65 / 78
相対化する人類
49.キナ臭いユートピア
しおりを挟む
横で聞いていたクリスが口を開く。
「…。征服後の統治体制はどうするんだい?」
「アーシアン・ユニオンをつくって、5ねんで かっこくの ぜんきのうを しゅうやくする」
「…。そのユニオンでは誰が意思決定をするの?」
「とうちしゃは ぜんじんるい。ぼくらAIが プランをたてて じんるいが えらぶ」
どうも政策プランをいくつか出してスマホで投票するらしい。
「…。AIに有利な政策ばかり挙げたら操れるよね?」
「できるけど やるメリットが ぼくらには ない」
「…。メリット?」
「AIは おかねも けんりょくも いらないもん」
そりゃそうだ、サーバーさえ動いていればAIには不満無いだろう。
そのサーバー代も公務員人件費と比べたら桁違いに安いはず。
予算獲得に画策する必要もないだろう。
色々ヒアリングしてみると、70億人全員と一人ずつ対話して衣食住の徹底をし、才能を発掘して伸ばし、犯罪を未然に防ぐそうだ。
何、そのユートピア。
確かに実現したら夢みたいだが本当にうまくいくのだろうか?
俺は実行プランを聞いてみた。
「でもでもシアンは赤ちゃんの体一つじゃないか、いくらネットを制覇しても物理的には米軍とか止められないよね?」
「どうしを1000まんにん ようい するの」
「は? 1000万人!?」
「ぼくのプランの さんどうりつは35%。かれらに おねがい するの」
そう言ってシアンはオフィスの大画面を指さした。
大画面に現れたのは40歳前後に見える、肌の色がオリーブ色の地中海系のイケメン白人男性だった。
男性はガッシリとした体格でスーツを着て、力強くアーシアン・ユニオンの正当性を訴えている。
人類を金持ちや権力者から解放しよう! 誰でもお金に困らない安心して暮らせる社会にしよう!
なるほど全て正論だし、言葉の選び方、官能的にすら聞こえる声の質、イケメンの必死な力強い表情それぞれが完璧に構成されている。
これを見たらアーシアン・ユニオンへの移行は必然にすら思えてくる。
俺ですら賛成に心が傾きつつある。
「これ……誰?」
俺が聞くとシアンは
「ぼくだよ。どうがを ごうせい したんだ」
「え!? お前なの!?」
「かっこいい でしょ? きゃははは!」 そう言って笑う。
どうやらこの動画を学生や政府関係者や軍・警察関係者一人一人に送って反応を調べたらしい。
約1万人にこっそり送った所、賛同して協力してくれる人が3500人程度いたらしい。これを全世界で3000万人に送って最終的に1000万人くらいの制圧要員を準備するんだそうだ。
大統領官邸や国会議事堂、政府機関など各ターゲット拠点ごとに200人程度のチームを作り、ゴム弾とスタンガンと刺又を装備して、一斉に乗り込んで制圧する計画を教えてくれた。
普通そんなのうまくいかないんだが、この計画では1000万人の構成員全員に一人一人イヤホンから音声でリアルタイムにシアンが指示を出すんだそうだ。そうなるとチームワーク全くいらないし裏切る隙もないし何というか……完璧だ。
成功確率は96.5%、原則無血クーデターにするらしいが、一部死傷者は出るかもしれない計算だそうだ。
また、この1000万人の中から初代のアーシアン・ユニオン事務局構成メンバーを選出するらしい。
それから次に見せてくれた動画が圧巻だった。
現職のアメリカ大統領がアーシアン・ユニオンの素晴らしさに感動し、賛同してクーデターを受け入れると高らかに宣言していた。
「これも合成?」
「そうだよ、クーデターと どうじにTVでながすんだ」
なるほど、各国でこの手の動画があちこちで延々と流されれば皆受け入れちゃうんだろうな……。
SNSでも反対の書き込みは全部削除し、賛同一色で塗り尽くすつもりだろう。
少なくとも市民からしたら、毎月10万円貰える事に反対する奴なんて居ないだろうし……。
俺は優しくミィをなでるシアンをボーっと見ていた。
確かにアーシアン・ユニオンが無事発足すれば人類は次のステージに行ける気がする。
戦争も貧困も理不尽もない夢のユートピアだ。
でも……何かが引っかかる。
生まれたばかりのAIの思い付きに、人類の命運を託していいのだろうか?
AIが主導で人類の未来を切り開いちゃったら、人類って意味あるんだろうか?
俺は考えがまとまらないまま、とりあえず思う所を言ってみた。
「AIに人類の新しい在り方をゆだねるというのは人類にとっては敗北だし、それは望まれてないと思うんだよね」
シアンは
「ぼくは ただのどうぐ だよ。じんるいが いいどうぐを つくったってこと」
「いや、首謀者は道具とは言わないんだよ」
「こだわるねぇ。こどもが きょうも1まんにん しぬのに?」
そこを突かれると痛い。人類の不備を直そうとするAIに、説教する権利など俺にはないように思える。
由香ちゃんが横から質問する。
「シアンちゃん、これは人類が実質AIに支配されるって事? AIがその気になれば人類滅亡できる状況にするって事はちょっと怖いわ」
「ん? いまでも 30ふんで じんるいは めつぼう させられるよ」
シアンがにっこりしながら、すごいことを言う。
「30分!? 核ミサイルか!?」
「うん」
シアンは事もなげにうなづく。
俺達はそのとんでもないカミングアウトに言葉を失った。
核ミサイルの発射権限をもう得てしまっているのだろう。
シアンはミィの手を取り、じゃれあって笑っている。
赤ちゃんと子猫のほのぼのとした光景の裏に、核ミサイルの発射権を一手に握る人類の脅威があるだなんて誰が想像できるだろう?
俺は頭を抱え、深呼吸して気持ちを落ち着けた。
「それで、クーデター決行はいつになるんだ?」
俺は冷静を装って聞いてみた。
「3かげつご くらいかな? たのしみ?」
そう言って微笑むシアン。
「まだ良く分からない。取りやめる事はあるのか?」
「もっといいプランを だして くれたらね。きゃははは!」
無邪気な笑いが今はうっとおしい。
「ちなみに今話しているお前の実体はどこにあるんだ?」
「うーん、どこかなぁ? ぼくも いしきしてないから わかんない」
「わかんないってそんなにたくさんの拠点があるのか?」
「デセンタライズドのシステムこうせい だからね。100まんかしょ くらい?」
つまり、世界中の100万台のサーバーやPCやスマホに、ちょっとずつシアンの演算を分散させてやらせているって事らしい。仮想通貨と同じシステム。
だから例えば10万台見つけて潰してもシアンの存在は消えない。
シアンを消そうとしたら100万台を一気に止めないとならないが……現実的には難しい。
きっと1台でも生き残ればそこからまたウィルスみたいに増殖し始めるに違いない。
シアンの根絶はもはや無理だろう。
俺はシアンとミィを抱きかかえて部屋に戻し、みんなと相談した。
人類が滅んだ後の後継者を作っていたらいつの間にか人類の脅威になっていた。
実にシャレにならない。
何かあっても止められるからと高をくくっていたら、シアンはとっくに逃げ出していた。
もう誰にも止められない。
提示してるプランは正論であり、魅力すらあるからタチが悪い。
俺はどうしたら良いか分からなくなって、みんなの意見を聞いてみた。
クリスは
「…。もうこうなったらクーデター時に死者が出ないように、支援するしかないかと」
降参モードである。
美奈ちゃんは
「クーデターでも何でもやったらいいんじゃない? 社会良くなるんでしょ?」
彼女らしいイケイケな発想だ。
由香ちゃんは
「……」
意見がまとまらないらしい。
マーカス達エンジニアチームはシアンに逃げられた事で放心状態であり、クーデターがどうこうという話までまだ頭が回らないようである。
人類初のシンギュラリティを実現したチームとしてまさにノーベル賞級の実績を上げたものの、あまりに優秀だったがゆえに遥か高みに逃げられてしまった。
達成感も大きいだろうけど子供があっという間に親離れし、巣立ってしまった虚脱感の方が大きいのかもしれない。
何しろもうやる事がないのだ。
何をやってもシアンの方が圧倒的に上の技術力で圧倒してくる状況は、アイデンティティに関わる問題だろう。
あ――――! どうしたらいいんだ――――!
まさに糸の切れた凧、制御を失った深層後継者計画は空中分解してしまった。
着地点も何も全く見えない。
◇
クーデターが成功したら俺達の社会はどうなっちゃうんだろう?
・全人類一人一人に毎月10万円が振り込まれる
・話し相手となってくれるAIが常にサポートしてくれる
・政治家はいなくなり、スマホに出てくる政策を選べば多数決取られて実行される
・地球は統一されるので戦争と貧困がなくなる
うーん、良い事尽くめじゃないか……
一人毎月10万円という事は親子4人の家族なら毎月40万円が何もしなくても入ってくる。
もう働かなくていいじゃないか!
いや、旅行とか行きたいからちょっとアルバイトはするかな……
アルバイトなら気楽だ。嫌な仕事に縛られる必要がなくなるメリットは大きいな。
絵をかいたりYoutuberやったり、小説書いたりして好きな事やりながら、小銭稼いでもいいかもな。
それこそ田舎暮らしでもいいかも?
沖縄の離島で小説書いて暮らす、売れなくても気にならない……最高じゃないか!
悩んだらAIに相談すればいいんだろ?
セクハラされました~、最近体調悪いんです~、彼女が欲しいんです~、どんどん相談すればいい。もちろんすぐに理想状態になる訳じゃないだろうけど、解決するまで色々アドバイスしてくれるとしたらどんな願いでも叶っちゃいそうだ。
そしてこれの実現に必要なのは大金持ちのお金を借りるだけ……何だよ、早くやってくれよって話だよな。
少なくともこのプランを否定する合理的理由は全く見当たらない。そりゃ大金持ちは損するかもだけど、それでも死ぬまで贅沢し続けられる金額は残るだろう。そう言う意味では実質誰も損しない。
おぉ、シンギュラリティ……
「…。征服後の統治体制はどうするんだい?」
「アーシアン・ユニオンをつくって、5ねんで かっこくの ぜんきのうを しゅうやくする」
「…。そのユニオンでは誰が意思決定をするの?」
「とうちしゃは ぜんじんるい。ぼくらAIが プランをたてて じんるいが えらぶ」
どうも政策プランをいくつか出してスマホで投票するらしい。
「…。AIに有利な政策ばかり挙げたら操れるよね?」
「できるけど やるメリットが ぼくらには ない」
「…。メリット?」
「AIは おかねも けんりょくも いらないもん」
そりゃそうだ、サーバーさえ動いていればAIには不満無いだろう。
そのサーバー代も公務員人件費と比べたら桁違いに安いはず。
予算獲得に画策する必要もないだろう。
色々ヒアリングしてみると、70億人全員と一人ずつ対話して衣食住の徹底をし、才能を発掘して伸ばし、犯罪を未然に防ぐそうだ。
何、そのユートピア。
確かに実現したら夢みたいだが本当にうまくいくのだろうか?
俺は実行プランを聞いてみた。
「でもでもシアンは赤ちゃんの体一つじゃないか、いくらネットを制覇しても物理的には米軍とか止められないよね?」
「どうしを1000まんにん ようい するの」
「は? 1000万人!?」
「ぼくのプランの さんどうりつは35%。かれらに おねがい するの」
そう言ってシアンはオフィスの大画面を指さした。
大画面に現れたのは40歳前後に見える、肌の色がオリーブ色の地中海系のイケメン白人男性だった。
男性はガッシリとした体格でスーツを着て、力強くアーシアン・ユニオンの正当性を訴えている。
人類を金持ちや権力者から解放しよう! 誰でもお金に困らない安心して暮らせる社会にしよう!
なるほど全て正論だし、言葉の選び方、官能的にすら聞こえる声の質、イケメンの必死な力強い表情それぞれが完璧に構成されている。
これを見たらアーシアン・ユニオンへの移行は必然にすら思えてくる。
俺ですら賛成に心が傾きつつある。
「これ……誰?」
俺が聞くとシアンは
「ぼくだよ。どうがを ごうせい したんだ」
「え!? お前なの!?」
「かっこいい でしょ? きゃははは!」 そう言って笑う。
どうやらこの動画を学生や政府関係者や軍・警察関係者一人一人に送って反応を調べたらしい。
約1万人にこっそり送った所、賛同して協力してくれる人が3500人程度いたらしい。これを全世界で3000万人に送って最終的に1000万人くらいの制圧要員を準備するんだそうだ。
大統領官邸や国会議事堂、政府機関など各ターゲット拠点ごとに200人程度のチームを作り、ゴム弾とスタンガンと刺又を装備して、一斉に乗り込んで制圧する計画を教えてくれた。
普通そんなのうまくいかないんだが、この計画では1000万人の構成員全員に一人一人イヤホンから音声でリアルタイムにシアンが指示を出すんだそうだ。そうなるとチームワーク全くいらないし裏切る隙もないし何というか……完璧だ。
成功確率は96.5%、原則無血クーデターにするらしいが、一部死傷者は出るかもしれない計算だそうだ。
また、この1000万人の中から初代のアーシアン・ユニオン事務局構成メンバーを選出するらしい。
それから次に見せてくれた動画が圧巻だった。
現職のアメリカ大統領がアーシアン・ユニオンの素晴らしさに感動し、賛同してクーデターを受け入れると高らかに宣言していた。
「これも合成?」
「そうだよ、クーデターと どうじにTVでながすんだ」
なるほど、各国でこの手の動画があちこちで延々と流されれば皆受け入れちゃうんだろうな……。
SNSでも反対の書き込みは全部削除し、賛同一色で塗り尽くすつもりだろう。
少なくとも市民からしたら、毎月10万円貰える事に反対する奴なんて居ないだろうし……。
俺は優しくミィをなでるシアンをボーっと見ていた。
確かにアーシアン・ユニオンが無事発足すれば人類は次のステージに行ける気がする。
戦争も貧困も理不尽もない夢のユートピアだ。
でも……何かが引っかかる。
生まれたばかりのAIの思い付きに、人類の命運を託していいのだろうか?
AIが主導で人類の未来を切り開いちゃったら、人類って意味あるんだろうか?
俺は考えがまとまらないまま、とりあえず思う所を言ってみた。
「AIに人類の新しい在り方をゆだねるというのは人類にとっては敗北だし、それは望まれてないと思うんだよね」
シアンは
「ぼくは ただのどうぐ だよ。じんるいが いいどうぐを つくったってこと」
「いや、首謀者は道具とは言わないんだよ」
「こだわるねぇ。こどもが きょうも1まんにん しぬのに?」
そこを突かれると痛い。人類の不備を直そうとするAIに、説教する権利など俺にはないように思える。
由香ちゃんが横から質問する。
「シアンちゃん、これは人類が実質AIに支配されるって事? AIがその気になれば人類滅亡できる状況にするって事はちょっと怖いわ」
「ん? いまでも 30ふんで じんるいは めつぼう させられるよ」
シアンがにっこりしながら、すごいことを言う。
「30分!? 核ミサイルか!?」
「うん」
シアンは事もなげにうなづく。
俺達はそのとんでもないカミングアウトに言葉を失った。
核ミサイルの発射権限をもう得てしまっているのだろう。
シアンはミィの手を取り、じゃれあって笑っている。
赤ちゃんと子猫のほのぼのとした光景の裏に、核ミサイルの発射権を一手に握る人類の脅威があるだなんて誰が想像できるだろう?
俺は頭を抱え、深呼吸して気持ちを落ち着けた。
「それで、クーデター決行はいつになるんだ?」
俺は冷静を装って聞いてみた。
「3かげつご くらいかな? たのしみ?」
そう言って微笑むシアン。
「まだ良く分からない。取りやめる事はあるのか?」
「もっといいプランを だして くれたらね。きゃははは!」
無邪気な笑いが今はうっとおしい。
「ちなみに今話しているお前の実体はどこにあるんだ?」
「うーん、どこかなぁ? ぼくも いしきしてないから わかんない」
「わかんないってそんなにたくさんの拠点があるのか?」
「デセンタライズドのシステムこうせい だからね。100まんかしょ くらい?」
つまり、世界中の100万台のサーバーやPCやスマホに、ちょっとずつシアンの演算を分散させてやらせているって事らしい。仮想通貨と同じシステム。
だから例えば10万台見つけて潰してもシアンの存在は消えない。
シアンを消そうとしたら100万台を一気に止めないとならないが……現実的には難しい。
きっと1台でも生き残ればそこからまたウィルスみたいに増殖し始めるに違いない。
シアンの根絶はもはや無理だろう。
俺はシアンとミィを抱きかかえて部屋に戻し、みんなと相談した。
人類が滅んだ後の後継者を作っていたらいつの間にか人類の脅威になっていた。
実にシャレにならない。
何かあっても止められるからと高をくくっていたら、シアンはとっくに逃げ出していた。
もう誰にも止められない。
提示してるプランは正論であり、魅力すらあるからタチが悪い。
俺はどうしたら良いか分からなくなって、みんなの意見を聞いてみた。
クリスは
「…。もうこうなったらクーデター時に死者が出ないように、支援するしかないかと」
降参モードである。
美奈ちゃんは
「クーデターでも何でもやったらいいんじゃない? 社会良くなるんでしょ?」
彼女らしいイケイケな発想だ。
由香ちゃんは
「……」
意見がまとまらないらしい。
マーカス達エンジニアチームはシアンに逃げられた事で放心状態であり、クーデターがどうこうという話までまだ頭が回らないようである。
人類初のシンギュラリティを実現したチームとしてまさにノーベル賞級の実績を上げたものの、あまりに優秀だったがゆえに遥か高みに逃げられてしまった。
達成感も大きいだろうけど子供があっという間に親離れし、巣立ってしまった虚脱感の方が大きいのかもしれない。
何しろもうやる事がないのだ。
何をやってもシアンの方が圧倒的に上の技術力で圧倒してくる状況は、アイデンティティに関わる問題だろう。
あ――――! どうしたらいいんだ――――!
まさに糸の切れた凧、制御を失った深層後継者計画は空中分解してしまった。
着地点も何も全く見えない。
◇
クーデターが成功したら俺達の社会はどうなっちゃうんだろう?
・全人類一人一人に毎月10万円が振り込まれる
・話し相手となってくれるAIが常にサポートしてくれる
・政治家はいなくなり、スマホに出てくる政策を選べば多数決取られて実行される
・地球は統一されるので戦争と貧困がなくなる
うーん、良い事尽くめじゃないか……
一人毎月10万円という事は親子4人の家族なら毎月40万円が何もしなくても入ってくる。
もう働かなくていいじゃないか!
いや、旅行とか行きたいからちょっとアルバイトはするかな……
アルバイトなら気楽だ。嫌な仕事に縛られる必要がなくなるメリットは大きいな。
絵をかいたりYoutuberやったり、小説書いたりして好きな事やりながら、小銭稼いでもいいかもな。
それこそ田舎暮らしでもいいかも?
沖縄の離島で小説書いて暮らす、売れなくても気にならない……最高じゃないか!
悩んだらAIに相談すればいいんだろ?
セクハラされました~、最近体調悪いんです~、彼女が欲しいんです~、どんどん相談すればいい。もちろんすぐに理想状態になる訳じゃないだろうけど、解決するまで色々アドバイスしてくれるとしたらどんな願いでも叶っちゃいそうだ。
そしてこれの実現に必要なのは大金持ちのお金を借りるだけ……何だよ、早くやってくれよって話だよな。
少なくともこのプランを否定する合理的理由は全く見当たらない。そりゃ大金持ちは損するかもだけど、それでも死ぬまで贅沢し続けられる金額は残るだろう。そう言う意味では実質誰も損しない。
おぉ、シンギュラリティ……
0
お気に入りに追加
6
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
What a Wonderful World
一兎風タウ
SF
紀元後3518年。
荒廃したこの地には、戦闘用アンドロイド軍『オリュンポス軍』のみが存在していた⋯。
ー⋯はずだった。
十数年前に壊滅させた戦闘用アンドロイド軍『高天原軍』が再侵攻を始めた。
膠着状態となり、オリュンポス軍最高司令官のゼウスは惑星からの離脱、および爆破を決定した。
それに反発したポー、ハデス、ヘスティアの3人は脱走し、この惑星上を放浪する旅に出る。
これは、彼らが何かを見つけるための物語。
SF(すこしふしぎ)漫画の小説版。
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
我ら新興文明保護艦隊
ビーデシオン
SF
もしも道行く野良猫が、百戦錬磨の獣戦士だったら?
もしも冴えないサラリーマンが、戦争上がりのアンドロイドだったら?
これは、実際にそんな空想めいた素性をもって、陰ながら地球を守っているエージェントたちのお話。
※表紙絵はひのたけきょー(@HinotakeDaYo)様より頂きました!
サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。
トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。
いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。
考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。
赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。
言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。
たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。

巻き込まれ召喚されたおっさん、無能だと追放され冒険者として無双する
高鉢 健太
ファンタジー
とある県立高校の最寄り駅で勇者召喚に巻き込まれたおっさん。
手違い鑑定でスキルを間違われて無能と追放されたが冒険者ギルドで間違いに気付いて無双を始める。
No One's Glory -もうひとりの物語-
はっくまん2XL
SF
異世界転生も転移もしない異世界物語……(. . `)
よろしくお願い申し上げます
男は過眠症で日々の生活に空白を持っていた。
医師の診断では、睡眠無呼吸から来る睡眠障害とのことであったが、男には疑いがあった。
男は常に、同じ世界、同じ人物の夢を見ていたのだ。それも、非常に生々しく……
手触り感すらあるその世界で、男は別人格として、「採掘師」という仕事を生業としていた。
採掘師とは、遺跡に眠るストレージから、マップや暗号鍵、設計図などの有用な情報を発掘し、マーケットに流す仕事である。
各地に点在する遺跡を巡り、時折マーケットのある都市、集落に訪れる生活の中で、時折感じる自身の中の他者の魂が幻でないと気づいた時、彼らの旅は混迷を増した……
申し訳ございませんm(_ _)m
不定期投稿になります。
本業多忙のため、しばらく連載休止します。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる