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いつかのさけ

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 話しながら一息付き、ある程度胃が落ち着いたところで岡崎は店員を呼んだ。

「岡崎さん、本当に奢りでいいっすか?」

「いいぞ。桂木が参加してくれた記念だ」

「やった! 岡崎さん、ごちそうさまでした」

 テーブルに額が付きそうなくらい深々と頭を下げる桂木は、しばらくそのままの姿勢でいた。

 顔を上げるよう岡崎に言われ、ようやく元の位置に戻った。酒に酔っている様子で、少々フラフラしているようにも見える。

 だが、特に誰も気にする様子もなく、店員によって伝票が運ばれてきた。

 岡崎は金額を確認すると、財布からカードを取り出して店員に渡した。

「今日は楽しかったか。また次も来てくれよ」

「はい、もちろん行きます。まだまだ岡崎さんから教えてもらうこといっぱいありますし」
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