45 / 78
AIの発露
29.乙女心の無理ゲー
しおりを挟む
翌日、シアンはジャングルジムを登れるようになっていた。
日々、急速に進化していくシアン、実に頼もしい。
続いて餌を使った学習に移行する。
まず、餌の美味しさを教えた後、餌をその辺において自分で取って食べるように仕向けた。
最初は恐る恐る餌の匂いを嗅いで逡巡していたが、餌が美味しいというのが分かると積極的に餌探しをする様になった。
続いて手で餌をあげるようにしてみると人間を認識するようになった。
俺が飼育部屋に入ると走ってやってくるのだ。
さらに、餌をあげずに焦らすと手を上げたりお尻を振ったりダンスをする様になった。
実に可愛い……
そろそろほとぼりも冷めた頃だろうから、美奈ちゃんも実験部屋に呼んで餌やりをやらせてみた。
「なに? これをあげればいいの?」
美奈ちゃんは受け取った餌を恐る恐るシアンの前に出した。
シアンは美奈ちゃんの手の匂いをクンクンと嗅いだ後、餌を両手でつかむとカリカリと齧って食べた。
「きゃー! かわいぃー!」
美奈ちゃんは大喜びである。
「ちょっと餌を見せながら焦らしてごらん」
「えー、ちょっとかわいそう」
「まぁいいからやってごらん」
「ごめんね!」
そう言いながら美奈ちゃんは餌を見せながら、手に届かない距離で焦らした。
シアンはジャンプしたりして餌に飛びつくが、美奈ちゃんは上手くかわす。
「いや~なんかかわいそう」
「まぁ見ててごらん」
餌をとるのをあきらめたシアンは踊り始めた。
両手をあげながら右向いて左向いて、一度四つ足になってまた右、左
「あら、何か踊ってるわよ。下手くそな盆踊りだわ」
「そうそう、シアンは餌が欲しいというのを踊りで表現するんだ」
「へー、上手く踊れました! 餌あげちゃお」
そう言ってシアンに餌をあげた。
シアンは嬉しそうに両手をすりすりとこすって餌を受け取る。
「あら、ありがとうって事かしら? かわいいじゃない」
「これをね、もっと上手く躍らせたいんだよね」
「え? もっと上手くなるの?」
「理論上は世界一上手く踊れてもおかしくないよ。だってAIだもん」
「え~!?」
「美奈ちゃんたちのサークルはダンスサークルだろ、ちょっと何か見本を見せてやって欲しいんだよね」
「見本って……私に踊れって言うの?」
「いやいや、スマホで動画とか見せてやって欲しいんだよね、何をどう見せたらいいか俺良く分からんので」
「ふーん、盆踊りの次ねぇ……ソウルダンス?」
そう言いながら美奈ちゃんは、スマホでソウルダンスの動画を検索してシアンの前に置いた。
リズミカルに軽く腰を落としながら足を開いて右行って左行って、手はクラップ。
音楽も流していい感じだ。
シアンは警戒して草むらに隠れてしまったが……スマホをじっと見ている。興味はあるようだ。
さて、どうなるかな~?
動画を繰り返し再生していると、音楽のリズムに歩みを合わせながら草むらから恐る恐る出てきた。
「お、音楽には合わせてるね~」
俺が感心してると、
「ビビってないで踊りなさいよ!」
と、美奈ちゃんの檄が飛ぶ。いやちょっと初見で踊れは無理だろう。
そのうちに身体を左右に振り始めた。
「お、いいぞ、盆踊り!」
美奈ちゃんは嬉しそうだ。
さらに見ていると今度はステップを踏み始めた。
「おー、いいねいいね!」
そう言いながら美奈ちゃんも踊り始めてしまった。
「シアン! こうよ! こう!」
美奈ちゃんはリズミカルに左右に重心を移しながら足をシュッシュと伸ばし、肩を上手く使いながら腕を回し、収める。
「おー、さすが! 動きのキレが違うね~!」
「あったりまえよ!」
調子が出て来たのか足をクロスさせて本格的に踊り始めちゃう美奈ちゃん。
思わず見入ってしまったが、ふとシアンを見ると……踊ってる。
なんと、美奈ちゃんの踊りをコピーしてるのだ。
いや、これはすごい……。
俺にも踊れないぞ、こんなの……。
確かに動きはぎこちないがちゃんと踊れてる。
これを初見でコピーとか、シアンのポテンシャルの高さに思わず脱帽である。
「ハハッ! やるじゃんシアン! じゃ、これはどうかな!」
そう言って今度は足をくねくねさせながら複雑なステップを入れてきた。
負けじとそれをコピーするシアン。
なんだよ、そこまでついて行けるのか……。
美奈ちゃんはムキになって、
「次はこれよ! ズールスピン!」
「あ! 床はダメ!」
俺の制止も聞かずに今度は床を使ってズールスピン。
グルリと1回転目は決まったものの、2回転目でそのままジオラマの壁にガン!と衝突。
「オゥフ!」
喚きながら反動で俺の方にゴロゴロ転がってくる美奈ちゃん。
「危ない!」
俺は華麗にジャンプで回避!
しかし着地点にシアンの餌が……。
「グアッ!」
仰向けの美奈ちゃんの上に覆いかぶさるように倒れ……。
しかし、ガッシリと腕立て状態で衝突は回避!
俺の真下でハァハァと荒い息を立てて紅潮する美奈ちゃんと目が合った。
ぷっくりとした美味しそうな唇がゆっくりと動いている。
キスしたくなる衝動に襲われ……
イカンイカン!
俺は煩悩を振り切り、立ち上がって、美奈ちゃんを優しく引き起こした。
美奈ちゃんはハァハァ言いながら服に着いた埃をはらう。
「大丈夫? いいダンスだったよ」
冷静を装ってそう声をかけると美奈ちゃんは不機嫌そうにこっちを睨んだ。
あれ? 何か俺マズい事した?
「今日はセクハラじゃないよね?」
そう言ってにっこりと笑ったら、美奈ちゃんはキッと睨んで、俺の頬を軽くはたいた。
「意気地なし!」
そう言って美奈ちゃんはドアを『バタン!』と乱暴に閉めて出て行ってしまった。
「え?」
俺は突然の事に何があったか分からず、はたかれた左の頬をさすりながらポカンとしていた。
触ったら「セクハラ!」、我慢したら「意気地なし!」、無理ゲーじゃねーか!
一体どうなってんだ!
見るとシアンは、はたく真似をしている。
「そんなのコピーしなくていいんだよ!」
俺がそう言うとシアンはキョトンとして首をかしげた。
そして流れ続ける音楽に乗ってさっきの美奈ちゃんのダンスを踊り始めた。
おー、上手い上手い。
さっきに比べてぎこちなさが減ってる気がする。
小さな真っ白なマウスが高度なダンスを軽やかに踊る――――
なんだか、見ててワクワクしてくるダンスだ……
これ、YouTubeで流したらきっと1億PV行くね。一夜にして世界のスターになるだろう。絶対そんな事できないけど。
俺は餌をシアンに出したが……
餌には目もくれずに踊っている。もはや餌が欲しいから踊っている訳じゃないのか。
初代シアンは決して踊らなかった事を考えると、リズミカルに身体を動かしたい欲求というのが生身の身体には宿るのだろう。
これは実は大切な知見だな……。
でも……、女心の知見の方が今は欲しいね。
キスした方が正解だったとか何そのトラップ……どれだけ我慢したと思ってんだ!
俺は、はたかれた頬をゆっくりさすりながらブルーになった。
日々、急速に進化していくシアン、実に頼もしい。
続いて餌を使った学習に移行する。
まず、餌の美味しさを教えた後、餌をその辺において自分で取って食べるように仕向けた。
最初は恐る恐る餌の匂いを嗅いで逡巡していたが、餌が美味しいというのが分かると積極的に餌探しをする様になった。
続いて手で餌をあげるようにしてみると人間を認識するようになった。
俺が飼育部屋に入ると走ってやってくるのだ。
さらに、餌をあげずに焦らすと手を上げたりお尻を振ったりダンスをする様になった。
実に可愛い……
そろそろほとぼりも冷めた頃だろうから、美奈ちゃんも実験部屋に呼んで餌やりをやらせてみた。
「なに? これをあげればいいの?」
美奈ちゃんは受け取った餌を恐る恐るシアンの前に出した。
シアンは美奈ちゃんの手の匂いをクンクンと嗅いだ後、餌を両手でつかむとカリカリと齧って食べた。
「きゃー! かわいぃー!」
美奈ちゃんは大喜びである。
「ちょっと餌を見せながら焦らしてごらん」
「えー、ちょっとかわいそう」
「まぁいいからやってごらん」
「ごめんね!」
そう言いながら美奈ちゃんは餌を見せながら、手に届かない距離で焦らした。
シアンはジャンプしたりして餌に飛びつくが、美奈ちゃんは上手くかわす。
「いや~なんかかわいそう」
「まぁ見ててごらん」
餌をとるのをあきらめたシアンは踊り始めた。
両手をあげながら右向いて左向いて、一度四つ足になってまた右、左
「あら、何か踊ってるわよ。下手くそな盆踊りだわ」
「そうそう、シアンは餌が欲しいというのを踊りで表現するんだ」
「へー、上手く踊れました! 餌あげちゃお」
そう言ってシアンに餌をあげた。
シアンは嬉しそうに両手をすりすりとこすって餌を受け取る。
「あら、ありがとうって事かしら? かわいいじゃない」
「これをね、もっと上手く躍らせたいんだよね」
「え? もっと上手くなるの?」
「理論上は世界一上手く踊れてもおかしくないよ。だってAIだもん」
「え~!?」
「美奈ちゃんたちのサークルはダンスサークルだろ、ちょっと何か見本を見せてやって欲しいんだよね」
「見本って……私に踊れって言うの?」
「いやいや、スマホで動画とか見せてやって欲しいんだよね、何をどう見せたらいいか俺良く分からんので」
「ふーん、盆踊りの次ねぇ……ソウルダンス?」
そう言いながら美奈ちゃんは、スマホでソウルダンスの動画を検索してシアンの前に置いた。
リズミカルに軽く腰を落としながら足を開いて右行って左行って、手はクラップ。
音楽も流していい感じだ。
シアンは警戒して草むらに隠れてしまったが……スマホをじっと見ている。興味はあるようだ。
さて、どうなるかな~?
動画を繰り返し再生していると、音楽のリズムに歩みを合わせながら草むらから恐る恐る出てきた。
「お、音楽には合わせてるね~」
俺が感心してると、
「ビビってないで踊りなさいよ!」
と、美奈ちゃんの檄が飛ぶ。いやちょっと初見で踊れは無理だろう。
そのうちに身体を左右に振り始めた。
「お、いいぞ、盆踊り!」
美奈ちゃんは嬉しそうだ。
さらに見ていると今度はステップを踏み始めた。
「おー、いいねいいね!」
そう言いながら美奈ちゃんも踊り始めてしまった。
「シアン! こうよ! こう!」
美奈ちゃんはリズミカルに左右に重心を移しながら足をシュッシュと伸ばし、肩を上手く使いながら腕を回し、収める。
「おー、さすが! 動きのキレが違うね~!」
「あったりまえよ!」
調子が出て来たのか足をクロスさせて本格的に踊り始めちゃう美奈ちゃん。
思わず見入ってしまったが、ふとシアンを見ると……踊ってる。
なんと、美奈ちゃんの踊りをコピーしてるのだ。
いや、これはすごい……。
俺にも踊れないぞ、こんなの……。
確かに動きはぎこちないがちゃんと踊れてる。
これを初見でコピーとか、シアンのポテンシャルの高さに思わず脱帽である。
「ハハッ! やるじゃんシアン! じゃ、これはどうかな!」
そう言って今度は足をくねくねさせながら複雑なステップを入れてきた。
負けじとそれをコピーするシアン。
なんだよ、そこまでついて行けるのか……。
美奈ちゃんはムキになって、
「次はこれよ! ズールスピン!」
「あ! 床はダメ!」
俺の制止も聞かずに今度は床を使ってズールスピン。
グルリと1回転目は決まったものの、2回転目でそのままジオラマの壁にガン!と衝突。
「オゥフ!」
喚きながら反動で俺の方にゴロゴロ転がってくる美奈ちゃん。
「危ない!」
俺は華麗にジャンプで回避!
しかし着地点にシアンの餌が……。
「グアッ!」
仰向けの美奈ちゃんの上に覆いかぶさるように倒れ……。
しかし、ガッシリと腕立て状態で衝突は回避!
俺の真下でハァハァと荒い息を立てて紅潮する美奈ちゃんと目が合った。
ぷっくりとした美味しそうな唇がゆっくりと動いている。
キスしたくなる衝動に襲われ……
イカンイカン!
俺は煩悩を振り切り、立ち上がって、美奈ちゃんを優しく引き起こした。
美奈ちゃんはハァハァ言いながら服に着いた埃をはらう。
「大丈夫? いいダンスだったよ」
冷静を装ってそう声をかけると美奈ちゃんは不機嫌そうにこっちを睨んだ。
あれ? 何か俺マズい事した?
「今日はセクハラじゃないよね?」
そう言ってにっこりと笑ったら、美奈ちゃんはキッと睨んで、俺の頬を軽くはたいた。
「意気地なし!」
そう言って美奈ちゃんはドアを『バタン!』と乱暴に閉めて出て行ってしまった。
「え?」
俺は突然の事に何があったか分からず、はたかれた左の頬をさすりながらポカンとしていた。
触ったら「セクハラ!」、我慢したら「意気地なし!」、無理ゲーじゃねーか!
一体どうなってんだ!
見るとシアンは、はたく真似をしている。
「そんなのコピーしなくていいんだよ!」
俺がそう言うとシアンはキョトンとして首をかしげた。
そして流れ続ける音楽に乗ってさっきの美奈ちゃんのダンスを踊り始めた。
おー、上手い上手い。
さっきに比べてぎこちなさが減ってる気がする。
小さな真っ白なマウスが高度なダンスを軽やかに踊る――――
なんだか、見ててワクワクしてくるダンスだ……
これ、YouTubeで流したらきっと1億PV行くね。一夜にして世界のスターになるだろう。絶対そんな事できないけど。
俺は餌をシアンに出したが……
餌には目もくれずに踊っている。もはや餌が欲しいから踊っている訳じゃないのか。
初代シアンは決して踊らなかった事を考えると、リズミカルに身体を動かしたい欲求というのが生身の身体には宿るのだろう。
これは実は大切な知見だな……。
でも……、女心の知見の方が今は欲しいね。
キスした方が正解だったとか何そのトラップ……どれだけ我慢したと思ってんだ!
俺は、はたかれた頬をゆっくりさすりながらブルーになった。
0
お気に入りに追加
6
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
我ら新興文明保護艦隊
ビーデシオン
SF
もしも道行く野良猫が、百戦錬磨の獣戦士だったら?
もしも冴えないサラリーマンが、戦争上がりのアンドロイドだったら?
これは、実際にそんな空想めいた素性をもって、陰ながら地球を守っているエージェントたちのお話。
※表紙絵はひのたけきょー(@HinotakeDaYo)様より頂きました!
サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。
トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。
いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。
考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。
赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。
言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。
たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。

巻き込まれ召喚されたおっさん、無能だと追放され冒険者として無双する
高鉢 健太
ファンタジー
とある県立高校の最寄り駅で勇者召喚に巻き込まれたおっさん。
手違い鑑定でスキルを間違われて無能と追放されたが冒険者ギルドで間違いに気付いて無双を始める。
No One's Glory -もうひとりの物語-
はっくまん2XL
SF
異世界転生も転移もしない異世界物語……(. . `)
よろしくお願い申し上げます
男は過眠症で日々の生活に空白を持っていた。
医師の診断では、睡眠無呼吸から来る睡眠障害とのことであったが、男には疑いがあった。
男は常に、同じ世界、同じ人物の夢を見ていたのだ。それも、非常に生々しく……
手触り感すらあるその世界で、男は別人格として、「採掘師」という仕事を生業としていた。
採掘師とは、遺跡に眠るストレージから、マップや暗号鍵、設計図などの有用な情報を発掘し、マーケットに流す仕事である。
各地に点在する遺跡を巡り、時折マーケットのある都市、集落に訪れる生活の中で、時折感じる自身の中の他者の魂が幻でないと気づいた時、彼らの旅は混迷を増した……
申し訳ございませんm(_ _)m
不定期投稿になります。
本業多忙のため、しばらく連載休止します。
異世界でぺったんこさん!〜無限収納5段階活用で無双する〜
KeyBow
ファンタジー
間もなく50歳になる銀行マンのおっさんは、高校生達の異世界召喚に巻き込まれた。
何故か若返り、他の召喚者と同じ高校生位の年齢になっていた。
召喚したのは、魔王を討ち滅ぼす為だと伝えられる。自分で2つのスキルを選ぶ事が出来ると言われ、おっさんが選んだのは無限収納と飛翔!
しかし召喚した者達はスキルを制御する為の装飾品と偽り、隷属の首輪を装着しようとしていた・・・
いち早くその嘘に気が付いたおっさんが1人の少女を連れて逃亡を図る。
その後おっさんは無限収納の5段階活用で無双する!・・・はずだ。
上空に飛び、そこから大きな岩を落として押しつぶす。やがて救った少女は口癖のように言う。
またぺったんこですか?・・・
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる