100 / 156
100. 初めての緊張
しおりを挟む
俺は、ドロシーの言葉に込められた想いの深さに胸が熱くなる。長年の想いが、今この瞬間に結実したのだ。俺は、ドロシーをそっと抱きしめた。その温もりと、二人の鼓動が重なり合う。
パンッ!
暖炉の薪がはぜた。その音が、二人の胸の高鳴りと呼応するかのように響く。
二人はゆっくりとくちびるを重ねる。
最初は優しく、そして次第にお互いを激しくむさぼった。長年抑えてきた想いが、一気に溢れ出す。
ドロシーの繊細で、そして時に大胆な舌の動きに俺の熱い想いを絡ませていく……。二人の息遣いが激しくなり、心臓の鼓動が高まる。
俺はウェディングドレスの背中のボタンに手をかけた――――。
すると、ドロシーはそっと離れて、恥ずかしそうにしながら後ろを向く。その仕草には、初々しさと可愛らしさが滲んでいた。
俺は丁寧にボタンを外し、するするとドレスを下ろした。
ドロシーのしっとりとした白い肌があらわになる。月光に照らされたその姿は、まるで彫刻のように美しかった。
俺が下着に手をかけると、
「ちょ、ちょっと待って! 水浴びしないと……」
そう言って恥ずかしがるドロシー。
しかし、もう俺は止まらない。
俺はそんなドロシーをひょいっと持ち上げると、優しくベッドに横たえた。
「え!? ちょ、ちょっとダメだってばぁ!」
焦るドロシーに強引にキスをする。その唇の感触が、全身に電流のように走る。
「ダメ」と言いながらも段々と盛り上がるドロシー……。その声には、徐々に快感が混ざり始めていた。
俺は次に耳にキスをして徐々におりていく。首筋、鎖骨、そして更に下へと。
可愛い声が小さく部屋に響く。その声が、俺の情熱に火をつける。
そして、火照ってボーっとなっているドロシーの下着を優しく外す。
優美な肢体のラインが芸術品のような麗しさを湛えながら、あらわになった。その美しさに、俺は息を呑む。
俺も服を脱ぎ、そっと肌を重ねる。
しっとりと柔らかい肌が熱を持って俺の肌になじんだ。その感触に、二人の体温が更に上昇する。
可愛い声が徐々に大きくなってくる。その声が、俺の理性の糸を少しずつ切っていく。
そして、ドロシーは切なそうなうるんだ目で、
「早く……、来て……」
そう言って俺の頬を優しくなでた。
「上手く……できなかったらゴメン……」
俺はちょっと緊張してきた。初めての経験への不安が、一瞬頭をよぎる。
「ふふっ、慣れてなくてホッとしたわ」
ドロシーの言葉に、俺の緊張が少し和らぐ。
二人は見つめ合うと、もう一度熱いキスを交わす。そのキスには、互いへの愛情と信頼が込められていた。
俺は覚悟を決め、柔らかなふくらはぎを優しく持ち上げた……。
その晩、揺れる暖炉の炎の明かりの中で、俺たちは何度も何度も獣のようにお互いを求めあった。二人の愛の炎は、暖炉の火よりも熱く燃え上がる。
そして、二人はお互いが一つになり、何かが完全になったのを心の底でしっかりと感じた。それは単なる肉体の結合ではなく、魂の融合のようだった。
◇
燃えるような夜が明ける――――。
目が覚めると、窓の外は明るくなり始めていた。朝もやに包まれた森が、新たな一日の始まりを静かに告げている。隣を見ると愛しい妻がスースーと幸せそうに寝ている。その寝顔は、天使のように穏やかで美しかった。俺は改めてドロシーと結婚したことを実感し、しばらく可愛い顔を眺めていた。昨夜の熱い想い出が、頭の中でよみがえる。
なんて幸せなのだろう……。
俺は心から湧き上がってくる温かいものに思わず涙がにじんだ。この幸せが永遠に続くように……、いや、続かせるのだと改めて誓う。
そっとベッドを抜け出した俺は、優しく毛布をかけて、静かにコーヒーを入れた。豆を挽く音さえも、ドロシーの眠りを邪魔しないよう気をつけながら。
狭いログハウスにコーヒーの香ばしい香りが広がる。その香りは、新しい人生の新しい朝の始まりを告げるかのようだった。
俺はマグカップ片手に外へ出て、デッキの椅子に座る。朝のひんやりとした空気が気持ちよく、朝もやがたち込めた静謐な池をぼんやりと眺めていた。
朝もやの隙間から水面に映る朝日が、徐々にきらきらと輝き始める――――。
チチチチッと遠くで小鳥が鳴いている。その鳴き声が、森全体に生命の息吹を与えているかのようだ。
ふと、昨日までの激動の日々が思い出される。武闘会での戦い、ドロシーとの結婚、そして逃避行。まるで長い夢のような出来事の連続だった。しかし今、この穏やかな朝の中で、それらすべてが現実だったことを実感する。
その時だった――――。
「旦那様! 逃げてください! ヌチ・ギが来ました!」
いきなりアバドンからの緊急通信が、この穏やかな時間を破った。
え……?
この穏やかな情景とその切迫した声のギャップに俺は混乱し、事態を把握するのに時間がかかった。
「もう近くにいるはずです! 急いで!!」
慌てて辺りを見回すと、朝もやの向こうに小さな人影が蠢いている。その姿は、この世界の平和を脅かす不吉な不気味さを帯びていた。
パンッ!
暖炉の薪がはぜた。その音が、二人の胸の高鳴りと呼応するかのように響く。
二人はゆっくりとくちびるを重ねる。
最初は優しく、そして次第にお互いを激しくむさぼった。長年抑えてきた想いが、一気に溢れ出す。
ドロシーの繊細で、そして時に大胆な舌の動きに俺の熱い想いを絡ませていく……。二人の息遣いが激しくなり、心臓の鼓動が高まる。
俺はウェディングドレスの背中のボタンに手をかけた――――。
すると、ドロシーはそっと離れて、恥ずかしそうにしながら後ろを向く。その仕草には、初々しさと可愛らしさが滲んでいた。
俺は丁寧にボタンを外し、するするとドレスを下ろした。
ドロシーのしっとりとした白い肌があらわになる。月光に照らされたその姿は、まるで彫刻のように美しかった。
俺が下着に手をかけると、
「ちょ、ちょっと待って! 水浴びしないと……」
そう言って恥ずかしがるドロシー。
しかし、もう俺は止まらない。
俺はそんなドロシーをひょいっと持ち上げると、優しくベッドに横たえた。
「え!? ちょ、ちょっとダメだってばぁ!」
焦るドロシーに強引にキスをする。その唇の感触が、全身に電流のように走る。
「ダメ」と言いながらも段々と盛り上がるドロシー……。その声には、徐々に快感が混ざり始めていた。
俺は次に耳にキスをして徐々におりていく。首筋、鎖骨、そして更に下へと。
可愛い声が小さく部屋に響く。その声が、俺の情熱に火をつける。
そして、火照ってボーっとなっているドロシーの下着を優しく外す。
優美な肢体のラインが芸術品のような麗しさを湛えながら、あらわになった。その美しさに、俺は息を呑む。
俺も服を脱ぎ、そっと肌を重ねる。
しっとりと柔らかい肌が熱を持って俺の肌になじんだ。その感触に、二人の体温が更に上昇する。
可愛い声が徐々に大きくなってくる。その声が、俺の理性の糸を少しずつ切っていく。
そして、ドロシーは切なそうなうるんだ目で、
「早く……、来て……」
そう言って俺の頬を優しくなでた。
「上手く……できなかったらゴメン……」
俺はちょっと緊張してきた。初めての経験への不安が、一瞬頭をよぎる。
「ふふっ、慣れてなくてホッとしたわ」
ドロシーの言葉に、俺の緊張が少し和らぐ。
二人は見つめ合うと、もう一度熱いキスを交わす。そのキスには、互いへの愛情と信頼が込められていた。
俺は覚悟を決め、柔らかなふくらはぎを優しく持ち上げた……。
その晩、揺れる暖炉の炎の明かりの中で、俺たちは何度も何度も獣のようにお互いを求めあった。二人の愛の炎は、暖炉の火よりも熱く燃え上がる。
そして、二人はお互いが一つになり、何かが完全になったのを心の底でしっかりと感じた。それは単なる肉体の結合ではなく、魂の融合のようだった。
◇
燃えるような夜が明ける――――。
目が覚めると、窓の外は明るくなり始めていた。朝もやに包まれた森が、新たな一日の始まりを静かに告げている。隣を見ると愛しい妻がスースーと幸せそうに寝ている。その寝顔は、天使のように穏やかで美しかった。俺は改めてドロシーと結婚したことを実感し、しばらく可愛い顔を眺めていた。昨夜の熱い想い出が、頭の中でよみがえる。
なんて幸せなのだろう……。
俺は心から湧き上がってくる温かいものに思わず涙がにじんだ。この幸せが永遠に続くように……、いや、続かせるのだと改めて誓う。
そっとベッドを抜け出した俺は、優しく毛布をかけて、静かにコーヒーを入れた。豆を挽く音さえも、ドロシーの眠りを邪魔しないよう気をつけながら。
狭いログハウスにコーヒーの香ばしい香りが広がる。その香りは、新しい人生の新しい朝の始まりを告げるかのようだった。
俺はマグカップ片手に外へ出て、デッキの椅子に座る。朝のひんやりとした空気が気持ちよく、朝もやがたち込めた静謐な池をぼんやりと眺めていた。
朝もやの隙間から水面に映る朝日が、徐々にきらきらと輝き始める――――。
チチチチッと遠くで小鳥が鳴いている。その鳴き声が、森全体に生命の息吹を与えているかのようだ。
ふと、昨日までの激動の日々が思い出される。武闘会での戦い、ドロシーとの結婚、そして逃避行。まるで長い夢のような出来事の連続だった。しかし今、この穏やかな朝の中で、それらすべてが現実だったことを実感する。
その時だった――――。
「旦那様! 逃げてください! ヌチ・ギが来ました!」
いきなりアバドンからの緊急通信が、この穏やかな時間を破った。
え……?
この穏やかな情景とその切迫した声のギャップに俺は混乱し、事態を把握するのに時間がかかった。
「もう近くにいるはずです! 急いで!!」
慌てて辺りを見回すと、朝もやの向こうに小さな人影が蠢いている。その姿は、この世界の平和を脅かす不吉な不気味さを帯びていた。
1
お気に入りに追加
336
あなたにおすすめの小説
異世界転生ファミリー
くろねこ教授
ファンタジー
辺境のとある家族。その一家には秘密があった?!
辺境の村に住む何の変哲もないマーティン一家。
アリス・マーティンは美人で料理が旨い主婦。
アーサーは元腕利きの冒険者、村の自警団のリーダー格で頼れる男。
長男のナイトはクールで賢い美少年。
ソフィアは産まれて一年の赤ん坊。
何の不思議もない家族と思われたが……
彼等には実は他人に知られる訳にはいかない秘密があったのだ。
僕の家族は母様と母様の子供の弟妹達と使い魔達だけだよ?
闇夜の現し人(ヤミヨノウツシビト)
ファンタジー
ー 母さんは、「絶世の美女」と呼ばれるほど美しく、国の中で最も権力の強い貴族と呼ばれる公爵様の寵姫だった。
しかし、それをよく思わない正妻やその親戚たちに毒を盛られてしまった。
幸い発熱だけですんだがお腹に子が出来てしまった以上ここにいては危険だと判断し、仲の良かった侍女数名に「ここを離れる」と言い残し公爵家を後にした。
お母さん大好きっ子な主人公は、毒を盛られるという失態をおかした父親や毒を盛った親戚たちを嫌悪するがお母さんが日々、「家族で暮らしたい」と話していたため、ある出来事をきっかけに一緒に暮らし始めた。
しかし、自分が家族だと認めた者がいれば初めて見た者は跪くと言われる程の華の顔(カンバセ)を綻ばせ笑うが、家族がいなければ心底どうでもいいというような表情をしていて、人形の方がまだ表情があると言われていた。
『無能で無価値の稚拙な愚父共が僕の家族を名乗る資格なんて無いんだよ?』
さぁ、ここに超絶チートを持つ自分が認めた家族以外の生き物全てを嫌う主人公の物語が始まる。
〈念の為〉
稚拙→ちせつ
愚父→ぐふ
⚠︎注意⚠︎
不定期更新です。作者の妄想をつぎ込んだ作品です。
5歳で前世の記憶が混入してきた --スキルや知識を手に入れましたが、なんで中身入ってるんですか?--
ばふぉりん
ファンタジー
「啞"?!@#&〆々☆¥$€%????」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
五歳の誕生日を迎えた男の子は家族から捨てられた。理由は
「お前は我が家の恥だ!占星の儀で訳の分からないスキルを貰って、しかも使い方がわからない?これ以上お前を育てる義務も義理もないわ!」
この世界では五歳の誕生日に教会で『占星の儀』というスキルを授かることができ、そのスキルによってその後の人生が決まるといっても過言では無い。
剣聖 聖女 影朧といった上位スキルから、剣士 闘士 弓手といった一般的なスキル、そして家事 農耕 牧畜といったもうそれスキルじゃないよね?といったものまで。
そんな中、この五歳児が得たスキルは
□□□□
もはや文字ですら無かった
~~~~~~~~~~~~~~~~~
本文中に顔文字を使用しますので、できれば横読み推奨します。
本作中のいかなる個人・団体名は実在するものとは一切関係ありません。
無能なので辞めさせていただきます!
サカキ カリイ
ファンタジー
ブラック商業ギルドにて、休みなく働き詰めだった自分。
マウントとる新人が入って来て、馬鹿にされだした。
えっ上司まで新人に同調してこちらに辞めろだって?
残業は無能の証拠、職務に時間が長くかかる分、
無駄に残業代払わせてるからお前を辞めさせたいって?
はいはいわかりました。
辞めますよ。
退職後、困ったんですかね?さあ、知りませんねえ。
自分無能なんで、なんにもわかりませんから。
カクヨム、なろうにも同内容のものを時差投稿しております。
あいつに無理矢理連れてこられた異世界生活
mio
ファンタジー
なんやかんや、無理矢理あいつに異世界へと連れていかれました。
こうなったら仕方ない。とにかく、平和に楽しく暮らしていこう。
なぜ、少女は異世界へと連れてこられたのか。
自分の中に眠る力とは何なのか。
その答えを知った時少女は、ある決断をする。
長い間更新をさぼってしまってすいませんでした!
スキル「プロアクションマジリプレイ」が凄すぎて異世界で最強無敵なのにニートやってます。
昆布海胆
ファンタジー
神様が異世界ツクールってゲームで作った世界に行った達也はチートスキル「プロアクションマジリプレイ」を得た。
ありえないとんでもスキルのおかげでニート生活を満喫する。
2017.05.21 完結しました。
1000年生きてる気功の達人異世界に行って神になる
まったりー
ファンタジー
主人公は気功を極め人間の限界を超えた強さを持っていた、更に大気中の気を集め若返ることも出来た、それによって1000年以上の月日を過ごし普通にひっそりと暮らしていた。
そんなある時、教師として新任で向かった学校のクラスが異世界召喚され、別の世界に行ってしまった、そこで主人公が色々します。
魔王を倒した手柄を横取りされたけど、俺を処刑するのは無理じゃないかな
七辻ゆゆ
ファンタジー
「では罪人よ。おまえはあくまで自分が勇者であり、魔王を倒したと言うのだな?」
「そうそう」
茶番にも飽きてきた。処刑できるというのなら、ぜひやってみてほしい。
無理だと思うけど。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる