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39. 血の叫び
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「総員戦闘態勢! 目標金髪少女!」
騎士団長は大剣をソリスに向けてビシッと下ろした。
「ちょ、ちょっと! あんたたち! 見たでしょ? 私は強いのよ? 手加減なんてできないわ、殺しちゃうわよ? 止めなさい!!」
ソリスは焦って討伐隊の面々を見ながら叫ぶ。
「馬鹿が! 王国の戦士たちは退かぬ! あるのは成功か死か、それだけだ」
「何言ってんのよ! 死んだら終わりなのよ? 国は何もやってくれないわ」
「ふんっ! 小娘こそ分かっとらん。国王陛下の命令は絶対。たとえ死ぬとて、無様に生きながらえる人生よりマシだ!!」
「死んだら終わりって言ってんのよぉ!! そもそも静かに暮らしている龍を殺すことに大義も何もないわ!!」
ソリスは声をからし、必死に叫ぶ。
しかし、騎士団長は鼻で嗤うばかりだった。
人殺しなんかしたくない。何とか死者を出さずに撤退させたかった。しかし、手加減などしていたら自分もセリオンも殺されてしまう。
「くぅぅぅぅ……。馬鹿どもめ……」
ソリスは剣をギュッと握りしめ、冷汗をタラリと流した。
「バリスタ! 前へ!」
騎士団長が合図をすると、後ろからクジラに撃つような巨大な石弓の装置がゴロゴロと引き出され、ソリスに照準を絞った。装填された長大な銛は金色に輝き、何らかの魔法がかけられているようだった。最高級の防御力を誇るドラゴンの鱗をつきぬくほどの攻撃力は、この魔法のおかげに違いない。
「止めなさい! 殺すわよ!!」
ソリスは絶叫した。
さっきあれほど武威を見せたというのに、それでもなお攻撃を止めない。その馬鹿さ加減にギリッと奥歯を鳴らした。
卑怯にもバリスタはセリオンにも当たるように狙いをつけている。銛をかわすのは簡単だが、かわしたらセリオンに当たるようにしているのだ。剣ではじいたとしても銛は長大で、軌道を大きく変えられる自信がなかった。
「安全装置解除!」「安全装置解除! 発射準備完了!」
射手がてきぱきと仕事をこなしていく。
「止めろって言ってんでしょ! まずあんたから殺すわよ!」
射手を指さしながら、もはや泣き声で絶叫するソリス。
しかし、騎士団長はニヤリと無慈悲な笑みを浮かべると叫んだ。
「ファイヤー!!」
ドシュッ!
長大な銛が黄金の輝きを放ちながら一直線にソリスに迫る。
くっ!
避けてはダメ、弾くのもダメであれば受け止めるしかない。
ソリスは剣を放り投げ、全神経を銛の軌道に集中させた。
果たして銛の柄をガシッと握りしめたソリス。まばゆい閃光が銛から放たれ、後ずさりしながら必死に力を込めて銛を何とか止めていく。
くぅぅぅぅ……。
その直後――――。
ザスッ!
ソリスの首に衝撃が走った。
え……?
なんと、卑怯にも騎士団長が銛に合わせてとびかかり、一気にソリスの首を撥ねたのだ。
首から伝わる激しい熱を感じながらクルクルと舞う風景。そして、目の前の景色が漆黒に染まっていく――――。
おぉぉぉぉ!
奇襲成功に沸く討伐隊。
「成敗!」
騎士団長はニヤリと笑いながら大剣をビュッっと振り、刀身についたソリスの血を払った。
「さすが団長!」「痺れましたよ!」「頼りになります!!」
いきなり現れた謎の少女を鮮やかに討ち取った騎士団長に、一同はホッとし、偉業の達成を喜んだのだった……が。
『レベルアップしました!』
黄金に光り輝いたソリスの遺体は次の瞬間、一回り小さな少女となって騎士団長へと跳びかかる。
へっ!?
すっかり油断していた騎士団長は回避が遅れた――――。
ゴスッ!
重く鋭いレベル126のパンチが騎士団長の顔面を撃ち抜いた。
ゴフッ……。
一発で意識を持っていかれた騎士団長はそのまま崩れ落ちていくが、ソリスはそれを許さない。
うおぉぉぉりゃぁぁぁ!
下から腹部を斜め上に撃ち抜き、プレートメイルを凹ませながら騎士団長の身体を宙に浮かせると、再度顔面にパンチを叩きこんだ。グシャッと嫌な音が響き渡る――――。
あぁぁぁ……。 ひぃぃぃぃ!
その一瞬の惨劇に討伐隊は震えあがる。討ち取ったはずの少女に騎士団長が瞬殺されてしまった。それは信じられない光景だった。
ソリスは手をブンと振り、こぶしについた返り血を振り払うと、無表情のまま、騎士の黄金の大剣を拾い上げる。
殺す……。
ギラギラと不気味な光をたたえた瞳で、討伐隊をぐるりと見渡すソリス。
「殺していいのは、殺される覚悟を持った者だけだ!!」
八歳の少女は吠えた。
討伐隊の面々はその迫力に気おされ、冷汗を浮かべながらじりじりと後ずさりする。それぞれ王国のトップクラスの実力者ではあったが、少女の人間離れした攻撃力にはとてもかないそうになかったのだ。
「覚悟しろ!!」
ソリスは全身で叫ぶと、自分の身の丈もある大剣を下段に構え、渾身の力を込め地面を蹴った。
ドン!
衝撃音と共に音速に達したソリスは、まるで弾丸のように花畑を飛ぶように疾走する。
うわぁぁぁ! キャァァァ!
一斉に逃げ出し、阿鼻叫喚となる討伐隊。
殺したはずの謎の最強少女が生き返り、騎士団長は倒された。それは考えうる限り最悪の展開だったのだ。
ソリスはもはや手加減をやめた。殺さねば殺されるのだ。
うぉぉぉぉぉ!
花畑にソリスの血の叫びが響き渡った。
騎士団長は大剣をソリスに向けてビシッと下ろした。
「ちょ、ちょっと! あんたたち! 見たでしょ? 私は強いのよ? 手加減なんてできないわ、殺しちゃうわよ? 止めなさい!!」
ソリスは焦って討伐隊の面々を見ながら叫ぶ。
「馬鹿が! 王国の戦士たちは退かぬ! あるのは成功か死か、それだけだ」
「何言ってんのよ! 死んだら終わりなのよ? 国は何もやってくれないわ」
「ふんっ! 小娘こそ分かっとらん。国王陛下の命令は絶対。たとえ死ぬとて、無様に生きながらえる人生よりマシだ!!」
「死んだら終わりって言ってんのよぉ!! そもそも静かに暮らしている龍を殺すことに大義も何もないわ!!」
ソリスは声をからし、必死に叫ぶ。
しかし、騎士団長は鼻で嗤うばかりだった。
人殺しなんかしたくない。何とか死者を出さずに撤退させたかった。しかし、手加減などしていたら自分もセリオンも殺されてしまう。
「くぅぅぅぅ……。馬鹿どもめ……」
ソリスは剣をギュッと握りしめ、冷汗をタラリと流した。
「バリスタ! 前へ!」
騎士団長が合図をすると、後ろからクジラに撃つような巨大な石弓の装置がゴロゴロと引き出され、ソリスに照準を絞った。装填された長大な銛は金色に輝き、何らかの魔法がかけられているようだった。最高級の防御力を誇るドラゴンの鱗をつきぬくほどの攻撃力は、この魔法のおかげに違いない。
「止めなさい! 殺すわよ!!」
ソリスは絶叫した。
さっきあれほど武威を見せたというのに、それでもなお攻撃を止めない。その馬鹿さ加減にギリッと奥歯を鳴らした。
卑怯にもバリスタはセリオンにも当たるように狙いをつけている。銛をかわすのは簡単だが、かわしたらセリオンに当たるようにしているのだ。剣ではじいたとしても銛は長大で、軌道を大きく変えられる自信がなかった。
「安全装置解除!」「安全装置解除! 発射準備完了!」
射手がてきぱきと仕事をこなしていく。
「止めろって言ってんでしょ! まずあんたから殺すわよ!」
射手を指さしながら、もはや泣き声で絶叫するソリス。
しかし、騎士団長はニヤリと無慈悲な笑みを浮かべると叫んだ。
「ファイヤー!!」
ドシュッ!
長大な銛が黄金の輝きを放ちながら一直線にソリスに迫る。
くっ!
避けてはダメ、弾くのもダメであれば受け止めるしかない。
ソリスは剣を放り投げ、全神経を銛の軌道に集中させた。
果たして銛の柄をガシッと握りしめたソリス。まばゆい閃光が銛から放たれ、後ずさりしながら必死に力を込めて銛を何とか止めていく。
くぅぅぅぅ……。
その直後――――。
ザスッ!
ソリスの首に衝撃が走った。
え……?
なんと、卑怯にも騎士団長が銛に合わせてとびかかり、一気にソリスの首を撥ねたのだ。
首から伝わる激しい熱を感じながらクルクルと舞う風景。そして、目の前の景色が漆黒に染まっていく――――。
おぉぉぉぉ!
奇襲成功に沸く討伐隊。
「成敗!」
騎士団長はニヤリと笑いながら大剣をビュッっと振り、刀身についたソリスの血を払った。
「さすが団長!」「痺れましたよ!」「頼りになります!!」
いきなり現れた謎の少女を鮮やかに討ち取った騎士団長に、一同はホッとし、偉業の達成を喜んだのだった……が。
『レベルアップしました!』
黄金に光り輝いたソリスの遺体は次の瞬間、一回り小さな少女となって騎士団長へと跳びかかる。
へっ!?
すっかり油断していた騎士団長は回避が遅れた――――。
ゴスッ!
重く鋭いレベル126のパンチが騎士団長の顔面を撃ち抜いた。
ゴフッ……。
一発で意識を持っていかれた騎士団長はそのまま崩れ落ちていくが、ソリスはそれを許さない。
うおぉぉぉりゃぁぁぁ!
下から腹部を斜め上に撃ち抜き、プレートメイルを凹ませながら騎士団長の身体を宙に浮かせると、再度顔面にパンチを叩きこんだ。グシャッと嫌な音が響き渡る――――。
あぁぁぁ……。 ひぃぃぃぃ!
その一瞬の惨劇に討伐隊は震えあがる。討ち取ったはずの少女に騎士団長が瞬殺されてしまった。それは信じられない光景だった。
ソリスは手をブンと振り、こぶしについた返り血を振り払うと、無表情のまま、騎士の黄金の大剣を拾い上げる。
殺す……。
ギラギラと不気味な光をたたえた瞳で、討伐隊をぐるりと見渡すソリス。
「殺していいのは、殺される覚悟を持った者だけだ!!」
八歳の少女は吠えた。
討伐隊の面々はその迫力に気おされ、冷汗を浮かべながらじりじりと後ずさりする。それぞれ王国のトップクラスの実力者ではあったが、少女の人間離れした攻撃力にはとてもかないそうになかったのだ。
「覚悟しろ!!」
ソリスは全身で叫ぶと、自分の身の丈もある大剣を下段に構え、渾身の力を込め地面を蹴った。
ドン!
衝撃音と共に音速に達したソリスは、まるで弾丸のように花畑を飛ぶように疾走する。
うわぁぁぁ! キャァァァ!
一斉に逃げ出し、阿鼻叫喚となる討伐隊。
殺したはずの謎の最強少女が生き返り、騎士団長は倒された。それは考えうる限り最悪の展開だったのだ。
ソリスはもはや手加減をやめた。殺さねば殺されるのだ。
うぉぉぉぉぉ!
花畑にソリスの血の叫びが響き渡った。
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