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第三話 灼熱
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………………熱い。
足元がとても熱い。
まるで下で炎が燃えてるかのような………
………と、下を見ると大きな炎が燃え上がっていた。
今は足を少し上げているが、ちょっとでも下げれば足が燃えてしまいそうなくらいだった。
ガチャ。
ドアが開き、今日もあの人が入ってきた。
「おはよう。……………………もう少し炎を高くするべきだったかな………」
「これ以上高くされたら私の足が焦げちゃいますよ……」
「焦げていいんじゃないか。」
「えぇ……」
まあ、こんな答えが来ると予想はしてたけど。
「とりあえず今日の飯だ。ほら、今日は人参だ。」
腐った人参の間違いでは?
「ほら、食え。」
「食べたくないよぉ………」
「いいから食え。」
無理矢理人参を口に詰め込まれた。
もしゃもしゃ………
嫌々言っておきながら、私は人参を噛む。
………………………。
「おぇぇ………」
やっぱり腐ってる物だった。
まあ、これはいいとして。
次は天国の水タイムだ………
「ほら。水だ。」
ごくっ。
「美味しい………」
しまった。つい、声に出してしまった。
「………………明日から泥水に変更する。」
やってしまったぁぁぁぁぁ!
唯一の天国の水が消えるとなると、ここは完全なる地獄になる。
やってしまった…………
「じゃ、そういうことで。」
そう言って男は出て行った。
明日から完全に地獄か…………
問題が発生した。
……………トイレどうしようか………
あの人を呼びたい………けどどうすれば………
何かないかなぁ……
そう思って手元を見ると、ファミレスにあるような呼び出しボタンがあった。
ポチッ。
とりあえず押してみた。
「呼んだか?」
「!?」
ボタンを押した直後、例の男が入ってきたので私はビックリして硬直してしまった。
「そのボタンの説明を一切してなかったな………で、どうした?」
「その………花摘みに行きたくて……」
「そうか。ちょっと待ってろ。」
そう言って男は出て行った。
数分後、男が帰ってきた。
「悪い。ちょっと探すのに手間取ってな。」
男が手にしていた物、それは…………青いバケツ。
「えと……これは?」
「いや………トイレ行きたいんだろ?とりあえず脱がすぞ。」
「脱がすって………何をですか………?」
「何って………パンツ に決まってんだろ。」
「ちょ………女の子の下着を脱がすとか、人としてどうなんですか!?」
「俺だってやりたくてやってる訳じゃねぇよ!仕事だからしょうがねぇだろ!」
「た……確かに……」
「じゃ……気を取り直して、脱がすぞ。」
「はい……あの……このタイミングで聞くのもなんですが……貴方のお名前は何と言うのですか?」
「マジで何でこのタイミングだよ………五十嵐努だ。」
五十嵐さんと言うらしい。
スルスルスル……
五十嵐さんに下着を脱がされた。
………………何か、痴漢される人の気持ちが分かった気がする……
「あの……匂い嗅がないでくださいね!?」
「嗅ぐわけないだろ!俺は変態じゃねぇ!とりあえず出せ!」
「は……はい……」
とりあえず出した。
「出したか?」
「はい……出しました。」
「じゃあ履かす。」
「見ないでくださいね!?」
「いちいちうっさいな……やるわけないだろ!?」
そして履かされた。
うぅ……なんか変な感じだな………
「もういいな?」
「はい。」
五十嵐さんが出て行った。
そういえば足元の炎の存在をすっかり忘れていた。
………言わせていただくと、一日目の松明を足に当てられた時よりも全然大丈夫。
あの時より熱さが全然違うので、余裕で耐えれた。
………………汗はめっちゃ出てるけど。
記 9月7日 刑 炎
特に熱がっている気配はなし。
抵抗する気配もなし。
明日はとっておきのヤツを仕込もうと思う。
足元がとても熱い。
まるで下で炎が燃えてるかのような………
………と、下を見ると大きな炎が燃え上がっていた。
今は足を少し上げているが、ちょっとでも下げれば足が燃えてしまいそうなくらいだった。
ガチャ。
ドアが開き、今日もあの人が入ってきた。
「おはよう。……………………もう少し炎を高くするべきだったかな………」
「これ以上高くされたら私の足が焦げちゃいますよ……」
「焦げていいんじゃないか。」
「えぇ……」
まあ、こんな答えが来ると予想はしてたけど。
「とりあえず今日の飯だ。ほら、今日は人参だ。」
腐った人参の間違いでは?
「ほら、食え。」
「食べたくないよぉ………」
「いいから食え。」
無理矢理人参を口に詰め込まれた。
もしゃもしゃ………
嫌々言っておきながら、私は人参を噛む。
………………………。
「おぇぇ………」
やっぱり腐ってる物だった。
まあ、これはいいとして。
次は天国の水タイムだ………
「ほら。水だ。」
ごくっ。
「美味しい………」
しまった。つい、声に出してしまった。
「………………明日から泥水に変更する。」
やってしまったぁぁぁぁぁ!
唯一の天国の水が消えるとなると、ここは完全なる地獄になる。
やってしまった…………
「じゃ、そういうことで。」
そう言って男は出て行った。
明日から完全に地獄か…………
問題が発生した。
……………トイレどうしようか………
あの人を呼びたい………けどどうすれば………
何かないかなぁ……
そう思って手元を見ると、ファミレスにあるような呼び出しボタンがあった。
ポチッ。
とりあえず押してみた。
「呼んだか?」
「!?」
ボタンを押した直後、例の男が入ってきたので私はビックリして硬直してしまった。
「そのボタンの説明を一切してなかったな………で、どうした?」
「その………花摘みに行きたくて……」
「そうか。ちょっと待ってろ。」
そう言って男は出て行った。
数分後、男が帰ってきた。
「悪い。ちょっと探すのに手間取ってな。」
男が手にしていた物、それは…………青いバケツ。
「えと……これは?」
「いや………トイレ行きたいんだろ?とりあえず脱がすぞ。」
「脱がすって………何をですか………?」
「何って………パンツ に決まってんだろ。」
「ちょ………女の子の下着を脱がすとか、人としてどうなんですか!?」
「俺だってやりたくてやってる訳じゃねぇよ!仕事だからしょうがねぇだろ!」
「た……確かに……」
「じゃ……気を取り直して、脱がすぞ。」
「はい……あの……このタイミングで聞くのもなんですが……貴方のお名前は何と言うのですか?」
「マジで何でこのタイミングだよ………五十嵐努だ。」
五十嵐さんと言うらしい。
スルスルスル……
五十嵐さんに下着を脱がされた。
………………何か、痴漢される人の気持ちが分かった気がする……
「あの……匂い嗅がないでくださいね!?」
「嗅ぐわけないだろ!俺は変態じゃねぇ!とりあえず出せ!」
「は……はい……」
とりあえず出した。
「出したか?」
「はい……出しました。」
「じゃあ履かす。」
「見ないでくださいね!?」
「いちいちうっさいな……やるわけないだろ!?」
そして履かされた。
うぅ……なんか変な感じだな………
「もういいな?」
「はい。」
五十嵐さんが出て行った。
そういえば足元の炎の存在をすっかり忘れていた。
………言わせていただくと、一日目の松明を足に当てられた時よりも全然大丈夫。
あの時より熱さが全然違うので、余裕で耐えれた。
………………汗はめっちゃ出てるけど。
記 9月7日 刑 炎
特に熱がっている気配はなし。
抵抗する気配もなし。
明日はとっておきのヤツを仕込もうと思う。
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