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秘密の味
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反抗的な俺の態度に触発されて起き上がろうとする。だが、思うように力が入らないようで、頭を少し浮かせたところでまた寝転んでしまった。
何度もそれを繰り返していたが、結局上がらなかったので諦めてしまった。
これでようやく諦めてくれたようで、じっとして俺のことを無表情で眺めていた。
「どうしたの?」
「ウイスキーは見た目からも楽しめ。これが入ってたボトルもかなりよかっただろ?」
「う、うん……」
突然何を言い出すかと思えば、金森さんのウイスキー談義が始まった。これはもう寝て起きるまで酔ったままだろう。
ひどく酔っ払ったときは語り出す癖がある。その内容はそのときによって違うが、完全に寝落ちするまで止まらない。そして起きたらほとんど覚えていたことがないのである。
正直俺も酔って聞いている状態がほとんどなので、あまり覚えていない。
「値段なんてピンキリだけどな、高いほど美味い」
「じゃあ今日、山本さんと飲んでたのはそんな高いやつだったの?」
「値段はそこそこだけど結構貴重なやつだった。あれはお前みたいなやつでも楽しめるぞ」
何度もそれを繰り返していたが、結局上がらなかったので諦めてしまった。
これでようやく諦めてくれたようで、じっとして俺のことを無表情で眺めていた。
「どうしたの?」
「ウイスキーは見た目からも楽しめ。これが入ってたボトルもかなりよかっただろ?」
「う、うん……」
突然何を言い出すかと思えば、金森さんのウイスキー談義が始まった。これはもう寝て起きるまで酔ったままだろう。
ひどく酔っ払ったときは語り出す癖がある。その内容はそのときによって違うが、完全に寝落ちするまで止まらない。そして起きたらほとんど覚えていたことがないのである。
正直俺も酔って聞いている状態がほとんどなので、あまり覚えていない。
「値段なんてピンキリだけどな、高いほど美味い」
「じゃあ今日、山本さんと飲んでたのはそんな高いやつだったの?」
「値段はそこそこだけど結構貴重なやつだった。あれはお前みたいなやつでも楽しめるぞ」
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