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いつかのさけ
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「岡崎さんって大人数の飲み会のときから美味いもの選んでた気がしますけど、そこまで詳しくなったきっかけって何っすか?」
「親の影響かな。特に親父が日本酒好きだったからな。二十歳になってすぐにいい酒の味を覚えろって教えながら飲まされたんだがな」
「へぇー。初めての味はどうでしたか?」
「飲みやすいやつを選んでくれたおかげで、ジュースを楽しむ感覚で美味かった。どこでも買えるやつだけどな」
岡崎はメニューを手にし、その名前を探す。当然のようにその名前は書かれており、見つけるなり指で示しながら桂木へと見せる。
岡崎よりも疎い彼でも当然のように知っている名前で、相槌を打ちながらかつて飲んだときのことを思い出していた。
「あ、これなら俺も飲んだことあります。夏頃にスーパーで小さい麦わら帽子が被せてあったのが一つだけ売ってましたね」
「小さい麦わら帽子?」
「ボトルのキャップくらいの大きさの、ミニチュアみたいな感じでしたね。これくらいだったかな」
「親の影響かな。特に親父が日本酒好きだったからな。二十歳になってすぐにいい酒の味を覚えろって教えながら飲まされたんだがな」
「へぇー。初めての味はどうでしたか?」
「飲みやすいやつを選んでくれたおかげで、ジュースを楽しむ感覚で美味かった。どこでも買えるやつだけどな」
岡崎はメニューを手にし、その名前を探す。当然のようにその名前は書かれており、見つけるなり指で示しながら桂木へと見せる。
岡崎よりも疎い彼でも当然のように知っている名前で、相槌を打ちながらかつて飲んだときのことを思い出していた。
「あ、これなら俺も飲んだことあります。夏頃にスーパーで小さい麦わら帽子が被せてあったのが一つだけ売ってましたね」
「小さい麦わら帽子?」
「ボトルのキャップくらいの大きさの、ミニチュアみたいな感じでしたね。これくらいだったかな」
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