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第2章 京香の愛犬、シロ
霊達の襲撃
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我輩を吹き飛ばすと、黒い煙男はその風にたなびく両手を、京香の大きな胸に回した。京香も含めて誰にも見えないが、もし見えていれば、制服のうえからストラップレスの黒いブラジャーを着けているように見えるだろう。
煙男に興奮の表情が浮かぶ。手を蠢かせながら、襟元から覗く胸の谷間に、双眸をギョロつかせている。あの煙は嗅覚を持っているらしく、鼻いっぱいに京香の香りを吸い込んで顔を綻ばせた。
我輩は、京香に密着している黒い煙を、訝しげに凝視していた。おかしい、京香にあれほど近づいたら、夢幻仙様の霊気に追い払われるはずなのに?またしても、夢幻仙様の霊気はどこかへ雲隠れしてしまったのだろうか?
凉美を見ても、夢幻仙様の霊気が存在しているようには見えなかった。我が物顔の淫風達が、凉美の全身を舐め回して楽しんでいる。時には、スカートの中に風を突っ込んで、凉美の性臭に酔いしれていた。
放っておくと淫気が集まる一方だ。あの黒いのも含めて、早めに追い払わないと、憑き始めたスケベ運が凶悪なほど強くなってしまう。現に、京香と凉美のオーラが、淫らを表す赤紫色に染まりだしていた。
ろくでもないものを惹き付ける前に何とかしないと。我輩は態勢を低くして毛を逆立てた。
ウ~~~ッ!!、ワンッ!、ワンッ!
2人の娘は驚いた。特に京香は傷ついた。まさか、好意を抱いていた犬に、牙を剥いて吠えたてられるとは思っても見なかった。どうして嫌われてしまったのか分からず、京香は立ち竦み、瞳はうっすらと湿っていた。
「······シロ、なんでそんなに嫌うの?」
京香の胸をまさぐっていた黒い手が、襟元から胸の谷間に入り込んでいく。まるで軟体動物の触腕のように、ブラウスの中へ納まっていった。隣を見ると、凉美のブラウスの中にも、淫風達が競うように侵入している。
「······ハハハ、乳首が起ってやがる❤️」
うん? 我輩の中に、京香の方から声が響いてきた。
「······むしゃぶり憑きたい良い胸だ❤️」
「······次はスカートの中を味わってみるか❤️」
京香のブラウスの中から、触腕のような黒い煙が出てきたかと思うと、それは制服を這いながら下へ移動し、スカートの中へ忍び込んでいった。2人のオーラが、更に赤紫色に染まる。
「へへへ、良い匂いしてるぜ。しっかりしゃぶってスケベ運をつけてやるからな❤️」
「おっ、少し濡れてんじゃねえか、クックックッ、たまんねえなこの感触······❤️」
凉美の方からも、我輩の中に声が響いて来る。
「この娘のおっぱいは最高だよ❤️」
「同感だ、この谷間がこたえられない❤️」
「匂いも良い香り······❤️」
「ボク、この娘と唇を重ねちゃった❤️」
「ああ~、私はこうして眺めながら、ずっとお尻を触っていたいです❤️」
「やっぱりスカートの中が一番!······ウホホッ❤️」
「仙人の霊気と霊犬を払ってくれたあの黒い煙のお陰だな、······うっ、こ、これは悩ましい······❤️」
どうやら、我輩は霊達の感情を読み取ったらしい。霊達の感情の高まりに比例して、娘達は得体の知れない欲情に悩まされていった······
煙男に興奮の表情が浮かぶ。手を蠢かせながら、襟元から覗く胸の谷間に、双眸をギョロつかせている。あの煙は嗅覚を持っているらしく、鼻いっぱいに京香の香りを吸い込んで顔を綻ばせた。
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放っておくと淫気が集まる一方だ。あの黒いのも含めて、早めに追い払わないと、憑き始めたスケベ運が凶悪なほど強くなってしまう。現に、京香と凉美のオーラが、淫らを表す赤紫色に染まりだしていた。
ろくでもないものを惹き付ける前に何とかしないと。我輩は態勢を低くして毛を逆立てた。
ウ~~~ッ!!、ワンッ!、ワンッ!
2人の娘は驚いた。特に京香は傷ついた。まさか、好意を抱いていた犬に、牙を剥いて吠えたてられるとは思っても見なかった。どうして嫌われてしまったのか分からず、京香は立ち竦み、瞳はうっすらと湿っていた。
「······シロ、なんでそんなに嫌うの?」
京香の胸をまさぐっていた黒い手が、襟元から胸の谷間に入り込んでいく。まるで軟体動物の触腕のように、ブラウスの中へ納まっていった。隣を見ると、凉美のブラウスの中にも、淫風達が競うように侵入している。
「······ハハハ、乳首が起ってやがる❤️」
うん? 我輩の中に、京香の方から声が響いてきた。
「······むしゃぶり憑きたい良い胸だ❤️」
「······次はスカートの中を味わってみるか❤️」
京香のブラウスの中から、触腕のような黒い煙が出てきたかと思うと、それは制服を這いながら下へ移動し、スカートの中へ忍び込んでいった。2人のオーラが、更に赤紫色に染まる。
「へへへ、良い匂いしてるぜ。しっかりしゃぶってスケベ運をつけてやるからな❤️」
「おっ、少し濡れてんじゃねえか、クックックッ、たまんねえなこの感触······❤️」
凉美の方からも、我輩の中に声が響いて来る。
「この娘のおっぱいは最高だよ❤️」
「同感だ、この谷間がこたえられない❤️」
「匂いも良い香り······❤️」
「ボク、この娘と唇を重ねちゃった❤️」
「ああ~、私はこうして眺めながら、ずっとお尻を触っていたいです❤️」
「やっぱりスカートの中が一番!······ウホホッ❤️」
「仙人の霊気と霊犬を払ってくれたあの黒い煙のお陰だな、······うっ、こ、これは悩ましい······❤️」
どうやら、我輩は霊達の感情を読み取ったらしい。霊達の感情の高まりに比例して、娘達は得体の知れない欲情に悩まされていった······
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