古代遺物が出る事があるが、上級者でないと帰ってこられないという超難関の古代遺跡ダンジョンがあるという…」
クレイ 「あまりペラペラと人の情報を吹聴するなよ?」
受付嬢 「あ、すいません、クレイさん。喋りすぎてしまいましたか?」
クレイ 「いや、問題ないが…、情報は小出しにしていくのが通ってもんだ」(笑)
実は、クレイについての情報はある程度流して良いとサイモンに話してある。何故なら、まったく情報がない得体の知れない者は、警戒され、疑われるからである。
相手の出自や背景を知っているだけで人間というのは安心するものなのだ。そこで、なるべく自然に思えるような当たり障りのない情報についてはある程度流してもらう事にしたのである。
―――――――――――――――――――――――
これは、クレイが日本で仕事をしていた時の経験による。クレイの働いていた会社で中途採用で入ってきた同僚に、謎の人物が居たのだ。学歴は義務教育のみ、職歴は中年になるまでゼロ。その理由を尋ねても、「いや、得には…なんとなく…」と不明瞭。いわゆるニートという奴なのかも知れないが、実際に目の前にするととても奇異に映った。その男は普通の社員と行動も異なっているところが多く、謎の経歴とあいまって得体が知れない印象を与えてしまったのであった。
その男の能力は絶賛するほど高くなかったが、ギリギリ及第点をクリアする程度には仕事もでき、特に大きな瑕疵はなかった。だが、不気味に感じた者が多かったのか、試用期間終了前に『正式採用すべきではないのでは?』と言う意見が会議が出るほどであった。(特に、その後入ってきた新人が優秀で、あけすけに故郷の話などもするので、違いが際立ってしまったのもあった。)
その男は単に “変わり者” なだけかも知れないが…。
その人物も、もっと自分の過去についてちゃんとオープンに話してくれていれば(話して納得できるような当たり前の事情・理由があれば)、すぐに馴染む事ができたんじゃないかとクレイは思ったのだ。
その経験から、早く馴染むためには、背景や出自、過去をオープンにしていったほうがよいとクレイは考えたのである。早く馴染んで違和感がなくなれば、余計な情報の拡散も抑える事ができるだろうとクレイは考えたのである。
―――――――――――――――――――――――
ツトゾ 「お前がクレイか…? とても凄腕の冒険者には見えないが?」
すると、クレイの後ろからひょっこり出てきた猫娘が言った。
ルル 「見た目で人を判断するんじゃないにゃ」
リリ 「仕方ないにゃ、この人はきっと低ランク冒険者にゃ。見た目に騙されるのはレベルが低い冒険者の特徴にゃ」
ツトゾ 「てってめぇ、俺はこれでもCランク冒険者だぞ!」
ルル 「最近のランクは昔に比べてレベルが下がったってギルマスも言ってたにゃ」
ツトゾ 「てんめぇ、喧嘩売ってんのか?」
サイモン 「いや、その娘の言う通りだぞ、ツトゾ」
通りかかったギルドマスターのサイモンが口を突っ込んできた。
サイモン 「お前、最近あまり仕事してないそうじゃないか? 昼間っからギルドで酒のんでクダ巻いてる事が多いと聞いているぞ?」
ツトゾ 「おっ、俺は、そんなにあくせく働かなくても食っていけるからいいんだよ。それが高ランク冒険者ってもんだろうが」
サイモン 「ランクの審査基準が甘くなりすぎてるって指摘を受けてな。基準を見直そうかと思っているところだ」
ツトゾ 「…俺はCランクの実力がないって言ってるのか?」
サイモン 「さあ、どうだろうな? そうでないことを祈ってるが?」
ツトゾ 「そりゃねぇぜ、俺のCランク昇格を認めたのはギルマスだろうが」
サイモン 「そうなんだがな、ちょっと甘かったかなと反省しているところだ」
ツトゾ 「そりゃねぇぜ……今更ランク降格なんて言っても承諾はしねぇぞ?」
ツトゾ(クレイの方を振り返り) 「おい、お前! 俺と模擬戦をやれ! 俺がCランクの実力があると示してやる!」
クレイはジト目でサイモンを見る。
サイモン 「…スマン。相手してやってくれないか? ラルクに勝ったお前なら問題ないだろう?」
ツトゾ 「ラルクに?!」
サイモン 「ああそうらしい。俺が居ない間の事なんで俺は直接見ていないが、ラルク自身からそう報告を受けた。あの負けず嫌いのラルクが負けを認めるとは俺も驚いたよ」
ツトゾ 「…っ、ラルクはAランクだろうが! それに勝つって事はCランクの実力なんかじゃねぇだろう! なんでそんな奴がまだCランクなんだよ!」
サイモン 「ああ、そうだな。クレイが相手ではさすがに気の毒か。なら、そっちの猫娘が相手ならどうだ? 二人はまだEランクだしな」
二人を見るツトゾ。
ツトゾ 「…いいだろう、Eランクの嬢ちゃん達に、Cランクの実力を教えてやろうじゃないか」
ツトゾはニヤリといやらしく笑った。可憐な猫娘と遊べると勘違いしているのかも知れない。
サイモン 「クレイ、いいか?」
クレイ 「断る」
冒険者 「なぁ、よぉ…」
受付嬢 「はい? なんですかツトゾさん」
ツトゾ 「最近ダンジョンをすごいスピードで攻略してる新参の冒険者クランがあるそうじゃないか?」
受付嬢 「…ええ。でも新参ではないですよ、クランのリーダーのクレイさんはこの街の生まれだそうですから」
ツトゾ 「ほんとか? 聞いたことねぇ名だが?」
受付嬢 「本当ですよ。クレイさんから見たら、五年前にこの街に来たあなたのほうが新参ですね」
ツトゾ 「ぼっ、冒険者としては新参だろうが」
受付嬢 「ツトゾさんはいつ冒険者になられたんでしたっけ?」
ツトゾ 「七年前だ」
受付嬢 「じゃぁ冒険者としてもクレイさんのほうが先輩ですね。クレイさんが冒険者に登録したのは十年近く前だそうですから」
ツトゾ 「十年も冒険者やってるのに名前を聞いた事がねぇのはおかしいだろうが」
受付嬢 「他の街に…迷宮都市リジオンに居たらしいですよ? ランクもそこでCまで上がったとか」
ツトゾ 「リジオン……古代遺物が出る事があるが、上級者でないと帰ってこられないという超難関の古代遺跡ダンジョンがあるという…」
クレイ 「あまりペラペラと人の情報を吹聴するなよ?」
受付嬢 「あ、すいません、クレイさん。喋りすぎてしまいましたか?」
クレイ 「いや、問題ないが…、情報は小出しにしていくのが通ってもんだ」(笑)
実は、クレイについての情報はある程度流して良いとサイモンに話してある。何故なら、まったく情報がない得体の知れない者は、警戒され、疑われるからである。
相手の出自や背景を知っているだけで人間というのは安心するものなのだ。そこで、なるべく自然に思えるような当たり障りのない情報についてはある程度流してもらう事にしたのである。
―――――――――――――――――――――――
これは、クレイが日本で仕事をしていた時の経験による。クレイの働いていた会社で中途採用で入ってきた同僚に、謎の人物が居たのだ。学歴は義務教育のみ、職歴は中年になるまでゼロ。その理由を尋ねても、「いや、得には…なんとなく…」と不明瞭。いわゆるニートという奴なのかも知れないが、実際に目の前にするととても奇異に映った。その男は普通の社員と行動も異なっているところが多く、謎の経歴とあいまって得体が知れない印象を与えてしまったのであった。
その男の能力は絶賛するほど高くなかったが、ギリギリ及第点をクリアする程度には仕事もでき、特に大きな瑕疵はなかった。だが、不気味に感じた者が多かったのか、試用期間終了前に『正式採用すべきではないのでは?』と言う意見が会議が出るほどであった。(特に、その後入ってきた新人が優秀で、あけすけに故郷の話などもするので、違いが際立ってしまったのもあった。)
その男は単に “変わり者” なだけかも知れないが…。
その人物も、もっと自分の過去についてちゃんとオープンに話してくれていれば(話して納得できるような当たり前の事情・理由があれば)、すぐに馴染む事ができたんじゃないかとクレイは思ったのだ。
その経験から、早く馴染むためには、背景や出自、過去をオープンにしていったほうがよいとクレイは考えたのである。早く馴染んで違和感がなくなれば、余計な情報の拡散も抑える事ができるだろうとクレイは考えたのである。
―――――――――――――――――――――――
ツトゾ 「お前がクレイか…? とても凄腕の冒険者には見えないが?」
すると、クレイの後ろからひょっこり出てきた猫娘が言った。
ルル 「見た目で人を判断するんじゃないにゃ」
リリ 「仕方ないにゃ、この人はきっと低ランク冒険者にゃ。見た目に騙されるのはレベルが低い冒険者の特徴にゃ」
ツトゾ 「てってめぇ、俺はこれでもCランク冒険者だぞ!」
ルル 「最近のランクは昔に比べてレベルが下がったってギルマスも言ってたにゃ」
ツトゾ 「てんめぇ、喧嘩売ってんのか?」
サイモン 「いや、その娘の言う通りだぞ、ツトゾ」
通りかかったギルドマスターのサイモンが口を突っ込んできた。
サイモン 「お前、最近あまり仕事してないそうじゃないか? 昼間っからギルドで酒のんでクダ巻いてる事が多いと聞いているぞ?」
ツトゾ 「おっ、俺は、そんなにあくせく働かなくても食っていけるからいいんだよ。それが高ランク冒険者ってもんだろうが」
サイモン 「ランクの審査基準が甘くなりすぎてるって指摘を受けてな。基準を見直そうかと思っているところだ」
ツトゾ 「…俺はCランクの実力がないって言ってるのか?」
サイモン 「さあ、どうだろうな? そうでないことを祈ってるが?」
ツトゾ 「そりゃねぇぜ、俺のCランク昇格を認めたのはギルマスだろうが」
サイモン 「そうなんだがな、ちょっと甘かったかなと反省しているところだ」
ツトゾ 「そりゃねぇぜ……今更ランク降格なんて言っても承諾はしねぇぞ?」
ツトゾ(クレイの方を振り返り) 「おい、お前! 俺と模擬戦をやれ! 俺がCランクの実力があると示してやる!」
クレイはジト目でサイモンを見る。
サイモン 「…スマン。相手してやってくれないか? ラルクに勝ったお前なら問題ないだろう?」
ツトゾ 「ラルクに?!」
サイモン 「ああそうらしい。俺が居ない間の事なんで俺は直接見ていないが、ラルク自身からそう報告を受けた。あの負けず嫌いのラルクが負けを認めるとは俺も驚いたよ」
ツトゾ 「…っ、ラルクはAランクだろうが! それに勝つって事はCランクの実力なんかじゃねぇだろう! なんでそんな奴がまだCランクなんだよ!」
サイモン 「ああ、そうだな。クレイが相手ではさすがに気の毒か。なら、そっちの猫娘が相手ならどうだ? 二人はまだEランクだしな」
二人を見るツトゾ。
ツトゾ 「…いいだろう、Eランクの嬢ちゃん達に、Cランクの実力を教えてやろうじゃないか」
ツトゾはニヤリといやらしく笑った。可憐な猫娘と遊べると勘違いしているのかも知れない。
サイモン 「クレイ、いいか?」
クレイ 「断る」
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