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いつかのさけ
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「こちら、サーモンのサラダと刺し身の盛り合わせでございます」
大きな皿が二つ、テーブルの中央に置かれていく。食べたいものを選んだ盛り合わせは、全員の目を輝かせるくらいには印象が強いものであった。
若松はさり気なく小皿を並べていく。
「ありがとな、若松」
醤油を入れながら岡崎が礼をする。そのまま桂木に回していき、自分は盛り合わせの端にあるわさびを摘んで醤油の皿の端に置く。
全員が入れ終わったところで、一斉に刺し身へと箸が伸びていく。各々が食べたいように食べていき、酒も進んでいく。
「はぁ、美味い……」
そんな感嘆が桂木の口からボソリと呟かれる。
耳に入ってきた小さな喜びに、主催の岡崎の表情がより一層柔らかくなっていく。
「気に入ってもらえたようでよかったよ」
大きな皿が二つ、テーブルの中央に置かれていく。食べたいものを選んだ盛り合わせは、全員の目を輝かせるくらいには印象が強いものであった。
若松はさり気なく小皿を並べていく。
「ありがとな、若松」
醤油を入れながら岡崎が礼をする。そのまま桂木に回していき、自分は盛り合わせの端にあるわさびを摘んで醤油の皿の端に置く。
全員が入れ終わったところで、一斉に刺し身へと箸が伸びていく。各々が食べたいように食べていき、酒も進んでいく。
「はぁ、美味い……」
そんな感嘆が桂木の口からボソリと呟かれる。
耳に入ってきた小さな喜びに、主催の岡崎の表情がより一層柔らかくなっていく。
「気に入ってもらえたようでよかったよ」
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