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閑話1 妻たちのお茶会
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シビアな内容もあったはずなのに、アネットが面白おかしく話すものだから、笑いの耐えないひとときとなった。その間に侍女たちは交代でお茶の淹れ直しをし、山と積まれていたお菓子や果物も多少減った。じゅうたんのほうで子守りをするカチュアたちにもふるまわれたが、ルーミスがケーキのかけらをぼろぼろと落とすので、その片付けに追われたりシュエラの母エイダがルーミスに食べさせる方法をカチュアたちの教えるといった騒ぎもあった。
アネットの話は終盤に差し掛かり、シュエラは興味津々に尋ねる。
「それで、どうして折れたの?」
アネットはにまにましながら答えた。
「ケヴィン様にしあわせになってもらいたくて拒んだのに、“君にはこう言うべきだった。わたしをしあわせにしてくれないか”(←ケヴィン口調で)って言われちゃって」
「きゃー! それってプロポーズみたい!」
マチルダが声を上げたあと、控えめな性格のため普段あまり自分から話し出さないリィナも話に加わる。
「実際、それをきっかけに妻になったんですよね?」
「ケヴィン様ってば意外とそういうこと言う方だったんですねぇ」
カレンが感嘆のため息まじりに言った。
話し続けたのに全然疲れを見せないアネットと、ほとんどしゃべらなかったのにぐったりしているケヴィンの様子があまりに対照的すぎて、シュエラは口元に手を当てて笑いをこらえる。
以前自分が恋愛話を根掘り穴掘り聞かれて拷問だと感じたように、この“罰”はケヴィンにてきめん効いているのは間違いない。
そして、もう一つの効果も上がっていた。
膝に肘をついて額に手を当てて頭を支えているケヴィンに、シグルドは同情の視線を向けながら声をかける。
「大変だったんだな、おまえも……」
「……ご理解いただけてありがたいです」
「だが、正式な妻を娶らなければ跡継ぎに困るだろう」
その言葉に、お茶の席がしんと静まり返った。じっと座っていることに飽きたエイミーがじゅうたんの上の遊び場に加わり、それに大喜びしたルーミスのはしゃぐ声だけが部屋の中で妙に響く。
シグルドの言葉はもっともだけれど、ケヴィンとアネットに厳しい意見を突きつけていた。
下働きだった女性が公爵夫人に──この場にいる者たちが認めても、血統主義に凝り固まった貴族社会が許可するとは到底思えない。
「陛下……」
シュエラが不安そうに呼びかけると、シグルドはにっと笑った。
「余が許可を出す。アネットを正式な妻にしないか? 今の余であれば、命令一つで貴族たちを黙らせることができよう。それは、余を支えてきてくれたケヴィン、おまえの特権だと思うが、どうだ?」
「陛下……!」
シュエラの声が喜びに変わる。他の面々も程度の差こそあれ、ほっとした表情を浮かべた。
が、ケヴィンとアネットは困ったように顔を見合わせ、それからケヴィンが申し訳なさそうに言う。
「光栄に存じますが申し訳ありません。ご辞退させていただきたく存じます」
シグルドは眉をひそめた。
「何故だ?」
その問いに、アネットが寂しげな笑みを浮かべて答える。
「陛下が命じてくださって正式な妻になることができても、人の悪意までは退けることはできないですから。このことはエイミーや、これから産まれてくるこの子にも関係してきます」
そう言って、アネットは大きく膨らんだお腹を見つめそっとなでる。
「あたしとケヴィン様は自分たちで決めたことですからいいですけど、あたしたちのせいで子どもたちがつらい思いをするのはできるだけ避けたいんです。もちろんずっと隠し通せることじゃないですからあたしの身元を子爵家の血筋を引く商人の娘と偽ったままそのうち公表しようと思ってます。でも、あたしが公爵夫人になったりしたらきっと悪意は倍増すると思うから、せっかくのお話ですけど申し訳ありません」
話を聞き終えたエイダが、心配そうに言った。
「身分を偽るってことだけれど、下働きをしていた頃のあなたを知っている人と会ってしまったら、結局知られてしまうでしょう? 暴露されてしまうより、最初から本当のことを公表しておいたほうがいいように思うのだけど?」
「その点は大丈夫です。あたし、邸の奥にずっと引っ込んでるつもりですから」
アネットがあっけらかんと答えたので、一同はぽかんとしてしまう。
「じゃあ、一生隠れて暮らすつもりで……?」
エイダが驚きを隠せない様子で尋ねると、アネットはしっかりとうなずいた。
「下働きをしてたってこともあって、もともと外に出ていくことがそう好きなわけでもないんで平気なんです。……どんなにあたしの素性をごまかしていても、子どもたちにはつらい思いをさせてしまうと思うので、せめてあたしの素性を公表するかしないかくらいは子どもたちに決めさせてあげたいなぁって思うんです」
アネットの身の上からくる悲しい決断と、その決断を胸張って告げられるアネットの強さ。いろいろ考えすぎて誰も口を開けないでいると、アネットが明るく言う。
「あたしも聞きたいことがあるの」
アネットはにまにまとセシールを見る。
「セシールさんはヘリオット様からどんなプロポーズされたのかなぁ、とか」
「え? わたしですか?」
唐突の話を振られてセシールはうろたえる。セシールの隣に座ったヘリオットがにやっと笑った。
「俺もそれは聞いてみたいな。俺の“どの言葉”をプロポーズだと思ったのかをさ」
「おまえ、何回プロポーズしたんだ?」
シグルドが呆れながら言うと、ヘリオットはけろりと答える。
「いいえ。一回もしてません」
「ええ!?」
何人かの口から驚きの声が上がる。シュエラはヘリオットを軽くにらみながら言った。
「それってヒドくないです?」
マチルダは不審げな目を向けてセシールに尋ねた。
「セシールはプロポーズもされなかったのに何で結婚したのよ?」
「え、えっと……」
~セシールとヘリオットの馴れ初めはアルファポリスさんのレジーナブックスから「策士な側近と生真面目侍女」というタイトルで刊行していただいています~
根掘り穴掘り聞かれて、セシールは湯気が出そうなほど真っ赤になる。ケヴィンと同様さらし者の刑に処されるべきだったヘリオットまでもが面白がるので、巻き込まれただけのセシールがかわいそうになってくる。
それを察してか、アネットは話題を切り変えた。
「こうなってきたら、他の方々のプロポーズの話も聞きたいわよねぇ」
まず最初に、リィナに話が振られた。少し照れた様子のエイドリアンの隣で、リィナは視線を下に下ろししどろもどろに答える。
「その、ごく普通に“結婚してください”と」
「つまんないプロポーズだな。もうちょっと気を利かせてあげればよかったのに」
ヘリオットが言うと、エイドリアンはぶつぶつとつぶやいた。
「プロポーズしなかったよりはマシだと思うんですけど……」
「何だって?」
わざとらしく聞き返すヘリオットに、これまたわざとらしくエイドリアンははきはきと答えた。
「いいえ、何もございません! 気を利かせようにも、近衛隊士に任命される前にケヴィン様に二人で呼び出されて“近衛隊士なったからには、リィナ嬢との結婚も認められよう”と言われてしまって、プロポーズするつもりだったのを先にリィナにバラされてしまったんです」
「無粋をやらかしたのはおまえかよ……」
シグルドが責めるような視線をケヴィンに向けると、ケヴィンはエイドリアンを見て言った。
「それはすまないことをしたな」
表情筋がほとんど動かないためにあまり謝っているようには見えなかったが、エイドリアンは謝られたことにうろたえたように軽く頭を下げる。
「いえ……よくしていただいたのに、失礼を申しました。近衛隊士になったからといって、伯爵家の相続権を持つリィナとの結婚を簡単に認めてもらえるものではありませんでしたから。ケヴィン様にはお口添えをいただき、大変感謝しております」
その話を聞いている最中に、シグルドはちらっとシュエラを見る。
エイドリアンはシュエラの初恋の相手だった。以前は二人の仲を疑って散々やきもきしたものだが、今はもうシュエラの気持ちを疑ってはいない。けれど疑う習慣というものはなかなか抜けなかったようだ。
シュエラの表情に何のわだかまりも浮かばないのを見て、シグルドは内心ほっとしたシグルドの視線に気付いたシュエラは、シグルドのほうを向き、にこっと笑いかけた。
アネットの話は終盤に差し掛かり、シュエラは興味津々に尋ねる。
「それで、どうして折れたの?」
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そして、もう一つの効果も上がっていた。
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「大変だったんだな、おまえも……」
「……ご理解いただけてありがたいです」
「だが、正式な妻を娶らなければ跡継ぎに困るだろう」
その言葉に、お茶の席がしんと静まり返った。じっと座っていることに飽きたエイミーがじゅうたんの上の遊び場に加わり、それに大喜びしたルーミスのはしゃぐ声だけが部屋の中で妙に響く。
シグルドの言葉はもっともだけれど、ケヴィンとアネットに厳しい意見を突きつけていた。
下働きだった女性が公爵夫人に──この場にいる者たちが認めても、血統主義に凝り固まった貴族社会が許可するとは到底思えない。
「陛下……」
シュエラが不安そうに呼びかけると、シグルドはにっと笑った。
「余が許可を出す。アネットを正式な妻にしないか? 今の余であれば、命令一つで貴族たちを黙らせることができよう。それは、余を支えてきてくれたケヴィン、おまえの特権だと思うが、どうだ?」
「陛下……!」
シュエラの声が喜びに変わる。他の面々も程度の差こそあれ、ほっとした表情を浮かべた。
が、ケヴィンとアネットは困ったように顔を見合わせ、それからケヴィンが申し訳なさそうに言う。
「光栄に存じますが申し訳ありません。ご辞退させていただきたく存じます」
シグルドは眉をひそめた。
「何故だ?」
その問いに、アネットが寂しげな笑みを浮かべて答える。
「陛下が命じてくださって正式な妻になることができても、人の悪意までは退けることはできないですから。このことはエイミーや、これから産まれてくるこの子にも関係してきます」
そう言って、アネットは大きく膨らんだお腹を見つめそっとなでる。
「あたしとケヴィン様は自分たちで決めたことですからいいですけど、あたしたちのせいで子どもたちがつらい思いをするのはできるだけ避けたいんです。もちろんずっと隠し通せることじゃないですからあたしの身元を子爵家の血筋を引く商人の娘と偽ったままそのうち公表しようと思ってます。でも、あたしが公爵夫人になったりしたらきっと悪意は倍増すると思うから、せっかくのお話ですけど申し訳ありません」
話を聞き終えたエイダが、心配そうに言った。
「身分を偽るってことだけれど、下働きをしていた頃のあなたを知っている人と会ってしまったら、結局知られてしまうでしょう? 暴露されてしまうより、最初から本当のことを公表しておいたほうがいいように思うのだけど?」
「その点は大丈夫です。あたし、邸の奥にずっと引っ込んでるつもりですから」
アネットがあっけらかんと答えたので、一同はぽかんとしてしまう。
「じゃあ、一生隠れて暮らすつもりで……?」
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「あたしも聞きたいことがあるの」
アネットはにまにまとセシールを見る。
「セシールさんはヘリオット様からどんなプロポーズされたのかなぁ、とか」
「え? わたしですか?」
唐突の話を振られてセシールはうろたえる。セシールの隣に座ったヘリオットがにやっと笑った。
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シグルドが呆れながら言うと、ヘリオットはけろりと答える。
「いいえ。一回もしてません」
「ええ!?」
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根掘り穴掘り聞かれて、セシールは湯気が出そうなほど真っ赤になる。ケヴィンと同様さらし者の刑に処されるべきだったヘリオットまでもが面白がるので、巻き込まれただけのセシールがかわいそうになってくる。
それを察してか、アネットは話題を切り変えた。
「こうなってきたら、他の方々のプロポーズの話も聞きたいわよねぇ」
まず最初に、リィナに話が振られた。少し照れた様子のエイドリアンの隣で、リィナは視線を下に下ろししどろもどろに答える。
「その、ごく普通に“結婚してください”と」
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「何だって?」
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表情筋がほとんど動かないためにあまり謝っているようには見えなかったが、エイドリアンは謝られたことにうろたえたように軽く頭を下げる。
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その話を聞いている最中に、シグルドはちらっとシュエラを見る。
エイドリアンはシュエラの初恋の相手だった。以前は二人の仲を疑って散々やきもきしたものだが、今はもうシュエラの気持ちを疑ってはいない。けれど疑う習慣というものはなかなか抜けなかったようだ。
シュエラの表情に何のわだかまりも浮かばないのを見て、シグルドは内心ほっとしたシグルドの視線に気付いたシュエラは、シグルドのほうを向き、にこっと笑いかけた。
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