水と言霊と

みぃうめ

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第220話    side亜門 制裁①

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 今回は残酷回です。
 苦手な方はそっと閉じてください。

 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー



 昼食を終えるとすぐに皇帝の迎えが到着した。
 俺としーちゃんの出発が決まったため、出発前に制裁を行えということだろう。
 自分で言い出した事とはいえ気が重い。
 折角昨日久々にしーちゃんを抱きしめられたというのに…
 少し強引に抱き寄せてしまったにも関わらずしーちゃんは何も言わなかった。
 あのままずっと離したくなかった…
 しーちゃんの温もりが馬鹿どものせいで汚されるようで余計に腹が立つ。


 到着したのは牢屋の前。
 個別で収容されているのかと思いきや、デカい1つの牢屋だった。
 中を覗くと5人全員普通にズボンを履いているため足の様子はわからない。
 椅子に拘束され猿轡もバッチリだ。


 俺が到着し、そこへすぐに皇帝とギュンターも到着した。

「川端殿、待たせたな。」
「私も今到着したところです。」

 配下として振る舞うのも面倒だな。

「早速だが、制裁の続きを頼む。」
「陛下、制裁が終わった後お時間はいただけますか?」
「無論だ。」
「では手早く終わらせてしまいましょう。」
「うむ。前回の制裁の際についていた護衛とメイド達だ。わかっているとは思うが、川端殿は私の信を置く者だ。制裁において、川端殿の成す事は私の成す事と同義。指示に従うように。異論は認めぬ。」
「「「「「「畏まりました。」」」」」」

 スゥーっと息を吸い込み、腹を決める。

「では!これより皇帝陛下の名の下に不貞の制裁を執り行う!下半身の衣服全てを取り払い、直立で一切の身動きができぬよう拘束せよ。」
「「「「「「「はい。」」」」」」」

 そして露わになる下半身。
 5人全員の足を見る。
 見事に真っ黒。
 いい具合だ。

「見事に真っ黒だな!これからどうなるか、知りたいか?」

 その1人1人に近付いては、耳元で「このまま放っておくと範囲が広がりながら腐り落ちるぞぉ」と囁く。

 猿轡をされていてもヴーやオーといった唸り声が響き渡る。
 俺は元居た立ち位置に戻り、今度は全員に向かって話す。

「最後の温情だ。希望者は足を切り落としてやるぞ?どうだ?俺は優しいだろぉ?」

 ニッコリ笑みを作りながら言う。
 5人は共に唸りながら首を横に振り続ける。

「本当に切り落とさなくて良いのか?」

 今度は縦に首をブンブン振る。

「今俺が囁いたこと、もし誰かに喋ったら舌を切り落とす!いいな?」

 全員仲良く首を縦振り。

「陛下、5人全員が足はそのままが希望だそうです。今罪人に囁いたことは全て同じ内容です。その内容は後から陛下に申し上げますが、これが罪人の口から漏れるようなことがあれば舌を切り落とす許可をください。」
「許可しよう。」
「ありがとうございます。では、引き続き制裁を執り行います。ぇーと……宰相様!プジーはメイドには酷でしょうか?」

 あっぶねぇ、焦った!
 ギュンターの役職がすぐ出てこなかった!

「そうですね。モノに触れないといけませんので、少々酷かと思われます。」

 俺がやるなんて絶対ごめんだ。
 何で汚ぇモノに触れなければならない!

「護衛ならどうです?」
「命令とあればやるでしょう。」
「そうですか!それは良かった!聞いたか?同性の生殖器に触れなければならない嫌な役割だ。誰でもいい。護衛の1人出てこい。」

 護衛達は顔を見合わせるばかり。

「宰相様、皆が嫌悪感を抱くことですから金一封くらい出せますよね?」
「はい。」
「だ、そうだぞ?誰も申し出がなければ俺が指名する。俺に指名されたらもう金一封はなしだ。どうする?」
「……私がやります!」

 護衛の1人が名乗りを上げ1歩前へ進み出た。

「勇気ある名乗り出に感謝する。宰相様!後程彼に金一封をよろしくお願いします。」
「用意しておきます。」
「ではプジーをここへ!」

 メイドの1人がプジーを入れた入れ物を持ってくる。
 入れ物を開け確認する。
 想定していた物よりもだいぶ太いな。
 技術力の無さの証か…
 メイドに最終確認をする。

「これは殺菌処理はされているのか?」
「さっきん、処理ですか?」

 話にならねぇなぁ。

「宰相様!このプジーの煮沸は万全でしょうか?」
「はい、万全でございます。」
「それは良かった。お前、名は?」

 名乗り出た護衛に名を問う。

「ロタール  パァルツグラーフ  ポンメルンと申します!」
「ではロタール。これはプジーという物だ。この細い筒状の先端部分には触れず、端だけを持ち、生殖器の尿道に差し込め。」

 折角煮沸したのに素手で触ったら意味ねぇからな。

「……はい!あのぅ、どこまで差し込めばよろしいでしょうか?」
「決まってるだろ?入るとこまでだよ。」
「畏まりました!」
「おい罪人共!ガッチリ括り付けられてるから動けないだろうが、大人しくしとけよ!心配しなくても差し込むのが痛いのは最初だけだ。」
「川端様!」
「ロタール、どうした?」
「この罪人の縛りが甘く腰を動かし逃げようとされ、うまく入りません!」
「おーそうかそうか!お前そんなに最後にやられたいのか!ロタール!その罪人は最後に回せ!折角1番で終わらせてやろうと思ってたのに残念だったなぁ!他の罪人の制裁見て後悔してろよ!ロタール以外の護衛はこの罪人を縛り直しておけ!」
「「「「はい!」」」」
「川端様!1人目終わりました!」
「その調子で全員頼む。」
「はい!」

 問題はどう切り落とすか、だな。
 プジーごと切り落として終わらせようと思っていたが、短くなったプジーを引っ張り出す手間が増えるし、何よりそれを誰にやらせるかっつー問題もある。
 剥き出しになった肉に下手に接触すると感染症を引き起こす。
 ここには抗生物質なんてないからなぁ。
 風魔法の刃でプジーの周りの肉を円を描きながら収束させて削ぎ落としていくしかないか…

 ん?ちょっと待てよ。下にダランと垂れてる性器の周りをどうやって削ぎ落とす?
 周りの太腿の肉まで巻き込まれるだろ!?
 そんなことしたら大惨事じゃねぇーか!
 あ、先だけ台に乗せて身体から離せばいいだけか。
 ここまで進めてやっぱりできませんじゃどうしようもない。

「宰相様!プジーを引っ掛けられるような高さの台はありませんか?」
「引っ掛ける、ですか?」
「身体から性器を離したいんですよ。丁度プジーが差さってるので、それをつっかえ棒のように台に乗せられたら性器が浮きますよね?」
「承知しました。すぐに用意させます。」
「お願いします。」
「川端様!全員の挿入が完了しました!」
「ご苦労。ロタールは少し待機してくれ。台が到着したらそれにプジーごと性器を乗せてもらう。」
「はい!」

 暫くして台が到着する。

「地面からプジーが40度くらいの角度になるように台に乗せてくれ。あまり角度をつけると挿入したプジーで中を傷つける恐れがある。」
「はい。これくらいでしょうか?」
「それくらいでいい。あとはプジーの先に布をかけてくれ。漏らされたら最悪だからな。」
「これでよろしいでしょうか?」

 性器の確度も布も、準備は万端。

「完璧だな!ロタールは罪人の後ろに下がっていろ。間近で見ていたかったら止めはしないが、見ていたらトラウマになると思うぞ?」
「下がらせていただきます!」
「懸命だ。他の護衛達!皇帝陛下も御覧になられるんだ。まさかお前達が目を逸らすなど……ないよな?」

 ニッコリと圧をかける。
 この制裁を拡散させるのが目的なんだ。
 何をされるのか見ていてもらわねば困る。

「「「「はい!」」」」
「メイド達は直接見ることは勘弁してやろう。泣き叫ばれたり気を失われたりされても仕事が増えて迷惑なだけだからな。さて、準備が整いました。皇帝陛下、よろしいでしょうか?」
「うむ、頼む。」
「承知いたしました。今から罪人共の生殖器を切り落とす。これは不貞の制裁。だからこそのこの制裁方法だ。異論のある者はいるか?いないな?では刑を執行する!!」

 護衛に向けた宣言だったが、異論を唱える者は1人も居らず。

 ただ、顔面は蒼白だ。

 











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