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第二部 ダンジョン攻略編
第92話 この街では奴隷は禁止
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二人の猫娘は隷属の首輪をしている。奴隷商で装着られていたのは安物であったが、リルディオンの技術で作られた、より高性能かつ目立たないデザインのモノに交換されている。安物の無骨な首輪とは違い、目立たないデザインであるが、それでもやはり見れば分かってしまう。
クレイ 「ああ…。何か問題でも?」
受付嬢 「この街では、奴隷制度は禁じられているのをご存知ですか?」
クレイ 「ん? それはちょっと違うな」
クレイはこの街の領主の息子なのだから、もちろん事情は誰よりも理解している。
クレイ 「禁じられているのは隷属の魔法の行使と奴隷の売買だけだ。他の街で手にいれた奴隷の使用までは禁じられていない。それに、この街でも犯罪奴隷については認められている」
受付嬢 「そちらの二人は犯罪奴隷なのですか?」
クレイ 「ああいや、この二人は違う、借金が返せなくなって売られたクチだな」
受付嬢 「…あなた、見た事ない顔だけど。この街について調べて来たのなら、この街の領主様が奴隷制度を嫌っているのも当然ご存知ですよね? 奴隷を酷使すれば領主様に睨まれる事になりますよ?」
クレイ 「…ああ、そうだなぁ、そっちのほうは後で(領主=父親に)説明が必要かも? まぁ別に俺も、奴隷に酷い扱いをする気はないから大丈夫だよ」
受付嬢 「言い訳が領主様に通用すると良いですけどね。だいたい、口でどう言おうと、実際はどうだか……奴隷を冒険者登録するって事は、ダンジョンに潜らせるつもりなんですよね?」
クレイ 「え? ああ、まぁ、そう、だな…」
受付嬢 「奴隷の虐待は禁止されているのは当然知っていますよね?」
クレイ 「ああ、もちろん」
受付嬢 「他の街では、買った奴隷をダンジョンで酷使して使い潰すような悪徳冒険者が居るそうですが、あなたもその類ではないんですか?」
クレイ 「別に奴隷を酷使などしないって――」
受付嬢 「ダンジョンの中では分からないですからね。でも、この街の冒険者ギルドでは、そのような行為は認めるわけにはいきません」
ルル 「さっきから聞いてれば一体なんにゃ? ご主人様はとってもいいご主人様にゃ。奴隷に酷い事しないにゃよ!?」
リリ 「そうにゃ、大怪我してた私達を治してくれて、ご飯もいっぱい食べさせてくれて、すんごい武器を与えてくれたにゃ。別に酷い扱いは受けてないにゃ」
受付嬢 「そ…、そうですか。でも…今のところはそうでも、この先もずっとそうかは……」
クレイ 「やってもいない先の事を勝手に疑って不当な扱いをするつもりか? 別に奴隷だって冒険者登録はできるはずだろう?」
受付嬢 「…まぁいいでしょう。まずはあなたの冒険者証を見せて下さい。奴隷を冒険者に登録する場合は、所有者が誰であるかも記録されますので。奴隷が問題を起こした場合は、その責任は所有者が負うことになりますが、よろしいのですね?」
クレイ 「ああ、それは分かってる。その辺はちゃんと教育するつもりさ」
だが、クレイの冒険者証を読み取り機に掛けた受付嬢は妙な表情をした。
受付嬢 「これは……」
クレイ 「?」
受付嬢 「この冒険者証は無効です。クレイという冒険者は九年前に死亡したと記録されています」
クレイ 「あちゃぁ、やっぱりそうだったか…」
クレイは数日前も冒険者ギルドに顔を出してはいたのだが……その時は、たまたまギルドマスターのサイモンが居り、旧知のクレイはそのまま執務室に通されて話をする事になったため、冒険者証の登録の確認などは一切していなかったのだ。(もちろんその時に今回の受付嬢はその場には居なかった。)
クレイ 「あ~それは間違いだ、俺は死んでない。ギルドカードの情報も戻してくれるか?」
受付嬢 「…そうですか。それでは……」
受付嬢 「…この水晶に手を載せて下さい。念のため、本人確認をさせてもらいます」
素直に従ったクレイだったが、受付嬢の表情が曇る。
クレイ 「どうした? まさか、魔力紋が一致しないとか?」
受付嬢 「いえ、不一致ではないです、一致はしているのですが…、一部、エラーが出る部分が……こんなの、初めて見たわ…」
実は、クレイには生まれつき魔力がない。魔力がなければ魔力紋も記録できないのだ。では、前回はどうだったか…
クレイは記憶を辿ってみて、原因に思い当たった。あの時は、のを空気中から微量な魔力を集める魔法陣を使って身体に微量の魔力を流して、それを使って登録したのだ。
現在も同様の事をしているのだが……あのときと違う事がある。それは、今はリルディオンで学んだ新しい魔法陣を使っているのだ。今は、魔力は空気中から集めているのではなく、リルディオンから供給されているのである。
クレイ自身の身体に満ちている魔力なので、魔力紋の型は一致した。だが、質が明らかに異なっている。そのために、原因不明のエラーが発生した可能性は否めない。
クレイ 「ちょっと事情があってね、魔力の質が変質してしまっているんだろう。だが、魔力紋が一致しているのなら、それで本人確認はOKだろう?」
受付嬢 「…そうは行きません。そもそも……あなた本当にこのギルドカードの持ち主なんですか?」
クレイ 「もちろんだ、疑うのか?」
受付嬢 「どこかで死んだ冒険者のギルドカードを入手して悪用してるのではないですか? どうやって型を一致させたのか分かりませんが、エラーが出ている以上、カードに細工をして誤魔化している可能性も否定できません」
クレイ 「だが、俺は嘘などついていない。信じられないというのなら、ギルドマスターを呼んでくれないか? サイモンなら俺のことを知っている、彼が証明してくれるだろう」
受付嬢 「どうしてギルドマスターの名前を…?」
クレイ 「知り合いだと言ったろう? 9年前にこの街で俺は冒険者登録した。その時にサイモンとも話した事がある」
受付嬢 「…本当かしら? 名前くらい、調べればすぐに分かる事ですしね」
クレイ 「いい加減にしろよ、サイモンは居ないのか? サイモンを呼んできてくれ」
受付嬢 「……ギルドマスターは……今は居ません」
クレイ 「なんだって? 外出してる? そうならそうと最初から言えよ……。じゃぁ仕方ない、出直す事にする。今度、サイモンが居る時にまた手続きしてもらうよ」
受付嬢 「そうは行きません」
クレイ 「は?」
受付嬢 「ギルドカードの偽造や虚偽使用は重罪です。このまま逃がすわけには行きません」
クレイ 「なんだか面倒くさい事になったなおい…」
クレイ 「ああ…。何か問題でも?」
受付嬢 「この街では、奴隷制度は禁じられているのをご存知ですか?」
クレイ 「ん? それはちょっと違うな」
クレイはこの街の領主の息子なのだから、もちろん事情は誰よりも理解している。
クレイ 「禁じられているのは隷属の魔法の行使と奴隷の売買だけだ。他の街で手にいれた奴隷の使用までは禁じられていない。それに、この街でも犯罪奴隷については認められている」
受付嬢 「そちらの二人は犯罪奴隷なのですか?」
クレイ 「ああいや、この二人は違う、借金が返せなくなって売られたクチだな」
受付嬢 「…あなた、見た事ない顔だけど。この街について調べて来たのなら、この街の領主様が奴隷制度を嫌っているのも当然ご存知ですよね? 奴隷を酷使すれば領主様に睨まれる事になりますよ?」
クレイ 「…ああ、そうだなぁ、そっちのほうは後で(領主=父親に)説明が必要かも? まぁ別に俺も、奴隷に酷い扱いをする気はないから大丈夫だよ」
受付嬢 「言い訳が領主様に通用すると良いですけどね。だいたい、口でどう言おうと、実際はどうだか……奴隷を冒険者登録するって事は、ダンジョンに潜らせるつもりなんですよね?」
クレイ 「え? ああ、まぁ、そう、だな…」
受付嬢 「奴隷の虐待は禁止されているのは当然知っていますよね?」
クレイ 「ああ、もちろん」
受付嬢 「他の街では、買った奴隷をダンジョンで酷使して使い潰すような悪徳冒険者が居るそうですが、あなたもその類ではないんですか?」
クレイ 「別に奴隷を酷使などしないって――」
受付嬢 「ダンジョンの中では分からないですからね。でも、この街の冒険者ギルドでは、そのような行為は認めるわけにはいきません」
ルル 「さっきから聞いてれば一体なんにゃ? ご主人様はとってもいいご主人様にゃ。奴隷に酷い事しないにゃよ!?」
リリ 「そうにゃ、大怪我してた私達を治してくれて、ご飯もいっぱい食べさせてくれて、すんごい武器を与えてくれたにゃ。別に酷い扱いは受けてないにゃ」
受付嬢 「そ…、そうですか。でも…今のところはそうでも、この先もずっとそうかは……」
クレイ 「やってもいない先の事を勝手に疑って不当な扱いをするつもりか? 別に奴隷だって冒険者登録はできるはずだろう?」
受付嬢 「…まぁいいでしょう。まずはあなたの冒険者証を見せて下さい。奴隷を冒険者に登録する場合は、所有者が誰であるかも記録されますので。奴隷が問題を起こした場合は、その責任は所有者が負うことになりますが、よろしいのですね?」
クレイ 「ああ、それは分かってる。その辺はちゃんと教育するつもりさ」
だが、クレイの冒険者証を読み取り機に掛けた受付嬢は妙な表情をした。
受付嬢 「これは……」
クレイ 「?」
受付嬢 「この冒険者証は無効です。クレイという冒険者は九年前に死亡したと記録されています」
クレイ 「あちゃぁ、やっぱりそうだったか…」
クレイは数日前も冒険者ギルドに顔を出してはいたのだが……その時は、たまたまギルドマスターのサイモンが居り、旧知のクレイはそのまま執務室に通されて話をする事になったため、冒険者証の登録の確認などは一切していなかったのだ。(もちろんその時に今回の受付嬢はその場には居なかった。)
クレイ 「あ~それは間違いだ、俺は死んでない。ギルドカードの情報も戻してくれるか?」
受付嬢 「…そうですか。それでは……」
受付嬢 「…この水晶に手を載せて下さい。念のため、本人確認をさせてもらいます」
素直に従ったクレイだったが、受付嬢の表情が曇る。
クレイ 「どうした? まさか、魔力紋が一致しないとか?」
受付嬢 「いえ、不一致ではないです、一致はしているのですが…、一部、エラーが出る部分が……こんなの、初めて見たわ…」
実は、クレイには生まれつき魔力がない。魔力がなければ魔力紋も記録できないのだ。では、前回はどうだったか…
クレイは記憶を辿ってみて、原因に思い当たった。あの時は、のを空気中から微量な魔力を集める魔法陣を使って身体に微量の魔力を流して、それを使って登録したのだ。
現在も同様の事をしているのだが……あのときと違う事がある。それは、今はリルディオンで学んだ新しい魔法陣を使っているのだ。今は、魔力は空気中から集めているのではなく、リルディオンから供給されているのである。
クレイ自身の身体に満ちている魔力なので、魔力紋の型は一致した。だが、質が明らかに異なっている。そのために、原因不明のエラーが発生した可能性は否めない。
クレイ 「ちょっと事情があってね、魔力の質が変質してしまっているんだろう。だが、魔力紋が一致しているのなら、それで本人確認はOKだろう?」
受付嬢 「…そうは行きません。そもそも……あなた本当にこのギルドカードの持ち主なんですか?」
クレイ 「もちろんだ、疑うのか?」
受付嬢 「どこかで死んだ冒険者のギルドカードを入手して悪用してるのではないですか? どうやって型を一致させたのか分かりませんが、エラーが出ている以上、カードに細工をして誤魔化している可能性も否定できません」
クレイ 「だが、俺は嘘などついていない。信じられないというのなら、ギルドマスターを呼んでくれないか? サイモンなら俺のことを知っている、彼が証明してくれるだろう」
受付嬢 「どうしてギルドマスターの名前を…?」
クレイ 「知り合いだと言ったろう? 9年前にこの街で俺は冒険者登録した。その時にサイモンとも話した事がある」
受付嬢 「…本当かしら? 名前くらい、調べればすぐに分かる事ですしね」
クレイ 「いい加減にしろよ、サイモンは居ないのか? サイモンを呼んできてくれ」
受付嬢 「……ギルドマスターは……今は居ません」
クレイ 「なんだって? 外出してる? そうならそうと最初から言えよ……。じゃぁ仕方ない、出直す事にする。今度、サイモンが居る時にまた手続きしてもらうよ」
受付嬢 「そうは行きません」
クレイ 「は?」
受付嬢 「ギルドカードの偽造や虚偽使用は重罪です。このまま逃がすわけには行きません」
クレイ 「なんだか面倒くさい事になったなおい…」
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