10 / 87
10. ムキムキ魔法使い
しおりを挟む
冒険者たちの陽気な歓談が広がるロビーに、いきなり若い男の怒声が響き渡った。
「お前はクビだって言ってんだろ! この臆病者!」
「そ、それは困りますぅ」
見ると、剣士らしき冒険者が大男にクビを宣告しているようだった。その大男は、雄々しい髭と筋骨隆々とした身体を持ちながら、魔法使いのベストを着ている。この図体で魔法使いらしかった。
「うちはもう少しでBランクパーティになるって大切な時期なんだよ。撤退ばかりしようとする臆病者は邪魔だ!」
「いや、でも、命あっての物種ですよ?」
「だからって冒険者がすぐ撤退してたら商売にならないの! クビ!」
「そ、そんなぁ……、頼みますよぉ……」
「お前、冒険者に向いてねーわ。田舎に帰んな! じゃあな!」
すがろうとする大男を手で払いのけると、剣士はアゴで仲間に出口を指した。
「田舎なんて……」
大男はガックリとひざをつく。
「みろよ、【子リス大魔神】がまたクビになったぜ」「あの図体でなんでああなのかね?」
周りの冒険者連中はそんな大男をあざけり、嗤った。
剣士たち一行は、ぞろぞろと出て行ってしまう。
あぁぁ……。
大男は力なく手を伸ばし、うなだれた。
冒険者はパーティを組まないと難しい。しかし、昨今は貴族たちによる重税からの不景気でなかなか仕事もなく、クビになるのは死活問題だった。
そんな様子をじっと見ていたオディールは、大男ながら小動物のような可愛さにキュンとしてしまう。この手の人はきっと悪いことができないに違いない。
オディールはニヤッと笑うと、テッテッテと大男のところへ行き、うなだれている肩をポンポンと叩いた。
「君いいね、最高! どう? 僕らの護衛しない?」
サムアップしながらウキウキでスカウトするオディール。
へ……?
いきなりの提案に大男はあっけにとられ、涙を浮かべたままオディールを見上げた。
「女二人で旅行してるんだけど物騒でさ、ついてきてくれると助かるんだけど……」
「りょ、旅行の護衛……ですか? ……。こ、恐くなければ……やりますよ?」
「恐くないよ、旅のお供だから楽しいよ!」
ニコッと笑うオディール。
「旅のお供……、何だか面白そうですねぇ」
そう言いながらゆっくりと立ち上がる大男。身長は二メートルほどありそうで、その盛り上がる大胸筋と太い二の腕の迫力にオディールは思わず後ずさる。
「お、おぉ……、い、いいね。いい迫力だ」
「こんななりして魔法使いなんです……」
大男は猫背になって頭をかいた。
「うーん、ちょっと背筋伸ばして腕組んで、キッとにらんで」
「こ、こうですか?」
言われた通りにポーズを取ると、その筋骨隆々な男からは畏怖すら感じさせる威圧感が溢れ、見る者すべてをたじろがせる迫力があった。
お、おぉ……。
その想像以上の圧力に一瞬ひるんだオディールだったが、ニコッと笑うとまるで丸太のような二の腕をパンパンと叩く。
「いいね、いいね! 合格! 君はその顔で僕らの後ろについてきてくれるだけでいいよ」
「えっ? これだけでいいんですか?」
大男は驚き、優しそうに笑う。
「ほらほら、顔崩れてる! キッ!」
オディールは眉をひそめ大男を指さした。
キッ!
そう言いながら大男は慌てて険しい顔に戻る。
「よーし、じゃぁ契約だ!」
オディールはニコッと笑うと大男に右手を差し出した。
大男は嬉しそうにニッコリと笑い、がっしりと握手をする。
「あ、あたたた……」
あまりの握力に手がつぶれそうになったオディールだったが、頼もしい仲間が一人増えたことでその心は喜びに輝いていた。
男の名はヴォルフラム。【風神に選ばれしもの】スキルを持ち、風魔法を使える若く優しき魔法使いだった。
◇
その晩、レストランで食事をしながら作戦会議をする――――。
「で、ど、どこへ旅行するんですか?」
ヴォルフラムはリンゴジュースをちびりちびりと飲みながら、でかい図体を小さくして恐る恐るオディールに聞いた。
その子リスのような仕草にオディールはクスッと笑うと、顔をのぞきこむように聞き返す。
「どこがいいと思う?」
「えっ!? 行先決まってないんですか!?」
「だって、旅行行くの決まったの今日だもんね?」
オディールはミラーナに振る。
「そうなんですよ。いきなりで笑っちゃうの」
ミラーナは肩をすくめた。
ヴォルフラムはポカンと口を開けて無計画な二人の美少女を眺め、首をかしげる。
こんな人たちについていって大丈夫なのかと不安になるヴォルフラムだったが、リンゴジュースをグッと一口飲んで息を落ち着けるとオディールに聞いた。
「はぁ……。それで王都からまずこの街に来たと……。どういうところ行きたいんですか?」
「どういうところがあるの?」
ニコニコしながら聞き返すオディール。
「北の方へ行けばサーモンが美味しい氷の街、南に行けばカジノがあるリゾートの街……」
「東に行けば?」
「東? 東なんて山脈超えたらもう砂漠で何もないですよ」
ヴォルフラムは首を振り、肩をすくめる。
「砂漠……?」
「正確には山を越えたところに自分の生まれた村があって、そこが最後ですね。その先は見渡す限りの荒れ野の砂漠です」
「へぇ、そんなところで生まれたんだ。村の名物って何?」
オディールは肉の一切れをフォークで突き刺すと、パクっと口の中にほおばった。
「いや、本当にド田舎の貧しい村なんで何もないですよ。娯楽も何もないんで子供の頃はドラゴン飛んでるのをボーっと見てたくらい……」
「ド、ドラゴン!? あの巨大な龍みたいな?」
オディールは初めて聞くファンタジーな話に身を乗り出した。
なんとこの世界にはドラゴンがいるらしい。もちろん、国造り神話の中で、はるか昔、初代国王がドラゴンと共に国を創ったという伝説は残っているが、まさか本当に実在していたとは全然知らなかったのだ。伝説では口から吐く炎で見渡す限り焼け野原にしたと伝わっているが、もしかしたら本当にそんなこともできるのかもしれない。
「ドラゴンですよ? 知らないんですか?」
ヴォルフラムはなぜドラゴンなんかに興味があるのかよく分からず、面倒くさそうに返す。
「ドラゴン……」
オディールは手を組んで宙を見上げ、美しい碧眼をキラキラとさせながらまだ見ぬドラゴンを想う。それはまさに思い描いていた、魔法と冒険が交錯する異世界そのものであり、オディールは魂が震え、全身に鳥肌が立った。
「お前はクビだって言ってんだろ! この臆病者!」
「そ、それは困りますぅ」
見ると、剣士らしき冒険者が大男にクビを宣告しているようだった。その大男は、雄々しい髭と筋骨隆々とした身体を持ちながら、魔法使いのベストを着ている。この図体で魔法使いらしかった。
「うちはもう少しでBランクパーティになるって大切な時期なんだよ。撤退ばかりしようとする臆病者は邪魔だ!」
「いや、でも、命あっての物種ですよ?」
「だからって冒険者がすぐ撤退してたら商売にならないの! クビ!」
「そ、そんなぁ……、頼みますよぉ……」
「お前、冒険者に向いてねーわ。田舎に帰んな! じゃあな!」
すがろうとする大男を手で払いのけると、剣士はアゴで仲間に出口を指した。
「田舎なんて……」
大男はガックリとひざをつく。
「みろよ、【子リス大魔神】がまたクビになったぜ」「あの図体でなんでああなのかね?」
周りの冒険者連中はそんな大男をあざけり、嗤った。
剣士たち一行は、ぞろぞろと出て行ってしまう。
あぁぁ……。
大男は力なく手を伸ばし、うなだれた。
冒険者はパーティを組まないと難しい。しかし、昨今は貴族たちによる重税からの不景気でなかなか仕事もなく、クビになるのは死活問題だった。
そんな様子をじっと見ていたオディールは、大男ながら小動物のような可愛さにキュンとしてしまう。この手の人はきっと悪いことができないに違いない。
オディールはニヤッと笑うと、テッテッテと大男のところへ行き、うなだれている肩をポンポンと叩いた。
「君いいね、最高! どう? 僕らの護衛しない?」
サムアップしながらウキウキでスカウトするオディール。
へ……?
いきなりの提案に大男はあっけにとられ、涙を浮かべたままオディールを見上げた。
「女二人で旅行してるんだけど物騒でさ、ついてきてくれると助かるんだけど……」
「りょ、旅行の護衛……ですか? ……。こ、恐くなければ……やりますよ?」
「恐くないよ、旅のお供だから楽しいよ!」
ニコッと笑うオディール。
「旅のお供……、何だか面白そうですねぇ」
そう言いながらゆっくりと立ち上がる大男。身長は二メートルほどありそうで、その盛り上がる大胸筋と太い二の腕の迫力にオディールは思わず後ずさる。
「お、おぉ……、い、いいね。いい迫力だ」
「こんななりして魔法使いなんです……」
大男は猫背になって頭をかいた。
「うーん、ちょっと背筋伸ばして腕組んで、キッとにらんで」
「こ、こうですか?」
言われた通りにポーズを取ると、その筋骨隆々な男からは畏怖すら感じさせる威圧感が溢れ、見る者すべてをたじろがせる迫力があった。
お、おぉ……。
その想像以上の圧力に一瞬ひるんだオディールだったが、ニコッと笑うとまるで丸太のような二の腕をパンパンと叩く。
「いいね、いいね! 合格! 君はその顔で僕らの後ろについてきてくれるだけでいいよ」
「えっ? これだけでいいんですか?」
大男は驚き、優しそうに笑う。
「ほらほら、顔崩れてる! キッ!」
オディールは眉をひそめ大男を指さした。
キッ!
そう言いながら大男は慌てて険しい顔に戻る。
「よーし、じゃぁ契約だ!」
オディールはニコッと笑うと大男に右手を差し出した。
大男は嬉しそうにニッコリと笑い、がっしりと握手をする。
「あ、あたたた……」
あまりの握力に手がつぶれそうになったオディールだったが、頼もしい仲間が一人増えたことでその心は喜びに輝いていた。
男の名はヴォルフラム。【風神に選ばれしもの】スキルを持ち、風魔法を使える若く優しき魔法使いだった。
◇
その晩、レストランで食事をしながら作戦会議をする――――。
「で、ど、どこへ旅行するんですか?」
ヴォルフラムはリンゴジュースをちびりちびりと飲みながら、でかい図体を小さくして恐る恐るオディールに聞いた。
その子リスのような仕草にオディールはクスッと笑うと、顔をのぞきこむように聞き返す。
「どこがいいと思う?」
「えっ!? 行先決まってないんですか!?」
「だって、旅行行くの決まったの今日だもんね?」
オディールはミラーナに振る。
「そうなんですよ。いきなりで笑っちゃうの」
ミラーナは肩をすくめた。
ヴォルフラムはポカンと口を開けて無計画な二人の美少女を眺め、首をかしげる。
こんな人たちについていって大丈夫なのかと不安になるヴォルフラムだったが、リンゴジュースをグッと一口飲んで息を落ち着けるとオディールに聞いた。
「はぁ……。それで王都からまずこの街に来たと……。どういうところ行きたいんですか?」
「どういうところがあるの?」
ニコニコしながら聞き返すオディール。
「北の方へ行けばサーモンが美味しい氷の街、南に行けばカジノがあるリゾートの街……」
「東に行けば?」
「東? 東なんて山脈超えたらもう砂漠で何もないですよ」
ヴォルフラムは首を振り、肩をすくめる。
「砂漠……?」
「正確には山を越えたところに自分の生まれた村があって、そこが最後ですね。その先は見渡す限りの荒れ野の砂漠です」
「へぇ、そんなところで生まれたんだ。村の名物って何?」
オディールは肉の一切れをフォークで突き刺すと、パクっと口の中にほおばった。
「いや、本当にド田舎の貧しい村なんで何もないですよ。娯楽も何もないんで子供の頃はドラゴン飛んでるのをボーっと見てたくらい……」
「ド、ドラゴン!? あの巨大な龍みたいな?」
オディールは初めて聞くファンタジーな話に身を乗り出した。
なんとこの世界にはドラゴンがいるらしい。もちろん、国造り神話の中で、はるか昔、初代国王がドラゴンと共に国を創ったという伝説は残っているが、まさか本当に実在していたとは全然知らなかったのだ。伝説では口から吐く炎で見渡す限り焼け野原にしたと伝わっているが、もしかしたら本当にそんなこともできるのかもしれない。
「ドラゴンですよ? 知らないんですか?」
ヴォルフラムはなぜドラゴンなんかに興味があるのかよく分からず、面倒くさそうに返す。
「ドラゴン……」
オディールは手を組んで宙を見上げ、美しい碧眼をキラキラとさせながらまだ見ぬドラゴンを想う。それはまさに思い描いていた、魔法と冒険が交錯する異世界そのものであり、オディールは魂が震え、全身に鳥肌が立った。
10
お気に入りに追加
450
あなたにおすすめの小説
異世界でぺったんこさん!〜無限収納5段階活用で無双する〜
KeyBow
ファンタジー
間もなく50歳になる銀行マンのおっさんは、高校生達の異世界召喚に巻き込まれた。
何故か若返り、他の召喚者と同じ高校生位の年齢になっていた。
召喚したのは、魔王を討ち滅ぼす為だと伝えられる。自分で2つのスキルを選ぶ事が出来ると言われ、おっさんが選んだのは無限収納と飛翔!
しかし召喚した者達はスキルを制御する為の装飾品と偽り、隷属の首輪を装着しようとしていた・・・
いち早くその嘘に気が付いたおっさんが1人の少女を連れて逃亡を図る。
その後おっさんは無限収納の5段階活用で無双する!・・・はずだ。
上空に飛び、そこから大きな岩を落として押しつぶす。やがて救った少女は口癖のように言う。
またぺったんこですか?・・・
俺が死んでから始まる物語
石のやっさん
ファンタジー
パーティでお荷物扱いされていたポーター(荷物運び)のセレスは、とうとう勇者でありパーティーリーダーのリヒトにクビを宣告されてしまう。幼馴染も恋人も全部リヒトの物で、居場所がどこにもないことは自分でも解っていた。
だが、それでもセレスはパーティに残りたかったので土下座までしてリヒトに情けなくもしがみついた。
余りにしつこいセレスに頭に来たリヒトはつい剣の柄でセレスを殴った…そして、セレスは亡くなった。
そこからこの話は始まる。
セレスには誰にも言った事が無い『秘密』があり、その秘密のせいで、死ぬことは怖く無かった…死から始まるファンタジー此処に開幕
ハズレスキル【収納】のせいで実家を追放されたが、全てを収納できるチートスキルでした。今更土下座してももう遅い
平山和人
ファンタジー
侯爵家の三男であるカイトが成人の儀で授けられたスキルは【収納】であった。アイテムボックスの下位互換だと、家族からも見放され、カイトは家を追放されることになった。
ダンジョンをさまよい、魔物に襲われ死ぬと思われた時、カイトは【収納】の真の力に気づく。【収納】は魔物や魔法を吸収し、さらには異世界の飲食物を取り寄せることができるチートスキルであったのだ。
かくして自由になったカイトは世界中を自由気ままに旅することになった。一方、カイトの家族は彼の活躍を耳にしてカイトに戻ってくるように土下座してくるがもう遅い。
黒髪の聖女は薬師を装う
暇野無学
ファンタジー
天下無敵の聖女様(多分)でも治癒魔法は極力使いません。知られたら面倒なので隠して薬師になったのに、ポーションの効き目が有りすぎていきなり大騒ぎになっちまった。予定外の事ばかりで異世界転移は波瀾万丈の予感。
最難関ダンジョンをクリアした成功報酬は勇者パーティーの裏切りでした
新緑あらた
ファンタジー
最難関であるS級ダンジョン最深部の隠し部屋。金銀財宝を前に告げられた言葉は労いでも喜びでもなく、解雇通告だった。
「もうオマエはいらん」
勇者アレクサンダー、癒し手エリーゼ、赤魔道士フェルノに、自身の黒髪黒目を忌避しないことから期待していた俺は大きなショックを受ける。
ヤツらは俺の外見を受け入れていたわけじゃない。ただ仲間と思っていなかっただけ、眼中になかっただけなのだ。
転生者は曾祖父だけどチートは隔世遺伝した「俺」にも受け継がれています。
勇者達は大富豪スタートで貧民窟の住人がゴールです(笑)
【完結】【勇者】の称号が無かった美少年は王宮を追放されたのでのんびり異世界を謳歌する
雪雪ノ雪
ファンタジー
ある日、突然学校にいた人全員が【勇者】として召喚された。
その召喚に巻き込まれた少年柊茜は、1人だけ【勇者】の称号がなかった。
代わりにあったのは【ラグナロク】という【固有exスキル】。
それを見た柊茜は
「あー....このスキルのせいで【勇者】の称号がなかったのかー。まぁ、ス・ラ・イ・厶・に【勇者】って称号とか合わないからなぁ…」
【勇者】の称号が無かった柊茜は、王宮を追放されてしまう。
追放されてしまった柊茜は、特に慌てる事もなくのんびり異世界を謳歌する..........たぶん…....
主人公は男の娘です 基本主人公が自分を表す時は「私」と表現します
せっかくのクラス転移だけども、俺はポテトチップスでも食べながらクラスメイトの冒険を見守りたいと思います
霖空
ファンタジー
クラス転移に巻き込まれてしまった主人公。
得た能力は悪くない……いや、むしろ、チートじみたものだった。
しかしながら、それ以上のデメリットもあり……。
傍観者にならざるをえない彼が傍観者するお話です。
基本的に、勇者や、影井くんを見守りつつ、ほのぼの?生活していきます。
が、そのうち、彼自身の物語も始まる予定です。
わがまま姉のせいで8歳で大聖女になってしまいました
ぺきぺき
ファンタジー
ルロワ公爵家の三女として生まれたクリスローズは聖女の素質を持ち、6歳で教会で聖女の修行を始めた。幼いながらも修行に励み、周りに応援されながら頑張っていたある日突然、大聖女をしていた10歳上の姉が『妊娠したから大聖女をやめて結婚するわ』と宣言した。
大聖女資格があったのは、その時まだ8歳だったクリスローズだけで…。
ー---
全5章、最終話まで執筆済み。
第1章 6歳の聖女
第2章 8歳の大聖女
第3章 12歳の公爵令嬢
第4章 15歳の辺境聖女
第5章 17歳の愛し子
権力のあるわがまま女に振り回されながらも健気にがんばる女の子の話を書いた…はず。
おまけの後日談投稿します(6/26)。
番外編投稿します(12/30-1/1)。
作者の別作品『人たらしヒロインは無自覚で魔法学園を改革しています』の隣の国の昔のお話です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる