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14. 謎の金髪少女
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「へ? ゆ、雪が……」
ヴォルフラムは恐る恐る岩壁の脇から前をのぞき、巨大な雪山に呆然としている。
「早く、早く! 来ちゃうぞ! 風刃用意!」
オディールはヴォルフラムのデカいお尻をパンパンと叩いて気合を入れた。
直後、雪山はまるで息を吹き込まれたかのようにふくらむと、中のドラゴンがみなぎる闘志で力任せにグルンと回り、強靭なシッポを振り回して雹を辺りに吹き飛ばす。
ギュォォォォーーーー!
怒りで瞳を真っ赤に光り輝かせながら、ドラゴンは天に向かって腹をえぐるような重低音の咆哮を放つ。
「小童どもがーー! もう許さん!!」
怒りで我を忘れたドラゴンは強靭な後ろ足で駆け、突っ込んでくる。その巨大な重機のような身体で、鋼鉄のようなシッポでオディール達をミンチに挽き潰すつもりに違いない。
「ひ、ひぃぃぃ! 来ますよぉぉぉ!」
「足だ! 足に全力で風刃!」
オディールは叫び、ヴォルフラムは慌てて呪文を詠唱した。
直後、ヴォルフラムの身体が緑色に輝き、巨大な風の刃、風刃がまばゆい光を放ちながら宙を舞う。
行っけーー!
オディールの叫び声が響き、無限の魔力を帯びた風刃は思いっきりドラゴンの脛に着弾し、強靭な漆黒の鱗を弾き飛ばした。
グハァ!
ドラゴンはたまらずその巨大な身体を地面に叩きつけ、地震のような激しい衝撃が辺りを襲う。
「ヴォル! グッジョブ! とどめだ、食らえ!」
オディールは嬉しそうに碧眼をキラリと光らせると、全身全霊の魔力を腹の底から絞り出し、両手を天に掲げながら祭詞を叫んだ。
「【雷神よ、裁きをあの身に降り注げ!】」
オディールの身体から放たれた黄金の微粒子たちは、まばゆい輝きを放ちながら軽い螺旋を描きつつ一気に天に上っていく。
次の瞬間、激烈な光の奔流が天と地を飲みこんだ――――。
耳をつんざく轟音、まるで無数の打ち上げ花火が一斉に爆発したような爆音の嵐が辺りを襲う。
空から降り注ぐ煌めく稲妻の一斉射撃がドラゴンの翼を頭を胴体を次々と貫き、鱗を吹き飛ばし、翼を焼く。大自然の猛威を一方的に浴びせかける攻撃、それはもはや無慈悲な公開処刑であった。
ウギャァァァ!
ドラゴンは断末魔の叫びをあげると、ビクンビクンと痙攣し、やがて力なく大地に身を投げ出した。
ボロボロになったドラゴンの身体からはいくつもの煙の筋が立ち上り、辺りに焦げ臭いにおいが立ち込める。
直後、ボン! という爆発が起こって、ドラゴンは爆煙の中に沈んだ。
「やったか!?」
ニヤリと笑うオディール。
ヴォルフラムは青い顔をしてワンピースの袖をつかみ、ブルっと震えた。
「姐さん、それ禁句ですって」
柔らかな風が少しずつ爆煙をおいやり、薄くなっていく煙……。
固唾を飲んで見守る一行。
ところが、煙が晴れるとドラゴンの巨体はなくなっていた。その代わり、金髪おかっぱの少女が横たわっている。
オディールは何が起きたのかよく分からず、ミラーナとヴォルフラムと顔を見合わせる。
「何あれ?」
しかし、なぜ少女が倒れているのか誰も分からなかった。
恐る恐る近づいてみると、女子中学生のような少女がグレーの近未来的なジャケットを着て、静かに眠っているかのように倒れていた。
ミラーナは彼女をそっと抱き起こすと、ペチペチとほほを叩いた。
う、うぅぅ……。
うめき声をあげる少女。白い雪のような肌に整った目鼻立ち。まだ幼いながらすでにその美しさは人々を引きつける力を持っていた。
「ねぇ、大丈夫?」
ミラーナは優しくほほをなで、美しい金髪がサラサラと流れる。
うぅぅ……。
少女は薄っすらと瞼を開け、ハッとすると、三人を見回した。
「おっといけない……。お邪魔しましたぁ……」
慌ててバッと起き上がった少女はそう言って逃げようとする。
「ちょいと待ちな」
オディールは鋭い目つきで少女を睨むと、少女の襟元をガシッとつかんで制止した。
「な、なんじゃ?」
少女は冷汗を浮かべ、目を泳がせながら必死に言葉を絞り出した。
「お前、ドラゴンだろ?」
オディールは少女を強引に引き寄せると、可愛い顔をのぞきこみながら嬉しそうに言った。
「な、何を言うんじゃ、こんな可愛い女の子つまえてドラゴンだなんて……」
女の子は必死にごまかそうとするが、その澄み通った真紅の瞳はさっきのドラゴンと同じ色であり、バレバレだった。
「勝ったら言うこと聞いてもらうって話だったよなぁ? え?」
オディールはドヤ顔で女の子のプニプニのほっぺたをツンツンとつつく。
「くぅ……、ぬかったのじゃ」
女の子はベソをかいてうつむいた。
◇
ドラゴンの名はレヴィア。千年近く前、女神により異世界から連れてこられた超常生物だった。当初は伝説にも登場するくらい存在感があったが、ここ数百年は隠居して山でスローライフを満喫していたらしい。普段は少女姿で暮らし、どこかへ外出する時はドラゴンの姿になって飛んで行くということだった。
「さて、罰ゲーム・ターイム!」
オディールは上機嫌に右手を突き上げる。
「な、何をやらす気じゃ? エッチぃのはダメじゃぞ?」
レヴィアはびくびくしながら上目遣いでオディールを見る。
オディールはポンとレヴィアの肩を叩き、嬉しそうにレヴィアの瞳をのぞきこんだ。
「ふふーん、君には仲間になってもらうゾ!」
へ?
レヴィアは真意をはかりかね、言葉を失った。今、自分は彼らを全力で殺そうとしていたのだ。そんな自分をなぜ、仲間になどしようとするのか? そもそもなぜ、この可愛らしい少女は強大な力を秘めているのか? レヴィアはオディールのキラキラと光る碧眼に心を奪われつつ困惑する。
ミラーナとヴォルフラムも顔を見合わせ、一体何が始まるのか小首をかしげた。
ヴォルフラムは恐る恐る岩壁の脇から前をのぞき、巨大な雪山に呆然としている。
「早く、早く! 来ちゃうぞ! 風刃用意!」
オディールはヴォルフラムのデカいお尻をパンパンと叩いて気合を入れた。
直後、雪山はまるで息を吹き込まれたかのようにふくらむと、中のドラゴンがみなぎる闘志で力任せにグルンと回り、強靭なシッポを振り回して雹を辺りに吹き飛ばす。
ギュォォォォーーーー!
怒りで瞳を真っ赤に光り輝かせながら、ドラゴンは天に向かって腹をえぐるような重低音の咆哮を放つ。
「小童どもがーー! もう許さん!!」
怒りで我を忘れたドラゴンは強靭な後ろ足で駆け、突っ込んでくる。その巨大な重機のような身体で、鋼鉄のようなシッポでオディール達をミンチに挽き潰すつもりに違いない。
「ひ、ひぃぃぃ! 来ますよぉぉぉ!」
「足だ! 足に全力で風刃!」
オディールは叫び、ヴォルフラムは慌てて呪文を詠唱した。
直後、ヴォルフラムの身体が緑色に輝き、巨大な風の刃、風刃がまばゆい光を放ちながら宙を舞う。
行っけーー!
オディールの叫び声が響き、無限の魔力を帯びた風刃は思いっきりドラゴンの脛に着弾し、強靭な漆黒の鱗を弾き飛ばした。
グハァ!
ドラゴンはたまらずその巨大な身体を地面に叩きつけ、地震のような激しい衝撃が辺りを襲う。
「ヴォル! グッジョブ! とどめだ、食らえ!」
オディールは嬉しそうに碧眼をキラリと光らせると、全身全霊の魔力を腹の底から絞り出し、両手を天に掲げながら祭詞を叫んだ。
「【雷神よ、裁きをあの身に降り注げ!】」
オディールの身体から放たれた黄金の微粒子たちは、まばゆい輝きを放ちながら軽い螺旋を描きつつ一気に天に上っていく。
次の瞬間、激烈な光の奔流が天と地を飲みこんだ――――。
耳をつんざく轟音、まるで無数の打ち上げ花火が一斉に爆発したような爆音の嵐が辺りを襲う。
空から降り注ぐ煌めく稲妻の一斉射撃がドラゴンの翼を頭を胴体を次々と貫き、鱗を吹き飛ばし、翼を焼く。大自然の猛威を一方的に浴びせかける攻撃、それはもはや無慈悲な公開処刑であった。
ウギャァァァ!
ドラゴンは断末魔の叫びをあげると、ビクンビクンと痙攣し、やがて力なく大地に身を投げ出した。
ボロボロになったドラゴンの身体からはいくつもの煙の筋が立ち上り、辺りに焦げ臭いにおいが立ち込める。
直後、ボン! という爆発が起こって、ドラゴンは爆煙の中に沈んだ。
「やったか!?」
ニヤリと笑うオディール。
ヴォルフラムは青い顔をしてワンピースの袖をつかみ、ブルっと震えた。
「姐さん、それ禁句ですって」
柔らかな風が少しずつ爆煙をおいやり、薄くなっていく煙……。
固唾を飲んで見守る一行。
ところが、煙が晴れるとドラゴンの巨体はなくなっていた。その代わり、金髪おかっぱの少女が横たわっている。
オディールは何が起きたのかよく分からず、ミラーナとヴォルフラムと顔を見合わせる。
「何あれ?」
しかし、なぜ少女が倒れているのか誰も分からなかった。
恐る恐る近づいてみると、女子中学生のような少女がグレーの近未来的なジャケットを着て、静かに眠っているかのように倒れていた。
ミラーナは彼女をそっと抱き起こすと、ペチペチとほほを叩いた。
う、うぅぅ……。
うめき声をあげる少女。白い雪のような肌に整った目鼻立ち。まだ幼いながらすでにその美しさは人々を引きつける力を持っていた。
「ねぇ、大丈夫?」
ミラーナは優しくほほをなで、美しい金髪がサラサラと流れる。
うぅぅ……。
少女は薄っすらと瞼を開け、ハッとすると、三人を見回した。
「おっといけない……。お邪魔しましたぁ……」
慌ててバッと起き上がった少女はそう言って逃げようとする。
「ちょいと待ちな」
オディールは鋭い目つきで少女を睨むと、少女の襟元をガシッとつかんで制止した。
「な、なんじゃ?」
少女は冷汗を浮かべ、目を泳がせながら必死に言葉を絞り出した。
「お前、ドラゴンだろ?」
オディールは少女を強引に引き寄せると、可愛い顔をのぞきこみながら嬉しそうに言った。
「な、何を言うんじゃ、こんな可愛い女の子つまえてドラゴンだなんて……」
女の子は必死にごまかそうとするが、その澄み通った真紅の瞳はさっきのドラゴンと同じ色であり、バレバレだった。
「勝ったら言うこと聞いてもらうって話だったよなぁ? え?」
オディールはドヤ顔で女の子のプニプニのほっぺたをツンツンとつつく。
「くぅ……、ぬかったのじゃ」
女の子はベソをかいてうつむいた。
◇
ドラゴンの名はレヴィア。千年近く前、女神により異世界から連れてこられた超常生物だった。当初は伝説にも登場するくらい存在感があったが、ここ数百年は隠居して山でスローライフを満喫していたらしい。普段は少女姿で暮らし、どこかへ外出する時はドラゴンの姿になって飛んで行くということだった。
「さて、罰ゲーム・ターイム!」
オディールは上機嫌に右手を突き上げる。
「な、何をやらす気じゃ? エッチぃのはダメじゃぞ?」
レヴィアはびくびくしながら上目遣いでオディールを見る。
オディールはポンとレヴィアの肩を叩き、嬉しそうにレヴィアの瞳をのぞきこんだ。
「ふふーん、君には仲間になってもらうゾ!」
へ?
レヴィアは真意をはかりかね、言葉を失った。今、自分は彼らを全力で殺そうとしていたのだ。そんな自分をなぜ、仲間になどしようとするのか? そもそもなぜ、この可愛らしい少女は強大な力を秘めているのか? レヴィアはオディールのキラキラと光る碧眼に心を奪われつつ困惑する。
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