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反逆軍
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ガイアが『反逆軍』の事を初めて知ったのは八年前。
王家の一つである緑龍の末裔の一族が処刑されたすぐその後のことだった。
当時のガイアは幼く、友の死を間近で見た悲しみが忘れられず、少しでも落ち着くために両親の部屋へと足を運んだのだ。
すると、半開きのドアから父親が誰かと話している様な声が聞こえたのだ。
忙しいなら邪魔をするわけにはいかない。
ガイアはそう考え、ドアの前で話が終わるのを静かに待った。
「はい。言われた通り、緑龍の血を引く者は全員皆殺しにしました。ええ、もちろん、子供も例外ではありません」
突然聞こえてきたその台詞にガイアは恐怖を覚えた。
この話し方は、まるで父が緑龍の血を引く一族を殺したかの様に思えたからだ。
ガイアは必死になってこの考えを振り払おうとした。
しかし、どれだけ頭の中で言い訳をしても無駄だった。
既にガイアは自分の親のせいで友が死んだと理解してしまった。
ガイアは恐怖と絶望で体が動かなくなってしまった。
とはいえ、ずっとここにいれば今の会話を聞いていた事がバレてしまう。
それが良く無いと言う事は幼い子供でも理解できる。
ガイアは全身の力を振り絞り、必死でその場から離れようとする。
しかし、足が震えてしまっていたため、上手く歩けずにこけてしまった。
当然、廊下には大きな音が鳴り響く。
それが父親に気付かれないわけがない。
父はゆっくりと部屋の中を移動し、半開きだったドアを完全に解放する。
「ここで何をしている?」
父は腰が抜けて立つ事ができないガイアを睨みながら詰問する。
その姿はガイアの知る父の普段の姿とは似ても似つかないものだった。
ガイアは恐怖のせいで上手く喋る事ができなかった。
何かを喋ろうとしても音にはならず、パクパクと口を動かし続けることしかできなかった。
「俺の会話の内容を聞いたな?」
ガイアが何も応えずとも質問は続けられた。
父にとっては、ガイアの態度を見るだけで何をしていたかが分かるからだ。
「まあいい。聞いたからにはお前にも協力者になってもらう。当然拒否権はない。もし拒否すれば、今度は貴様を処刑するぞ」
普段は温厚な父から自分に対して処刑すると言われたせいでガイアはもう何も考える事ができなくなっていた。
父は半ば無理矢理にガイアを部屋の中に入れる。
「そういえば、もう一つお前に言っておかなければいけない事がある」
本題に入る前に父はこう付け足した。
「ここであった事は誰にも言うな。もし誰かに話せば……分かっているな?」
今のガイアに選択権などあるはずもなかった。
「だがこれだけは分かってほしい。俺は王家の当主としてやるべき事をやっているだけだ。今のこの国は間違っている。王政制度など廃止すべきなのだ」
熱弁する父親の声など最早ガイアには届かない。
ガイアの中には強い後悔が渦巻いていた。
友の死を一人で乗り切れていれば。
父が忙しいと分かった時点で部屋に引き返していれば。
きちんと足を動かせていれば。
こんな事にはならなかったのに…
もしそれらが出来ていれば、父の本性を知らずに、ずっと優しい父と平和に暮らせていたはずだ。
ガイア中で自責の念が徐々に大きくなっていった。
「実際に王家を撲滅しようとする組織はある。その組織の名は『反逆軍』だ。この組織の人間は誰もが何かしらの形で王家に酷い目に合わされている。俺は国民は皆平等である必要があると考えている。お前もそうは思わないか?」
ガイアはまだ何も答えない。
父は構わずに話し続ける。
「そもそもなぜ俺達王家だけが贅沢な暮らしをしているんだ?この国には貧乏な人もたくさんいるんだぞ?そんなのは不平等だろう。俺達王家も国民も同じ人だ。なら、その暮らしに差があってはならない。分かるだろ?俺の言いたいことは」
いつまで経っても全く反応しないガイアをみてとうとう父が怒り出した。
両手を机に思いっきり叩きつけて父は怒鳴る。
「いい加減にしろ!お前は俺の話を聞いているのか⁉︎今のこの国がどれほど腐っているのか理解しろ!」
ガイアは恐怖で泣き出してしまう。
その様子を見た父は少しだけ頭を冷やす。
一応これでも父なのだ。
娘への愛着の一つや二つくらいは持っている。
「いきなり怒鳴って悪かった。だが、これはお前のためにもなるんだ」
いつまでも泣き止まないガイアを見て父はアプローチの方法を変える。
「彼らはいずれ王家の人間を一人残らず皆殺しにする気だ。だが、もしここで俺達が彼らに協力し、それなりの働きをすれば見逃してもらえるかもしれないんだ。この理屈はお前にも分かるだろ?」
ガイアはさっきまでとはまるで違う様子の父を見て少しだけ冷静さを取り戻す。
しかし、それで恐怖が完全に消えたわけではない。
「……みんな……みんな死んじゃうの?」
ようやくガイアは言葉を口にした。
泣き止んではいたが、まだ声が震えていた。
「そうだ。まあ、とはいえ向こうの目的はあくまで王政制度の廃止だから、もしかしたら殺されずにすむかもしれないが、それは希望的観測だろう」
ついさっき友の死を間近で見たせいで、仲間の死の明確なイメージが浮かんでくる。
仲間の死を思い浮かべたガイアは再び恐怖に震えて体を震わせる。
「大丈夫だ。お前が彼らに協力すればお前は殺されない。だから死ぬ事をそこまで恐れる必要はない」
父は勘違いをしていた。
ガイアが恐れているのは仲間の死。
自分の死の事など今のガイアは全く考えていなかった。
ガイアは仲間を守る方法を必死で考える。
もし向こうに手を貸せば、仲間の死は確定する。
それだけでなく、ガイア自身は仲間を自分の手で殺したという罪悪感を一生抱えて生きていく事になるだろう。
とはいえ、この状況で父の言う事に対して拒否権があるはずもない。
断れば父に確実に殺されてしまうだろう。
ガイアは考える。
既に父は次の話をし始めていたが、思考に集中するガイアは父の話など何一つ耳に入っていなかった。
そしてガイアは思い付いた。
仲間を守る方法に。
「分かった。私お父さん達に協力する。だから詳しい話を聞きたいな」
父は自分の考えを受け入れてもらえた事が嬉しく、今まで自分が何をやってきた事や『反逆軍』の内情などを細かく教えてくれた。
ガイアは父が話した事をメモしながら聞き漏らしのないように慎重に聞いていった。
むろん、裏切るためではない。
裏切ったふりをして仲間を助けるためだ。
敵の内情を知っていればいつか戦う時に必ず役に立つ。
戦闘において情報は非常に重要だ。
それが分かっているからこそガイアはこの作戦を思い付いたのだ。
それから一時間程父は喋り、話終わった後にガイアに聞いた。
「これで俺から話せる事は全部だな。何か聞きたい事はあるか?」
ガイアはふるふると首を横に振る。
現在時刻は既に午後十時を過ぎている。
既に眠気が限界だった。
どんなに細かい話も記憶すると意気込んでいたが、後半の話の内容はほとんど覚えておらず、メモも全体の半分くらいしかできていなかった。
ガイアの眠気を知ってか知らずか父は話を打ち切った。
寝床に入ったガイアは中々寝付けずに布団の中でゴロゴロしていた。
さっきまでの眠気が嘘の様だった。
当然といえば当然である。
一日に色々な事がありすぎた。
色々な事を考えていれば寝れないのも当然だ。
ガイアは考える。
これからどうすればいいのかを。
父に協力するとは言ったものの、最初から裏切る気でそう言ったと知られればどうなるかは予想がつく。
ガイアはこの事が父にバレない様に眠りにつくまでの間でただひたすらに祈り続けた。
王家の一つである緑龍の末裔の一族が処刑されたすぐその後のことだった。
当時のガイアは幼く、友の死を間近で見た悲しみが忘れられず、少しでも落ち着くために両親の部屋へと足を運んだのだ。
すると、半開きのドアから父親が誰かと話している様な声が聞こえたのだ。
忙しいなら邪魔をするわけにはいかない。
ガイアはそう考え、ドアの前で話が終わるのを静かに待った。
「はい。言われた通り、緑龍の血を引く者は全員皆殺しにしました。ええ、もちろん、子供も例外ではありません」
突然聞こえてきたその台詞にガイアは恐怖を覚えた。
この話し方は、まるで父が緑龍の血を引く一族を殺したかの様に思えたからだ。
ガイアは必死になってこの考えを振り払おうとした。
しかし、どれだけ頭の中で言い訳をしても無駄だった。
既にガイアは自分の親のせいで友が死んだと理解してしまった。
ガイアは恐怖と絶望で体が動かなくなってしまった。
とはいえ、ずっとここにいれば今の会話を聞いていた事がバレてしまう。
それが良く無いと言う事は幼い子供でも理解できる。
ガイアは全身の力を振り絞り、必死でその場から離れようとする。
しかし、足が震えてしまっていたため、上手く歩けずにこけてしまった。
当然、廊下には大きな音が鳴り響く。
それが父親に気付かれないわけがない。
父はゆっくりと部屋の中を移動し、半開きだったドアを完全に解放する。
「ここで何をしている?」
父は腰が抜けて立つ事ができないガイアを睨みながら詰問する。
その姿はガイアの知る父の普段の姿とは似ても似つかないものだった。
ガイアは恐怖のせいで上手く喋る事ができなかった。
何かを喋ろうとしても音にはならず、パクパクと口を動かし続けることしかできなかった。
「俺の会話の内容を聞いたな?」
ガイアが何も応えずとも質問は続けられた。
父にとっては、ガイアの態度を見るだけで何をしていたかが分かるからだ。
「まあいい。聞いたからにはお前にも協力者になってもらう。当然拒否権はない。もし拒否すれば、今度は貴様を処刑するぞ」
普段は温厚な父から自分に対して処刑すると言われたせいでガイアはもう何も考える事ができなくなっていた。
父は半ば無理矢理にガイアを部屋の中に入れる。
「そういえば、もう一つお前に言っておかなければいけない事がある」
本題に入る前に父はこう付け足した。
「ここであった事は誰にも言うな。もし誰かに話せば……分かっているな?」
今のガイアに選択権などあるはずもなかった。
「だがこれだけは分かってほしい。俺は王家の当主としてやるべき事をやっているだけだ。今のこの国は間違っている。王政制度など廃止すべきなのだ」
熱弁する父親の声など最早ガイアには届かない。
ガイアの中には強い後悔が渦巻いていた。
友の死を一人で乗り切れていれば。
父が忙しいと分かった時点で部屋に引き返していれば。
きちんと足を動かせていれば。
こんな事にはならなかったのに…
もしそれらが出来ていれば、父の本性を知らずに、ずっと優しい父と平和に暮らせていたはずだ。
ガイア中で自責の念が徐々に大きくなっていった。
「実際に王家を撲滅しようとする組織はある。その組織の名は『反逆軍』だ。この組織の人間は誰もが何かしらの形で王家に酷い目に合わされている。俺は国民は皆平等である必要があると考えている。お前もそうは思わないか?」
ガイアはまだ何も答えない。
父は構わずに話し続ける。
「そもそもなぜ俺達王家だけが贅沢な暮らしをしているんだ?この国には貧乏な人もたくさんいるんだぞ?そんなのは不平等だろう。俺達王家も国民も同じ人だ。なら、その暮らしに差があってはならない。分かるだろ?俺の言いたいことは」
いつまで経っても全く反応しないガイアをみてとうとう父が怒り出した。
両手を机に思いっきり叩きつけて父は怒鳴る。
「いい加減にしろ!お前は俺の話を聞いているのか⁉︎今のこの国がどれほど腐っているのか理解しろ!」
ガイアは恐怖で泣き出してしまう。
その様子を見た父は少しだけ頭を冷やす。
一応これでも父なのだ。
娘への愛着の一つや二つくらいは持っている。
「いきなり怒鳴って悪かった。だが、これはお前のためにもなるんだ」
いつまでも泣き止まないガイアを見て父はアプローチの方法を変える。
「彼らはいずれ王家の人間を一人残らず皆殺しにする気だ。だが、もしここで俺達が彼らに協力し、それなりの働きをすれば見逃してもらえるかもしれないんだ。この理屈はお前にも分かるだろ?」
ガイアはさっきまでとはまるで違う様子の父を見て少しだけ冷静さを取り戻す。
しかし、それで恐怖が完全に消えたわけではない。
「……みんな……みんな死んじゃうの?」
ようやくガイアは言葉を口にした。
泣き止んではいたが、まだ声が震えていた。
「そうだ。まあ、とはいえ向こうの目的はあくまで王政制度の廃止だから、もしかしたら殺されずにすむかもしれないが、それは希望的観測だろう」
ついさっき友の死を間近で見たせいで、仲間の死の明確なイメージが浮かんでくる。
仲間の死を思い浮かべたガイアは再び恐怖に震えて体を震わせる。
「大丈夫だ。お前が彼らに協力すればお前は殺されない。だから死ぬ事をそこまで恐れる必要はない」
父は勘違いをしていた。
ガイアが恐れているのは仲間の死。
自分の死の事など今のガイアは全く考えていなかった。
ガイアは仲間を守る方法を必死で考える。
もし向こうに手を貸せば、仲間の死は確定する。
それだけでなく、ガイア自身は仲間を自分の手で殺したという罪悪感を一生抱えて生きていく事になるだろう。
とはいえ、この状況で父の言う事に対して拒否権があるはずもない。
断れば父に確実に殺されてしまうだろう。
ガイアは考える。
既に父は次の話をし始めていたが、思考に集中するガイアは父の話など何一つ耳に入っていなかった。
そしてガイアは思い付いた。
仲間を守る方法に。
「分かった。私お父さん達に協力する。だから詳しい話を聞きたいな」
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ガイアは父が話した事をメモしながら聞き漏らしのないように慎重に聞いていった。
むろん、裏切るためではない。
裏切ったふりをして仲間を助けるためだ。
敵の内情を知っていればいつか戦う時に必ず役に立つ。
戦闘において情報は非常に重要だ。
それが分かっているからこそガイアはこの作戦を思い付いたのだ。
それから一時間程父は喋り、話終わった後にガイアに聞いた。
「これで俺から話せる事は全部だな。何か聞きたい事はあるか?」
ガイアはふるふると首を横に振る。
現在時刻は既に午後十時を過ぎている。
既に眠気が限界だった。
どんなに細かい話も記憶すると意気込んでいたが、後半の話の内容はほとんど覚えておらず、メモも全体の半分くらいしかできていなかった。
ガイアの眠気を知ってか知らずか父は話を打ち切った。
寝床に入ったガイアは中々寝付けずに布団の中でゴロゴロしていた。
さっきまでの眠気が嘘の様だった。
当然といえば当然である。
一日に色々な事がありすぎた。
色々な事を考えていれば寝れないのも当然だ。
ガイアは考える。
これからどうすればいいのかを。
父に協力するとは言ったものの、最初から裏切る気でそう言ったと知られればどうなるかは予想がつく。
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