8 / 17
熱は消えない
4
しおりを挟む
「あららー、真ったらー」
目の前の一輝は、にやけた顔で俺のことをじっと見つめていた。しょうがないな、と笑いながら、俺の手を握りながらエレベーターから降りた。
「そんなにがっついて珍しいね」
「足りないから」
「俺が?」
「う、ん……」
誰もいない廊下で、導かれるように歩きながら小さく答えた。そして俺は握られた手にそっと力を込める。
「他に、何があるのさ……」
近くで感じた熱がまだ残っている。俺の中にやけに深く刻み込まれたせいか、いつまで経っても消える気配がない。
部屋に戻ってきた途端、一輝は手を離さないまま俺ににやけた顔を向けてきた。
「じゃあ、する?」
「それは無理。絶対に死ぬ」
「ははは! 今なんて言ってないよ」
「っ……」
でもさ、と、一輝は俺を抱き寄せて耳元に顔を寄せてきた。
「俺も今すぐしたいくらいには興奮してるから」
顔に熱がどっと集まってきた俺は、笑いながら離れていく一輝を呆然と見つめることしかできなかった。
目の前の一輝は、にやけた顔で俺のことをじっと見つめていた。しょうがないな、と笑いながら、俺の手を握りながらエレベーターから降りた。
「そんなにがっついて珍しいね」
「足りないから」
「俺が?」
「う、ん……」
誰もいない廊下で、導かれるように歩きながら小さく答えた。そして俺は握られた手にそっと力を込める。
「他に、何があるのさ……」
近くで感じた熱がまだ残っている。俺の中にやけに深く刻み込まれたせいか、いつまで経っても消える気配がない。
部屋に戻ってきた途端、一輝は手を離さないまま俺ににやけた顔を向けてきた。
「じゃあ、する?」
「それは無理。絶対に死ぬ」
「ははは! 今なんて言ってないよ」
「っ……」
でもさ、と、一輝は俺を抱き寄せて耳元に顔を寄せてきた。
「俺も今すぐしたいくらいには興奮してるから」
顔に熱がどっと集まってきた俺は、笑いながら離れていく一輝を呆然と見つめることしかできなかった。
0
お気に入りに追加
4
あなたにおすすめの小説
【連載再開】絶対支配×快楽耐性ゼロすぎる受けの短編集
あかさたな!
BL
※全話おとな向けな内容です。
こちらの短編集は
絶対支配な攻めが、
快楽耐性ゼロな受けと楽しい一晩を過ごす
1話完結のハッピーエンドなお話の詰め合わせです。
不定期更新ですが、
1話ごと読切なので、サクッと楽しめるように作っていくつもりです。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
書きかけの長編が止まってますが、
短編集から久々に、肩慣らししていく予定です。
よろしくお願いします!
45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる
よっしぃ
ファンタジー
2月26日から29日現在まで4日間、アルファポリスのファンタジー部門1位達成!感謝です!
小説家になろうでも10位獲得しました!
そして、カクヨムでもランクイン中です!
●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●
スキルを強奪する為に異世界召喚を実行した欲望まみれの権力者から逃げるおっさん。
いつものように電車通勤をしていたわけだが、気が付けばまさかの異世界召喚に巻き込まれる。
欲望者から逃げ切って反撃をするか、隠れて地味に暮らすか・・・・
●●●●●●●●●●●●●●●
小説家になろうで執筆中の作品です。
アルファポリス、、カクヨムでも公開中です。
現在見直し作業中です。
変換ミス、打ちミス等が多い作品です。申し訳ありません。
普通の男の子がヤンデレや変態に愛されるだけの短編集、はじめました。
山田ハメ太郎
BL
タイトル通りです。
お話ごとに章分けしており、ひとつの章が大体1万文字以下のショート詰め合わせです。
サクッと読めますので、お好きなお話からどうぞ。
平凡なSubの俺はスパダリDomに愛されて幸せです
おもち
BL
スパダリDom(いつもの)× 平凡Sub(いつもの)
BDSM要素はほぼ無し。
甘やかすのが好きなDomが好きなので、安定にイチャイチャ溺愛しています。
順次スケベパートも追加していきます
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる