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第二部 ダンジョン攻略編
第110話 あんた…まさか…
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教えられた奴隷商の店に早速向かったクレイ達。到着は一瞬であったが。なんと、その店は情報を教えてくれた店の隣であったのだ。転移も使わず徒歩で数歩である。
考えてみれば当然の事、街の中で奴隷商が店を出してよい区画は限定されている事が多いのである。そのため、どうしても店は密集する事になるのだ。
ただ、王都は別だがそれ以外の街では、奴隷商は普通、街の中に一軒~二軒、多くても三軒程度しかない。だが、この街には十軒以上の奴隷商店が店を構えているのだ。それは、この街が奴隷制度にかなり寛容・積極的であるからであった。奴隷商の営業を禁止しているヴァレットの街とは対局の方針の街とも言える。
店員 「いらっしゃいませ! どのような奴隷がお入用ですか?」
クレイ 「戦争で捕虜となった奴隷を買いたい」
店員 「えっ?!」
クレイ 「軍から払い下げられた奴隷が居るだろう? それを買いたい」
店員 「し…少々お待ち下さい……」
慌てた様子で店の奥に引っ込んでいく店員。そしてすぐに奥から男が出てきた。男は焦る様子もなく、ゆっくり歩きながら客を観察しているようだ。
マツヤ 「いらっしゃいませ、私は店主のマツヤです。奴隷のご購入ですか?」
クレイ 「さっきも店員に伝えたが、ここに、戦争で捕虜となった奴隷が居るだろう? その者達を購入したい」
クレイがそう言った途端、マツヤの表情があからさまに曇った。
マツヤ 「…どこでその事を?」
クレイ 「隣の店で聞いた…」
マツヤ 「くそ、フォクの奴…
…アンタ、冒険者のようだが、一体誰だ? わざわざ戦争奴隷を指名買いしたいとは、一体何故だ?」
クレイ 「…ああ、奴隷を購入する予定があったんだが、ここにいるカラザが昔の仲間達を助けて欲しいと言うのでな。それならと、行方を探していて辿り着いたと言うわけだ」
マツヤ 「昔の仲間? という事は…」
クレイ 「ああ、このカラザも国から払い下げられた戦争奴隷だ。一人だけ仲間とは別の奴隷商に売られてしまい、それをたまたま俺が買ったというわけだ」
マツヤ 「…なんで冒険者が奴隷を欲しがる? 何に使う気だ?」
クレイ 「ああ、仲間が…ダンジョン攻略のための戦力が欲しいんだ。カラザの仲間は優秀な兵士達であったらしいからな」
マツヤ (ダンジョン攻略だと…?! コイツ、ダンジョンを攻略のために奴隷を使い捨てにするつもりだな?)
マツヤ 「…悪いが、ここには戦争奴隷など居ない。帰ってくれ」
カラザ 「だが、隣の店主が―」
ちょっと控えめに言ったカラザ。
マツヤ 「勘違いだ!」
だがマツヤが声を荒らげた。
マツヤ 「どうせくだらん噂話でも真に受けたんだろう?!」
カラザ 「む…」
クレイ 「確かに、隣の店主は “噂” と言っていたが……
―――もしかして……、もうどこかに売ってしまったのか? なるほど、表沙汰にできない違法な取引で処分済み、あるいは違法な売却先が決まっているという感じか」
カラザ 「なっ…! おい、どこに売った! 頼む、教えてくれ!」
懲りないカラザが大声を出すが、ルルとリリに掴まれていて詰め寄ることはできなかった。
マツヤ 「ゲスな勘ぐりだな。俺は違法な取引などしない。売るも何も、そんな奴隷は最初からここには居ないという事だ」
クレイ 「……」
マツヤ 「……」
クレイ 「…そうか。
ならば、カラザの仲間の戦争奴隷でなくともいい。戦闘能力のありそうな奴隷を買いたい。おすすめの奴隷を見せてくれないか?」
カラザ 「そっ、クレイ様!?」
クレイ 「いいからしばらく黙っていろ」
カラザ 「くっ…」
マツヤ 「悪いが、今は戦闘ができるような奴隷は居ないんだ。他を当たってくれ」
クレイ 「ほう、店の奥の部屋に、随分と在庫を抱えているようだが?」
マツヤ 「…! どうしてそれを…」
クレイ 「俺の眼は誤魔化せない」
※クレイの左目の義眼はリルディオンの魔導具である。ルル・リリやカラザを治療した魔導細胞による再生ではなく、リルディオンの技術が結集された完全に機械的な魔導具なのだ。この義眼はリルディオンとの通信だけでなく、様々なセンサーが搭載されており、クレイの視界にそれが表示されるのだ。
クレイは赤外熱映像で店の奥に多数の人間と思しき熱源が映し出されているのを確認済みなのであった。
もちろん、そんな事はマツヤには分からない事だが。
クレイ 「じゃぁ戦闘ができなくてもいい、家事手伝いをさせるから、それ用の奴隷を見せてくれ」
マツヤ 「それも……居ない」
クレイ 「どうしてだ、ここは奴隷商だろう? 戦争奴隷も居ない。戦える奴隷も居ない。家事労働用の奴隷も居ない。だが、奴隷の在庫は大量に抱えている…一体どうなっているんだ?」
マツヤ 「うっ、うるせぇな。奥に居るのはすべて売約済みだ」
クレイ 「何故隠す!?!?」
マツヤ 「はっ、何も隠しては…」
クレイ 「奥に居る者達は、全員身体欠損があるようだ。おそらく戦争で捕虜になった奴隷達で間違いないだろう。売約済みというのは嘘だろう?」
カラザ 「やっぱり!」
クレイ 「後ろ暗い事をしているから隠したいのかと思ったが、どうもそうは見えない。(店の商売の履歴をリルディオンに調べさせたところ、違法な売買履歴はないようであった。それどころか、かなり良心的なまっとうな店のようである。)それなのに隠そうとするのは……奴隷達を庇っているというところか」
マツヤ 「……あんた一体何者だ?」
クレイ 「ただの冒険者だよ」
マツヤ 「……」
クレイ 「……」
マツヤ 「……どうやら隠し切れないようだな。ああ、ここには確かに戦争奴隷が居るよ。だが、あんたが言ったように、酷い身体欠損の者しか居ないんだ。戦闘ができるような者は一人も居ない、残念だったな」
クレイ 「それでも構わない。全員引き取りたい。大勢集める必要があるんで、格安の奴隷を探しているんだ」
マツヤ 「…あんた! ダンジョン攻略に使うって言ったよな? だったら冒険者を集めたほうがよほど早いし安いはずだ。それなのになぜ奴隷を使う? しかも、欠損奴隷で構わない?
ロクな使い方をしないのが分かっている奴に奴隷を売る気はない。俺はそんな商売はしていないんだ、帰れよ」
カラザ 「それなら大丈夫だ!!」
マツヤ 「何が大丈夫なんだ?! 治療したって、なくなった手足は生えては来ないだろうが」
カラザ・ルル・リリ 「「「生えてくる!」にゃ!」」
マツヤ 「はぁ? 何を言ってるんだお前たち…?」
カラザ 「見てくれ俺を! 俺も捕虜になった時に片手片足を切り落とされたんだ。だが、今はこの通り!」
ルル 「私も同じにゃ! 魔物に切り落とされた腕と足、治してもらったにゃ!」
リリ 「私は両手両足両目を失ったのですが、この通りですにゃ」
マツヤ 「……何を言ってる? 確かに最上位の治癒魔法を使えば欠損の治療もできる……って話だが、現実にはありえない。
俺も商売柄、調べたことがある。奴隷商ならみんな一度は調べるんじゃないか? 欠損を治療して売ったら金になるんじゃないかって思ってな。
だが、そんな魔法が使えるのは教会の教皇クラスだけだそうだ。そして、教皇に治療を頼むには、とんでもない高額な治療費が必要となる。それこそ戦闘奴隷が何百人も買えるほどの金額がな。
王族や高位貴族が戦争で怪我をした身内の治療を頼むというのならともかく、奴隷を治療させるなんてありえない。いくら欠損奴隷が安いとは言え、とても割が合う額ではない」
クレイ 「別に教皇に治療を頼んでいるわけじゃないからな」
マツヤ 「どういう事だ……
あんた…まさか…
教皇様?」
考えてみれば当然の事、街の中で奴隷商が店を出してよい区画は限定されている事が多いのである。そのため、どうしても店は密集する事になるのだ。
ただ、王都は別だがそれ以外の街では、奴隷商は普通、街の中に一軒~二軒、多くても三軒程度しかない。だが、この街には十軒以上の奴隷商店が店を構えているのだ。それは、この街が奴隷制度にかなり寛容・積極的であるからであった。奴隷商の営業を禁止しているヴァレットの街とは対局の方針の街とも言える。
店員 「いらっしゃいませ! どのような奴隷がお入用ですか?」
クレイ 「戦争で捕虜となった奴隷を買いたい」
店員 「えっ?!」
クレイ 「軍から払い下げられた奴隷が居るだろう? それを買いたい」
店員 「し…少々お待ち下さい……」
慌てた様子で店の奥に引っ込んでいく店員。そしてすぐに奥から男が出てきた。男は焦る様子もなく、ゆっくり歩きながら客を観察しているようだ。
マツヤ 「いらっしゃいませ、私は店主のマツヤです。奴隷のご購入ですか?」
クレイ 「さっきも店員に伝えたが、ここに、戦争で捕虜となった奴隷が居るだろう? その者達を購入したい」
クレイがそう言った途端、マツヤの表情があからさまに曇った。
マツヤ 「…どこでその事を?」
クレイ 「隣の店で聞いた…」
マツヤ 「くそ、フォクの奴…
…アンタ、冒険者のようだが、一体誰だ? わざわざ戦争奴隷を指名買いしたいとは、一体何故だ?」
クレイ 「…ああ、奴隷を購入する予定があったんだが、ここにいるカラザが昔の仲間達を助けて欲しいと言うのでな。それならと、行方を探していて辿り着いたと言うわけだ」
マツヤ 「昔の仲間? という事は…」
クレイ 「ああ、このカラザも国から払い下げられた戦争奴隷だ。一人だけ仲間とは別の奴隷商に売られてしまい、それをたまたま俺が買ったというわけだ」
マツヤ 「…なんで冒険者が奴隷を欲しがる? 何に使う気だ?」
クレイ 「ああ、仲間が…ダンジョン攻略のための戦力が欲しいんだ。カラザの仲間は優秀な兵士達であったらしいからな」
マツヤ (ダンジョン攻略だと…?! コイツ、ダンジョンを攻略のために奴隷を使い捨てにするつもりだな?)
マツヤ 「…悪いが、ここには戦争奴隷など居ない。帰ってくれ」
カラザ 「だが、隣の店主が―」
ちょっと控えめに言ったカラザ。
マツヤ 「勘違いだ!」
だがマツヤが声を荒らげた。
マツヤ 「どうせくだらん噂話でも真に受けたんだろう?!」
カラザ 「む…」
クレイ 「確かに、隣の店主は “噂” と言っていたが……
―――もしかして……、もうどこかに売ってしまったのか? なるほど、表沙汰にできない違法な取引で処分済み、あるいは違法な売却先が決まっているという感じか」
カラザ 「なっ…! おい、どこに売った! 頼む、教えてくれ!」
懲りないカラザが大声を出すが、ルルとリリに掴まれていて詰め寄ることはできなかった。
マツヤ 「ゲスな勘ぐりだな。俺は違法な取引などしない。売るも何も、そんな奴隷は最初からここには居ないという事だ」
クレイ 「……」
マツヤ 「……」
クレイ 「…そうか。
ならば、カラザの仲間の戦争奴隷でなくともいい。戦闘能力のありそうな奴隷を買いたい。おすすめの奴隷を見せてくれないか?」
カラザ 「そっ、クレイ様!?」
クレイ 「いいからしばらく黙っていろ」
カラザ 「くっ…」
マツヤ 「悪いが、今は戦闘ができるような奴隷は居ないんだ。他を当たってくれ」
クレイ 「ほう、店の奥の部屋に、随分と在庫を抱えているようだが?」
マツヤ 「…! どうしてそれを…」
クレイ 「俺の眼は誤魔化せない」
※クレイの左目の義眼はリルディオンの魔導具である。ルル・リリやカラザを治療した魔導細胞による再生ではなく、リルディオンの技術が結集された完全に機械的な魔導具なのだ。この義眼はリルディオンとの通信だけでなく、様々なセンサーが搭載されており、クレイの視界にそれが表示されるのだ。
クレイは赤外熱映像で店の奥に多数の人間と思しき熱源が映し出されているのを確認済みなのであった。
もちろん、そんな事はマツヤには分からない事だが。
クレイ 「じゃぁ戦闘ができなくてもいい、家事手伝いをさせるから、それ用の奴隷を見せてくれ」
マツヤ 「それも……居ない」
クレイ 「どうしてだ、ここは奴隷商だろう? 戦争奴隷も居ない。戦える奴隷も居ない。家事労働用の奴隷も居ない。だが、奴隷の在庫は大量に抱えている…一体どうなっているんだ?」
マツヤ 「うっ、うるせぇな。奥に居るのはすべて売約済みだ」
クレイ 「何故隠す!?!?」
マツヤ 「はっ、何も隠しては…」
クレイ 「奥に居る者達は、全員身体欠損があるようだ。おそらく戦争で捕虜になった奴隷達で間違いないだろう。売約済みというのは嘘だろう?」
カラザ 「やっぱり!」
クレイ 「後ろ暗い事をしているから隠したいのかと思ったが、どうもそうは見えない。(店の商売の履歴をリルディオンに調べさせたところ、違法な売買履歴はないようであった。それどころか、かなり良心的なまっとうな店のようである。)それなのに隠そうとするのは……奴隷達を庇っているというところか」
マツヤ 「……あんた一体何者だ?」
クレイ 「ただの冒険者だよ」
マツヤ 「……」
クレイ 「……」
マツヤ 「……どうやら隠し切れないようだな。ああ、ここには確かに戦争奴隷が居るよ。だが、あんたが言ったように、酷い身体欠損の者しか居ないんだ。戦闘ができるような者は一人も居ない、残念だったな」
クレイ 「それでも構わない。全員引き取りたい。大勢集める必要があるんで、格安の奴隷を探しているんだ」
マツヤ 「…あんた! ダンジョン攻略に使うって言ったよな? だったら冒険者を集めたほうがよほど早いし安いはずだ。それなのになぜ奴隷を使う? しかも、欠損奴隷で構わない?
ロクな使い方をしないのが分かっている奴に奴隷を売る気はない。俺はそんな商売はしていないんだ、帰れよ」
カラザ 「それなら大丈夫だ!!」
マツヤ 「何が大丈夫なんだ?! 治療したって、なくなった手足は生えては来ないだろうが」
カラザ・ルル・リリ 「「「生えてくる!」にゃ!」」
マツヤ 「はぁ? 何を言ってるんだお前たち…?」
カラザ 「見てくれ俺を! 俺も捕虜になった時に片手片足を切り落とされたんだ。だが、今はこの通り!」
ルル 「私も同じにゃ! 魔物に切り落とされた腕と足、治してもらったにゃ!」
リリ 「私は両手両足両目を失ったのですが、この通りですにゃ」
マツヤ 「……何を言ってる? 確かに最上位の治癒魔法を使えば欠損の治療もできる……って話だが、現実にはありえない。
俺も商売柄、調べたことがある。奴隷商ならみんな一度は調べるんじゃないか? 欠損を治療して売ったら金になるんじゃないかって思ってな。
だが、そんな魔法が使えるのは教会の教皇クラスだけだそうだ。そして、教皇に治療を頼むには、とんでもない高額な治療費が必要となる。それこそ戦闘奴隷が何百人も買えるほどの金額がな。
王族や高位貴族が戦争で怪我をした身内の治療を頼むというのならともかく、奴隷を治療させるなんてありえない。いくら欠損奴隷が安いとは言え、とても割が合う額ではない」
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教皇様?」
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