84 / 184
第二部 ダンジョン攻略編
第84話 猫娘を買ったクレイ
しおりを挟む
結局、クレイは奴隷商が推していた猫獣人の娘を購入する事にした。
値引き半額というのが気に入ったのと、猫耳が気に入ったからである。
―――というのは言い訳で、【眼】による鑑定でクレイは娘の事情を知ってしまったのだ。
どうやら娘は実家が没落しかけて、両親を助けるために姉と二人で自分達自信を担保にして借金をしたようだ。二人は冒険者になって稼いで借金を返そうとがんばっていたが、無理をして難度高めのダンジョンに潜り続けていた。何度かは上手く切り抜けたが、結局失敗して奴隷に落ちる事になってしまったわけだ。金を貸したほうも欠損状態になられて、奴隷として売るにしても値が下がってしまい、損をしたようだったが。
クレイも、もし育ててくれた両親が困っていたら、助けられるなら助けたいと思うだろう。気持ちは分かるので、少し同情してしまったのである。
また、奴隷商が姉妹について言っていた内容には、概ね嘘はなかった事になる。叩けばホコリが出るのはどの奴隷商も同じだが、それほど悪質な奴隷商というわけでもないようだ。
娘は、このままでは、近いうちに娼館に売られて、死ぬまで使い潰されるだけだろう。
姉妹は猫系の獣人であるので、欠損がなければ身体能力は高いはずである。当初の予定よりは高い買い物になってしまうが、多少の出費が必要になる事も想定はしていたし、クレイの目的は達せられるので問題はない。ということで、クレイは娘を購入したのである。
金を払い、隷属契約を変更。クレイが主として登録された。ちなみにこの世界にはローンとか手形とかそういうものはほとんど普及していない。ギルドカードなどに貯金しておいてそこから直接引き落とすような技術はあるが、この世界のギルドという組織がいまいち信用できず、現金をマジックバッグに溜め込んでいるのであった。
余談だが、クレイがダンジョンで落としたウェストバッグ型のマジックバックはリルディオンに頼んで回収してもらった。(数日経っていたが、マジックバッグは変わらずそこにあった。落とした洞窟が入口に転移魔法陣があるため誰も入れないし、生物ではないのでダンジョンに吸収されてしまう事もなかったのだ。)
クレイ 「少し内密な話があるので、二人だけにしてくれるか? すぐに終わる、終わったらそのまま帰るから構わなくていいぞ」
ゴダンは言われた通り部屋を出たが、何を話すのか気になる。ゴダンは急いで裏に回り、盗聴用の伝声管に耳を付けて話を盗み聞きしようとした。
だが、話し声は聞こえず。それどころか物音一つしないので、不審に思い部屋に戻って見ると、そこにはもう誰も居なかった。
クレイは、ゴダンがドアを出た瞬間、転移を発動し、猫娘もろとも消えてしまったからである。
* * * *
クレイは猫娘ルルをリルディオンに連れていき、エリーに治療を任せると、折り返し王都に転移し、先程の奴隷商を再び訪れた。
ゴダン 「おや! …どうしました? 忘れ物ですか?」
クレイ 「先程買った娘だが…」
ゴダン 「まさか、気が変わって返品したいとか!? それは受けられませんよ?」
クレイ 「そうじゃない。確か姉が居ると言っていたな? その姉はどこにいる? 姉を買ったという奴隷商がどこか分かるか?」
ゴダン 「おや、ほう、姉のほうも買うつもりですか? なるほど~姉妹一緒にね、お客さんもお好きですなぁ」
クレイ 「なにか勘違いしてないか?」
ゴダン 「いえいえ、なんでもありません。姉のほうを買ったのは、多分ヴーミの奴だと思いますぜ。欠損奴隷ばかり扱ってる、格安の奴隷商でさぁ」
その奴隷商ヴーミは市場の外にテントを張って営業しているそうだ。
さっそくそこに向かったクレイ。テントに入ると、片手のない男が居た。どうやらこの男が奴隷商のヴーミらしい。
ヴーミ 「お客さんかい? 先に言っとくが、まともな奴隷が入用なら他に行ってくんな。うちは確かに値段は安いが、扱ってるのは欠損奴隷ばっかりだぜ?」
クレイ 「…ここに、手足を失った猫獣人の少女が居るな? その娘を買い取りたい」
ヴーミ 「あ? ああ……あれは……、駄目だよ。あれは明日、娼館に売る予定なんだ。手足も全部なし、顔も焼け爛れて半死半生だが、幸い体はキレイだったんでな、買い取るって娼館があったんだ。そういうのが好きな客も結構居るんだとさ」
クレイ 「娼館にいくらで売るのだ? それより高く買い取るぞ?」
ヴーミ 「話が早いね。そうだなぁ、金貨五ま…二十枚だな」
クレイ 「いいだろう」
即答で懐から金貨を取り出そうとしたクレイを見て、慌ててヴーミが言った。
ヴーミ 「いや! 違った! 間違えた! 金貨五十枚の間違いだった」
クレイ 「……いいだろう」
一瞬間をあけて、しかしクレイは承諾し金貨五十枚を取り出した。
実は、娼館に売っても、価格は金貨一枚程度になる予想であった。それが思いの外高額で売れてヴーミは大喜びである。
クレイも店主が足元を見て値を吊り上げているのは分かっていた。それでも文句を言わなかったのは、他の人間に買われてしまって、そこから買い戻すとなったら、どれだけふっかけられるか分からない。金でかたがつけば良いが、もっと厄介な話になる可能性もある。そうなる前、まだ売られておらず、店主に売る気があるうちに、言い値で買い取ってしまおうと思ったのだ。
手続きを済ませリリを受け取ったクレイは、ヴーミが背を向けた瞬間にリルディオンに転移する。
ヴーミ 「あれ、居ない。…帰ったのか? せっかちな客だな」
一瞬、化かされたような気がして慌てて金貨を確認したが、金貨はちゃんと全額手元にあるし、偽金という事もなさそうだったので、ヴーミは気にしないことにしたのであった。
* * * *
もちろんリリもそのままエリーに引き渡し、治療を受けさせる。手足の欠損の復元、そして顔の火傷もキレイに治った。魔導具による義手義足ではあるが、普通の肉体と感覚的な遜色はない。
身分は奴隷のままではあるが、再び五体満足で再会できた姉妹は泣いて喜び、クレイに感謝し、誠心誠意クレイに仕えると決意したのであった。
狙い通りである。奴隷として渋々命令に従うだけの兵隊はいらない。積極的に、共に戦える(そして絶対に裏切らない)仲間が欲しいのだから。
ルル 「ご主人さまは良い人ニャね。このご恩は忘れないニャ」
リリ 「治療費はとても払えないけど、一生掛けてご主人さまに尽くすニャ」
身体欠損の治療は、ルルの借金の額を数百倍も上回るような高額な治療費が必要であるのをルルも知っていた。だからこそ、欠損奴隷が欠損を治療してまで売られる事がないのだから。
クレイ 「別に治療費とかかかってないから気にしないでいい。それよりも、奴隷としてお前にいくつか命令しておかなければならない」
ルル 「なんニャ?」
リリ 「私達にできる事ならニャンでもするニャ」
値引き半額というのが気に入ったのと、猫耳が気に入ったからである。
―――というのは言い訳で、【眼】による鑑定でクレイは娘の事情を知ってしまったのだ。
どうやら娘は実家が没落しかけて、両親を助けるために姉と二人で自分達自信を担保にして借金をしたようだ。二人は冒険者になって稼いで借金を返そうとがんばっていたが、無理をして難度高めのダンジョンに潜り続けていた。何度かは上手く切り抜けたが、結局失敗して奴隷に落ちる事になってしまったわけだ。金を貸したほうも欠損状態になられて、奴隷として売るにしても値が下がってしまい、損をしたようだったが。
クレイも、もし育ててくれた両親が困っていたら、助けられるなら助けたいと思うだろう。気持ちは分かるので、少し同情してしまったのである。
また、奴隷商が姉妹について言っていた内容には、概ね嘘はなかった事になる。叩けばホコリが出るのはどの奴隷商も同じだが、それほど悪質な奴隷商というわけでもないようだ。
娘は、このままでは、近いうちに娼館に売られて、死ぬまで使い潰されるだけだろう。
姉妹は猫系の獣人であるので、欠損がなければ身体能力は高いはずである。当初の予定よりは高い買い物になってしまうが、多少の出費が必要になる事も想定はしていたし、クレイの目的は達せられるので問題はない。ということで、クレイは娘を購入したのである。
金を払い、隷属契約を変更。クレイが主として登録された。ちなみにこの世界にはローンとか手形とかそういうものはほとんど普及していない。ギルドカードなどに貯金しておいてそこから直接引き落とすような技術はあるが、この世界のギルドという組織がいまいち信用できず、現金をマジックバッグに溜め込んでいるのであった。
余談だが、クレイがダンジョンで落としたウェストバッグ型のマジックバックはリルディオンに頼んで回収してもらった。(数日経っていたが、マジックバッグは変わらずそこにあった。落とした洞窟が入口に転移魔法陣があるため誰も入れないし、生物ではないのでダンジョンに吸収されてしまう事もなかったのだ。)
クレイ 「少し内密な話があるので、二人だけにしてくれるか? すぐに終わる、終わったらそのまま帰るから構わなくていいぞ」
ゴダンは言われた通り部屋を出たが、何を話すのか気になる。ゴダンは急いで裏に回り、盗聴用の伝声管に耳を付けて話を盗み聞きしようとした。
だが、話し声は聞こえず。それどころか物音一つしないので、不審に思い部屋に戻って見ると、そこにはもう誰も居なかった。
クレイは、ゴダンがドアを出た瞬間、転移を発動し、猫娘もろとも消えてしまったからである。
* * * *
クレイは猫娘ルルをリルディオンに連れていき、エリーに治療を任せると、折り返し王都に転移し、先程の奴隷商を再び訪れた。
ゴダン 「おや! …どうしました? 忘れ物ですか?」
クレイ 「先程買った娘だが…」
ゴダン 「まさか、気が変わって返品したいとか!? それは受けられませんよ?」
クレイ 「そうじゃない。確か姉が居ると言っていたな? その姉はどこにいる? 姉を買ったという奴隷商がどこか分かるか?」
ゴダン 「おや、ほう、姉のほうも買うつもりですか? なるほど~姉妹一緒にね、お客さんもお好きですなぁ」
クレイ 「なにか勘違いしてないか?」
ゴダン 「いえいえ、なんでもありません。姉のほうを買ったのは、多分ヴーミの奴だと思いますぜ。欠損奴隷ばかり扱ってる、格安の奴隷商でさぁ」
その奴隷商ヴーミは市場の外にテントを張って営業しているそうだ。
さっそくそこに向かったクレイ。テントに入ると、片手のない男が居た。どうやらこの男が奴隷商のヴーミらしい。
ヴーミ 「お客さんかい? 先に言っとくが、まともな奴隷が入用なら他に行ってくんな。うちは確かに値段は安いが、扱ってるのは欠損奴隷ばっかりだぜ?」
クレイ 「…ここに、手足を失った猫獣人の少女が居るな? その娘を買い取りたい」
ヴーミ 「あ? ああ……あれは……、駄目だよ。あれは明日、娼館に売る予定なんだ。手足も全部なし、顔も焼け爛れて半死半生だが、幸い体はキレイだったんでな、買い取るって娼館があったんだ。そういうのが好きな客も結構居るんだとさ」
クレイ 「娼館にいくらで売るのだ? それより高く買い取るぞ?」
ヴーミ 「話が早いね。そうだなぁ、金貨五ま…二十枚だな」
クレイ 「いいだろう」
即答で懐から金貨を取り出そうとしたクレイを見て、慌ててヴーミが言った。
ヴーミ 「いや! 違った! 間違えた! 金貨五十枚の間違いだった」
クレイ 「……いいだろう」
一瞬間をあけて、しかしクレイは承諾し金貨五十枚を取り出した。
実は、娼館に売っても、価格は金貨一枚程度になる予想であった。それが思いの外高額で売れてヴーミは大喜びである。
クレイも店主が足元を見て値を吊り上げているのは分かっていた。それでも文句を言わなかったのは、他の人間に買われてしまって、そこから買い戻すとなったら、どれだけふっかけられるか分からない。金でかたがつけば良いが、もっと厄介な話になる可能性もある。そうなる前、まだ売られておらず、店主に売る気があるうちに、言い値で買い取ってしまおうと思ったのだ。
手続きを済ませリリを受け取ったクレイは、ヴーミが背を向けた瞬間にリルディオンに転移する。
ヴーミ 「あれ、居ない。…帰ったのか? せっかちな客だな」
一瞬、化かされたような気がして慌てて金貨を確認したが、金貨はちゃんと全額手元にあるし、偽金という事もなさそうだったので、ヴーミは気にしないことにしたのであった。
* * * *
もちろんリリもそのままエリーに引き渡し、治療を受けさせる。手足の欠損の復元、そして顔の火傷もキレイに治った。魔導具による義手義足ではあるが、普通の肉体と感覚的な遜色はない。
身分は奴隷のままではあるが、再び五体満足で再会できた姉妹は泣いて喜び、クレイに感謝し、誠心誠意クレイに仕えると決意したのであった。
狙い通りである。奴隷として渋々命令に従うだけの兵隊はいらない。積極的に、共に戦える(そして絶対に裏切らない)仲間が欲しいのだから。
ルル 「ご主人さまは良い人ニャね。このご恩は忘れないニャ」
リリ 「治療費はとても払えないけど、一生掛けてご主人さまに尽くすニャ」
身体欠損の治療は、ルルの借金の額を数百倍も上回るような高額な治療費が必要であるのをルルも知っていた。だからこそ、欠損奴隷が欠損を治療してまで売られる事がないのだから。
クレイ 「別に治療費とかかかってないから気にしないでいい。それよりも、奴隷としてお前にいくつか命令しておかなければならない」
ルル 「なんニャ?」
リリ 「私達にできる事ならニャンでもするニャ」
11
お気に入りに追加
1,172
あなたにおすすめの小説

魔力ゼロの忌み子に転生してしまった最強の元剣聖は実家を追放されたのち、魔法の杖を「改造」して成り上がります
月ノ@最強付与術師の成長革命/発売中
ファンタジー
小説家になろうでジャンル別日間ランキング入り!
世界最強の剣聖――エルフォ・エルドエルは戦場で死に、なんと赤子に転生してしまう。
美少女のように見える少年――アル・バーナモントに転生した彼の身体には、一切の魔力が宿っていなかった。
忌み子として家族からも見捨てられ、地元の有力貴族へ売られるアル。
そこでひどい仕打ちを受けることになる。
しかし自力で貴族の屋敷を脱出し、なんとか森へ逃れることに成功する。
魔力ゼロのアルであったが、剣聖として磨いた剣の腕だけは、転生しても健在であった。
彼はその剣の技術を駆使して、ゴブリンや盗賊を次々にやっつけ、とある村を救うことになる。
感謝されたアルは、ミュレットという少女とその母ミレーユと共に、新たな生活を手に入れる。
深く愛され、本当の家族を知ることになるのだ。
一方で、アルを追いだした実家の面々は、だんだんと歯車が狂い始める。
さらに、アルを捕えていた貴族、カイベルヘルト家も例外ではなかった。
彼らはどん底へと沈んでいく……。
フルタイトル《文字数の関係でアルファポリスでは略してます》
魔力ゼロの忌み子に転生してしまった最強の元剣聖は実家を追放されたのち、魔法の杖を「改造」して成り上がります~父が老弱して家が潰れそうなので戻ってこいと言われてももう遅い~新しい家族と幸せに暮らしてます
こちらの作品は「小説家になろう」にて先行して公開された内容を転載したものです。
こちらの作品は「小説家になろう」さま「カクヨム」さま「アルファポリス」さまに同時掲載させていただいております。

クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?
青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。
最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。
普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた?
しかも弱いからと森に捨てられた。
いやちょっとまてよ?
皆さん勘違いしてません?
これはあいの不思議な日常を書いた物語である。
本編完結しました!
相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです!
1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…

最低最悪の悪役令息に転生しましたが、神スキル構成を引き当てたので思うままに突き進みます! 〜何やら転生者の勇者から強いヘイトを買っている模様
コレゼン
ファンタジー
「おいおい、嘘だろ」
ある日、目が覚めて鏡を見ると俺はゲーム「ブレイス・オブ・ワールド」の公爵家三男の悪役令息グレイスに転生していた。
幸いにも「ブレイス・オブ・ワールド」は転生前にやりこんだゲームだった。
早速、どんなスキルを授かったのかとステータスを確認してみると――
「超低確率の神スキル構成、コピースキルとスキル融合の組み合わせを神引きしてるじゃん!!」
やったね! この神スキル構成なら処刑エンドを回避して、かなり有利にゲーム世界を進めることができるはず。
一方で、別の転生者の勇者であり、元エリートで地方自治体の首長でもあったアルフレッドは、
「なんでモブキャラの悪役令息があんなに強力なスキルを複数持ってるんだ! しかも俺が目指してる国王エンドを邪魔するような行動ばかり取りやがって!!」
悪役令息のグレイスに対して日々不満を高まらせていた。
なんか俺、勇者のアルフレッドからものすごいヘイト買ってる?
でもまあ、勇者が最強なのは検証が進む前の攻略情報だから大丈夫っしょ。
というわけで、ゲーム知識と神スキル構成で思うままにこのゲーム世界を突き進んでいきます!
愛されない皇妃~最強の母になります!~
椿蛍
ファンタジー
愛されない皇妃『ユリアナ』
やがて、皇帝に愛される寵妃『クリスティナ』にすべてを奪われる運命にある。
夫も子どもも――そして、皇妃の地位。
最後は嫉妬に狂いクリスティナを殺そうとした罪によって処刑されてしまう。
けれど、そこからが問題だ。
皇帝一家は人々を虐げ、『悪逆皇帝一家』と呼ばれるようになる。
そして、最後は大魔女に悪い皇帝一家が討伐されて終わるのだけど……
皇帝一家を倒した大魔女。
大魔女の私が、皇妃になるなんて、どういうこと!?
※表紙は作成者様からお借りしてます。
※他サイト様に掲載しております。

【完結】悪役令嬢に転生したけど、王太子妃にならない方が幸せじゃない?
みちこ
ファンタジー
12歳の時に前世の記憶を思い出し、自分が悪役令嬢なのに気が付いた主人公。
ずっと王太子に片思いしていて、将来は王太子妃になることしか頭になかった主人公だけど、前世の記憶を思い出したことで、王太子の何が良かったのか疑問に思うようになる
色々としがらみがある王太子妃になるより、このまま公爵家の娘として暮らす方が幸せだと気が付く

お前じゃないと、追い出されたが最強に成りました。ざまぁ~見ろ(笑)
いくみ
ファンタジー
お前じゃないと、追い出されたので楽しく復讐させて貰いますね。実は転生者で今世紀では貴族出身、前世の記憶が在る、今まで能力を隠して居たがもう我慢しなくて良いな、開き直った男が楽しくパーティーメンバーに復讐していく物語。
---------
掲載は不定期になります。
追記
「ざまぁ」までがかなり時間が掛かります。
お知らせ
カクヨム様でも掲載中です。
【コミカライズ2月28日引き下げ予定】実は白い結婚でしたの。元悪役令嬢は未亡人になったので今度こそ推しを見守りたい。
氷雨そら
恋愛
悪役令嬢だと気がついたのは、断罪直後。
私は、五十も年上の辺境伯に嫁いだのだった。
「でも、白い結婚だったのよね……」
奥様を愛していた辺境伯に、孫のように可愛がられた私は、彼の亡き後、王都へと戻ってきていた。
全ては、乙女ゲームの推しを遠くから眺めるため。
一途な年下枠ヒーローに、元悪役令嬢は溺愛される。
断罪に引き続き、私に拒否権はない……たぶん。
嵌められたオッサン冒険者、Sランクモンスター(幼体)に懐かれたので、その力で復讐しようと思います
ゆさま
ファンタジー
美少女パーティーにオヤジ狩りの標的にされ、生死の境をさまよっていたら、Sランクモンスターに懐かれてしまった、ベテランオッサン冒険者のお話。
懐いたモンスターが成長し、美女に擬態できるようになって迫ってきます。どうするオッサン!?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる