27 / 40
【if 特別編】
デビュー
しおりを挟む
~オーウェン視点~
今年のデビュタントではカテリーナが一番爵位が高い令嬢で、最後に紹介されていた
初々しいデビュタントの白いドレス……
あの可愛かったカテリーナがもう十五歳か……。
そりゃ私も歳をとるはずだ……白いドレスが妙に艶かしく感じる。
昔と変わらず可愛いカテリーナ。あの転んで泣いていたカテリーナがもう十五歳か……
「お兄様!お兄様ったら」
マドレーヌに声をかけられ我に帰る
「悪い……何だ?」
「カテリーナ様に声をかけに行きましょう」
「あぁ……あのカテリーナのパートナーは誰だ?」
整った顔をしていて、やけにカテリーナと親しげにしている。
「ブラッド様?カテリーナ様の義弟ですわよ」
親戚を養子にしたと宰相が言っていたな。カテリーナと同じ歳だとか言う。
「仲がよろしいのです。ブラッド様はとても頭が良くて学年トップですのよ。お顔も整っていて人気があるんですよ」
……へー。嬉しそうにブラッド君の事を話すんだなぁ、マドレーヌ
カテリーナが子息達に囲まれている。まぁあれだけ可愛くて婚約者不在となればそうなるわな。
……なぜか殿下が遠巻きにカテリーナを見つめているのが気になるが……距離を詰めているのか?
「あっ!マドレーヌ様こんばんは」
マドレーヌに気がついてカテリーナが声をかけて来た
「カテリーナ様デビュタントおめでとうございます」
「ありがとうございます」
チラッとこちらを見るカテリーナ……覚えているかな?取り敢えず微笑んでおこう。
「カテリーナ様、こちら私のお兄様よ、覚えていますよね?」
目を開いて驚きの表情を浮かべた
「オーウェン様!! お久しぶりです」
淑女の礼をされた。覚えていたのか……嬉しいものだな。顔を上げたカテリーナは満面の笑みを溢していた。体は大きくなったけど笑い顔は変わってないな……
大きな瞳が今にも溢れそうだ
「久しぶりだね。デビュタントを無事に迎えられたようだね。おめでとう」
「はい、ありがとうございます。オーウェン様お元気でしたか? 私の事を覚えていてくださったんですね」
笑顔のまま話を進める
「もちろんだよ、懐かしいな。大きくなったね」
くすくすと笑いながらも話をすると、少しむくれたような顔をした
「もう十五歳ですよ!いつの話をしているんですか!」
「そうだな転んで泣いてた時は七歳だったか?」
「もうっ!意地悪」
くすくすと笑いながら聞き流した。
「お兄様お話し中に申し訳ございません。ブラッド様とドリンクコーナーに行って来てもよろしいでしょうか?」
マドレーヌに言われたので
「あぁ、もちろんいいよ。ブラッド君? だっけマドレーヌをよろしく頼むよ」
「はい」
「……お兄様、殿下がカテリーナ様に近寄ろうとしてますよ、お気をつけてくださいね」
こそっと私に耳打ちをして、マドレーヌとブラッド君が去っていった
「さて、カテリーナ、私と一緒に踊ってくれませんか?」
「はい、喜んで」
大きくなったとはいえ、華奢な身体つきだがどうも成長はしている……らしいな、目のやり場に困る。
ダンスを一曲踊り風にあたろうとテラスへ移動した。
殿下がずっと見てるからな……避難だ避難!
「カテリーナ殿下の婚約者候補から外れたんだって?」
聞きにくい質問だが大事なことだ、ちゃんとカテリーナの口から聞いておきたい
「はい。恋をしたいそうです、マドレーヌ様が話をしてくださって外れました」
少し罰の悪そうな顔をするカテリーナ、殿下の事が好きだったのか?
「それはショックだっただろうね」
眉を顰めてしまった。マドレーヌは嬉しそうに話をしていたからな……
「ショックと言うか…マドレーヌ様のように優しくて美しい人を前に恋をしたいって。よくわかりませんよね」
なんだよ……ショックは受けてないのか?
「見る目が無いと言うか……んー。それにはショックを受けました」
カテリーナの返事を聞いてまた笑ってしまった。
「オーウェン様なんですか!さっきから笑ってばっか!」
頬を膨らませて抗議をするカテリーナ
はぁ……可愛いな、全然変わらないじゃ無いかと思い息を吐く。
「本当に見る目が無いんだな殿下は……こんなに可愛いカテリーナを婚約者候補から外すなんてバカだ、いやアホだな、マヌケでトンマで、」
「オーウェン様ってば、他の人に聞かれたら、不敬罪で捕まっちゃいますよ」
キョロキョロと周りを心配するカテリーナ
「大丈夫だよ、ここは二人きりだからね、さっきからマヌケがカテリーナを気にしていたよ、なんかあった?」
ドリンクを口にした、カテリーナと話をしていると楽しいようだ。
「今日のエスコートは殿下がするって手紙を貰いました、きっとバカにされているんだと思います。婚約者候補から外した相手にそんな手紙を書いてくるなんて!」
……なるほど。マドレーヌの言った通り殿下はカテリーナに恋をしていることに気が付いたのか……ふーん。面白くない。
「バカは放っておくと良い。それより今度、うちでパーティーをするんだが、カテリーナよければパートナーになってくれない?」
私が領地から帰って来たおかえりパーティーなるものを開くらしい
「私ですか?でも……」
「宰相に言っておくよ、ダメか?」
「私ですか良いんですか? オーウェン様から見たら子供ですよね? 恥ずかしくないですか?」
「なんで?デビュタントを迎えたから立派な成人だろ」
「そうですけど、チビだし」
「そのくらいの年代の令嬢はそんなものだろ? 昔に比べたら随分と大きくなったけどな」
頭をポンポンと叩く
「オーウェン様が大きいから!」
ひょいと腰を掴んで抱き上げた。細い腰だ。折れはしまいな…?
「きゃあっ! オーウェン様ってば」
足をバタバタと浮かせるカテリーナ
同じ視線になると、カテリーナの顔がピンクに染まった…ヤバいな!これは
「昔はよく抱っこしていたのにね、急にごめん、なんか意地悪したくなった」
そっと足を地面に着かせた
「びっくりしました! 急にレディに触れるなんて!」
ふん。っと顔を背けられた
「さっきは子供って言ってたのに、急にレディになったのか……レディ・カテリーナ可愛い貴女に触れたくなったんだ」
カテリーナの手を取りキスをした
「……もう良いです、意地悪しないでくださいね」
いじけた顔も可愛い
「はい。お約束しますよレディ、ところで先程の返事はいただけないのですか?」
「……お受けします」
今年のデビュタントではカテリーナが一番爵位が高い令嬢で、最後に紹介されていた
初々しいデビュタントの白いドレス……
あの可愛かったカテリーナがもう十五歳か……。
そりゃ私も歳をとるはずだ……白いドレスが妙に艶かしく感じる。
昔と変わらず可愛いカテリーナ。あの転んで泣いていたカテリーナがもう十五歳か……
「お兄様!お兄様ったら」
マドレーヌに声をかけられ我に帰る
「悪い……何だ?」
「カテリーナ様に声をかけに行きましょう」
「あぁ……あのカテリーナのパートナーは誰だ?」
整った顔をしていて、やけにカテリーナと親しげにしている。
「ブラッド様?カテリーナ様の義弟ですわよ」
親戚を養子にしたと宰相が言っていたな。カテリーナと同じ歳だとか言う。
「仲がよろしいのです。ブラッド様はとても頭が良くて学年トップですのよ。お顔も整っていて人気があるんですよ」
……へー。嬉しそうにブラッド君の事を話すんだなぁ、マドレーヌ
カテリーナが子息達に囲まれている。まぁあれだけ可愛くて婚約者不在となればそうなるわな。
……なぜか殿下が遠巻きにカテリーナを見つめているのが気になるが……距離を詰めているのか?
「あっ!マドレーヌ様こんばんは」
マドレーヌに気がついてカテリーナが声をかけて来た
「カテリーナ様デビュタントおめでとうございます」
「ありがとうございます」
チラッとこちらを見るカテリーナ……覚えているかな?取り敢えず微笑んでおこう。
「カテリーナ様、こちら私のお兄様よ、覚えていますよね?」
目を開いて驚きの表情を浮かべた
「オーウェン様!! お久しぶりです」
淑女の礼をされた。覚えていたのか……嬉しいものだな。顔を上げたカテリーナは満面の笑みを溢していた。体は大きくなったけど笑い顔は変わってないな……
大きな瞳が今にも溢れそうだ
「久しぶりだね。デビュタントを無事に迎えられたようだね。おめでとう」
「はい、ありがとうございます。オーウェン様お元気でしたか? 私の事を覚えていてくださったんですね」
笑顔のまま話を進める
「もちろんだよ、懐かしいな。大きくなったね」
くすくすと笑いながらも話をすると、少しむくれたような顔をした
「もう十五歳ですよ!いつの話をしているんですか!」
「そうだな転んで泣いてた時は七歳だったか?」
「もうっ!意地悪」
くすくすと笑いながら聞き流した。
「お兄様お話し中に申し訳ございません。ブラッド様とドリンクコーナーに行って来てもよろしいでしょうか?」
マドレーヌに言われたので
「あぁ、もちろんいいよ。ブラッド君? だっけマドレーヌをよろしく頼むよ」
「はい」
「……お兄様、殿下がカテリーナ様に近寄ろうとしてますよ、お気をつけてくださいね」
こそっと私に耳打ちをして、マドレーヌとブラッド君が去っていった
「さて、カテリーナ、私と一緒に踊ってくれませんか?」
「はい、喜んで」
大きくなったとはいえ、華奢な身体つきだがどうも成長はしている……らしいな、目のやり場に困る。
ダンスを一曲踊り風にあたろうとテラスへ移動した。
殿下がずっと見てるからな……避難だ避難!
「カテリーナ殿下の婚約者候補から外れたんだって?」
聞きにくい質問だが大事なことだ、ちゃんとカテリーナの口から聞いておきたい
「はい。恋をしたいそうです、マドレーヌ様が話をしてくださって外れました」
少し罰の悪そうな顔をするカテリーナ、殿下の事が好きだったのか?
「それはショックだっただろうね」
眉を顰めてしまった。マドレーヌは嬉しそうに話をしていたからな……
「ショックと言うか…マドレーヌ様のように優しくて美しい人を前に恋をしたいって。よくわかりませんよね」
なんだよ……ショックは受けてないのか?
「見る目が無いと言うか……んー。それにはショックを受けました」
カテリーナの返事を聞いてまた笑ってしまった。
「オーウェン様なんですか!さっきから笑ってばっか!」
頬を膨らませて抗議をするカテリーナ
はぁ……可愛いな、全然変わらないじゃ無いかと思い息を吐く。
「本当に見る目が無いんだな殿下は……こんなに可愛いカテリーナを婚約者候補から外すなんてバカだ、いやアホだな、マヌケでトンマで、」
「オーウェン様ってば、他の人に聞かれたら、不敬罪で捕まっちゃいますよ」
キョロキョロと周りを心配するカテリーナ
「大丈夫だよ、ここは二人きりだからね、さっきからマヌケがカテリーナを気にしていたよ、なんかあった?」
ドリンクを口にした、カテリーナと話をしていると楽しいようだ。
「今日のエスコートは殿下がするって手紙を貰いました、きっとバカにされているんだと思います。婚約者候補から外した相手にそんな手紙を書いてくるなんて!」
……なるほど。マドレーヌの言った通り殿下はカテリーナに恋をしていることに気が付いたのか……ふーん。面白くない。
「バカは放っておくと良い。それより今度、うちでパーティーをするんだが、カテリーナよければパートナーになってくれない?」
私が領地から帰って来たおかえりパーティーなるものを開くらしい
「私ですか?でも……」
「宰相に言っておくよ、ダメか?」
「私ですか良いんですか? オーウェン様から見たら子供ですよね? 恥ずかしくないですか?」
「なんで?デビュタントを迎えたから立派な成人だろ」
「そうですけど、チビだし」
「そのくらいの年代の令嬢はそんなものだろ? 昔に比べたら随分と大きくなったけどな」
頭をポンポンと叩く
「オーウェン様が大きいから!」
ひょいと腰を掴んで抱き上げた。細い腰だ。折れはしまいな…?
「きゃあっ! オーウェン様ってば」
足をバタバタと浮かせるカテリーナ
同じ視線になると、カテリーナの顔がピンクに染まった…ヤバいな!これは
「昔はよく抱っこしていたのにね、急にごめん、なんか意地悪したくなった」
そっと足を地面に着かせた
「びっくりしました! 急にレディに触れるなんて!」
ふん。っと顔を背けられた
「さっきは子供って言ってたのに、急にレディになったのか……レディ・カテリーナ可愛い貴女に触れたくなったんだ」
カテリーナの手を取りキスをした
「……もう良いです、意地悪しないでくださいね」
いじけた顔も可愛い
「はい。お約束しますよレディ、ところで先程の返事はいただけないのですか?」
「……お受けします」
239
あなたにおすすめの小説
「君以外を愛する気は無い」と婚約者様が溺愛し始めたので、異世界から聖女が来ても大丈夫なようです。
海空里和
恋愛
婚約者のアシュリー第二王子にべた惚れなステラは、彼のために努力を重ね、剣も魔法もトップクラス。彼にも隠すことなく、重い恋心をぶつけてきた。
アシュリーも、そんなステラの愛を静かに受け止めていた。
しかし、この国は20年に一度聖女を召喚し、皇太子と結婚をする。アシュリーは、この国の皇太子。
「たとえ聖女様にだって、アシュリー様は渡さない!」
聖女と勝負してでも彼を渡さないと思う一方、ステラはアシュリーに切り捨てられる覚悟をしていた。そんなステラに、彼が告げたのは意外な言葉で………。
※本編は全7話で完結します。
※こんなお話が書いてみたくて、勢いで書き上げたので、設定が緩めです。
【改稿版・完結】その瞳に魅入られて
おもち。
恋愛
「——君を愛してる」
そう悲鳴にも似た心からの叫びは、婚約者である私に向けたものではない。私の従姉妹へ向けられたものだった——
幼い頃に交わした婚約だったけれど私は彼を愛してたし、彼に愛されていると思っていた。
あの日、二人の胸を引き裂くような思いを聞くまでは……
『最初から愛されていなかった』
その事実に心が悲鳴を上げ、目の前が真っ白になった。
私は愛し合っている二人を引き裂く『邪魔者』でしかないのだと、その光景を見ながらひたすら現実を受け入れるしかなかった。
『このまま婚姻を結んでも、私は一生愛されない』
『私も一度でいいから、あんな風に愛されたい』
でも貴族令嬢である立場が、父が、それを許してはくれない。
必死で気持ちに蓋をして、淡々と日々を過ごしていたある日。偶然見つけた一冊の本によって、私の運命は大きく変わっていくのだった。
私も、貴方達のように自分の幸せを求めても許されますか……?
※後半、壊れてる人が登場します。苦手な方はご注意下さい。
※このお話は私独自の設定もあります、ご了承ください。ご都合主義な場面も多々あるかと思います。
※『幸せは人それぞれ』と、いうような作品になっています。苦手な方はご注意下さい。
※こちらの作品は小説家になろう様でも掲載しています。
大好きなあなたを忘れる方法
山田ランチ
恋愛
あらすじ
王子と婚約関係にある侯爵令嬢のメリベルは、訳あってずっと秘密の婚約者のままにされていた。学園へ入学してすぐ、メリベルの魔廻が(魔術を使う為の魔素を貯めておく器官)が限界を向かえようとしている事に気が付いた大魔術師は、魔廻を小さくする事を提案する。その方法は、魔素が好むという悲しい記憶を失くしていくものだった。悲しい記憶を引っ張り出しては消していくという日々を過ごすうち、徐々に王子との記憶を失くしていくメリベル。そんな中、魔廻を奪う謎の者達に大魔術師とメリベルが襲われてしまう。
魔廻を奪おうとする者達は何者なのか。王子との婚約が隠されている訳と、重大な秘密を抱える大魔術師の正体が、メリベルの記憶に導かれ、やがて世界の始まりへと繋がっていく。
登場人物
・メリベル・アークトュラス 17歳、アークトゥラス侯爵の一人娘。ジャスパーの婚約者。
・ジャスパー・オリオン 17歳、第一王子。メリベルの婚約者。
・イーライ 学園の園芸員。
クレイシー・クレリック 17歳、クレリック侯爵の一人娘。
・リーヴァイ・ブルーマー 18歳、ブルーマー子爵家の嫡男でジャスパーの側近。
・アイザック・スチュアート 17歳、スチュアート侯爵の嫡男でジャスパーの側近。
・ノア・ワード 18歳、ワード騎士団長の息子でジャスパーの従騎士。
・シア・ガイザー 17歳、ガイザー男爵の娘でメリベルの友人。
・マイロ 17歳、メリベルの友人。
魔素→世界に漂っている物質。触れれば精神を侵され、生き物は主に凶暴化し魔獣となる。
魔廻→体内にある魔廻(まかい)と呼ばれる器官、魔素を取り込み貯める事が出来る。魔術師はこの器官がある事が必須。
ソル神とルナ神→太陽と月の男女神が魔素で満ちた混沌の大地に現れ、世界を二つに分けて浄化した。ソル神は昼間を、ルナ神は夜を受け持った。
この恋に終止符(ピリオド)を
キムラましゅろう
恋愛
好きだから終わりにする。
好きだからサヨナラだ。
彼の心に彼女がいるのを知っていても、どうしても側にいたくて見て見ぬふりをしてきた。
だけど……そろそろ潮時かな。
彼の大切なあの人がフリーになったのを知り、
わたしはこの恋に終止符(ピリオド)をうつ事を決めた。
重度の誤字脱字病患者の書くお話です。
誤字脱字にぶつかる度にご自身で「こうかな?」と脳内変換して頂く恐れがあります。予めご了承くださいませ。
完全ご都合主義、ノーリアリティノークオリティのお話です。
菩薩の如く広いお心でお読みくださいませ。
そして作者はモトサヤハピエン主義です。
そこのところもご理解頂き、合わないなと思われましたら回れ右をお勧めいたします。
小説家になろうさんでも投稿します。
すれ違う思い、私と貴方の恋の行方…
アズやっこ
恋愛
私には婚約者がいる。
婚約者には役目がある。
例え、私との時間が取れなくても、
例え、一人で夜会に行く事になっても、
例え、貴方が彼女を愛していても、
私は貴方を愛してる。
❈ 作者独自の世界観です。
❈ 女性視点、男性視点があります。
❈ ふんわりとした設定なので温かい目でお願いします。
次は絶対に幸せになって見せます!
Karamimi
恋愛
侯爵令嬢マリアは、熾烈な王妃争いを勝ち抜き、大好きな王太子、ヒューゴと結婚したものの、結婚後6年間、一度も会いに来てはくれなかった。孤独に胸が張り裂けそうになるマリア。
“もしもう一度人生をやり直すことが出来たら、今度は私だけを愛してくれる人と結ばれたい…”
そう願いながら眠りについたのだった。
翌日、目が覚めると懐かしい侯爵家の自分の部屋が目に飛び込んできた。どうやら14歳のデビュータントの日に戻った様だ。
もう二度とあんな孤独で寂しい思いをしない様に、絶対にヒューゴ様には近づかない。そして、素敵な殿方を見つけて、今度こそ幸せになる!
そう決意したマリアだったが、なぜかヒューゴに気に入られてしまい…
恋愛に不器用な男女のすれ違い?ラブストーリーです。
むしゃくしゃしてやりましたの。後悔はしておりませんわ。
緑谷めい
恋愛
「むしゃくしゃしてやりましたの。後悔はしておりませんわ」
そう、むしゃくしゃしてやった。後悔はしていない。
私は、カトリーヌ・ナルセー。17歳。
ナルセー公爵家の長女であり、第2王子ハロルド殿下の婚約者である。父のナルセー公爵は、この国の宰相だ。
その父は、今、私の目の前で、顔面蒼白になっている。
「カトリーヌ、もう一度言ってくれ。私の聞き間違いかもしれぬから」
お父様、お気の毒ですけれど、お聞き間違いではございませんわ。では、もう一度言いますわよ。
「今日、王宮で、ハロルド様に往復ビンタを浴びせ、更に足で蹴りつけましたの」
真実の愛を見つけた婚約者(殿下)を尊敬申し上げます、婚約破棄致しましょう
さこの
恋愛
「真実の愛を見つけた」
殿下にそう告げられる
「応援いたします」
だって真実の愛ですのよ?
見つける方が奇跡です!
婚約破棄の書類ご用意いたします。
わたくしはお先にサインをしました、殿下こちらにフルネームでお書き下さいね。
さぁ早く!わたくしは真実の愛の前では霞んでしまうような存在…身を引きます!
なぜ婚約破棄後の元婚約者殿が、こんなに美しく写るのか…
私の真実の愛とは誠の愛であったのか…
気の迷いであったのでは…
葛藤するが、すでに時遅し…
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる