36 / 213
ほろ酔いサイダー
36
しおりを挟む
しばらくしてトレーの隙間に置き、ようやく完食した。
「ごちそうさまでした。ここでデザートまで食べるなんて思わなかった。美味しかったよ」
「そうか。よかったな」
「でさ、いつもお決まりのコースで行ってるところがあるんだけど、付き合ってくれない?」
「いいぞ」
やったー、と喜びながら宏介は立ち上がり、空いたトレーの一つを持って歩き出した。その姿を追い掛けるようにもう一つのトレーを俺は持ち、忘れ物がないか確認しながら席を去った。
食器を片付けて返金してもらい、どちらがいくらになるか精算したところで、会場を後にする。昼が過ぎて人が減るのかと思ったが、これから場内のイベントが始まるようで、さらに増えていくようだ。
そして会場を出ても、休みの日には多くのイベントが行われているようで、ショッピングモールの近くは多くの人がいた。
宏介に案内されながら、その近くを通り過ぎる。その先にもまだまだ様々な施設が並んでいるが、一気に人がまだらになった。
これくらいであれば居心地が悪くないなと感じながらそこを抜けると、今度は公園が見えた。木々に囲まれ、整えられた砂浜のある場所で、昼間であるにも拘わらず閑散としていた。
どうやらそこが目的地のようだ。信号が青に変わるのを待っている。
「ごちそうさまでした。ここでデザートまで食べるなんて思わなかった。美味しかったよ」
「そうか。よかったな」
「でさ、いつもお決まりのコースで行ってるところがあるんだけど、付き合ってくれない?」
「いいぞ」
やったー、と喜びながら宏介は立ち上がり、空いたトレーの一つを持って歩き出した。その姿を追い掛けるようにもう一つのトレーを俺は持ち、忘れ物がないか確認しながら席を去った。
食器を片付けて返金してもらい、どちらがいくらになるか精算したところで、会場を後にする。昼が過ぎて人が減るのかと思ったが、これから場内のイベントが始まるようで、さらに増えていくようだ。
そして会場を出ても、休みの日には多くのイベントが行われているようで、ショッピングモールの近くは多くの人がいた。
宏介に案内されながら、その近くを通り過ぎる。その先にもまだまだ様々な施設が並んでいるが、一気に人がまだらになった。
これくらいであれば居心地が悪くないなと感じながらそこを抜けると、今度は公園が見えた。木々に囲まれ、整えられた砂浜のある場所で、昼間であるにも拘わらず閑散としていた。
どうやらそこが目的地のようだ。信号が青に変わるのを待っている。
0
お気に入りに追加
5
あなたにおすすめの小説
怒られるのが怖くて体調不良を言えない大人
こじらせた処女
BL
幼少期、風邪を引いて学校を休むと母親に怒られていた経験から、体調不良を誰かに伝えることが苦手になってしまった佐倉憂(さくらうい)。
しんどいことを訴えると仕事に行けないとヒステリックを起こされ怒られていたため、次第に我慢して学校に行くようになった。
「風邪をひくことは悪いこと」
社会人になって1人暮らしを始めてもその認識は治らないまま。多少の熱や頭痛があっても怒られることを危惧して出勤している。
とある日、いつものように会社に行って業務をこなしていた時。午前では無視できていただるけが無視できないものになっていた。
それでも、自己管理がなっていない、日頃ちゃんと体調管理が出来てない、そう怒られるのが怖くて、言えずにいると…?
花の妖精さん
まつのこ
BL
『素敵な夢ですね──』
毎日規則的に生きるトーマの一日は、不思議な雰囲気を纏う隣人のヨシュアとの挨拶から始まる。
今日も当たり前のように挨拶をしてから仕事に出かけると、いつもと違うことに度々出くわした。
何事かと考えていると、花屋で働くヨシュアとばったり会う。
意外だと話していると、彼から一緒に出かけたいと誘われた──
理香は俺のカノジョじゃねえ
中屋沙鳥
BL
篠原亮は料理が得意な高校3年生。受験生なのに卒業後に兄の周と結婚する予定の遠山理香に料理を教えてやらなければならなくなった。弁当を作ってやったり一緒に帰ったり…理香が18歳になるまではなぜか兄のカノジョだということはみんなに内緒にしなければならない。そのため友だちでイケメンの櫻井和樹やチャラ男の大宮司から亮が理香と付き合ってるんじゃないかと疑われてしまうことに。そうこうしているうちに和樹の様子がおかしくなって?口の悪い高校生男子の学生ライフ/男女CPあります。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる