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第一部 転生編
第39話 コルニクを逮捕せよ
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侵入してきた賊はパンハヤを含めて四人であった。
クレイのライフルで撃たれたパンハヤは即死。
パンハヤと行動を共にしていた一人は最初にアレスと戦い倒されたが、その時に受けた傷が致命傷だったようで既に死んでいた。
ハンナに撃たれて動けなくなっていた一人は警備騎士によって捕縛された。
だが、最後の一人、ビィ(侵入者B)には逃げられてしまった。ビィはとにかく逃げる機を捉える勘の良さと逃げ足の速さを持っていたのだ。
ブランドの指示で屋敷の警備騎士達が二人、逃げたビィを追ったが、結局捕らえられなかった。
だが、一人は生け捕りに成功した。この男を尋問すれば賊の正体も分かるだろう。
先程、パンハヤは「奴隷は捕まえたのか?」と訊いていた。つまり、狙いは奴隷であったわけで、つまり、襲撃は奴隷商の差し金であったに違いないだろう。生け捕りにした一人から証言を引き出せば、奴隷商を逮捕できる。貴族の屋敷を夜襲するなど許されない重罪であるのだから。
さっそく捕虜に尋問をするブランド。
ブランド 「名はなんという?」
男 「……」
ブランド 「何が目的だった?」
男 「……」
ブランドが剣を抜き男の鼻先に突きつける。というか剣先が鼻の穴に入って少し血が流れ始めた。
男 「…かっ、金持ちそうだったからだ、忍び込んで金目のモノを盗んでやろうと思ったんだ…」
ブランド 「領主の屋敷にか?」
男 「領主の屋敷だなんて知らなかった」
ブランド 「惚けなくていい、くだらん問答に時間を掛ける気はない。死んだパンハヤが奴隷が狙いだと言っていたのを聞いたぞ? お前たちは奴隷商のコルニクに命じられて来たんだろう?」
男 「……」
ブランドが鼻に突っ込んだ剣を上に動かすと男が悲鳴をあげた。
男 「喋れないんだ! 喋らないように命令されている! 俺たちも奴隷なんだ」
セバスが男の服を開き首元を顕にすると、そこには確かに奴隷の首輪があった。
ブランド 「なるほど、奴隷商だけに、部下にも奴隷の首輪をしているのか」
男 「しゅ、襲撃の時だけだ、捕まっても余計な事を喋らないようにな。奴隷の首輪は奴隷商でなければ外せないからな」
ブランド 「……クレイ?」
クレイ 「見てみないと分からないけど…」
クレイが男に近づき首輪を調べる。
男 「無駄だよ」
だが、男の言葉に反して首輪はアッサリ外れてしまった。
男 「馬鹿な! 奴隷の首輪を外すための解錠呪文はコルニク様だけしか知らないはず…」
クレイ 「同じ奴隷商だからかね、使ってる首輪も同じだった。セキュリティが甘いね」
だが、首輪が外れてもなお、男は素直に喋ろうとはしなかった。なぜ強情を張るのかブランドが尋ねてみたところ、奴隷商に恩があると答えた。どうやら無理やり隷属させられていたというわけでもなかったようだ。
クレイ 「これ、使ってみる?」
持っていたのは隷属の首輪であるが、今しがら男から外したものではなく、ケイトが嵌められていたものであった。クレイが徹夜すると言っていたのは、首輪の解析を続けるためであったのだ。
クレイ 「ちょっと調べてみたんだけど、なんとか所有者を指定する部分を見つけたよ」
クレイが男に首輪を嵌める。
クレイ 「所有者は父さんに書き換えておいたから」
※公的な場所ではクレイはブランドを “父上” と畏まって呼ぶが、普段は父さんと呼んでいた。家を出て平民となったからはそう呼ぶ事はもうないと思っていたクレイであったが、家に戻り、態度の変わらぬブランドに、つい昔の呼び方をしてしまうのであった。
ブランド 「おい、俺に奴隷を所有しろというのか?」
クレイ 「情報を喋らせるだけだよ。その後で外せばいいじゃない。裁判でも隷属の首輪を使って証言させる事もあるんでしょ?」
ブランド 「それには色々と条件があるのだが、まぁいいか」
尋問を再開するブランド。今度は奴隷の主として「嘘をつくな、知っている事は正直にすべて話せ」と命じたので、隷属の首輪の効果で逆らえない男は洗いざらい全てを喋るのであった。
だが、男はコルニクの命令で屋敷に忍び込んだのは認めたものの、それ以上のことは何も知らなかった。あわよくば侯爵と奴隷商の関係まで聞き出したかったブランドであったが、そう上手くは行かないようだ。
セバス 「何にせよ、領主の屋敷を襲うなど許されない事です。朝一で領兵を呼び、奴隷商を逮捕いたしましょう」
ブランド 「朝を待っていたら逃げられてしまうのではないか?」
セバス 「いえ、門番に、領主から許可があるまで誰も街の外に出すなと命じておけば良いでしょう。他の街へ移動する商人達からは苦情がでるかも知れませんが、緊急事態だと伝えて待たせておくよう伝えます。それよりも、閣下は少しお休み下さい、お疲れでしょう?」
パンハヤと突然斬り合いをさせられ、さすがのブランドも少々疲れた様子であったのをセバスが気遣う。
ブランド 「ああ、そうだな、そうさせてもらえると助かる」
――――――――――――――――
――――――――
――――
――
―
そして夜が明ける。
―
――
――――
――――――――
――――――――――――――――
夜が明ける前にセバスから連絡を受け準備をしていた領兵達は、既に奴隷商の泊まっている宿を取り囲んでおり、領主の到着を待っていた。
そしてやってきた領主。
ブランドの合図で、一気に兵士達がコルニクの部屋になだれ込む。
まだ寝ているかと思われたコルニクだが、身支度を終え悠然と部屋の椅子に座っていた。そして入ってきたブランドにふてぶてしい態度で言う。
コルニク 「これは一体何の真似ですかな?」
ブランド 「…私の屋敷が昨晩、夜襲を受けてな」
コルニク 「ほう? それは。お気の毒に。閣下がご無事で何よりです。それで、何か盗まれでも致しましたか? もしかして、隠していた奴隷を盗まれた、とか?」
ブランド 「恍けても無駄だよ。一人取り逃がしたが、そいつから既に報告を受けているのだろう?」
コルニク 「はて? 何のことやら…」
ブランド 「これでも言い逃れを続けるか?」
だが、昨晩捕らえた男が引き出されて来たのを見ても、コルニクは片眉を上げただけであった。
クレイのライフルで撃たれたパンハヤは即死。
パンハヤと行動を共にしていた一人は最初にアレスと戦い倒されたが、その時に受けた傷が致命傷だったようで既に死んでいた。
ハンナに撃たれて動けなくなっていた一人は警備騎士によって捕縛された。
だが、最後の一人、ビィ(侵入者B)には逃げられてしまった。ビィはとにかく逃げる機を捉える勘の良さと逃げ足の速さを持っていたのだ。
ブランドの指示で屋敷の警備騎士達が二人、逃げたビィを追ったが、結局捕らえられなかった。
だが、一人は生け捕りに成功した。この男を尋問すれば賊の正体も分かるだろう。
先程、パンハヤは「奴隷は捕まえたのか?」と訊いていた。つまり、狙いは奴隷であったわけで、つまり、襲撃は奴隷商の差し金であったに違いないだろう。生け捕りにした一人から証言を引き出せば、奴隷商を逮捕できる。貴族の屋敷を夜襲するなど許されない重罪であるのだから。
さっそく捕虜に尋問をするブランド。
ブランド 「名はなんという?」
男 「……」
ブランド 「何が目的だった?」
男 「……」
ブランドが剣を抜き男の鼻先に突きつける。というか剣先が鼻の穴に入って少し血が流れ始めた。
男 「…かっ、金持ちそうだったからだ、忍び込んで金目のモノを盗んでやろうと思ったんだ…」
ブランド 「領主の屋敷にか?」
男 「領主の屋敷だなんて知らなかった」
ブランド 「惚けなくていい、くだらん問答に時間を掛ける気はない。死んだパンハヤが奴隷が狙いだと言っていたのを聞いたぞ? お前たちは奴隷商のコルニクに命じられて来たんだろう?」
男 「……」
ブランドが鼻に突っ込んだ剣を上に動かすと男が悲鳴をあげた。
男 「喋れないんだ! 喋らないように命令されている! 俺たちも奴隷なんだ」
セバスが男の服を開き首元を顕にすると、そこには確かに奴隷の首輪があった。
ブランド 「なるほど、奴隷商だけに、部下にも奴隷の首輪をしているのか」
男 「しゅ、襲撃の時だけだ、捕まっても余計な事を喋らないようにな。奴隷の首輪は奴隷商でなければ外せないからな」
ブランド 「……クレイ?」
クレイ 「見てみないと分からないけど…」
クレイが男に近づき首輪を調べる。
男 「無駄だよ」
だが、男の言葉に反して首輪はアッサリ外れてしまった。
男 「馬鹿な! 奴隷の首輪を外すための解錠呪文はコルニク様だけしか知らないはず…」
クレイ 「同じ奴隷商だからかね、使ってる首輪も同じだった。セキュリティが甘いね」
だが、首輪が外れてもなお、男は素直に喋ろうとはしなかった。なぜ強情を張るのかブランドが尋ねてみたところ、奴隷商に恩があると答えた。どうやら無理やり隷属させられていたというわけでもなかったようだ。
クレイ 「これ、使ってみる?」
持っていたのは隷属の首輪であるが、今しがら男から外したものではなく、ケイトが嵌められていたものであった。クレイが徹夜すると言っていたのは、首輪の解析を続けるためであったのだ。
クレイ 「ちょっと調べてみたんだけど、なんとか所有者を指定する部分を見つけたよ」
クレイが男に首輪を嵌める。
クレイ 「所有者は父さんに書き換えておいたから」
※公的な場所ではクレイはブランドを “父上” と畏まって呼ぶが、普段は父さんと呼んでいた。家を出て平民となったからはそう呼ぶ事はもうないと思っていたクレイであったが、家に戻り、態度の変わらぬブランドに、つい昔の呼び方をしてしまうのであった。
ブランド 「おい、俺に奴隷を所有しろというのか?」
クレイ 「情報を喋らせるだけだよ。その後で外せばいいじゃない。裁判でも隷属の首輪を使って証言させる事もあるんでしょ?」
ブランド 「それには色々と条件があるのだが、まぁいいか」
尋問を再開するブランド。今度は奴隷の主として「嘘をつくな、知っている事は正直にすべて話せ」と命じたので、隷属の首輪の効果で逆らえない男は洗いざらい全てを喋るのであった。
だが、男はコルニクの命令で屋敷に忍び込んだのは認めたものの、それ以上のことは何も知らなかった。あわよくば侯爵と奴隷商の関係まで聞き出したかったブランドであったが、そう上手くは行かないようだ。
セバス 「何にせよ、領主の屋敷を襲うなど許されない事です。朝一で領兵を呼び、奴隷商を逮捕いたしましょう」
ブランド 「朝を待っていたら逃げられてしまうのではないか?」
セバス 「いえ、門番に、領主から許可があるまで誰も街の外に出すなと命じておけば良いでしょう。他の街へ移動する商人達からは苦情がでるかも知れませんが、緊急事態だと伝えて待たせておくよう伝えます。それよりも、閣下は少しお休み下さい、お疲れでしょう?」
パンハヤと突然斬り合いをさせられ、さすがのブランドも少々疲れた様子であったのをセバスが気遣う。
ブランド 「ああ、そうだな、そうさせてもらえると助かる」
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そして夜が明ける。
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夜が明ける前にセバスから連絡を受け準備をしていた領兵達は、既に奴隷商の泊まっている宿を取り囲んでおり、領主の到着を待っていた。
そしてやってきた領主。
ブランドの合図で、一気に兵士達がコルニクの部屋になだれ込む。
まだ寝ているかと思われたコルニクだが、身支度を終え悠然と部屋の椅子に座っていた。そして入ってきたブランドにふてぶてしい態度で言う。
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ブランド 「…私の屋敷が昨晩、夜襲を受けてな」
コルニク 「ほう? それは。お気の毒に。閣下がご無事で何よりです。それで、何か盗まれでも致しましたか? もしかして、隠していた奴隷を盗まれた、とか?」
ブランド 「恍けても無駄だよ。一人取り逃がしたが、そいつから既に報告を受けているのだろう?」
コルニク 「はて? 何のことやら…」
ブランド 「これでも言い逃れを続けるか?」
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