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第三章 ディオファーン王侯貴族の複雑な事情
24、雷小僧の思い
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ラジアル君は困惑しきった様子で、一番上に乗ったクッキーを指差した。
「ええっと……これは何だ?」
「だからクッキーよ。フォージが頑張ってお花の形にしたの。かわいいでしょ?」
あたしは自分に言い聞かせるように言う。
事実を言うと、それはお花とは似ても似つかない、赤、黄、緑と元の生地の色がマーブル状になった、歪な円形をしていた。誤算だったのは、フォージが思いの外不器用だったのと、長い時間いじりたおしたせいで生地が溶けちゃったこと。食紅(なのかな? クッキーに色を付けたいって言って、調理場の人に出してもらったんだけど)入りの生地たちは、フォージが形を調えようとするほど混じり合い、変な色を生み出しつつあった。あたしはストップをかけ、そのまま焼いてもらったの。
安易にお手伝いをお願いして、フォージに悪いことしちゃったかも。
フォージの顔をのぞき込んでみれば、うつむいた顔を真っ赤に染めちゃってる。これは〝かも〟じゃないわ。ごめん、フォージ。
フォージが作ったと言えばラジアル君も食べてくれると思ってのこの作戦。席には着いてくれたけど、これは失敗に終わるかな。
そう思っていたら、ラジアル君は手のひら大もあるそのクッキーをつかんで、端からがつがつ食べ始めた。
「形なんて食べちゃえばわからなくなるだろ? 大事なのは味だ。これ美味いよ、すんげえ美味い。食べたことない味だけどめちゃくちゃ美味い」
お、そんな気遣いができるんだ。見どころあるな。でもちょっと惜しい。フォージはますます落ち込んでしまう。
「わたしは形を作っただけで、生地を作ったのは舞花なんです……」
「? どういうことだ?」
「つまり、見た目を作ったのはフォージで、味を作ったのはあたしってことね」
ラジアル君はクッキーを落としそうになりながらあんぐり口を開ける。
「ラジアル君、口からもクッキーがこぼれるよ」
指摘すると、ラジアル君は慌てて口を閉じた。
それを見届けてから、あたしはフォージに話しかける。
「初めてだったのに難しいこと頼んじゃってごめんね。次はもっと簡単なのを一緒に作ろう?」
フォージはほっとした顔をしてこっくりうなずく。
「初心者に難しいことさせたのか。ひでぇな、このばばあは」
「ばばあって言わない!」
言い返しながらも、ラジアル君に感謝する。ナイスフォロー。おかげで場の雰囲気がなごんできた。あたしはもう一つのコップにも果実水を注いで、フォージに手渡した。
証拠隠滅を図ってくれようとしているのか、ラジアル君はさっき以上に急いで食べる。でも、クッキーって割と口や喉から水分を奪うのよね。案の定、ラジアル君はむせ返った。フォージは慌てて、改めてコップを差し出す。ラジアル君は受け取ってすぐごくごく飲み始めた。
初々しいカップルだな。フォージの気持ちはいまいちわからないけど、ラジアル君はフォージを意識してるのは間違いない。「頑張れ、ラジアル君」と心の中で声援を送ってから、あたしはつらつらと考える。
フォージとラジアル君の出会いは必然だったんだと思う。フォージはずっと寂しい思いをしてきたから、寂しい思いをしている人に気付いたら放っておけないんだろう。ラジアル君は、きっと心の中で寂しいって思ってる。だって、今にも泣きそうだったもん。陛下が何を考えてるかわからないけど、ラジアル君は拒絶されたと感じたはず。
──ラジアル……か?
陛下のあのときの驚き方からして、二人が顔を合わせたのはあれが初めてなんだと思う。
初対面で攻撃しちゃって、しかも驚愕しか感じられない声をかけられたら、少なくとも友好的とは思えないよね。
二人の出会いを台無しにしちゃったから、せめて謝りたいんだけど。
「食べないのかよ?」
ぶっきらぼうな声が聞こえてきて、あたしははっと我に返った。
ラジアル君はフォージのクッキーを食べ終え、次のクッキーを手にしていた。フォージも片手にコップ、もう一方の手にクッキーを持ってかじっている。
「食べます食べます」
あたしは自分の分の果実水を注いでから、クッキーに手を伸ばした。
「このクッキー、おまえの故郷のものか?」
チャンスが巡ってきたのを感じ、あたしはぽつぽつと話し始めた。
「材料はもちろんここにあったものだけど、レシピはそう。あたしが故郷で作ってたんだよ」
ずいぶん長いこと作ってなかったんだけど、覚えててよかった。
「ラジアル君が知ってるかわからないから話すけど、あたし、別の世界からある日突然この世界に来たんだ。どうしてこの世界に来ちゃったのか、いつ元の世界に帰れるのかもわからない。──そんなだから、この世界で大切な人を作るのが怖いの」
口の中のクッキーを飲み込んでから、ラジアル君は率直に訊ねてくる。
「何でだよ?」
あたしは溢れ出しそうになる感情を押さえ込みながら答えた。
「いつ元の世界か別の世界に飛ばされるかわからないから。──あたしはこの世界に来てしまった瞬間、すべてを失ってしまったの。慣れ親しんでいた世界も、大切な人たちも。もうあんなつらい思いしたくない。誰にもそんな思いさせたくない。とはいえ、一緒に過ごしていればどうしても好きになっちゃうこともあるけどね」
おどけて言いながら、あたしはフォージと視線を合わせる。「フォージもその一人だよ」というメッセージが伝わったようで、フォージは切なそうに微笑む。
「この世界に来て、いろんな人と出会って好感を持つようになったわ。その気持ちは否定しないし仲良くやっていきたいとは思うけど、陛下だけはダメなの」
「どうしてだよ!? 兄上はおまえのことが大好きなのに!」
「だからよ」
「は? 何だよそれ」
「陛下のあたしへの“好き”は、特別な好きだってことはわかってる。だからこそ、あたしはその好きを受け取っちゃいけない。お互い好きになって──愛し合って、そのあとであたしが突然この世界からいなくなったらどうなると思う? 陛下は愛する人を失ってひどい苦しみに襲われることになるわ。愛情が深くなれば、それこそ半身をもぎ取られるような苦しみを味わうことになる」
そこで言葉を切って、あたしはラジアル君をじっと見つめる。ラジアル君は何も言わない。大きく目を見開いたまま凝視してくる。
理解してもらえたかわからないけど、あたしは話を続けた。
「陛下であれ誰であれ、苦しませたくないのよ。だから、陛下にはあたしのことを嫌いになってもらいたいのよ。──まあ、好きでなくなる程度でもいいけど。だから常日頃陛下の悪口を言ってるんだけど、兄上が大好きなラジアル君が怒るのは当然よね。ごめんなさい。陛下の悪口を言って」
ラジアル君はうつむいて、少しの間黙っていた。
謝罪を受け入れてもらえただろうか。
クッキーを少しかじり、果実水を口に含みながら様子をうかがう。
ラジアル君はうつむいたままぼそっと言った。
「……もう手遅れなんじゃね?」
「え?」
聞き返すと、ラジアル君は勢いよく顔を上げた。
「手遅れだって言ってんだよ! 兄上はおまえに心底惚れてるじゃないか! 悪口言われても好きでいるってことはそういうことだろ!? あんた、兄上を苦しめたくないって言ってるけど、あんたにフラれて悪口言われて兄上は傷付いてるんじゃないのか?」
あたしは息を呑んだ。考えないようにしてきたことを突き付けられ、胸に鋭い痛みが走る。
落ち着け。相手は十歳に満たない子どもだ。あたしは諭すように話しかけた。
「でも、好きな人が突然いなくなる苦しみよりもずっとマシなはずよ」
「兄上がそうしてくれって頼んだのかよ」
「そうじゃないけど……」
「だったら、あんたのやってることは独りよがりだ。兄上を傷付けるばっかりで誰も幸せになれねえ。兄上のことをフるにしたって、せめて兄上の意見を聞いて差し上げてくれよ。勝手に考えて勝手に決められたりしたら、それをされるほうがたまったもんじゃないよ!」
「ラジアル君、それって──」
呆然としながら声をかけると、ラジアル君は我に返って口を閉ざした。紅潮した顔を腕で隠しながら立ち上がると、建物の陰へと走り去る。
場が静まり返ったところで、あたしはフォージに話しかけた。
「せっかくの軽食の時間がこんなふうになっちゃってごめんね。食べ終えてから帰る?」
フォージがふるふると首を横に振るので、あたしたちは立ち上がって片付けを始めた。
「ええっと……これは何だ?」
「だからクッキーよ。フォージが頑張ってお花の形にしたの。かわいいでしょ?」
あたしは自分に言い聞かせるように言う。
事実を言うと、それはお花とは似ても似つかない、赤、黄、緑と元の生地の色がマーブル状になった、歪な円形をしていた。誤算だったのは、フォージが思いの外不器用だったのと、長い時間いじりたおしたせいで生地が溶けちゃったこと。食紅(なのかな? クッキーに色を付けたいって言って、調理場の人に出してもらったんだけど)入りの生地たちは、フォージが形を調えようとするほど混じり合い、変な色を生み出しつつあった。あたしはストップをかけ、そのまま焼いてもらったの。
安易にお手伝いをお願いして、フォージに悪いことしちゃったかも。
フォージの顔をのぞき込んでみれば、うつむいた顔を真っ赤に染めちゃってる。これは〝かも〟じゃないわ。ごめん、フォージ。
フォージが作ったと言えばラジアル君も食べてくれると思ってのこの作戦。席には着いてくれたけど、これは失敗に終わるかな。
そう思っていたら、ラジアル君は手のひら大もあるそのクッキーをつかんで、端からがつがつ食べ始めた。
「形なんて食べちゃえばわからなくなるだろ? 大事なのは味だ。これ美味いよ、すんげえ美味い。食べたことない味だけどめちゃくちゃ美味い」
お、そんな気遣いができるんだ。見どころあるな。でもちょっと惜しい。フォージはますます落ち込んでしまう。
「わたしは形を作っただけで、生地を作ったのは舞花なんです……」
「? どういうことだ?」
「つまり、見た目を作ったのはフォージで、味を作ったのはあたしってことね」
ラジアル君はクッキーを落としそうになりながらあんぐり口を開ける。
「ラジアル君、口からもクッキーがこぼれるよ」
指摘すると、ラジアル君は慌てて口を閉じた。
それを見届けてから、あたしはフォージに話しかける。
「初めてだったのに難しいこと頼んじゃってごめんね。次はもっと簡単なのを一緒に作ろう?」
フォージはほっとした顔をしてこっくりうなずく。
「初心者に難しいことさせたのか。ひでぇな、このばばあは」
「ばばあって言わない!」
言い返しながらも、ラジアル君に感謝する。ナイスフォロー。おかげで場の雰囲気がなごんできた。あたしはもう一つのコップにも果実水を注いで、フォージに手渡した。
証拠隠滅を図ってくれようとしているのか、ラジアル君はさっき以上に急いで食べる。でも、クッキーって割と口や喉から水分を奪うのよね。案の定、ラジアル君はむせ返った。フォージは慌てて、改めてコップを差し出す。ラジアル君は受け取ってすぐごくごく飲み始めた。
初々しいカップルだな。フォージの気持ちはいまいちわからないけど、ラジアル君はフォージを意識してるのは間違いない。「頑張れ、ラジアル君」と心の中で声援を送ってから、あたしはつらつらと考える。
フォージとラジアル君の出会いは必然だったんだと思う。フォージはずっと寂しい思いをしてきたから、寂しい思いをしている人に気付いたら放っておけないんだろう。ラジアル君は、きっと心の中で寂しいって思ってる。だって、今にも泣きそうだったもん。陛下が何を考えてるかわからないけど、ラジアル君は拒絶されたと感じたはず。
──ラジアル……か?
陛下のあのときの驚き方からして、二人が顔を合わせたのはあれが初めてなんだと思う。
初対面で攻撃しちゃって、しかも驚愕しか感じられない声をかけられたら、少なくとも友好的とは思えないよね。
二人の出会いを台無しにしちゃったから、せめて謝りたいんだけど。
「食べないのかよ?」
ぶっきらぼうな声が聞こえてきて、あたしははっと我に返った。
ラジアル君はフォージのクッキーを食べ終え、次のクッキーを手にしていた。フォージも片手にコップ、もう一方の手にクッキーを持ってかじっている。
「食べます食べます」
あたしは自分の分の果実水を注いでから、クッキーに手を伸ばした。
「このクッキー、おまえの故郷のものか?」
チャンスが巡ってきたのを感じ、あたしはぽつぽつと話し始めた。
「材料はもちろんここにあったものだけど、レシピはそう。あたしが故郷で作ってたんだよ」
ずいぶん長いこと作ってなかったんだけど、覚えててよかった。
「ラジアル君が知ってるかわからないから話すけど、あたし、別の世界からある日突然この世界に来たんだ。どうしてこの世界に来ちゃったのか、いつ元の世界に帰れるのかもわからない。──そんなだから、この世界で大切な人を作るのが怖いの」
口の中のクッキーを飲み込んでから、ラジアル君は率直に訊ねてくる。
「何でだよ?」
あたしは溢れ出しそうになる感情を押さえ込みながら答えた。
「いつ元の世界か別の世界に飛ばされるかわからないから。──あたしはこの世界に来てしまった瞬間、すべてを失ってしまったの。慣れ親しんでいた世界も、大切な人たちも。もうあんなつらい思いしたくない。誰にもそんな思いさせたくない。とはいえ、一緒に過ごしていればどうしても好きになっちゃうこともあるけどね」
おどけて言いながら、あたしはフォージと視線を合わせる。「フォージもその一人だよ」というメッセージが伝わったようで、フォージは切なそうに微笑む。
「この世界に来て、いろんな人と出会って好感を持つようになったわ。その気持ちは否定しないし仲良くやっていきたいとは思うけど、陛下だけはダメなの」
「どうしてだよ!? 兄上はおまえのことが大好きなのに!」
「だからよ」
「は? 何だよそれ」
「陛下のあたしへの“好き”は、特別な好きだってことはわかってる。だからこそ、あたしはその好きを受け取っちゃいけない。お互い好きになって──愛し合って、そのあとであたしが突然この世界からいなくなったらどうなると思う? 陛下は愛する人を失ってひどい苦しみに襲われることになるわ。愛情が深くなれば、それこそ半身をもぎ取られるような苦しみを味わうことになる」
そこで言葉を切って、あたしはラジアル君をじっと見つめる。ラジアル君は何も言わない。大きく目を見開いたまま凝視してくる。
理解してもらえたかわからないけど、あたしは話を続けた。
「陛下であれ誰であれ、苦しませたくないのよ。だから、陛下にはあたしのことを嫌いになってもらいたいのよ。──まあ、好きでなくなる程度でもいいけど。だから常日頃陛下の悪口を言ってるんだけど、兄上が大好きなラジアル君が怒るのは当然よね。ごめんなさい。陛下の悪口を言って」
ラジアル君はうつむいて、少しの間黙っていた。
謝罪を受け入れてもらえただろうか。
クッキーを少しかじり、果実水を口に含みながら様子をうかがう。
ラジアル君はうつむいたままぼそっと言った。
「……もう手遅れなんじゃね?」
「え?」
聞き返すと、ラジアル君は勢いよく顔を上げた。
「手遅れだって言ってんだよ! 兄上はおまえに心底惚れてるじゃないか! 悪口言われても好きでいるってことはそういうことだろ!? あんた、兄上を苦しめたくないって言ってるけど、あんたにフラれて悪口言われて兄上は傷付いてるんじゃないのか?」
あたしは息を呑んだ。考えないようにしてきたことを突き付けられ、胸に鋭い痛みが走る。
落ち着け。相手は十歳に満たない子どもだ。あたしは諭すように話しかけた。
「でも、好きな人が突然いなくなる苦しみよりもずっとマシなはずよ」
「兄上がそうしてくれって頼んだのかよ」
「そうじゃないけど……」
「だったら、あんたのやってることは独りよがりだ。兄上を傷付けるばっかりで誰も幸せになれねえ。兄上のことをフるにしたって、せめて兄上の意見を聞いて差し上げてくれよ。勝手に考えて勝手に決められたりしたら、それをされるほうがたまったもんじゃないよ!」
「ラジアル君、それって──」
呆然としながら声をかけると、ラジアル君は我に返って口を閉ざした。紅潮した顔を腕で隠しながら立ち上がると、建物の陰へと走り去る。
場が静まり返ったところで、あたしはフォージに話しかけた。
「せっかくの軽食の時間がこんなふうになっちゃってごめんね。食べ終えてから帰る?」
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