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AIの発露
21.超頭脳AIマウス
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翌週、中国からBMIの試作品が届いたのでいよいよ動物実験に入る。
このBMIは薄いフィルム上に回路が形成されており、これを金のナノ粒子溶液と共に神経に巻き付ける事で神経とコンピューターを接続させる。(※)
オフィスの個室に透明なテントの様な簡易の無菌室を展開し、顕微鏡付きのマニュピレーターに消毒したマウスをセットした。
「じゃ、クリスお願い!」
「…。誠よ、これは私の仕事なのか?」
クリスは戸惑いを隠せない様子だ。
「俺も何度か試しにやったけど全然うまくいかなかったんだよ。もうクリスにしか頼れないんだ」
「…。そうか」
クリスは消毒し、手術服に身を包んで無菌室に入って行った。
BMIは脊髄に2か所、脳の下部に1か所設置しないとならない。
まずは背中から腰をメスで切開、背骨が出てきたら第一腰神経を探す。背骨から出てきている神経にBMIを装着するだけなんだが神経の太さは髪の毛の太さ程度しかない。そんな物にどうやってフィルムを巻き付けるのか、俺は何度やっても失敗してしまっていた。
クリスは淡々とマニュピレーターを動かして神経を露出させた。そして赤い金のナノ粒子溶液をスポイトで垂らす。その上からBMIのフィルムを巻き付ける。髪の毛に数ミリ四方のサランラップを巻くのをイメージしてもらうと良いだろう。とても人間技ではできない。
それをクリスはあっさりと神業で巻き付けると生体接着剤でBMIを固定し、切開部を縫合した。
その間わずか10分。さすがである。
俺は
「No.1! Connect Deep linking! (1番接続!)」
と、エンジニアチームに向かって叫ぶ。
「No.1 Sir! (1番了解!)」
コリンが返事してくれる。
BMIから繋がるフィルムケーブルはコンピューターシステムと繋がっている。
まずはBMIから神経線維に向かって金の回路を作らないといけないので電圧のパルスを送る必要がある。
コリンはキーボードをたたき、事前に試行錯誤したパターンの電圧とタイミングを再現させた。
数分間、神経線維との回路が形成されるのを待つ。
美奈ちゃんは
「上手くいきそう?」
と聞いてくる。
「死んだマウスの神経でやった時は何とかうまく行ってたけど、生きてるマウスは初めてだから何とも……」
自信なさそうな返事しかできない。
「しっかりしなさいよ!」
いやいや、美奈ちゃんは気軽にそう言うけどこればっかりはなぁ。
「で、これが上手くいったらどうなるの?」
「AIがマウスの身体を持つ事になる」
「あのネズミがAIネズミになるのね?」
「そうそう、品川のIDCにあるコンピューター群を頭脳としてマウスが動くようになるんだ」
「うーん、なんかピンと来ないなぁ」
美奈ちゃんは眉間にしわを寄せながら首をかしげた。
「歌って踊って対話できるネズミになるって言えばわかるかな?」
「え~!? ピカチュウじゃん!」
「そうそう、『ピカー!』って言って10万ボルト発生させたら成功だな」
「10万ボルト!?」
美奈ちゃんは目を丸くしてビビる。
「そうそう、ビリビリってするよ!」
ちょっとからかってみる。
「危ないじゃない!」
「冗談だよ、ハッハッハ」
そう言って笑うと、美奈ちゃんは無言でティッシュ箱持って、俺を叩き始める。
ボカッ! ボカッ! バシッ!
「痛い、痛い! やめて~」
「悪い子にはお仕置き!」
美奈ちゃんはそう言ってプクっと膨れた。
クリスは無菌室の中で、バカな事やってる俺達を見ながら微笑んだ。
◇
金のナノ粒子が定着したタイミングを見計らって、うまくつながったかどうか計測してみる。
時計の秒針を見ながら
「No.1! Check Deep linking! (1番チェック!)」
と、叫ぶと、
「No.1 Sir! (1番了解!)」
と声が上がる。
手術室には大画面モニタがあり、ステータスがリアルタイムに表示されている。
マウスとAIの接続がうまく行っていれば、触覚の反応が画面に反映される仕掛けになっている。
クリスにマウスの脚をゆっくり撫でてもらう……
ここで反応が画面に出るはずだが……何も出ない……
「あれ~……」
「なに? 失敗?」
美奈ちゃんが嫌なことを言う……
「いや、全く出ないなんてことないと思うんだけどな……」
「私をからかったりするから罰が当たったのよ!」
意地悪な笑みを浮かべて美奈ちゃんが言う。
「え~」
接続ができないと深層後継者計画はここで終わりになってしまう。ここは誤魔化しが効かないクリティカルパス、冷や汗がにじむ。ヤバい……。
静まり返るオフィス。
嫌な時間が流れる。
「しょうがないわねぇ、正解を教えてあげるわ」
美奈ちゃんはそう言ってニヤッと笑った。
「正解?」
「あそこのケーブルは何?」
そう言って美奈ちゃんが床に転がってるケーブルを指さした。
「あ……」
電圧印加用ケーブルと接続用ケーブルは別なので、繋ぎ直さないといけないんだった……
急いで繋ぎ直してみると……画面上に赤い球が次々と浮かび上がってきた。
「なんだ、うまく行ってるじゃん!」
解像度が十分かどうか微妙だが、ここまで取れていれば実験には使えそうだ。
続いて電気信号を逆に送ってみる。数百万の端子に順番に電圧をかけていってみるとあるタイミングでピクっと足が動いた。
反応が出た端子に改めて信号を送ってみると、大きく足が動いた。こいつだ。
電圧を色々と変えてみると蹴る力もそれに応じて変わっているようだ。
「うむ、成功だ!」
俺は思わずガッツポーズ。
「イェーイ!」「Yeah!」「ヒュ―――――!」「Hi yahoaaa!」
オフィス中に歓声が響く。
「誠さんは、私がいないとダメね」
美奈ちゃんがドヤ顔で俺を見る。
「いや、まぁ、助かったよ……」
「ふふふっ、お疲れ様!」
美奈ちゃんは俺の肩をポンポンと叩いて出て行った。
それにしてもあれだけ難しい手術を一発で成功させるクリスはやはりすごい。
神の技無くして成功はなかっただろう。
その後、同様に残り2か所のBMI設置手術を続け、無事、マウスはAIと接続された。
さらにマウスにはカメラとマイクのついた仮面を取り付けて五感がそろった完全なAIマウスとなった。
クリスには癒しの技をマウスにかけてもらい、術後の回復を早めてもらう。
マウスの手術の傷が完全に回復次第マウス版シアンの学習に入る事として今日の作業は終了、お疲れ様でした!
それにしても美奈ちゃんはなぜケーブルの事を知っていたんだろう……そんなこと教えた記憶ないんだが……
――――――――
※技術的補足 (ストーリーには関係ありません)
コンピューターに現実世界を理解させるのはとても難しい。それだけ世界は複雑で多様だ。でも我々人間や動物は世界を理解し、上手くやっている。これは肉体を持っているからというのが大きい。赤ちゃんの頃から肉体を通して世界にアクセスし、世界を触り、感じ、痛い目に遭って世界の理を体で理解していく。
コンピューターには身体が無いのでこの大切なプロセスを経られない。だからどうしても頓珍漢な発想、思考を抜け出せない。
この物語ではコンピューターに生身の身体を与えてみる事で、このプロセスを通過させるという事を想定している。しかし、コンピューターの金属配線と、生体の神経回路はなかなか相性が悪い。そう簡単に接続ができない。そこでここではフィルム上のBMIを用いる事を検討した。
BMIは薄いフィルム上に回路が形成されており、1マイクロメートルおきに電圧を測れる端子が付いている。つまり、1mm四方に1000個×1000個で100万個の電圧検出器が付いているのだ。とは言え、測りたい電圧は神経線維の中であるから、端子から神経線維までの間の配線も必要である。これは金のナノ粒子を使う事にした。金のナノ粒子に電荷をつけて神経線維に浸して端子から電圧を印加するとナノ粒子が端子に集まってきて端子から金のヒゲが伸びていく事になる。これが神経線維に絡む事でうまく神経の信号を取れる事になる事を想定している。
この分野は研究が進んでいるのでそのうちに無理のない形で金属配線と神経回路が接続できるようになるだろう。SFの世界が現実に近づいている。
このBMIは薄いフィルム上に回路が形成されており、これを金のナノ粒子溶液と共に神経に巻き付ける事で神経とコンピューターを接続させる。(※)
オフィスの個室に透明なテントの様な簡易の無菌室を展開し、顕微鏡付きのマニュピレーターに消毒したマウスをセットした。
「じゃ、クリスお願い!」
「…。誠よ、これは私の仕事なのか?」
クリスは戸惑いを隠せない様子だ。
「俺も何度か試しにやったけど全然うまくいかなかったんだよ。もうクリスにしか頼れないんだ」
「…。そうか」
クリスは消毒し、手術服に身を包んで無菌室に入って行った。
BMIは脊髄に2か所、脳の下部に1か所設置しないとならない。
まずは背中から腰をメスで切開、背骨が出てきたら第一腰神経を探す。背骨から出てきている神経にBMIを装着するだけなんだが神経の太さは髪の毛の太さ程度しかない。そんな物にどうやってフィルムを巻き付けるのか、俺は何度やっても失敗してしまっていた。
クリスは淡々とマニュピレーターを動かして神経を露出させた。そして赤い金のナノ粒子溶液をスポイトで垂らす。その上からBMIのフィルムを巻き付ける。髪の毛に数ミリ四方のサランラップを巻くのをイメージしてもらうと良いだろう。とても人間技ではできない。
それをクリスはあっさりと神業で巻き付けると生体接着剤でBMIを固定し、切開部を縫合した。
その間わずか10分。さすがである。
俺は
「No.1! Connect Deep linking! (1番接続!)」
と、エンジニアチームに向かって叫ぶ。
「No.1 Sir! (1番了解!)」
コリンが返事してくれる。
BMIから繋がるフィルムケーブルはコンピューターシステムと繋がっている。
まずはBMIから神経線維に向かって金の回路を作らないといけないので電圧のパルスを送る必要がある。
コリンはキーボードをたたき、事前に試行錯誤したパターンの電圧とタイミングを再現させた。
数分間、神経線維との回路が形成されるのを待つ。
美奈ちゃんは
「上手くいきそう?」
と聞いてくる。
「死んだマウスの神経でやった時は何とかうまく行ってたけど、生きてるマウスは初めてだから何とも……」
自信なさそうな返事しかできない。
「しっかりしなさいよ!」
いやいや、美奈ちゃんは気軽にそう言うけどこればっかりはなぁ。
「で、これが上手くいったらどうなるの?」
「AIがマウスの身体を持つ事になる」
「あのネズミがAIネズミになるのね?」
「そうそう、品川のIDCにあるコンピューター群を頭脳としてマウスが動くようになるんだ」
「うーん、なんかピンと来ないなぁ」
美奈ちゃんは眉間にしわを寄せながら首をかしげた。
「歌って踊って対話できるネズミになるって言えばわかるかな?」
「え~!? ピカチュウじゃん!」
「そうそう、『ピカー!』って言って10万ボルト発生させたら成功だな」
「10万ボルト!?」
美奈ちゃんは目を丸くしてビビる。
「そうそう、ビリビリってするよ!」
ちょっとからかってみる。
「危ないじゃない!」
「冗談だよ、ハッハッハ」
そう言って笑うと、美奈ちゃんは無言でティッシュ箱持って、俺を叩き始める。
ボカッ! ボカッ! バシッ!
「痛い、痛い! やめて~」
「悪い子にはお仕置き!」
美奈ちゃんはそう言ってプクっと膨れた。
クリスは無菌室の中で、バカな事やってる俺達を見ながら微笑んだ。
◇
金のナノ粒子が定着したタイミングを見計らって、うまくつながったかどうか計測してみる。
時計の秒針を見ながら
「No.1! Check Deep linking! (1番チェック!)」
と、叫ぶと、
「No.1 Sir! (1番了解!)」
と声が上がる。
手術室には大画面モニタがあり、ステータスがリアルタイムに表示されている。
マウスとAIの接続がうまく行っていれば、触覚の反応が画面に反映される仕掛けになっている。
クリスにマウスの脚をゆっくり撫でてもらう……
ここで反応が画面に出るはずだが……何も出ない……
「あれ~……」
「なに? 失敗?」
美奈ちゃんが嫌なことを言う……
「いや、全く出ないなんてことないと思うんだけどな……」
「私をからかったりするから罰が当たったのよ!」
意地悪な笑みを浮かべて美奈ちゃんが言う。
「え~」
接続ができないと深層後継者計画はここで終わりになってしまう。ここは誤魔化しが効かないクリティカルパス、冷や汗がにじむ。ヤバい……。
静まり返るオフィス。
嫌な時間が流れる。
「しょうがないわねぇ、正解を教えてあげるわ」
美奈ちゃんはそう言ってニヤッと笑った。
「正解?」
「あそこのケーブルは何?」
そう言って美奈ちゃんが床に転がってるケーブルを指さした。
「あ……」
電圧印加用ケーブルと接続用ケーブルは別なので、繋ぎ直さないといけないんだった……
急いで繋ぎ直してみると……画面上に赤い球が次々と浮かび上がってきた。
「なんだ、うまく行ってるじゃん!」
解像度が十分かどうか微妙だが、ここまで取れていれば実験には使えそうだ。
続いて電気信号を逆に送ってみる。数百万の端子に順番に電圧をかけていってみるとあるタイミングでピクっと足が動いた。
反応が出た端子に改めて信号を送ってみると、大きく足が動いた。こいつだ。
電圧を色々と変えてみると蹴る力もそれに応じて変わっているようだ。
「うむ、成功だ!」
俺は思わずガッツポーズ。
「イェーイ!」「Yeah!」「ヒュ―――――!」「Hi yahoaaa!」
オフィス中に歓声が響く。
「誠さんは、私がいないとダメね」
美奈ちゃんがドヤ顔で俺を見る。
「いや、まぁ、助かったよ……」
「ふふふっ、お疲れ様!」
美奈ちゃんは俺の肩をポンポンと叩いて出て行った。
それにしてもあれだけ難しい手術を一発で成功させるクリスはやはりすごい。
神の技無くして成功はなかっただろう。
その後、同様に残り2か所のBMI設置手術を続け、無事、マウスはAIと接続された。
さらにマウスにはカメラとマイクのついた仮面を取り付けて五感がそろった完全なAIマウスとなった。
クリスには癒しの技をマウスにかけてもらい、術後の回復を早めてもらう。
マウスの手術の傷が完全に回復次第マウス版シアンの学習に入る事として今日の作業は終了、お疲れ様でした!
それにしても美奈ちゃんはなぜケーブルの事を知っていたんだろう……そんなこと教えた記憶ないんだが……
――――――――
※技術的補足 (ストーリーには関係ありません)
コンピューターに現実世界を理解させるのはとても難しい。それだけ世界は複雑で多様だ。でも我々人間や動物は世界を理解し、上手くやっている。これは肉体を持っているからというのが大きい。赤ちゃんの頃から肉体を通して世界にアクセスし、世界を触り、感じ、痛い目に遭って世界の理を体で理解していく。
コンピューターには身体が無いのでこの大切なプロセスを経られない。だからどうしても頓珍漢な発想、思考を抜け出せない。
この物語ではコンピューターに生身の身体を与えてみる事で、このプロセスを通過させるという事を想定している。しかし、コンピューターの金属配線と、生体の神経回路はなかなか相性が悪い。そう簡単に接続ができない。そこでここではフィルム上のBMIを用いる事を検討した。
BMIは薄いフィルム上に回路が形成されており、1マイクロメートルおきに電圧を測れる端子が付いている。つまり、1mm四方に1000個×1000個で100万個の電圧検出器が付いているのだ。とは言え、測りたい電圧は神経線維の中であるから、端子から神経線維までの間の配線も必要である。これは金のナノ粒子を使う事にした。金のナノ粒子に電荷をつけて神経線維に浸して端子から電圧を印加するとナノ粒子が端子に集まってきて端子から金のヒゲが伸びていく事になる。これが神経線維に絡む事でうまく神経の信号を取れる事になる事を想定している。
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