169 / 213
いつかのさけ
44
しおりを挟む
話しながら一息付き、ある程度胃が落ち着いたところで岡崎は店員を呼んだ。
「岡崎さん、本当に奢りでいいっすか?」
「いいぞ。桂木が参加してくれた記念だ」
「やった! 岡崎さん、ごちそうさまでした」
テーブルに額が付きそうなくらい深々と頭を下げる桂木は、しばらくそのままの姿勢でいた。
顔を上げるよう岡崎に言われ、ようやく元の位置に戻った。酒に酔っている様子で、少々フラフラしているようにも見える。
だが、特に誰も気にする様子もなく、店員によって伝票が運ばれてきた。
岡崎は金額を確認すると、財布からカードを取り出して店員に渡した。
「今日は楽しかったか。また次も来てくれよ」
「はい、もちろん行きます。まだまだ岡崎さんから教えてもらうこといっぱいありますし」
「岡崎さん、本当に奢りでいいっすか?」
「いいぞ。桂木が参加してくれた記念だ」
「やった! 岡崎さん、ごちそうさまでした」
テーブルに額が付きそうなくらい深々と頭を下げる桂木は、しばらくそのままの姿勢でいた。
顔を上げるよう岡崎に言われ、ようやく元の位置に戻った。酒に酔っている様子で、少々フラフラしているようにも見える。
だが、特に誰も気にする様子もなく、店員によって伝票が運ばれてきた。
岡崎は金額を確認すると、財布からカードを取り出して店員に渡した。
「今日は楽しかったか。また次も来てくれよ」
「はい、もちろん行きます。まだまだ岡崎さんから教えてもらうこといっぱいありますし」
0
お気に入りに追加
5
あなたにおすすめの小説
花の妖精さん
まつのこ
BL
『素敵な夢ですね──』
毎日規則的に生きるトーマの一日は、不思議な雰囲気を纏う隣人のヨシュアとの挨拶から始まる。
今日も当たり前のように挨拶をしてから仕事に出かけると、いつもと違うことに度々出くわした。
何事かと考えていると、花屋で働くヨシュアとばったり会う。
意外だと話していると、彼から一緒に出かけたいと誘われた──
怒られるのが怖くて体調不良を言えない大人
こじらせた処女
BL
幼少期、風邪を引いて学校を休むと母親に怒られていた経験から、体調不良を誰かに伝えることが苦手になってしまった佐倉憂(さくらうい)。
しんどいことを訴えると仕事に行けないとヒステリックを起こされ怒られていたため、次第に我慢して学校に行くようになった。
「風邪をひくことは悪いこと」
社会人になって1人暮らしを始めてもその認識は治らないまま。多少の熱や頭痛があっても怒られることを危惧して出勤している。
とある日、いつものように会社に行って業務をこなしていた時。午前では無視できていただるけが無視できないものになっていた。
それでも、自己管理がなっていない、日頃ちゃんと体調管理が出来てない、そう怒られるのが怖くて、言えずにいると…?
新しい道を歩み始めた貴方へ
mahiro
BL
今から14年前、関係を秘密にしていた恋人が俺の存在を忘れた。
そのことにショックを受けたが、彼の家族や友人たちが集まりかけている中で、いつまでもその場に居座り続けるわけにはいかず去ることにした。
その後、恋人は訳あってその地を離れることとなり、俺のことを忘れたまま去って行った。
あれから恋人とは一度も会っておらず、月日が経っていた。
あるとき、いつものように仕事場に向かっているといきなり真上に明るい光が降ってきて……?
理香は俺のカノジョじゃねえ
中屋沙鳥
BL
篠原亮は料理が得意な高校3年生。受験生なのに卒業後に兄の周と結婚する予定の遠山理香に料理を教えてやらなければならなくなった。弁当を作ってやったり一緒に帰ったり…理香が18歳になるまではなぜか兄のカノジョだということはみんなに内緒にしなければならない。そのため友だちでイケメンの櫻井和樹やチャラ男の大宮司から亮が理香と付き合ってるんじゃないかと疑われてしまうことに。そうこうしているうちに和樹の様子がおかしくなって?口の悪い高校生男子の学生ライフ/男女CPあります。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる