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第二章 街へ
第48話 ちょっと待った!
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ルーク「あチョット待ッテ!」
いざ模擬戦開始の合図が出たのに、それに被せてルークの待ったが掛かり、キリングはずっこけてしまった。
キリング「なんだ?! 今更恐れをなしたか? だが模擬戦やらないと冒険者登録はGランク認定になるぞ?」
ルーク「いえ、そうじゃなくて、ちょっと確認なんですが。バッケンという冒険者が居たと思いますが、ご存知ですか?」
キリング「ああ、奴なら知っているが……最近見掛けないが?」
ルーク「ええ、彼は故郷の国に帰りました」
キリング「何?! そうなのか?! 知らんかった……
メア「そういう場合はギルドにひとこと言っていってくれないと困りますね!」
キリング「で、そのバッケンがどうかしたのか?」
ルーク「そのバッケンと、ギルマスなら、どちらが強いですか?」
キリング「何……?!」
メア「そんなの、マスターに決まってるでしょう。バッケンは元騎士団長という噂ですが冒険者としてはBランク。マスターは引退したとは言え、元Aランクの冒険者ですよ? マスターが現役冒険者と模擬戦して負けたところを未だに見たことありません」
キリング「……」
メア「そうですよね? マスター?」
キリング「いや……」
メア「?」
キリング「……訊きにくい事をはっきり聞くな、ルーク……。
実はな……奴と、バッケンとは一度だけ模擬戦をした事がある。奴がどこかの国の騎士団長だったという噂を聞いてな、相当に剣の腕が立つという噂だったから、ちょっと確かめたくなってな……」
メア「え? そんなの知りませんでした……で、結果はどうだったんですか? 当然マスターが勝ったんですよね? 如何に相手が元騎士と言えど……」
キリング「いや……負けたよ……まぁまぁ互角の戦いだったが、僅差だった、本当だ」
メア「?! そんなの聞いてませんよ?!」
キリング「誰にも見られないように二人だけでこっそり模擬戦やったからな。負けるような予感が有る時はそうしてるんだ」(笑)
メア「それで負け無し、だったんですね……」
ジト目でマスターを見るメア。
キリング「それで、バッケンがどうしたというんだ?」
ルーク「いやぁ、どの程度本気を出していいかと思って確認したかったんです、バッケンと互角に戦えるほど強いのだったら、僕が本気を出しても大丈夫かな? と。そうでないと、大怪我させてしまっては申し訳ないですから」
ポーリン「ルークはバッケンとも戦って勝っているわ。言ったでしょ、ルークはアタシより強いって」
キリング「!」
ポーリン「この半年ほど、私とバッケンは、ルークの森の家で特訓してたんだから」
キリング「バッケンと…特訓? バッケンに剣を教わっていたのか?」
ポーリン「逆よ、アタシとバッケンがルークに剣を教わってたの!」
ルーク「では、はじめて良いですよ、僕も全力で行かせてもらいますね」
メア「では、さっさとやりましょう、始め!!」
キリング「ちょっと待った!!」
焦った様子で今度はキリングが待ったを掛けた。
いざ模擬戦開始の合図が出たのに、それに被せてルークの待ったが掛かり、キリングはずっこけてしまった。
キリング「なんだ?! 今更恐れをなしたか? だが模擬戦やらないと冒険者登録はGランク認定になるぞ?」
ルーク「いえ、そうじゃなくて、ちょっと確認なんですが。バッケンという冒険者が居たと思いますが、ご存知ですか?」
キリング「ああ、奴なら知っているが……最近見掛けないが?」
ルーク「ええ、彼は故郷の国に帰りました」
キリング「何?! そうなのか?! 知らんかった……
メア「そういう場合はギルドにひとこと言っていってくれないと困りますね!」
キリング「で、そのバッケンがどうかしたのか?」
ルーク「そのバッケンと、ギルマスなら、どちらが強いですか?」
キリング「何……?!」
メア「そんなの、マスターに決まってるでしょう。バッケンは元騎士団長という噂ですが冒険者としてはBランク。マスターは引退したとは言え、元Aランクの冒険者ですよ? マスターが現役冒険者と模擬戦して負けたところを未だに見たことありません」
キリング「……」
メア「そうですよね? マスター?」
キリング「いや……」
メア「?」
キリング「……訊きにくい事をはっきり聞くな、ルーク……。
実はな……奴と、バッケンとは一度だけ模擬戦をした事がある。奴がどこかの国の騎士団長だったという噂を聞いてな、相当に剣の腕が立つという噂だったから、ちょっと確かめたくなってな……」
メア「え? そんなの知りませんでした……で、結果はどうだったんですか? 当然マスターが勝ったんですよね? 如何に相手が元騎士と言えど……」
キリング「いや……負けたよ……まぁまぁ互角の戦いだったが、僅差だった、本当だ」
メア「?! そんなの聞いてませんよ?!」
キリング「誰にも見られないように二人だけでこっそり模擬戦やったからな。負けるような予感が有る時はそうしてるんだ」(笑)
メア「それで負け無し、だったんですね……」
ジト目でマスターを見るメア。
キリング「それで、バッケンがどうしたというんだ?」
ルーク「いやぁ、どの程度本気を出していいかと思って確認したかったんです、バッケンと互角に戦えるほど強いのだったら、僕が本気を出しても大丈夫かな? と。そうでないと、大怪我させてしまっては申し訳ないですから」
ポーリン「ルークはバッケンとも戦って勝っているわ。言ったでしょ、ルークはアタシより強いって」
キリング「!」
ポーリン「この半年ほど、私とバッケンは、ルークの森の家で特訓してたんだから」
キリング「バッケンと…特訓? バッケンに剣を教わっていたのか?」
ポーリン「逆よ、アタシとバッケンがルークに剣を教わってたの!」
ルーク「では、はじめて良いですよ、僕も全力で行かせてもらいますね」
メア「では、さっさとやりましょう、始め!!」
キリング「ちょっと待った!!」
焦った様子で今度はキリングが待ったを掛けた。
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