19 / 40
一生君に恋をする
しおりを挟む
母と宰相に呼ばれた。それは…長い説教をされた
その通りです。はい、申し訳ございませんでした。母上のおっしゃる通りです
バカだの、恥ずかしいだの、たくさん嫌味を言われました。
きちんとその言葉の意味を受け止めさせていただきます。
私の言葉一つでその人の、いや……家の……一族の人生が変わることもある。
言葉に責任を持つようにと母に言われた。
「一から全て学び直しなさいっ! そもそも貴方はカテリーナが好きだったじゃないの! 宰相がカテリーナを連れてきたときに貴方がカテリーナを気に入って候補にしてくれと言ったの! 覚えてないの? バカなの! 毎週、毎週呼び出しておいて、今度もし、皆の期待を裏切ったら……っ廃太子にしてやるわっ! 良かった! 息子がもう一人居て」
とても可愛くて仲良くなりたいと思いました。貴方の息子は大バカです
廃太子ですか……裏切ることがあったらそうしてください。
「カテリーナを不憫に思ってデビューの場で候補から外したって言ったのよ! あんたに諦めて貰うために! マドレーヌもカテリーナも引くて数多です! あんたには勿体無いの! 愚か者!」
正座して聞きました。怒られて当然ですね。母のこのような姿を見たことがありません。恐ろしいです
「今回の婚約者候補から外したのは、娘の気を引きたかったが為の、あなたのわがままと言うことにしておきましょう。とってもとっても面倒ですから」
宰相に言われました。
「はい、すみませんでした。マドレーヌも悪くならないようにしてください、お願いします…」
私ひとりの力ではどうにもなりません。
宰相にお願いしました。これ以上余計な事は言いません……言えません。
オーウェン殿との茶会が終わり、カテリーナが王宮に来てくれた。
あぁ! 夢ではない、私達の恋は実っている、そう考えると胸に温かい物を感じるが反省中の身である。
片想いというのは切なく辛いものだが、カテリーナの顔が頭から離れなくて物事に集中すら出来なくなると言う経験も出来た。
成績が落ちると言う最悪な経験も同時にした! これには肝を冷やした……!
一目惚れと言う表現もおかしいのだろうが、入学式で見かけた時のカテリーナに見惚れたのは間違いがないのだ!
いや、幼少期に一目惚れしているから二目惚れ?
恋煩いという病は、ある!
治療薬は、カテリーナの笑顔だ!
「殿下…?どうされましたか?」
別の世界へ意識が飛んだようだ……。
「ごめん。カテリーナがここにいるのに、頭の中にもカテリーナがいた」
自分でも何を言っているのか分からない……
気持ちの悪いやつだと笑ってくれても良い。カテリーナの笑った顔が見たい。
「オーウェン殿は何か言っていた?」
本題だ!本題に入ろう
「いいえ。楽しくお話をして帰ってきました。殿下との婚約も祝ってくださいました」
オーウェン様が自分はキューピッドだと言ってましたよ。と付け加えてきた
「そうか……」
あれ多分、いやカテリーナと本気で婚約しようとしていたぞ……
十歳も歳が離れているのに!
良かった……カテリーナと歳が近くて。あんな男が側に居たらやばかった!
家柄よし、性格よし! 頭脳明晰! ついでに顔までよし……!
待て、待て…私が勝てるところって……しつこいところ位なのではないでしょうか……
しっかし、今日のカテリーナも可愛いな!
サマードレスか……華奢なカテリーナによく似合うな。二の腕に触れたい。柔らかそうだ。
胸元のレースがその膨らみを隠しきれていない? 谷間が見え隠れ、いやだから隠れてないんだって!
こんなに可愛いのに、身体は……けしからん! ダメだ煩悩よ、去れ、去るんだ!
がっとカテリーナの肩を両手で掴んで向き合い、つい目線が下に向いてしまった
「カテリーナ、大好きだよ」
「え?どこを見て、きゃあ!」
カテリーナの顔がみるみる赤くなり
「もう帰る! 変態! 最低! 大っ嫌い!! もう嫌っ! ……婚約解消希望します」
と言ってきた。いや、いかん! それはダメだ、誤解を解かないと!
「カテリーナが可愛すぎて顔が直視出来なかった! 目線を間違えた! ごめんなさい! すみません! 許してくださいっ、変態ですごめん! 一緒にいられるのが嬉しいんだよぉ……。カテリーナが会いに来てくれて舞い上がったんだよぉ……嫌いはやめて、反省しますからぁ。婚約を解消されたら…もう一生結婚できないよぉ……」
カテリーナの前に立ち塞がり謝り尽くした……。めちゃくちゃ怒ってるけど、それすら可愛いなんて、何なん?
周りのメイドや侍従は呆れているね、多分これからこのようなことが一生続くよ……
反省中だけど、カテリーナが可愛いんだよぉ。
どうせメイドも侍従もみんなカテリーナの味方なんだろ!
カテリーナが婚約者になってくれるって言った時、すごい喜んでいたし、私のメイドよりカテリーナに付きたいって聞こえていたんだよっ!
私は威厳をどこに置いてきたんだ?
私の辞書には載ってないんかい?
正式に婚約発表もしたし、王太子となった。
カテリーナ公認の婚約者になれた。
パワーバランスは、カテリーナが9に対して私が1……目指すは……せめて……3……いや2で!
故にカテリーナに、嫌がらせをしていた令嬢を学園に戻してやった。
大人しく学園生活を送っているらしい。
そうだろうな、次カテリーナに手を出したらお家取り潰しだ!覚悟しておけ。
王太子の婚約者だからな!
なんとその後にブラッドとマドレーヌが婚約をすると言い出した。
お互いの家にもウィンウィンな関係だし、意外と仲がいいのには驚いた!
婚約式で貴族達に側室とか、愛妾とか要らないからそう言う話は持ってこないでね! 娘を紹介するのもなし! と笑顔を絶やさず言った。
父上には女好き! とかあれは不治の病だ! と言う癖に自分の娘を押し付けてくるのは、如何なものか!
そんな事でカテリーナを悲しませたくない!
結婚式まであと数年! カテリーナよ、悪いが観念してくれ。
「キスしていい?」
嫌われたくないから、取り敢えず許可を取らないと不安でならん。
拒まれたらきっと泣いてしまう……小さく頷いてくれた。見逃すところだった。
そんな仕草一つとってもカテリーナの可愛い事よ……
恥ずかしいから聞かないで、と小さい声で言われた。キスは許してくれるらしいので、嬉しかった。
何回目かでちょっと深いキスをしたら、怒られた。
「もうしない!」
涙目になるカテリーナが超絶可愛い。
しばらくしてようやくキスの許しが出た。つい……胸元に手をやったら、平手打ちを喰らってしまった……
「バカっ!変態っ!」
何を言われても超絶可愛い。
鈍感すぎて傷つけてしまったけれど、君に恋をしてよかった。
恋から愛に変わるんだと友人が言った。
でも私はカテリーナに一生恋をする
*☼*―――――*☼*―――――
【本編完】
ここまで読んでいただきありがとうございました、次回は番外編になります
王子の回で最終回…💦
元サヤのハピエンを迎えてしまいました…。
ご覧いただいた方からしたらバッドエンドだったと言うお言葉もいただきましたが…
王子の脳内はカテリーナは知りません。
*ここまで読んでいただいて、殿下とくっついたのが許せない!
と言われる方は、是非if特別編までお読みください……( ˊᵕˋ ;)💦
次は番外編ですが、その後にif特別編を……
お許しいただけるかもしれません……。
その通りです。はい、申し訳ございませんでした。母上のおっしゃる通りです
バカだの、恥ずかしいだの、たくさん嫌味を言われました。
きちんとその言葉の意味を受け止めさせていただきます。
私の言葉一つでその人の、いや……家の……一族の人生が変わることもある。
言葉に責任を持つようにと母に言われた。
「一から全て学び直しなさいっ! そもそも貴方はカテリーナが好きだったじゃないの! 宰相がカテリーナを連れてきたときに貴方がカテリーナを気に入って候補にしてくれと言ったの! 覚えてないの? バカなの! 毎週、毎週呼び出しておいて、今度もし、皆の期待を裏切ったら……っ廃太子にしてやるわっ! 良かった! 息子がもう一人居て」
とても可愛くて仲良くなりたいと思いました。貴方の息子は大バカです
廃太子ですか……裏切ることがあったらそうしてください。
「カテリーナを不憫に思ってデビューの場で候補から外したって言ったのよ! あんたに諦めて貰うために! マドレーヌもカテリーナも引くて数多です! あんたには勿体無いの! 愚か者!」
正座して聞きました。怒られて当然ですね。母のこのような姿を見たことがありません。恐ろしいです
「今回の婚約者候補から外したのは、娘の気を引きたかったが為の、あなたのわがままと言うことにしておきましょう。とってもとっても面倒ですから」
宰相に言われました。
「はい、すみませんでした。マドレーヌも悪くならないようにしてください、お願いします…」
私ひとりの力ではどうにもなりません。
宰相にお願いしました。これ以上余計な事は言いません……言えません。
オーウェン殿との茶会が終わり、カテリーナが王宮に来てくれた。
あぁ! 夢ではない、私達の恋は実っている、そう考えると胸に温かい物を感じるが反省中の身である。
片想いというのは切なく辛いものだが、カテリーナの顔が頭から離れなくて物事に集中すら出来なくなると言う経験も出来た。
成績が落ちると言う最悪な経験も同時にした! これには肝を冷やした……!
一目惚れと言う表現もおかしいのだろうが、入学式で見かけた時のカテリーナに見惚れたのは間違いがないのだ!
いや、幼少期に一目惚れしているから二目惚れ?
恋煩いという病は、ある!
治療薬は、カテリーナの笑顔だ!
「殿下…?どうされましたか?」
別の世界へ意識が飛んだようだ……。
「ごめん。カテリーナがここにいるのに、頭の中にもカテリーナがいた」
自分でも何を言っているのか分からない……
気持ちの悪いやつだと笑ってくれても良い。カテリーナの笑った顔が見たい。
「オーウェン殿は何か言っていた?」
本題だ!本題に入ろう
「いいえ。楽しくお話をして帰ってきました。殿下との婚約も祝ってくださいました」
オーウェン様が自分はキューピッドだと言ってましたよ。と付け加えてきた
「そうか……」
あれ多分、いやカテリーナと本気で婚約しようとしていたぞ……
十歳も歳が離れているのに!
良かった……カテリーナと歳が近くて。あんな男が側に居たらやばかった!
家柄よし、性格よし! 頭脳明晰! ついでに顔までよし……!
待て、待て…私が勝てるところって……しつこいところ位なのではないでしょうか……
しっかし、今日のカテリーナも可愛いな!
サマードレスか……華奢なカテリーナによく似合うな。二の腕に触れたい。柔らかそうだ。
胸元のレースがその膨らみを隠しきれていない? 谷間が見え隠れ、いやだから隠れてないんだって!
こんなに可愛いのに、身体は……けしからん! ダメだ煩悩よ、去れ、去るんだ!
がっとカテリーナの肩を両手で掴んで向き合い、つい目線が下に向いてしまった
「カテリーナ、大好きだよ」
「え?どこを見て、きゃあ!」
カテリーナの顔がみるみる赤くなり
「もう帰る! 変態! 最低! 大っ嫌い!! もう嫌っ! ……婚約解消希望します」
と言ってきた。いや、いかん! それはダメだ、誤解を解かないと!
「カテリーナが可愛すぎて顔が直視出来なかった! 目線を間違えた! ごめんなさい! すみません! 許してくださいっ、変態ですごめん! 一緒にいられるのが嬉しいんだよぉ……。カテリーナが会いに来てくれて舞い上がったんだよぉ……嫌いはやめて、反省しますからぁ。婚約を解消されたら…もう一生結婚できないよぉ……」
カテリーナの前に立ち塞がり謝り尽くした……。めちゃくちゃ怒ってるけど、それすら可愛いなんて、何なん?
周りのメイドや侍従は呆れているね、多分これからこのようなことが一生続くよ……
反省中だけど、カテリーナが可愛いんだよぉ。
どうせメイドも侍従もみんなカテリーナの味方なんだろ!
カテリーナが婚約者になってくれるって言った時、すごい喜んでいたし、私のメイドよりカテリーナに付きたいって聞こえていたんだよっ!
私は威厳をどこに置いてきたんだ?
私の辞書には載ってないんかい?
正式に婚約発表もしたし、王太子となった。
カテリーナ公認の婚約者になれた。
パワーバランスは、カテリーナが9に対して私が1……目指すは……せめて……3……いや2で!
故にカテリーナに、嫌がらせをしていた令嬢を学園に戻してやった。
大人しく学園生活を送っているらしい。
そうだろうな、次カテリーナに手を出したらお家取り潰しだ!覚悟しておけ。
王太子の婚約者だからな!
なんとその後にブラッドとマドレーヌが婚約をすると言い出した。
お互いの家にもウィンウィンな関係だし、意外と仲がいいのには驚いた!
婚約式で貴族達に側室とか、愛妾とか要らないからそう言う話は持ってこないでね! 娘を紹介するのもなし! と笑顔を絶やさず言った。
父上には女好き! とかあれは不治の病だ! と言う癖に自分の娘を押し付けてくるのは、如何なものか!
そんな事でカテリーナを悲しませたくない!
結婚式まであと数年! カテリーナよ、悪いが観念してくれ。
「キスしていい?」
嫌われたくないから、取り敢えず許可を取らないと不安でならん。
拒まれたらきっと泣いてしまう……小さく頷いてくれた。見逃すところだった。
そんな仕草一つとってもカテリーナの可愛い事よ……
恥ずかしいから聞かないで、と小さい声で言われた。キスは許してくれるらしいので、嬉しかった。
何回目かでちょっと深いキスをしたら、怒られた。
「もうしない!」
涙目になるカテリーナが超絶可愛い。
しばらくしてようやくキスの許しが出た。つい……胸元に手をやったら、平手打ちを喰らってしまった……
「バカっ!変態っ!」
何を言われても超絶可愛い。
鈍感すぎて傷つけてしまったけれど、君に恋をしてよかった。
恋から愛に変わるんだと友人が言った。
でも私はカテリーナに一生恋をする
*☼*―――――*☼*―――――
【本編完】
ここまで読んでいただきありがとうございました、次回は番外編になります
王子の回で最終回…💦
元サヤのハピエンを迎えてしまいました…。
ご覧いただいた方からしたらバッドエンドだったと言うお言葉もいただきましたが…
王子の脳内はカテリーナは知りません。
*ここまで読んでいただいて、殿下とくっついたのが許せない!
と言われる方は、是非if特別編までお読みください……( ˊᵕˋ ;)💦
次は番外編ですが、その後にif特別編を……
お許しいただけるかもしれません……。
48
お気に入りに追加
3,810
あなたにおすすめの小説
「君以外を愛する気は無い」と婚約者様が溺愛し始めたので、異世界から聖女が来ても大丈夫なようです。
海空里和
恋愛
婚約者のアシュリー第二王子にべた惚れなステラは、彼のために努力を重ね、剣も魔法もトップクラス。彼にも隠すことなく、重い恋心をぶつけてきた。
アシュリーも、そんなステラの愛を静かに受け止めていた。
しかし、この国は20年に一度聖女を召喚し、皇太子と結婚をする。アシュリーは、この国の皇太子。
「たとえ聖女様にだって、アシュリー様は渡さない!」
聖女と勝負してでも彼を渡さないと思う一方、ステラはアシュリーに切り捨てられる覚悟をしていた。そんなステラに、彼が告げたのは意外な言葉で………。
※本編は全7話で完結します。
※こんなお話が書いてみたくて、勢いで書き上げたので、設定が緩めです。
好きな人と友人が付き合い始め、しかも嫌われたのですが
月(ユエ)/久瀬まりか
恋愛
ナターシャは以前から恋の相談をしていた友人が、自分の想い人ディーンと秘かに付き合うようになっていてショックを受ける。しかし諦めて二人の恋を応援しようと決める。だがディーンから「二度と僕達に話しかけないでくれ」とまで言われ、嫌われていたことにまたまたショック。どうしてこんなに嫌われてしまったのか?卒業パーティーのパートナーも決まっていないし、どうしたらいいの?
ハイパー王太子殿下の隣はツライよ! ~突然の婚約解消~
緑谷めい
恋愛
私は公爵令嬢ナタリー・ランシス。17歳。
4歳年上の婚約者アルベルト王太子殿下は、超優秀で超絶イケメン!
一応美人の私だけれど、ハイパー王太子殿下の隣はツライものがある。
あれれ、おかしいぞ? ついに自分がゴミに思えてきましたわ!?
王太子殿下の弟、第2王子のロベルト殿下と私は、仲の良い幼馴染。
そのロベルト様の婚約者である隣国のエリーゼ王女と、私の婚約者のアルベルト王太子殿下が、結婚することになった!? よって、私と王太子殿下は、婚約解消してお別れ!? えっ!? 決定ですか? はっ? 一体どういうこと!?
* ハッピーエンドです。
辺境伯令嬢の私に、君のためなら死ねると言った魔法騎士様は婚約破棄をしたいそうです
茜カナコ
恋愛
辺境伯令嬢の私に、君のためなら死ねると言った魔法騎士様は婚約破棄をしたいそうです
シェリーは新しい恋をみつけたが……
【完結】溺愛婚約者の裏の顔 ~そろそろ婚約破棄してくれませんか~
瀬里
恋愛
(なろうの異世界恋愛ジャンルで日刊7位頂きました)
ニナには、幼い頃からの婚約者がいる。
3歳年下のティーノ様だ。
本人に「お前が行き遅れになった頃に終わりだ」と宣言されるような、典型的な「婚約破棄前提の格差婚約」だ。
行き遅れになる前に何とか婚約破棄できないかと頑張ってはみるが、うまくいかず、最近ではもうそれもいいか、と半ばあきらめている。
なぜなら、現在16歳のティーノ様は、匂いたつような色香と初々しさとを併せ持つ、美青年へと成長してしまったのだ。おまけに人前では、誰もがうらやむような溺愛ぶりだ。それが偽物だったとしても、こんな風に夢を見させてもらえる体験なんて、そうそうできやしない。
もちろん人前でだけで、裏ではひどいものだけど。
そんな中、第三王女殿下が、ティーノ様をお気に召したらしいという噂が飛び込んできて、あきらめかけていた婚約破棄がかなうかもしれないと、ニナは行動を起こすことにするのだが――。
全7話の短編です 完結確約です。
傷物令嬢シャルロットは辺境伯様の人質となってスローライフ
悠木真帆
恋愛
侯爵令嬢シャルロット・ラドフォルンは幼いとき王子を庇って右上半身に大やけどを負う。
残ったやけどの痕はシャルロットに暗い影を落とす。
そんなシャルロットにも他国の貴族との婚約が決まり幸せとなるはずだった。
だがーー
月あかりに照らされた婚約者との初めての夜。
やけどの痕を目にした婚約者は顔色を変えて、そのままベッドの上でシャルロットに婚約破棄を申し渡した。
それ以来、屋敷に閉じこもる生活を送っていたシャルロットに父から敵国の人質となることを命じられる。
【完結】不誠実な旦那様、目が覚めたのでさよならです。
完菜
恋愛
王都の端にある森の中に、ひっそりと誰かから隠れるようにしてログハウスが建っていた。
そこには素朴な雰囲気を持つ女性リリーと、金髪で天使のように愛らしい子供、そして中年の女性の三人が暮らしている。この三人どうやら訳ありだ。
ある日リリーは、ケガをした男性を森で見つける。本当は困るのだが、見捨てることもできずに手当をするために自分の家に連れて行くことに……。
その日を境に、何も変わらない日常に少しの変化が生まれる。その森で暮らしていたリリーには、大好きな人から言われる「愛している」という言葉が全てだった。
しかし、あることがきっかけで一瞬にしてその言葉が恐ろしいものに変わってしまう。人を愛するって何なのか? 愛されるって何なのか? リリーが紆余曲折を経て辿り着く愛の形。(全50話)
断る――――前にもそう言ったはずだ
鈴宮(すずみや)
恋愛
「寝室を分けませんか?」
結婚して三年。王太子エルネストと妃モニカの間にはまだ子供が居ない。
周囲からは『そろそろ側妃を』という声が上がっているものの、彼はモニカと寝室を分けることを拒んでいる。
けれど、エルネストはいつだって、モニカにだけ冷たかった。
他の人々に向けられる優しい言葉、笑顔が彼女に向けられることない。
(わたくし以外の女性が妃ならば、エルネスト様はもっと幸せだろうに……)
そんな時、侍女のコゼットが『エルネストから想いを寄せられている』ことをモニカに打ち明ける。
ようやく側妃を娶る気になったのか――――エルネストがコゼットと過ごせるよう、私室で休むことにしたモニカ。
そんな彼女の元に、護衛騎士であるヴィクトルがやってきて――――?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる