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第二部 ダンジョン攻略編
第109話 奴隷の男、復活。そして、新たな情報
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クレイは新たに買った奴隷の男を連れてリルディオンに転移した。
後はエリーにお任せである。エリーは男に裸になって診察台に乗るように指示した。
片手片足の状態ではあるが、元々ボロボロの布を巻き付けただけのような状態であったので脱ぐのは簡単であった。
特に反応もなくただ黙って言うことに従う男。心が死んで、もはや人形のような状態なのか。
後はエリーに任せて外に出るクレイ。少し待つと、処置は終了し、男が出てきた。
外見は完全に元通り。欠損していた片腕片足も治っている。魔導細胞による再生手術である。体も洗浄され、衣服も清潔な冒険者風のモノに変わっている。
そして、男の表情には変化が起きていた。
何が起きたのかまだ理解が追いついておらずパニック状態のようだが、混乱であるにせよ、人形のように何も反応しなかったその眼には、人間らしい感情の光が戻りつつあった。
そのままリルディオンの食堂に案内し、食事をさせる。
わけも分からず、しかし数ヶ月ぶりのまともな食事に男はむしゃぶりついた。
クレイ 「おかわりもあるぞ? 食うか?」
驚いた表情の男であったが、遠慮はいらないというクレイの言葉に狼狽え気味でありながらも頷く男。エリーにおかわりを頼むクレイ。またむしゃぶりつく男。
…だが、五回目のおかわりをしようとしたところで、さすがに待ったを掛けた。
クレイ 「食い過ぎだ、それじゃ却って苦しいだろう。これからいつでも飯は食わせてやるから、食いだめしようとしなくて大丈夫だ」
吐き気をこらえながら食べ続けようとする男は、やっと食べるのを諦めてくれたが、食べすぎた男の腹の状態が収まるまで少し時間が必要であった。
少し休憩を挟み、クレイは男に話しかける。
クレイ 「おい、名前は?」
男 「………カラザ」
クレイ 「よかった、喋れるようだな」
カラザ 「…俺は……これからどうなるんだ? …これは、処刑前のお情けの、最後の晩餐なのだろうか?」
クレイ 「最後じゃないよ。これから毎日ちゃんと食べさせてやる。その代わり、これから俺の指示で働いてもらう予定だ。そのために体も治した」
カラザ 「身体欠損の治療なんて、とんでもない高額な治療費が掛かるはずだ。そんな金を掛けてまで、俺に一体何の仕事をさせる気なんだ?」
クレイ 「金のことは心配しなくていい。気になるなら、これからしっかり働いて返してもらうという事で」
そこから、二人の猫娘にしたように、これからについて説明するクレイ。
説明が終わったら、カラザを街に連れていく。二人の猫娘に引き合わせ、宿を取り、装備をそろえ、ダンジョンで一通りの訓練を施し、冒険者登録をする。
元々兵士であったため、魔物との戦闘にも慣れており、カラザはすぐに冒険者として普通に自活できるようになった。
そうしてバタバタと過ごした数日後……。
カラザは突然、泣き崩れた。
何が起きているのか、やっと理解が追いついたようだ。
もう人生は終わったと思っていたカラザであったが、再び人生を取り戻せるかも知れない。この幸運は夢や幻ではない、現実であるとやっと実感がわき、涙が溢れてきたのだ。
そして…
カラザはクレイに頼みがあると言った。
カラザの仲間の兵士達が同じく戦争奴隷として囚われ、そして売られたらしい。クレイが優秀な戦闘奴隷を探していると聞き、それならばその仲間達を買い取ってくれないかと泣きながら訴えてきたのだ。
クレイ 「助けてはやりたいが…、奴隷は普通に買えばそれなりに高い。何人居るか分からんが、人数によっては資金が足りないかも知れん。時間があるなら、資金は稼げばいずれは用意できるだろうが……」
カラザ 「大丈夫です、仲間も全員、欠損奴隷になっていますから、高くはないはずです。クレイ、様に、私のように治療して頂ければ、戦力になります!」
クレイ 「全員欠損? それは戦争でか? それともまさか…」
カラザ 「……奴隷になってから…されました。俺達は祖国ダブエラでは特殊部隊だったんです。その戦闘力を警戒されて…」
クレイ 「隷属の首輪だけでは信用できなかったと言う事か…」
クレイは昔聞いた話を思い出した。隷属の首輪を嵌めていたにも関わらず、戦争奴隷が反乱を起こしたという事件が過去にあったのだ。
粗悪品の隷属の首輪であったのか、誰かが隷属の首輪に細工をしたのかは定かではないが。
それ以来、仮に隷属の首輪が外れても危険がないよう、強い戦士だった捕虜は手足を斬り落とすなどして、その力を削っておく事も多くなったという話である。
カラザの仲間達はまとめて、ブレクムダの奴隷商に買われていったと言う。たまたま数合わせであぶれたカラザだけが別の奴隷商に売られてしまったのだそうだ。
カラザの話を聞いたクレイは、カラザとルル・リリを連れて即座にブレクムダに転移した。
クレイ 「間に合うといいが…」
* * * *
ブレクムダは、ヴァレットとは王都を挟んだ反対側に位置する街である。
そこで欠損奴隷を扱っているという奴隷商を探して行ったのだが、そこにはカラザの仲間は一人も居なかった。
そんなはずはないと奴隷商に突っかかるカラザ。
だが、カラザの身分は奴隷である、それが奴隷商に向かってそのような態度を取るのは少々問題がある。
奴隷は、所有者に禁じられていなければ、暴力や犯罪行為、強盗や殺人さえも行う事ができる。ただし、奴隷のすべての行動の責任は、奴隷の所有者が負う事になる。
普通、犯罪行為や暴力行為はすべて禁じる命令を出しておくものなのだが、クレイはある程度奴隷に自由を許していた。もちろん、明確な犯罪行為は禁止しているが、ケースバイケースで判断するよう、内容はかなり緩い。
すべての許可のない行動(呼吸さえも)を禁じている主も居るが、命令されないと自分の判断で行動できないのでは冒険者は務まらないので、クレイは原則―――現在及び将来的にクレイの不利益にならないように―――だけ徹底させて、後は自己判断に任せるようにしていたのだ。
だがその判断は、奴隷になりたてのカラザには少し難しい。(いや、ベテランの奴隷であってもかなり難しいかも知れないのだが。)
確かに、詰め寄って大声を出す事は犯罪ではない。カラザは殴ったりしなければ良いと判断してしまっているわけである。
慌ててルルとりりがカラザの体を掴んで引き戻した。もしこれがプライドの高い貴族などであったら大問題になる可能性は高いだろう。
……だが幸い、その奴隷商は涼しい顔のままであった。その程度で事を荒立てるつもりはないようだ。
それどころか、とある奴隷商がそれらしい者達を引き取ったらしいという情報を教えてくれた。
奴隷商 「だが、急いだほうがいい。その奴隷商が処分品の戦争奴隷を購入した噂は流れているが、その後、売却したという話は聞こえてこない。一体何の目的でそのマツヤが奴隷を購入したのか分からん。何か、良からぬ目的で購入した可能性もあるからな」
情報に礼を言い、今度奴隷を購入しに来ると約束して、そのマツヤという奴隷商のところへと急ぐクレイであった。
後はエリーにお任せである。エリーは男に裸になって診察台に乗るように指示した。
片手片足の状態ではあるが、元々ボロボロの布を巻き付けただけのような状態であったので脱ぐのは簡単であった。
特に反応もなくただ黙って言うことに従う男。心が死んで、もはや人形のような状態なのか。
後はエリーに任せて外に出るクレイ。少し待つと、処置は終了し、男が出てきた。
外見は完全に元通り。欠損していた片腕片足も治っている。魔導細胞による再生手術である。体も洗浄され、衣服も清潔な冒険者風のモノに変わっている。
そして、男の表情には変化が起きていた。
何が起きたのかまだ理解が追いついておらずパニック状態のようだが、混乱であるにせよ、人形のように何も反応しなかったその眼には、人間らしい感情の光が戻りつつあった。
そのままリルディオンの食堂に案内し、食事をさせる。
わけも分からず、しかし数ヶ月ぶりのまともな食事に男はむしゃぶりついた。
クレイ 「おかわりもあるぞ? 食うか?」
驚いた表情の男であったが、遠慮はいらないというクレイの言葉に狼狽え気味でありながらも頷く男。エリーにおかわりを頼むクレイ。またむしゃぶりつく男。
…だが、五回目のおかわりをしようとしたところで、さすがに待ったを掛けた。
クレイ 「食い過ぎだ、それじゃ却って苦しいだろう。これからいつでも飯は食わせてやるから、食いだめしようとしなくて大丈夫だ」
吐き気をこらえながら食べ続けようとする男は、やっと食べるのを諦めてくれたが、食べすぎた男の腹の状態が収まるまで少し時間が必要であった。
少し休憩を挟み、クレイは男に話しかける。
クレイ 「おい、名前は?」
男 「………カラザ」
クレイ 「よかった、喋れるようだな」
カラザ 「…俺は……これからどうなるんだ? …これは、処刑前のお情けの、最後の晩餐なのだろうか?」
クレイ 「最後じゃないよ。これから毎日ちゃんと食べさせてやる。その代わり、これから俺の指示で働いてもらう予定だ。そのために体も治した」
カラザ 「身体欠損の治療なんて、とんでもない高額な治療費が掛かるはずだ。そんな金を掛けてまで、俺に一体何の仕事をさせる気なんだ?」
クレイ 「金のことは心配しなくていい。気になるなら、これからしっかり働いて返してもらうという事で」
そこから、二人の猫娘にしたように、これからについて説明するクレイ。
説明が終わったら、カラザを街に連れていく。二人の猫娘に引き合わせ、宿を取り、装備をそろえ、ダンジョンで一通りの訓練を施し、冒険者登録をする。
元々兵士であったため、魔物との戦闘にも慣れており、カラザはすぐに冒険者として普通に自活できるようになった。
そうしてバタバタと過ごした数日後……。
カラザは突然、泣き崩れた。
何が起きているのか、やっと理解が追いついたようだ。
もう人生は終わったと思っていたカラザであったが、再び人生を取り戻せるかも知れない。この幸運は夢や幻ではない、現実であるとやっと実感がわき、涙が溢れてきたのだ。
そして…
カラザはクレイに頼みがあると言った。
カラザの仲間の兵士達が同じく戦争奴隷として囚われ、そして売られたらしい。クレイが優秀な戦闘奴隷を探していると聞き、それならばその仲間達を買い取ってくれないかと泣きながら訴えてきたのだ。
クレイ 「助けてはやりたいが…、奴隷は普通に買えばそれなりに高い。何人居るか分からんが、人数によっては資金が足りないかも知れん。時間があるなら、資金は稼げばいずれは用意できるだろうが……」
カラザ 「大丈夫です、仲間も全員、欠損奴隷になっていますから、高くはないはずです。クレイ、様に、私のように治療して頂ければ、戦力になります!」
クレイ 「全員欠損? それは戦争でか? それともまさか…」
カラザ 「……奴隷になってから…されました。俺達は祖国ダブエラでは特殊部隊だったんです。その戦闘力を警戒されて…」
クレイ 「隷属の首輪だけでは信用できなかったと言う事か…」
クレイは昔聞いた話を思い出した。隷属の首輪を嵌めていたにも関わらず、戦争奴隷が反乱を起こしたという事件が過去にあったのだ。
粗悪品の隷属の首輪であったのか、誰かが隷属の首輪に細工をしたのかは定かではないが。
それ以来、仮に隷属の首輪が外れても危険がないよう、強い戦士だった捕虜は手足を斬り落とすなどして、その力を削っておく事も多くなったという話である。
カラザの仲間達はまとめて、ブレクムダの奴隷商に買われていったと言う。たまたま数合わせであぶれたカラザだけが別の奴隷商に売られてしまったのだそうだ。
カラザの話を聞いたクレイは、カラザとルル・リリを連れて即座にブレクムダに転移した。
クレイ 「間に合うといいが…」
* * * *
ブレクムダは、ヴァレットとは王都を挟んだ反対側に位置する街である。
そこで欠損奴隷を扱っているという奴隷商を探して行ったのだが、そこにはカラザの仲間は一人も居なかった。
そんなはずはないと奴隷商に突っかかるカラザ。
だが、カラザの身分は奴隷である、それが奴隷商に向かってそのような態度を取るのは少々問題がある。
奴隷は、所有者に禁じられていなければ、暴力や犯罪行為、強盗や殺人さえも行う事ができる。ただし、奴隷のすべての行動の責任は、奴隷の所有者が負う事になる。
普通、犯罪行為や暴力行為はすべて禁じる命令を出しておくものなのだが、クレイはある程度奴隷に自由を許していた。もちろん、明確な犯罪行為は禁止しているが、ケースバイケースで判断するよう、内容はかなり緩い。
すべての許可のない行動(呼吸さえも)を禁じている主も居るが、命令されないと自分の判断で行動できないのでは冒険者は務まらないので、クレイは原則―――現在及び将来的にクレイの不利益にならないように―――だけ徹底させて、後は自己判断に任せるようにしていたのだ。
だがその判断は、奴隷になりたてのカラザには少し難しい。(いや、ベテランの奴隷であってもかなり難しいかも知れないのだが。)
確かに、詰め寄って大声を出す事は犯罪ではない。カラザは殴ったりしなければ良いと判断してしまっているわけである。
慌ててルルとりりがカラザの体を掴んで引き戻した。もしこれがプライドの高い貴族などであったら大問題になる可能性は高いだろう。
……だが幸い、その奴隷商は涼しい顔のままであった。その程度で事を荒立てるつもりはないようだ。
それどころか、とある奴隷商がそれらしい者達を引き取ったらしいという情報を教えてくれた。
奴隷商 「だが、急いだほうがいい。その奴隷商が処分品の戦争奴隷を購入した噂は流れているが、その後、売却したという話は聞こえてこない。一体何の目的でそのマツヤが奴隷を購入したのか分からん。何か、良からぬ目的で購入した可能性もあるからな」
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