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第二話
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セシールも出ていってしまうと、医者はシュエラを見て謝った。
「わたしは、何やら余計なことをしてしまったようですな。申し訳ないことをいたしました」
「気にすることはないわ。あなたは事情をご存知でなかったのですし」
「噂は耳にしておりましたが、てっきり王妃陛下の弟君と……その」
多分、医者はカチュアが以前ヘリオットに想いを寄せていたことも知っていて、でも今はデインと仲がいいからふっきれたと思っていたのだろう。
医者にまで詳しい話が伝わっていることに、シュエラは苦笑を禁じ得なかった。
「女心は複雑なのです」
カチュアの心がデインに向き始めていることには、シュエラも気付いている。本当に嫌なのなら、カチュアは徹底的に拒絶するのに、それをしないから。でも、ヘリオットに想いを寄せていたことも事実。かつては好きだった、今も嫌いではない人と結ばれたセシールに子ができるとなると、心穏やかではいられないのだろう。
「最近、一部の侍女たちが派手に噂を吹聴して回っていると聞いておりますが……」
遠慮がちに尋ねてくる医者に、シュエラはため息をつきながら言う。
「ええ。……マントノン夫人に何度か諭してもらっているのですが、あの子たちは自分がしていることは正しいと思い込んでいるので……」
幾分肩を落としながら、医者もため息をついた。
「貴族の奢りもあるのでしょうが、難しい問題ですね。……いっそ、双方を引き離されてはいかがですか?」
シュエラはそれに答えず、寝室の窓から見えるうっすらと雲のかかった空を見上げて、もう一度ため息をついた。
まだふっきれないなんて……。
早足で通用口に向かいながら、カチュアは唇を噛みしめる。
お腹が大きくなったセシールなら今までずっと見てきたのに、診察をすると聞いてとっさに言い訳を作って逃げてしまった。
今までだって何度かセシールの妊娠が話題になったことがあるのに、今日は何だか耐えられそうになくて。
心が弱ってるんだと思う。
嫌味や嫌がらせに黙って耐えなくちゃならない日が続いて。
セドルのために言い返すこともできなくて。
喧嘩してしまったデインとは、あれ以来一度も会っていない。
いつもはデインと言い合いをしていれば、嫌な事もすっかり忘れられるんだけど……。
まだ怒ってるのかな。それとも、もう愛想が尽きたとか。
──いや、どのみちデインと結婚できるわけがないんだから、いなくなってくれて清々するんだけど!
カチュアにも、結婚については考えず、純粋に恋愛を楽しみたいという気持ちはある。
でも、結婚できる見込みが全くない人と付き合うのはまっぴらごめんだ。──もてあそばれて捨てられるだけのような気がするから。庶民同士だったらまだいいけど、貴族と庶民ということになるともてあそばれるリスクは避けられない。
以前、貴族の人たちと何度かお茶会を開いた。ケヴィンの紹介で会った人たちは紳士的で会話も豊富で、お茶会は楽しいものだった。
でも、話を聞きつけて勝手に参加してきた一人が、カチュアを遊び女扱いした。
その時に思い知った。貴族の子弟にとって、平民の女は遊び相手にしかならないと。
通用口手前にある用具置き場から瓶を一つ取り、カチュアは外に出た。
のろのろと歩いて近くの井戸まで行き、つるべを井戸に落とす。
はるか下のほうで、ぱしゃんと水がはねる音がする。
縄を引けば、桶に水がたっぷり入った手ごたえと、縄を引きやすくするために井戸の上に取り付けられた滑車ががらごろとうるさい音を立てた。
つるべを引き上げると、瓶の中に水を注ぐ。
時間をかけたつもりだけど、仕事はもう終わってしまった。
診察、まだ終わってないよね……。
できれば、終わる頃に戻りたい。今の当番は他に三人もいるから、カチュアがいなくても十分用事をこなせるだろう。多少カチュアが遅れて戻っても、困ることはないはずだ。
けれど、カチュアのサボりを嫌う性格が戻りたくない気持ちとぶつかり合い、ジレンマを引き起こす。
あーイライラする! 何でこういう時に限って現れないのよ、あいつは!
心の中で八つ当たりをしたその時、実にタイミングよく遠くから声が聞こえる。
「カチュアー!」
久しぶりに聞く声にうっかり安堵を覚えながらも、カチュアはつんとすまして振り返った。
「何の用よ?」
「つれないなぁ。久しぶりに会ったってのに」
「用がないならもう行くわ。あたし、忙しいのよ」
気持ちとは裏腹の言葉が、つるりと口から飛び出す。
わー、あたしのバカ! 話を引きのばせばよかったのに!
こう言ってしまったからには、引っ込みがつかない。カチュアは仕方なく、水を満たした瓶に手を伸ばそうとする。
その手首を、デインに掴まれた。
「ちょっと来て」
「え……?」
デインにこんな風に掴まれたのは初めてで、不意の出来事にカチュアの胸はどきんと高鳴る。
抱きつかれたことだってあるのに、手首を掴まれただけで妙にときめきを覚えるのは、いつもと様子が違っているように感じるからだ。
これまでのデインは、何だか子どもがなついてくるような雰囲気もあって、あまりどきどきすることはなかった。
抱きつく行為から一歩引いたように手首を掴まれると、デインが自分と同年代だということを意識させられて、困る。
カチュアが動揺したのは、ほんの少しの間だった。
けれどデインがそれに気付いてにやりと笑うので、カチュアの頬は熱くなる。
デインは、カチュアの手首を掴んだまま歩きだす。ひっぱられて転びそうになりながら、カチュアも歩きだした。
「ど、どこに行くの?」
「近衛仲間の連中がさ、教えてくれたんだよ。王城じゃ、おおっぴらに求婚とかしちゃいけないんだって?」
「はぁ?」
変なことを言い出したデインに、カチュアは胡乱げな相槌を打つ。そんなカチュアの様子に気付かず、デインは得意げに言った。
「王城内での恋愛作法をしっかり教わってきたから、これからはカチュアに迷惑かけないぜ」
「ちょっと、何言って──」
文句を言いかけたカチュアは、デインが進む先を見てぎょっとする。
それは背丈を超える高さの、葉の生い茂った庭木の隙間だった。
隙間を通り抜けると、庭師が通る小道に入れる。
カチュアも近道としてよく利用している道だ。
でもデインに──男性に手首を掴まれてそこに引きずり込まれるのとは、話が違う。
手を振りほどこうとして、カチュアは腕を引いた。けれどデインは離そうとしない。それどころか握る手に更に力を込めて、さっきより強引に引きずっていこうとする。
忘れたかった出来事が、カチュアの脳裏に鮮明に蘇る。
首を絞められ、つま先も宙に浮きそうなほど持ち上げられ、侮蔑の言葉を吐かれたあの時が。
デインも、あの男と同じことをするの──?
カチュアはパニックに陥り、絶叫した。
「いやーーー!!」
その後何が起こったのか、カチュアはよく覚えていない。
あっという間に人が集まってきて、周囲を取り囲まれて。
何故かその場にセシールがいて、カチュアの肩を抱きしめるようにしてその場から連れ出してくれたことだけは覚えている。
「わたしは、何やら余計なことをしてしまったようですな。申し訳ないことをいたしました」
「気にすることはないわ。あなたは事情をご存知でなかったのですし」
「噂は耳にしておりましたが、てっきり王妃陛下の弟君と……その」
多分、医者はカチュアが以前ヘリオットに想いを寄せていたことも知っていて、でも今はデインと仲がいいからふっきれたと思っていたのだろう。
医者にまで詳しい話が伝わっていることに、シュエラは苦笑を禁じ得なかった。
「女心は複雑なのです」
カチュアの心がデインに向き始めていることには、シュエラも気付いている。本当に嫌なのなら、カチュアは徹底的に拒絶するのに、それをしないから。でも、ヘリオットに想いを寄せていたことも事実。かつては好きだった、今も嫌いではない人と結ばれたセシールに子ができるとなると、心穏やかではいられないのだろう。
「最近、一部の侍女たちが派手に噂を吹聴して回っていると聞いておりますが……」
遠慮がちに尋ねてくる医者に、シュエラはため息をつきながら言う。
「ええ。……マントノン夫人に何度か諭してもらっているのですが、あの子たちは自分がしていることは正しいと思い込んでいるので……」
幾分肩を落としながら、医者もため息をついた。
「貴族の奢りもあるのでしょうが、難しい問題ですね。……いっそ、双方を引き離されてはいかがですか?」
シュエラはそれに答えず、寝室の窓から見えるうっすらと雲のかかった空を見上げて、もう一度ため息をついた。
まだふっきれないなんて……。
早足で通用口に向かいながら、カチュアは唇を噛みしめる。
お腹が大きくなったセシールなら今までずっと見てきたのに、診察をすると聞いてとっさに言い訳を作って逃げてしまった。
今までだって何度かセシールの妊娠が話題になったことがあるのに、今日は何だか耐えられそうになくて。
心が弱ってるんだと思う。
嫌味や嫌がらせに黙って耐えなくちゃならない日が続いて。
セドルのために言い返すこともできなくて。
喧嘩してしまったデインとは、あれ以来一度も会っていない。
いつもはデインと言い合いをしていれば、嫌な事もすっかり忘れられるんだけど……。
まだ怒ってるのかな。それとも、もう愛想が尽きたとか。
──いや、どのみちデインと結婚できるわけがないんだから、いなくなってくれて清々するんだけど!
カチュアにも、結婚については考えず、純粋に恋愛を楽しみたいという気持ちはある。
でも、結婚できる見込みが全くない人と付き合うのはまっぴらごめんだ。──もてあそばれて捨てられるだけのような気がするから。庶民同士だったらまだいいけど、貴族と庶民ということになるともてあそばれるリスクは避けられない。
以前、貴族の人たちと何度かお茶会を開いた。ケヴィンの紹介で会った人たちは紳士的で会話も豊富で、お茶会は楽しいものだった。
でも、話を聞きつけて勝手に参加してきた一人が、カチュアを遊び女扱いした。
その時に思い知った。貴族の子弟にとって、平民の女は遊び相手にしかならないと。
通用口手前にある用具置き場から瓶を一つ取り、カチュアは外に出た。
のろのろと歩いて近くの井戸まで行き、つるべを井戸に落とす。
はるか下のほうで、ぱしゃんと水がはねる音がする。
縄を引けば、桶に水がたっぷり入った手ごたえと、縄を引きやすくするために井戸の上に取り付けられた滑車ががらごろとうるさい音を立てた。
つるべを引き上げると、瓶の中に水を注ぐ。
時間をかけたつもりだけど、仕事はもう終わってしまった。
診察、まだ終わってないよね……。
できれば、終わる頃に戻りたい。今の当番は他に三人もいるから、カチュアがいなくても十分用事をこなせるだろう。多少カチュアが遅れて戻っても、困ることはないはずだ。
けれど、カチュアのサボりを嫌う性格が戻りたくない気持ちとぶつかり合い、ジレンマを引き起こす。
あーイライラする! 何でこういう時に限って現れないのよ、あいつは!
心の中で八つ当たりをしたその時、実にタイミングよく遠くから声が聞こえる。
「カチュアー!」
久しぶりに聞く声にうっかり安堵を覚えながらも、カチュアはつんとすまして振り返った。
「何の用よ?」
「つれないなぁ。久しぶりに会ったってのに」
「用がないならもう行くわ。あたし、忙しいのよ」
気持ちとは裏腹の言葉が、つるりと口から飛び出す。
わー、あたしのバカ! 話を引きのばせばよかったのに!
こう言ってしまったからには、引っ込みがつかない。カチュアは仕方なく、水を満たした瓶に手を伸ばそうとする。
その手首を、デインに掴まれた。
「ちょっと来て」
「え……?」
デインにこんな風に掴まれたのは初めてで、不意の出来事にカチュアの胸はどきんと高鳴る。
抱きつかれたことだってあるのに、手首を掴まれただけで妙にときめきを覚えるのは、いつもと様子が違っているように感じるからだ。
これまでのデインは、何だか子どもがなついてくるような雰囲気もあって、あまりどきどきすることはなかった。
抱きつく行為から一歩引いたように手首を掴まれると、デインが自分と同年代だということを意識させられて、困る。
カチュアが動揺したのは、ほんの少しの間だった。
けれどデインがそれに気付いてにやりと笑うので、カチュアの頬は熱くなる。
デインは、カチュアの手首を掴んだまま歩きだす。ひっぱられて転びそうになりながら、カチュアも歩きだした。
「ど、どこに行くの?」
「近衛仲間の連中がさ、教えてくれたんだよ。王城じゃ、おおっぴらに求婚とかしちゃいけないんだって?」
「はぁ?」
変なことを言い出したデインに、カチュアは胡乱げな相槌を打つ。そんなカチュアの様子に気付かず、デインは得意げに言った。
「王城内での恋愛作法をしっかり教わってきたから、これからはカチュアに迷惑かけないぜ」
「ちょっと、何言って──」
文句を言いかけたカチュアは、デインが進む先を見てぎょっとする。
それは背丈を超える高さの、葉の生い茂った庭木の隙間だった。
隙間を通り抜けると、庭師が通る小道に入れる。
カチュアも近道としてよく利用している道だ。
でもデインに──男性に手首を掴まれてそこに引きずり込まれるのとは、話が違う。
手を振りほどこうとして、カチュアは腕を引いた。けれどデインは離そうとしない。それどころか握る手に更に力を込めて、さっきより強引に引きずっていこうとする。
忘れたかった出来事が、カチュアの脳裏に鮮明に蘇る。
首を絞められ、つま先も宙に浮きそうなほど持ち上げられ、侮蔑の言葉を吐かれたあの時が。
デインも、あの男と同じことをするの──?
カチュアはパニックに陥り、絶叫した。
「いやーーー!!」
その後何が起こったのか、カチュアはよく覚えていない。
あっという間に人が集まってきて、周囲を取り囲まれて。
何故かその場にセシールがいて、カチュアの肩を抱きしめるようにしてその場から連れ出してくれたことだけは覚えている。
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