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第一部 転生編
第46話 ゲオルクおじさんからの依頼
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アレン達と冒険者活動をし、反省点を持ち帰っては魔道具の改良を繰り返していたクレイであったが、そうこうしているうちに王都からブランドが帰還してきた。
ケイトとヴィオレも父であるラーズ子爵と共に王都を出たそうだが、ヴァレット領は素通りして自領へと急ぎ帰って行ったそうだ。いつまでも後妻のイザベラに家を好き勝手にさせておくわけにはいかないからである。そう、ラース子爵はセヴラル侯爵から離婚の承諾を取り付けてきたのだ。
イザベラは派閥の最上位の貴族であるセヴラル侯爵の娘であり、侯爵から無理やり押し付けられた形での結婚であったわけだが、今回の裁判沙汰のせいで、前妻の子を追い出すのみならず、奴隷商人に売り飛ばすというイザベラの非道な行為が王都に知れ渡ってしまい、世間体を気にした侯爵は、ラース子爵からの離婚の要求を拒否できなかったのだ。
そもそも、深い考えや明確な政略があったわけではなく、単に素行が悪く離縁されたコブ付の娘をどこかに片付けようとしただけの結婚話であった。そして、その娘の我儘に付き合わされてラース子爵を王都に呼んで引き留めていただけなのだ。
しかし、庶子とは言え愛娘を奴隷商に売り飛ばされた事を知ったラース子爵の怒りは強く、派閥を脱退するという気迫で侯爵に迫り、離婚を認めさせたのである。
というわけで、ラース子爵はさっさと自領に帰り、悪妻を叩き出したかったため、ヴァレット子爵には色々面倒を掛けたがその礼はまた後日という事で、急ぎ屋敷に帰ると、即座にセヴラル侯爵のサインの入った離婚届を突きつけ、屋敷から叩き出すと、内縁の妻であったケリーと正式に結婚の手続きを王宮へと提出したのであった。平民であるケリーを正妻とする事には貴族社会では批判を浴びることになるかも知れないが、もはやゲオルクに迷いはないのであった。
ただ…それに関し、何故かクレイがブランドに呼び出されたのであった。
クレイ 「御領主様、お呼びでしょうか?」
ブランド 「領主様って…もう父さんとは呼んでくれないのか?」
クレイ 「ヴァレットの名は捨てて平民になりましたから、公の場で間違いを犯さないよう、日頃からちゃんとしておかないと…」
ブランド 「また家に戻ってヴァレットを名乗る気はないか? 今のお前なら貴族社会でもそれほど批判はされまい」
クレイ 「いえ、平民の身分が楽ですから。戻る気はありません」
ブランド 「ふふ…まぁ俺も貴族の肩書など捨ててしまいたいと思った事は何度もあるからな、気持ちは分かるが…」
クレイ 「それで、何かご用でしょうか?」
ブランド 「ああ、実はな、ゲオルクがお前に相談したい事があるそうなのだ」
クレイ 「ラース子爵が? 私に? 一体何の相談でしょう???」
ブランド 「ゲオルクは、正式にケイトの母であるケリーと結婚したそうだ」
クレイ 「それはめでとうございますね」
ブランド 「だが、少々問題があってな。平民が貴族として受け入れられるためには、相応の魔力がある事が条件になるのはお前もよく知っていると思うが…」
クレイ 「ええ、よく、しっていますとも! 私は魔力がゼロだったので、貴族ではいられなかったわけですしね」
ブランド 「…それだよ。クレイ、お前には魔力はなかったはず。少ないどころではなく、完全にゼロだった。だが…冒険者ギルドの報告によると、今はお前は魔力を持っているようだな?」
クレイ 「うわ、冒険者の個人情報、簡単にバラシちゃうとか…」
ブランド 「すまんな、サイモンを責めないでやってくれ、私が強引に聞き出したのだ」
クレイ 「はぁ。…今も基本的には体質は変わっていませんよ、魔力はゼロのままです。体内に魔力を生成する器官が完全に欠落しているようで。冒険者ギルドの検査では、魔力をチャージできる魔導具を使って誤魔化したんですよ。魔力ゼロだとさすがに登録できないかもしれないと思って…」
ブランド 「誤魔化さなくていい、ギルドの検査装置は高性能な古代遺物なのだ、魔導具では誤魔化せないようになっている。つまり、今はお前にも、少ないながらも魔力がある、という事になる。おそらく、お前の研究の成果だと思うが…?」
クレイ 「…バレましたか。そうです。魔力を外界から取り込む魔法陣を身体に刻んでるんです。そのおかげで、豊富にとは行きませんが、生活に困らない程度には魔力を扱えるようになりました」
魔導具の中には、空気中から魔力を吸収し、自力で動き続けるようなものが存在している。そのような魔導具に使われていた魔法陣を解析したクレイは、その魔法陣を自分の身体に刻むという実験をしたのだ。
ただ、実験は半分成功、半分失敗であった。
クレイが魔法陣を自分の腹部に描いてみたところ、微弱ではあるが、魔力が体内に吸収されるようになった。その状態で、微弱な魔法は扱える事が分かったのである。
そこで試しに、その魔法陣を大量に描いてみた。吸収量が多くなれば、より多くの魔力を扱えるようになるのではないかと考えたのだ。
だが、体内に魔力が大量に入り込んだところ、熱を出して寝込んでしまったのだ。
そのうち慣れるかと思ったが、何度やっても発熱して倒れてしまうのは変わらなかった。どうやら、クレイの身体には魔力に対する適性がないのであった。
また、せっかく吸収した魔力も、魔法陣を消せばすぐに放出されてゼロに戻ってしまうのであった。魔力を保持しておける器も備わっていないらしい。
結局、魔法陣で常時、微量の魔力を吸収する事で、多少体温が上がるものの、魔法陣を起動する程度の魔力は扱えるようになったのであった。(熱中症にならないよう、冷却用の魔法陣を刻んで体温は下げている。)
それによって使える魔法はせいぜい、光を発する程度のものでしかなかったのだが。代わりに、魔力を保持する魔石を常時身につけておき、そこに魔力をストックしておく事で、緊急時には瞬間的に大魔力を使う事もできるようにしてある。
クレイ 「ああ、もしかして、ラース子爵の奥様も蓄魔石を使いたいという相談ですね?」
ケイトとヴィオレも父であるラーズ子爵と共に王都を出たそうだが、ヴァレット領は素通りして自領へと急ぎ帰って行ったそうだ。いつまでも後妻のイザベラに家を好き勝手にさせておくわけにはいかないからである。そう、ラース子爵はセヴラル侯爵から離婚の承諾を取り付けてきたのだ。
イザベラは派閥の最上位の貴族であるセヴラル侯爵の娘であり、侯爵から無理やり押し付けられた形での結婚であったわけだが、今回の裁判沙汰のせいで、前妻の子を追い出すのみならず、奴隷商人に売り飛ばすというイザベラの非道な行為が王都に知れ渡ってしまい、世間体を気にした侯爵は、ラース子爵からの離婚の要求を拒否できなかったのだ。
そもそも、深い考えや明確な政略があったわけではなく、単に素行が悪く離縁されたコブ付の娘をどこかに片付けようとしただけの結婚話であった。そして、その娘の我儘に付き合わされてラース子爵を王都に呼んで引き留めていただけなのだ。
しかし、庶子とは言え愛娘を奴隷商に売り飛ばされた事を知ったラース子爵の怒りは強く、派閥を脱退するという気迫で侯爵に迫り、離婚を認めさせたのである。
というわけで、ラース子爵はさっさと自領に帰り、悪妻を叩き出したかったため、ヴァレット子爵には色々面倒を掛けたがその礼はまた後日という事で、急ぎ屋敷に帰ると、即座にセヴラル侯爵のサインの入った離婚届を突きつけ、屋敷から叩き出すと、内縁の妻であったケリーと正式に結婚の手続きを王宮へと提出したのであった。平民であるケリーを正妻とする事には貴族社会では批判を浴びることになるかも知れないが、もはやゲオルクに迷いはないのであった。
ただ…それに関し、何故かクレイがブランドに呼び出されたのであった。
クレイ 「御領主様、お呼びでしょうか?」
ブランド 「領主様って…もう父さんとは呼んでくれないのか?」
クレイ 「ヴァレットの名は捨てて平民になりましたから、公の場で間違いを犯さないよう、日頃からちゃんとしておかないと…」
ブランド 「また家に戻ってヴァレットを名乗る気はないか? 今のお前なら貴族社会でもそれほど批判はされまい」
クレイ 「いえ、平民の身分が楽ですから。戻る気はありません」
ブランド 「ふふ…まぁ俺も貴族の肩書など捨ててしまいたいと思った事は何度もあるからな、気持ちは分かるが…」
クレイ 「それで、何かご用でしょうか?」
ブランド 「ああ、実はな、ゲオルクがお前に相談したい事があるそうなのだ」
クレイ 「ラース子爵が? 私に? 一体何の相談でしょう???」
ブランド 「ゲオルクは、正式にケイトの母であるケリーと結婚したそうだ」
クレイ 「それはめでとうございますね」
ブランド 「だが、少々問題があってな。平民が貴族として受け入れられるためには、相応の魔力がある事が条件になるのはお前もよく知っていると思うが…」
クレイ 「ええ、よく、しっていますとも! 私は魔力がゼロだったので、貴族ではいられなかったわけですしね」
ブランド 「…それだよ。クレイ、お前には魔力はなかったはず。少ないどころではなく、完全にゼロだった。だが…冒険者ギルドの報告によると、今はお前は魔力を持っているようだな?」
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クレイ 「…バレましたか。そうです。魔力を外界から取り込む魔法陣を身体に刻んでるんです。そのおかげで、豊富にとは行きませんが、生活に困らない程度には魔力を扱えるようになりました」
魔導具の中には、空気中から魔力を吸収し、自力で動き続けるようなものが存在している。そのような魔導具に使われていた魔法陣を解析したクレイは、その魔法陣を自分の身体に刻むという実験をしたのだ。
ただ、実験は半分成功、半分失敗であった。
クレイが魔法陣を自分の腹部に描いてみたところ、微弱ではあるが、魔力が体内に吸収されるようになった。その状態で、微弱な魔法は扱える事が分かったのである。
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だが、体内に魔力が大量に入り込んだところ、熱を出して寝込んでしまったのだ。
そのうち慣れるかと思ったが、何度やっても発熱して倒れてしまうのは変わらなかった。どうやら、クレイの身体には魔力に対する適性がないのであった。
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クレイ 「ああ、もしかして、ラース子爵の奥様も蓄魔石を使いたいという相談ですね?」
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