49 / 78
人類を継ぐ者
33.未来からの神託
しおりを挟む
二日ほどして由香ちゃんの歓迎会を開く事にした。
赤ちゃんも安定したので、クリスもつきっきりで無くても良くなり、参加できる。
でも、俺も由香ちゃんも血液を提供する関係上お酒は飲めない。
ちょっと残念。
せめて食事は美味しい物にしたいので ふぐ料理屋を選んだ。
みんな揃って乾杯である。
「Hey Guys! Yuka-chan will officially join us! (由香ちゃんが入社する事になりました!)」
「カンパーイ!」「Cheers!」「カンパーイ!」「Cheers!」「Cheers!」「Cheers!」
俺はジンジャーエールで由香ちゃんのグラスに合わせる。
「これからよろしくね、期待してるよ!」
「お役に立てるかドキドキなんです……。でも、頑張ります!」
いい笑顔だ。
ビール片手に由香ちゃんがやってくる。
「せんぱーい、もう逃げられませんよ!」
「大丈夫! もう、決めたの!」
由香ちゃんは力強く言い切る。
「てっさでございます」
店員がふぐの刺身を持ってくる。
大きな皿に薄い刺身が綺麗に並べられて、まるで大きな花の様だ。
「Oh! サシミ!」
マーカスが感激して叫び声をあげる。
「Sashimi!」「Sashimi!」「Sashimi!」
お前らうるさいよ
「こんな立派なてっさ、初めてですぅ」
由香ちゃんがウットリとしている。
「いただき!」
美奈ちゃんは一気に5,6枚取っていく
プリップリの ふぐをポン酢につけて一気食いである
「う~~~、うま~~~!!!」
感動で顔がクシャクシャである。
「美奈ちゃんズル~い!」
「そうだぞ! 取っていいのは3枚まで!」
そう言ってる間にマーカス達が10枚くらいずつ持っていく
「あ~、おまえら!!!」
ダメだ、制止するより取った方がいい。
「由香ちゃんもどんどん取って!」
「はい!」
クリスはそんな様子を楽しそうに眺めている。
「クリスも早く取って! 無くなっちゃうよ!」
「…。そうだな、少しいただくか……」
大皿一杯のてっさは一瞬でなくなってしまった。
何なんだお前らは!
「うふふ、楽しい会社ですねぇ」
美奈ちゃんは楽しそうである。
由香ちゃんが声をかける。
「折角だから、誰か呼んであげようか?」
「え? 呼ぶって?」
「もう亡くなっちゃった人で話したい人居ない?」
「え? 死んだ人を呼べるの?」
「そうそう、呼べるのよ~」
いや、呼ぶのはお前じゃない、クリスだろ!
「え~~、呼べるなら……織田信長かな?」
「え~~~~!? なんで?」
「なんで、って、興味ないですかぁ?」
「無いわよ! 女子大生が興味ある様な人じゃないわ!」
「でも、話したいの!」
由香ちゃんは決意が固そうだ。『歴女』というんだっけ? 歴史オタクの女子。
「じゃぁ……クリス、織田信長呼べる?」
美奈ちゃんは恐る恐るクリスに聞く。
いや、クリスでもそんな昔の人無理なんじゃないかなぁ?
「…。昔の人は……ちょっと大変ですね。でもお祝いですし、頑張って呼んでみましょう」
クリスは美奈ちゃんの手を取って目を瞑る。
美奈ちゃんがトランス状態に入った――――
しばらくして美奈ちゃんが目を開いた。
美奈ちゃんはゆっくりと部屋の様子を見ると
「なんじゃ、お前らは!」
いきなり怒り出した。
「織田信長……さんですか?」
由香ちゃんが恐る恐る聞く。
「ワシの眠りを邪魔したのはおぬしか!」
なんだかすごい怒ってる。
「あ、初めまして、私、宮田由香と申します。ぜひ、お話しをしたくてですね……」
「お話しじゃと? 小娘の遊びで気軽に呼ぶでないわ!!!」
「あ、いや、遊びというわけでは……」
「不愉快じゃ! 帰る!」
そう言って美奈ちゃんはがっくりとうなだれた。
あらら、やはり相手にも話したい意向が無いと難しいな。
「あ~~~」
由香ちゃんはがっくりしている。
「…。相手が悪かったようですね。他の人にしましょうか?」
由香ちゃんはショックでうなだれている。
「ふぐのから揚げでございます」
店員が次の皿を持ってきた。
ふぐはから揚げも美味い。
皆、無言で貪っている。
由香ちゃんも無言でゆっくりから揚げを味わっている。
俺も骨付きのから揚げの肉を剥がしながら考えたが、呼び出す人は結構難しい。
俺もおばあちゃんを呼び出そうかと思った事もあるが、今更何を話したらいいのか分からない。
由香ちゃんが顔を上げてクリスに聞く。
「死んだ人じゃなくて、未来の自分と話したり出来ますか?」
俺は思わず横から言った。
「何言ってんの! 無理に決まって……」
「…。できますよ」
クリスが事も無げに言うので俺はビックリ!
「え~~~!?」
なんだよ、クリス、あなたとんでもないな。
「そしたら、死ぬ直前の私を出してください!」
由香ちゃんが目を輝かせて言う。
いや、あなた、死ぬ前の自分と何話すのよ?
俺が絶句していると美奈ちゃんは、
「先輩、すごいチャレンジャーですね! 私だったら無理だわ~」
離れたところで話を聞いていたマーカスも、目を輝かせながらやってきた。
「Oh! Chris スゴイネ! キョウミシンシン!!」
神の技を見ようとわざわざ席を移動してやってきた。
「じゃ、先輩行きますよ~」
と、いいながらクリスと手を繋ぐ。
やがてうなだれて……そして目を開いた――――
「……。うふふ……。この時を……待ってたわ」
心なしかしわがれた声で美奈ちゃんは口を開いた。
そして周りを見渡して、
「あはは、みんな若いわ、そう、そうだったわ~」
と、とても上機嫌である。
由香ちゃんが聞く、
「あなたは私ですか?」
美奈ちゃんは由香ちゃんをじーっと見て、
「そうよ、あなたの時からず~~~~っと長い、なが~~い戦いを経た後のわ、た、し」
人差し指を揺らしながら言う。
「私の人生はどうでしたか?」
「ふふっ、最高だったわ~。本当に……。もちろん、あの時はこうしとけば良かったとかいっぱいあるわよ、でも、今はそういう失敗ひっくるめて満足してるのよ」
そう言って満足げに目を細めた。
「良かった! 何かアドバイスありますか?」
「アドバイス? うーん、これ、言っちゃっていいのかな……」
「え? 何でも言ってくださいよ!」
「すごくすごく言いたいんだけど……。私の時も教えてくれなかったからな。まぁ、お楽しみって事で」
未来の由香ちゃんはそう言ってニヤッと笑った。
「え――――! ヒントだけ、ヒントだけお願いします!」
未来の由香ちゃんは少し考え込むと……
「このメンバーの中にヤバい人がいるわ、本当にヤバいの。でも……おっといけない」
「え? クリスの事じゃなくて?」
「ふふふ、ひ・み・つ!」
そう言って人差し指を口の前で振った。
「え~~っ!」
「そうそう、追い込まれたらクリスの言葉を一字一句しっかりと考えるといいわ」
「そんな事があるの!?」
「ふふっ、そろそろ行かなきゃ」
「え、まって!」
「Good luck!」
そう言うと美奈ちゃんはガックリとうなだれた――――
もう行ってしまったようだ。
静けさが広がる。
由香ちゃんは言われた言葉の意味を、一生懸命反芻しているみたいだ。
「ヤバい人って誰だろう?」
俺はそう言ってクリスを見た。
「…。おかしいな……。そんな事言うはずないんだが……」
クリスも不思議がっている。
「はい、てっちりです。鍋ここ置かしてもらいますね~」
店員がコンロに大きな鍋を置いて火をつけた。
「未来の人から話聞いちゃうと、因果律が狂うから駄目なんじゃないかな?」
俺はジンジャーエールを飲みながらクリスに聞いた。
「…。確かにちょっとやり過ぎだった。今後は止めようと思う」
そう言ってクリスはジョッキのビールをぐっと空けた。
本当は未来の俺の話も聞いてみたかったけど、なんだか悪影響出そうだから止めておこうと思う。
てっちりをつつきながら未来の由香ちゃんの言った事を思い出す。
『ヤバい人』って誰だ……?
日本側はただの一般人だからエンジニアチームの誰かか?
でも、ヤバいというだけで悪人という訳でもないんだろう。裏切者が居たとしたら『ヤバい』とは言わない……はず?
いやー、言うかもな~。
とは言え由香ちゃんの人生は最高だったわけだから、深層後継者計画もポジティブに推移したと考える方が自然……かな?
後悔や失敗があるって言ってたからそうとも言い切れないか……。
結局、何も分からんじゃないか!
未来の由香ちゃんはモヤモヤだけを残して去って行った。
赤ちゃんも安定したので、クリスもつきっきりで無くても良くなり、参加できる。
でも、俺も由香ちゃんも血液を提供する関係上お酒は飲めない。
ちょっと残念。
せめて食事は美味しい物にしたいので ふぐ料理屋を選んだ。
みんな揃って乾杯である。
「Hey Guys! Yuka-chan will officially join us! (由香ちゃんが入社する事になりました!)」
「カンパーイ!」「Cheers!」「カンパーイ!」「Cheers!」「Cheers!」「Cheers!」
俺はジンジャーエールで由香ちゃんのグラスに合わせる。
「これからよろしくね、期待してるよ!」
「お役に立てるかドキドキなんです……。でも、頑張ります!」
いい笑顔だ。
ビール片手に由香ちゃんがやってくる。
「せんぱーい、もう逃げられませんよ!」
「大丈夫! もう、決めたの!」
由香ちゃんは力強く言い切る。
「てっさでございます」
店員がふぐの刺身を持ってくる。
大きな皿に薄い刺身が綺麗に並べられて、まるで大きな花の様だ。
「Oh! サシミ!」
マーカスが感激して叫び声をあげる。
「Sashimi!」「Sashimi!」「Sashimi!」
お前らうるさいよ
「こんな立派なてっさ、初めてですぅ」
由香ちゃんがウットリとしている。
「いただき!」
美奈ちゃんは一気に5,6枚取っていく
プリップリの ふぐをポン酢につけて一気食いである
「う~~~、うま~~~!!!」
感動で顔がクシャクシャである。
「美奈ちゃんズル~い!」
「そうだぞ! 取っていいのは3枚まで!」
そう言ってる間にマーカス達が10枚くらいずつ持っていく
「あ~、おまえら!!!」
ダメだ、制止するより取った方がいい。
「由香ちゃんもどんどん取って!」
「はい!」
クリスはそんな様子を楽しそうに眺めている。
「クリスも早く取って! 無くなっちゃうよ!」
「…。そうだな、少しいただくか……」
大皿一杯のてっさは一瞬でなくなってしまった。
何なんだお前らは!
「うふふ、楽しい会社ですねぇ」
美奈ちゃんは楽しそうである。
由香ちゃんが声をかける。
「折角だから、誰か呼んであげようか?」
「え? 呼ぶって?」
「もう亡くなっちゃった人で話したい人居ない?」
「え? 死んだ人を呼べるの?」
「そうそう、呼べるのよ~」
いや、呼ぶのはお前じゃない、クリスだろ!
「え~~、呼べるなら……織田信長かな?」
「え~~~~!? なんで?」
「なんで、って、興味ないですかぁ?」
「無いわよ! 女子大生が興味ある様な人じゃないわ!」
「でも、話したいの!」
由香ちゃんは決意が固そうだ。『歴女』というんだっけ? 歴史オタクの女子。
「じゃぁ……クリス、織田信長呼べる?」
美奈ちゃんは恐る恐るクリスに聞く。
いや、クリスでもそんな昔の人無理なんじゃないかなぁ?
「…。昔の人は……ちょっと大変ですね。でもお祝いですし、頑張って呼んでみましょう」
クリスは美奈ちゃんの手を取って目を瞑る。
美奈ちゃんがトランス状態に入った――――
しばらくして美奈ちゃんが目を開いた。
美奈ちゃんはゆっくりと部屋の様子を見ると
「なんじゃ、お前らは!」
いきなり怒り出した。
「織田信長……さんですか?」
由香ちゃんが恐る恐る聞く。
「ワシの眠りを邪魔したのはおぬしか!」
なんだかすごい怒ってる。
「あ、初めまして、私、宮田由香と申します。ぜひ、お話しをしたくてですね……」
「お話しじゃと? 小娘の遊びで気軽に呼ぶでないわ!!!」
「あ、いや、遊びというわけでは……」
「不愉快じゃ! 帰る!」
そう言って美奈ちゃんはがっくりとうなだれた。
あらら、やはり相手にも話したい意向が無いと難しいな。
「あ~~~」
由香ちゃんはがっくりしている。
「…。相手が悪かったようですね。他の人にしましょうか?」
由香ちゃんはショックでうなだれている。
「ふぐのから揚げでございます」
店員が次の皿を持ってきた。
ふぐはから揚げも美味い。
皆、無言で貪っている。
由香ちゃんも無言でゆっくりから揚げを味わっている。
俺も骨付きのから揚げの肉を剥がしながら考えたが、呼び出す人は結構難しい。
俺もおばあちゃんを呼び出そうかと思った事もあるが、今更何を話したらいいのか分からない。
由香ちゃんが顔を上げてクリスに聞く。
「死んだ人じゃなくて、未来の自分と話したり出来ますか?」
俺は思わず横から言った。
「何言ってんの! 無理に決まって……」
「…。できますよ」
クリスが事も無げに言うので俺はビックリ!
「え~~~!?」
なんだよ、クリス、あなたとんでもないな。
「そしたら、死ぬ直前の私を出してください!」
由香ちゃんが目を輝かせて言う。
いや、あなた、死ぬ前の自分と何話すのよ?
俺が絶句していると美奈ちゃんは、
「先輩、すごいチャレンジャーですね! 私だったら無理だわ~」
離れたところで話を聞いていたマーカスも、目を輝かせながらやってきた。
「Oh! Chris スゴイネ! キョウミシンシン!!」
神の技を見ようとわざわざ席を移動してやってきた。
「じゃ、先輩行きますよ~」
と、いいながらクリスと手を繋ぐ。
やがてうなだれて……そして目を開いた――――
「……。うふふ……。この時を……待ってたわ」
心なしかしわがれた声で美奈ちゃんは口を開いた。
そして周りを見渡して、
「あはは、みんな若いわ、そう、そうだったわ~」
と、とても上機嫌である。
由香ちゃんが聞く、
「あなたは私ですか?」
美奈ちゃんは由香ちゃんをじーっと見て、
「そうよ、あなたの時からず~~~~っと長い、なが~~い戦いを経た後のわ、た、し」
人差し指を揺らしながら言う。
「私の人生はどうでしたか?」
「ふふっ、最高だったわ~。本当に……。もちろん、あの時はこうしとけば良かったとかいっぱいあるわよ、でも、今はそういう失敗ひっくるめて満足してるのよ」
そう言って満足げに目を細めた。
「良かった! 何かアドバイスありますか?」
「アドバイス? うーん、これ、言っちゃっていいのかな……」
「え? 何でも言ってくださいよ!」
「すごくすごく言いたいんだけど……。私の時も教えてくれなかったからな。まぁ、お楽しみって事で」
未来の由香ちゃんはそう言ってニヤッと笑った。
「え――――! ヒントだけ、ヒントだけお願いします!」
未来の由香ちゃんは少し考え込むと……
「このメンバーの中にヤバい人がいるわ、本当にヤバいの。でも……おっといけない」
「え? クリスの事じゃなくて?」
「ふふふ、ひ・み・つ!」
そう言って人差し指を口の前で振った。
「え~~っ!」
「そうそう、追い込まれたらクリスの言葉を一字一句しっかりと考えるといいわ」
「そんな事があるの!?」
「ふふっ、そろそろ行かなきゃ」
「え、まって!」
「Good luck!」
そう言うと美奈ちゃんはガックリとうなだれた――――
もう行ってしまったようだ。
静けさが広がる。
由香ちゃんは言われた言葉の意味を、一生懸命反芻しているみたいだ。
「ヤバい人って誰だろう?」
俺はそう言ってクリスを見た。
「…。おかしいな……。そんな事言うはずないんだが……」
クリスも不思議がっている。
「はい、てっちりです。鍋ここ置かしてもらいますね~」
店員がコンロに大きな鍋を置いて火をつけた。
「未来の人から話聞いちゃうと、因果律が狂うから駄目なんじゃないかな?」
俺はジンジャーエールを飲みながらクリスに聞いた。
「…。確かにちょっとやり過ぎだった。今後は止めようと思う」
そう言ってクリスはジョッキのビールをぐっと空けた。
本当は未来の俺の話も聞いてみたかったけど、なんだか悪影響出そうだから止めておこうと思う。
てっちりをつつきながら未来の由香ちゃんの言った事を思い出す。
『ヤバい人』って誰だ……?
日本側はただの一般人だからエンジニアチームの誰かか?
でも、ヤバいというだけで悪人という訳でもないんだろう。裏切者が居たとしたら『ヤバい』とは言わない……はず?
いやー、言うかもな~。
とは言え由香ちゃんの人生は最高だったわけだから、深層後継者計画もポジティブに推移したと考える方が自然……かな?
後悔や失敗があるって言ってたからそうとも言い切れないか……。
結局、何も分からんじゃないか!
未来の由香ちゃんはモヤモヤだけを残して去って行った。
0
お気に入りに追加
6
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
我ら新興文明保護艦隊
ビーデシオン
SF
もしも道行く野良猫が、百戦錬磨の獣戦士だったら?
もしも冴えないサラリーマンが、戦争上がりのアンドロイドだったら?
これは、実際にそんな空想めいた素性をもって、陰ながら地球を守っているエージェントたちのお話。
※表紙絵はひのたけきょー(@HinotakeDaYo)様より頂きました!
サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。
トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。
いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。
考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。
赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。
言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。
たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。

巻き込まれ召喚されたおっさん、無能だと追放され冒険者として無双する
高鉢 健太
ファンタジー
とある県立高校の最寄り駅で勇者召喚に巻き込まれたおっさん。
手違い鑑定でスキルを間違われて無能と追放されたが冒険者ギルドで間違いに気付いて無双を始める。
No One's Glory -もうひとりの物語-
はっくまん2XL
SF
異世界転生も転移もしない異世界物語……(. . `)
よろしくお願い申し上げます
男は過眠症で日々の生活に空白を持っていた。
医師の診断では、睡眠無呼吸から来る睡眠障害とのことであったが、男には疑いがあった。
男は常に、同じ世界、同じ人物の夢を見ていたのだ。それも、非常に生々しく……
手触り感すらあるその世界で、男は別人格として、「採掘師」という仕事を生業としていた。
採掘師とは、遺跡に眠るストレージから、マップや暗号鍵、設計図などの有用な情報を発掘し、マーケットに流す仕事である。
各地に点在する遺跡を巡り、時折マーケットのある都市、集落に訪れる生活の中で、時折感じる自身の中の他者の魂が幻でないと気づいた時、彼らの旅は混迷を増した……
申し訳ございませんm(_ _)m
不定期投稿になります。
本業多忙のため、しばらく連載休止します。
異世界でぺったんこさん!〜無限収納5段階活用で無双する〜
KeyBow
ファンタジー
間もなく50歳になる銀行マンのおっさんは、高校生達の異世界召喚に巻き込まれた。
何故か若返り、他の召喚者と同じ高校生位の年齢になっていた。
召喚したのは、魔王を討ち滅ぼす為だと伝えられる。自分で2つのスキルを選ぶ事が出来ると言われ、おっさんが選んだのは無限収納と飛翔!
しかし召喚した者達はスキルを制御する為の装飾品と偽り、隷属の首輪を装着しようとしていた・・・
いち早くその嘘に気が付いたおっさんが1人の少女を連れて逃亡を図る。
その後おっさんは無限収納の5段階活用で無双する!・・・はずだ。
上空に飛び、そこから大きな岩を落として押しつぶす。やがて救った少女は口癖のように言う。
またぺったんこですか?・・・
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる