友達以上恋人未満

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勧誘の人達を過ぎて自分の学部を確認し、教室へ向かった。

拓也「ここか‥‥。はぁ、緊張する‥‥」

入口の前で深呼吸をし、扉を開けると一瞬静まり返ったがすぐにざわめき出した。

拓也「ほっ。えーと、どこに座ろう‥‥」

周りを見ると窓際の端が空いていた。

拓也(あそこでいいや。)

カバンを置き携帯を見た。

拓也「無事に教室についたよ‥‥っと。」

携帯に夢中になっていたせいか隣には誰かが座っていた。
気づかれないように横目で見てみるとそれは朝に会った大きな男だった。

拓也「あ‥‥さっきの。」

とても小さな声だったのに隣の男は気づいたらしくこちらを向き話しかけてきた。

健太「あ!お前さっきの!」

拓也「あ、さっきはありがとうございます!」

ぎこちない喋り方でお礼を言うと少し驚いたようで

健太「あ、おう!別にいいんだよ!」

やはり声が大きい、近いのにそんなに大声を出さなくてもと思うくらいだった。

健太「ところで名前なんていうんだ?」

拓也「西村‥‥拓也です。」

そう答えると

健太「マジかよ!俺も西村なんだ!
        俺、西村健太!よろしくな!」

少し驚いたが西村という名字も珍しくはない。

拓也「よ、よろしくお願いします‥‥。」

徐々に小さくなっていく声に健太は笑って

健太「もっと声出せよ!聞こえねーぞ笑」

そう言われたので息を大きく吸い

拓也「よろしくお願いします!!」

大声で言うと周りの人達も静まり返り目線が拓也に集中した。

健太「ははは!いいぞ!気に入った!」

健太はよくわからないことを言うと拓也の背中をドンっと押した。

拓也「いっ、痛いよ笑」

笑い混じりにそう言うと

健太「悪い悪い笑」

などと言うが悪いと思っているわけないとわかっていながらも許せた。


今日は大学、学部の紹介だけだったからすぐに終わった。1人で門に向かおうとしたら後ろから大きな体で走ってくる人が1人‥‥。

健太「おう!1人か?なら一緒に帰ろうぜ!」

急に来て何かと思えば‥‥。いつも1人で帰っていたため誰かと一緒に帰るというのはすごく久しぶりだ。

拓也「あ、うん。いいよ。」

俺がそういうと

健太「とゆーか。どこに住んでるんだ?」

拓也「〇〇区の△△市だよ。」

けして遠くはないが道が入り組みわかりにくいところであるので知らないと思った。

健太「まじか!俺もそこだぞ!」

予想外だ。まさか名字も住んでいる地区も同じだなんて。

健太「俺ら似てるな!」

似てると言っても見た目も違えば性格も違う。似ているところもほとんどない。が、否定することもなく

拓也「そうだね。」

とだけ言い。歩き出した。



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