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第237話 前日 side亜門 練習場
しおりを挟むもう深夜だ。
随分遅くなっちまったな…
「トビアス、練習場は今人がいるか?」
「熱心な者もおりますから、ゼロではないかと。」
「今更急いで寝たって仕方ねぇ。ちょっと練習場付き合ってくれ。」
「畏まりました。」
ゴミに制裁を加えたって気が晴れる訳じゃない。
むしろ心にオリが溜まってゆくようだ。
今回は狙われたのが俺だったからマシだっただけだ。色仕掛けだったこともあって大した戦力でもなかった。
だが、狙われたのがしーちゃんだったらとどうしても考えてしまう。
しーちゃんは強い。
力でも魔法でも叶う者なんて居やしない。
でも不意をつかれることは誰にでもある。
「なぁ、辺境一丸となって地球人を守るってどういうことだ?」
「言葉通りの意味でございます。辺境の全員が皆様の価値を正しく認識しております。皆様は先程の元皇女のように傲慢でも山のような自尊心があるわけでもなく、贅沢をしたがることもなく無茶を言うわけでもなく、欲しがるのは知識やそれに連なる物ばかり。為人も善良で、特に川端様や紫愛様は情に厚くていらっしゃいます。魔法も知識も人格すらも特別で格別。そんな御方達の手を煩わせず、快適にお過ごしいただきたいと思っております。」
「それが1番得られる物が大きい。そういう判断か?」
「はい。」
最早清々しい程の地球人至上主義だ。
「俺が言えることはただ1つ。ここに残る地球人を守り抜くことだ。ここに戻ってきて誰かに何か危害が加えられたことがわかった場合、恐らくしーちゃんは正気を保てない。俺もそんなしーちゃんを止めるつもりはない。下手すりゃ俺もそれに加わるかもな。そうなったらここは壊滅だろう。」
「必ずお守りいたします。」
トビアスに可能性があるなら、或いは…
「トビアスは頭は柔軟な方か?」
「柔軟、でございますか?」
「型に嵌った考え方しかできないか?」
「そんなことはないと思いますが……己の事はあまり見えないものですから。」
「ははっ!そりゃそうだ。着いたな。」
練習場に着き、中に入る。
幸い中には誰も居なかった。
「俺としーちゃんの魔法は初めの因子検査以降はラルフとハンスにしか見せていない。あの2人は魔法に対し考えが固い。凄い、地球人だから特別、できる気がしない。それしか言わない。それを言うなとは言わない。トビアスの目線から見た率直な感想を聞きたい。いいか?」
「私にお見せいただけるのですか!?光栄でございます!」
いつもよりもかなり遠くに的が1つあるのが見えた。
「トビアス、あの的見えるか?今からあの的を撃ち抜く。」
「ここから、でしょうか?」
「そうだ。」
俺は手で銃の形を作り3発土弾丸を発射した。
バシュッバシュッバシュッ
操作の練習の成果か、構えを変えずとも威力は自在に変えられるようになっている。
前とはスピードも段違いだ。
「3発当てた。わかったか?」
「わったっ……確かめてきてもよろしいですか!?」
「ああ。」
驚愕の表情を浮かべていたトビアスは的に向かって全速力で走っていく。
その姿に苦笑が漏れる。
俺もすぐに追いかけ、的を確認するトビアスに追いついた。的を前から後ろから確認しているトビアス。
「3発当たってたか?」
「……当たって……貫通しております。何をどう使ったのか教えていただいても!?」
おーおーすげぇ食い付きだな。
「土魔法で小さな土の塊を作り風魔法で飛ばしただけだ。」
「目では見えませんでしたが!?」
「目で追えないほどの速さだっただけだ。」
「魔力量の消費はどうでしょうか!?」
「消費した感じは無いな。今と同じことは水因子のみのしーちゃんでも可能だ。こんなこともできるぞ?」
トビアスの目の前の土から2mほどの土の馬を瞬時に出す。そこからどんどん色んな動物に形を変え、最後はトビアスと同じ様な土人間を作った。
トビアスは零れ落ちそうなほどに目を見開き硬直したまま動かない。
土人間を崩し、トビアスの目の前の土を剣山のように無数に出現させる。
俺達の周り全てが俺の背よりも高い剣山に取り囲まれた。
「火魔法は怖くてここでは使っていない。万が一ここの魔法陣が壊れてしまえば練習ができなくなるからな。で、どうだ?簡単にやれることを見せたんだが?」
「魔力消費の体感はどうなのですか!?」
「無いな。」
「……無い、と仰るのですか?これほどに魔力を消費して!?いくら魔力量が多いとはいえ、流石にそれは有り得ないでしょう!?」
やっぱり気になるのはそこなんだな…
「何と言われても無いものは無いんだ。」
「そんな……私達とは使い方が違うのか?いや、だがどうやって?そもそもの魔力の質の違いか?」
ブツブツ呟きだすトビアス。
剣山を消し、トビアスを置き去りにし、俺は壁に向かって歩く。
さっきの扉を砕いた拳。
これの検証の為にここに来たんだ。
無意識に拳に魔力を纏わせたとするならば拳の威力はあの扉の状態から見ても数倍に跳ね上がるだろう。
意図的に拳に魔力を集中させ、ここの壁を殴ったらどうなるか……魔力のみ霧散すれば意図してやっているんだから感じるはずだ。
精神を統一し拳に魔力を集めていく。
毎日操作を練習しているだけあって、意識的にやっても比較的簡単にできた。
あとはこの壁を殴るのみ。
殴る必要はない。魔力の霧散の確認ができればなんでもいいんだ。
拳に魔力を纏わせ壁にそっと触れる。
俺の拳に纏っていた魔力は霧散した。
良し。今度はさっきの的を魔力纏って軽く殴ってみるか。
再びトビアスの元に戻り、さっき土弾丸を当てた的に魔力を纏った拳で軽く小突いた。
的は木で作られている。厚さは3cm程。
軽く殴っても拳は跳ね返るだけ。
の、はずだが、拳が当たった箇所から放射状にヒビが入り、やがて2つに割れた。
やはり魔力を纏うと攻撃力が何倍にも増す!!
これを見ていたトビアスは
「何をなさったのですか!?」
と、またも驚愕。
これは……言わない方がいいか。
もし習得されたら不意討ちも可能になる。
「ちょっとした実験だ。それよりも俺は魔力の消費量を気にするトビアスを見て、本当に辺境ではそれが大切なんだと理解した。消費量を極限まで減らす。そうまでしても無駄があるんじゃないか?」
「無駄……でございますか?」
「ああ。魔力を無駄に消費しているってことだ。俺にはそう感じた。」
「何か打開策はございませんか?」
当然欲しい情報だろう。だが…
「今の段階では無理だろうな。皇帝には言ったが、知識を捨て続けた結果魔法が弱体化していると地球人は思っているんだ。長い年月をかけて得た知識は少しずつ浸透するもんだろ?今知識を無理矢理詰め込んでも、そうだとは思えない。納得できないし理解もできないだろう。だからこそ俺やしーちゃんが使う魔法も“地球人だから特別”の、その1言で終わってしまう。トビアスは俺の魔法を見てどう思った?別に責める意図も何も無い。素直な感想が欲しいだけだ。それを踏まえて考えられることもあるだろ?」
トビアスは一瞬ぎゅっと目をつぶる。
「私の素直な感想……信じられない、という気持ちでございます。仮にできたとしても、魔力の消費量がおかしいと思いました。」
「辺境での地位が上の者で、魔法も熟達しているハンスやトビアスでもそうならばその感想は覆りようが無いな。」
やはり、教えてもトビアスでさえ覚えられる可能性は無い。か…
「恐らく、そうだと思います。」
「わかった。それも心に留めておく。付き合わせて悪かったな。もう戻ろう。」
「とんでもございません。」
練習場の外に出ても誰も居ない。
貴族に囲まれないだけで、視線を感じないだけでこんなにも快適に過ごせる。
「人の視線がないのは久しぶりだな。」
「練習場に赴くのも一苦労でしたでしょうか?」
「一苦労と言うよりは神経を擦り減らしていたからな。最初の頃は今みたいに魔力を広げての索敵など考えられなかったから余計にな。なぁ、俺がしーちゃんに惚れてるのは周知の事実だってのは俺の勘違いか?」
香織さんに“好き”と顔に書いて歩いていると言われたくらいだからな。
「いいえ。周知の事実でございます。あの元皇女が何も知らぬ阿呆だっただけのことでしょう。」
「阿呆!ははははっ!」
トビアスもなかなか言うなぁ!
「あの立場で産まれ、蝶よ花よと愛でられ歪んだ価値観を幼い頃から植え付け育てられれば、誰しもがああなるだろうな。辺境でも愛する人と結ばれるなどというのは妄言か頭のおかしい人間の発言か?」
「とんでもございません。例え政略結婚であろうとも愛し合う者はおります。平民ならば貴族のような柵などありませんから、愛する者と結ばれることは至って普通のことでございます。」
「そうか……それを聞いて少し安心したな。しーちゃんが頭のおかしいやつに付き纏われてるように見られているのかと思ってな。」
そうであったなら今後の行動を変えていけるかどうかは兎も角、精神的にはかなり打ちのめされただろう。
「あれだけ様々な害悪から守ろうとなさっているのです。如何に大切な存在であるか、見る者が見れば一目瞭然でございましょう。川端様の原動力は、その全てが紫愛様に繋がっているようにも思えます。先程の元皇女の件に関しましてもそうでございましょう?もしも次に狙われるのが紫愛様であったならば……そうお考えではございませんか?ここで甘い処罰で済ませれば次が出てくる恐れがある。だからこそ御自身の手を汚すことも厭わず冷静に処罰を下せる。そうでなければあのようなこと、一体誰が好き好んでやりましょうか。」
トビアスはハンス以上の観察眼と推察力を持っているように感じた。ハンスが師と仰ぐだけある。
「やはり辺境の者に抜け目は無いな。その推察力には畏れ入る。」
「川端様ほどではございません。とてもお若くていらっしゃるのに、皇帝陛下とのやり取りには感服いたしました。その後の憂いまで御助力をしておられました。」
何せ本当の年齢は40だからな。
そんじゃそこらの若造とは比べるべくもないだろう。
「皇帝は立場上忙しいもんだろ?子だって沢山いるはずだ。子育てまで手が回るわけがない。皇帝に非が無いとは言えないが、皇帝だけの責任かと言われると違うだろ?最も悪いのは皇帝の子を傀儡にし甘い汁を吸っている周りのやつらだ。皇帝は腹を決めている。粛清は始まった。これからどれだけの貴族がいなくなるんだろうな。魔法が更に弱くなるだろ?やらなければいけないこととはいえ……大問題じゃねぇのか?」
皇帝が踏み切れなかったのも仕方がなかったのかもしれない。
「そうでございますね……元皇女のように生かさず殺さずの種馬か孕み腹か、というところでしょうか?」
貴族と平民の立場について、トビアスの意見も聞いてみるかと思い立つ。
「なぁ、本当に魔法は必要なのか?」
「と、仰いますと?」
「魔法で全てが決まってしまうこの世界に違和感が拭えない。俺達だって魔法がここまで自在でなければ優遇なんてされていないはずだ。平民はどれだけ努力しても貴族にはなれないだろう?皇帝にはああ言ったが、努力が報われないんじゃあなぁ。」
平民と貴族の立場をくっきりと線引きしているのは魔法が使えるか否か。命の重さが違いすぎる。
「貴族になどならなくとも良いではありませんか。貴族になれば確かに表面上は平民よりは良い暮らしが可能かもしれません。ですが、それを上回る柵や義務で雁字搦めですよ?それこそが貴族の特権だと中央の貴族共は勘違いしてますがね。果たして内情を知って、どれほどの平民が貴族になりたがるか…」
「そういうもんか?」
「はい。それに平民であれば、努力次第でいくらでも贅沢な暮らしは可能になります。」
「そうなのか?」
「はい。」
そこに憂いや苦慮は感じられないが、一応聞いてみよう。
「トビアスは貴族であることが苦痛か?」
「私は貴族である前に辺境の者であるという思いが強いのです。辺境の貴族は誰1人として奢る者はおりません。」
「そこに信念があるのか。」
「左様でございます。到着いたしました。川端様、少しはお休みにならないと明日がお辛くなります。」
「ああ。長い間連れ回して悪かった。トビアスも明日から地球人につくんだ。トビアスも少しは休めよ。」
「御心遣いに感謝いたします。お休みなさいませ。」
「ああ、お休み。」
自分の部屋に入り、適当にシャワーを浴びて横になると一瞬で意識が奪われた。
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