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秘密の味

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「で、どうなんだ?」

「俺は全然気にしてないよ。むしろ、どんどん出掛けてきてよ。それで、いいと思ったところに俺を連れてってよ」

「随分な自信だな」

「俺のところに戻ってくるって知ってるから」

「ほんとか?」

 やけに疑ってくる姿勢に理由が気になって仕方なかった。

 俺としては束縛するつもりもないし、むしろしたくない。俺はお互いに自由でありたいと思っている。

 だからなのか、この人は気にしていたのだろうか。むしろそういったことで示してほしいのだろうか。今日のこの行動はその表れなのか。

 俺は再び頭を撫でる。
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