176 / 213
ロマンティック・プランク
6
しおりを挟む
「それはよかったよ。でも、一応アルコール入ってるから飲み過ぎには気を付けてね。スクリュードライバーって、レディキラーって言われるくらいだからね」
「あ、ゲームにもそんな感じで出てきてたよ。それが由来なのかな」
「あぁ、そんなのもあったね」
「でも、柊さんになら、お持ち帰りされてもいいかも……」
言ってから自分は何を言っているのか、と後悔が杏里の中に溢れていく。一口で酔ってしまったのかな、とそんなことを考えていた。
だが、当の本人は軽く笑って済ませていた。
「あはは。それはちょっと嬉しいな。杏里くんとなら、楽しい夜を過ごせそうな気がするよ」
「えっ……そ、そんなことは……」
「照れてる杏里くんも可愛いな」
「っ……」
ありのままの想いを伝えられたところで、杏里は恥ずかしさのあまり視線を逸らしてしまった。自分の指を揉むように触れながら、次の言葉を考えていた。
「あ、ゲームにもそんな感じで出てきてたよ。それが由来なのかな」
「あぁ、そんなのもあったね」
「でも、柊さんになら、お持ち帰りされてもいいかも……」
言ってから自分は何を言っているのか、と後悔が杏里の中に溢れていく。一口で酔ってしまったのかな、とそんなことを考えていた。
だが、当の本人は軽く笑って済ませていた。
「あはは。それはちょっと嬉しいな。杏里くんとなら、楽しい夜を過ごせそうな気がするよ」
「えっ……そ、そんなことは……」
「照れてる杏里くんも可愛いな」
「っ……」
ありのままの想いを伝えられたところで、杏里は恥ずかしさのあまり視線を逸らしてしまった。自分の指を揉むように触れながら、次の言葉を考えていた。
0
お気に入りに追加
5
あなたにおすすめの小説
怒られるのが怖くて体調不良を言えない大人
こじらせた処女
BL
幼少期、風邪を引いて学校を休むと母親に怒られていた経験から、体調不良を誰かに伝えることが苦手になってしまった佐倉憂(さくらうい)。
しんどいことを訴えると仕事に行けないとヒステリックを起こされ怒られていたため、次第に我慢して学校に行くようになった。
「風邪をひくことは悪いこと」
社会人になって1人暮らしを始めてもその認識は治らないまま。多少の熱や頭痛があっても怒られることを危惧して出勤している。
とある日、いつものように会社に行って業務をこなしていた時。午前では無視できていただるけが無視できないものになっていた。
それでも、自己管理がなっていない、日頃ちゃんと体調管理が出来てない、そう怒られるのが怖くて、言えずにいると…?
皇帝陛下の精子検査
雲丹はち
BL
弱冠25歳にして帝国全土の統一を果たした若き皇帝マクシミリアン。
しかし彼は政務に追われ、いまだ妃すら迎えられていなかった。
このままでは世継ぎが産まれるかどうかも分からない。
焦れた官僚たちに迫られ、マクシミリアンは世にも屈辱的な『検査』を受けさせられることに――!?
花の妖精さん
まつのこ
BL
『素敵な夢ですね──』
毎日規則的に生きるトーマの一日は、不思議な雰囲気を纏う隣人のヨシュアとの挨拶から始まる。
今日も当たり前のように挨拶をしてから仕事に出かけると、いつもと違うことに度々出くわした。
何事かと考えていると、花屋で働くヨシュアとばったり会う。
意外だと話していると、彼から一緒に出かけたいと誘われた──
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる