16 / 40
夜会でオーウェンに会ったが……
しおりを挟むクリーム色とピンクのドレスにちょこっとついたフリルと腰回りのリボン
髪にもリボンをつけて……せめてリボンだけでも贈らせて欲しかった。
そのリボンを解きた……いかん!
素顔でも十分可愛いのに、今日は化粧をしているのか?ピンクのリップを付けて……
艶々した小さな唇がなんとも言えん……
成長したと分かる隠していても主張してしまう、柔らかそうな胸元……だめだ、隠し切れていないじゃないか!鎖骨のくぼみも色っぽい……
こんなに可愛いのに色気まで……
あれだ!カテリーナは私の心を掴んで離さない、小悪魔だ!
そうだ!そうだ。カテリーナが悪魔なら命も差し出しそうだ!
いかんいかん……現実に戻ろう
……やっぱりドレスも贈りたい……
胸元を飾る首飾りも贈りたい…
贈らせてくれよっ!それくらい受け取ってくれても良いじゃないかぁ……!
小悪魔への捧げ物だよ!!
カテリーナの手を取ろうとしたが、あまりの可愛さに見惚れてしまい、私としたことが花を渡すのを忘れていた。
小さなブーケを渡したら、喜んで受け取ってくれた。
大きなものより適度なものが良いとマドレーヌにアドバイスされたのだ。
サンキューマドレーヌよ。
馬車に二人きりに……なるわけもなく侍女が居たが、カウントに入れないでおこう!
向かいに座るカテリーナが美しい。
馬車の中がカテリーナの香りで充満すれば良いのに!そうなれば送って行って別れた後も、カテリーナを感じられるのに!
近くに寄らない限りカテリーナの香りが感じられないではないか……!
公爵家の嫡男オーウェン、カテリーナと親しすぎないか!挨拶にしてはハグする時間が長い……胸を押し付けるな!
カテリーナのピンクのリップがうっすら頬に付いて……羨ましい……!
イライラが隠せない……せっかくパートナーなのに……でも嫌われたくないから、言えないよ。
マドレーヌとブラッドと合流した。マドレーヌにオーウェンのことを尋ねる
「お兄様ね、カテリーナ様のこと可愛い可愛いと昔から言ってますから、頑張ってね」
と笑顔で答えられた。
カテリーナをダンスに誘い、初めて二人で踊った。はぁ……良い匂いがする、強く抱いたら折れそうな腰を支えるように抱く。
決してこれ以上、下に手をやってはいけない!! 自制心との戦いだ!
夢のような時間はあっという間に過ぎてしまった。カテリーナの元にダンスの誘いをしようとする男達が待ちかねている。
よし、テラスに避難だ!
そっと進路を変えテラスへ夜風を浴びに行った。
風が心地いいですねと、カテリーナに言われて、そうだねと答える。
ブラッドに言われていたことが一つ、カテリーナはそろそろ寝る時間だからきっと電池が切れたように眠たくなるはずだ。早めに切り上げてくれと、再三いわれている。
約束を破ったらもう二度とエスコート役はあり得ない!時計を見て、そろそろお暇しようか?挨拶もすませたからね。送っていくよ。と声をかけたら、うん。と返事が返ってきた。
もしかしてもう眠いのか?うん。だなんて…そんな返事……可愛いじゃないかっ!
私の自制心が持つか心配だ!侍女がいるから襲うことはないだろう……セーフ
肩に触れるようにそっと手をやった。
エスコート役ですから、やましい気持ちはありません。
エントランスへと向かって歩いていたら、オーウェンが急いでやって来た。
「カテリーナ、もう帰るのか?」
オーウェンめ!私の事は無視か…!
「はい。オーウェン様、本日はお招きいただきありがとうございました。再会できて嬉しかったです」
「バタバタしてあまり話ができなくて残念だよ、殿下も本日はありがとうございました」
私が居たのに気づいたか……
「あぁ、それでは私は彼女を送ってくるから失礼する」
先ほどと違いカテリーナの細い腰を抱いて歩き出した。
カテリーナは少し眠そうで、あくびを堪え、目尻に涙が溜まっていた。
子猫のようで可愛い。
あぁ、その涙を啜って味わいたい……またもや変な思考が巡らされた……
475
あなたにおすすめの小説
「君以外を愛する気は無い」と婚約者様が溺愛し始めたので、異世界から聖女が来ても大丈夫なようです。
海空里和
恋愛
婚約者のアシュリー第二王子にべた惚れなステラは、彼のために努力を重ね、剣も魔法もトップクラス。彼にも隠すことなく、重い恋心をぶつけてきた。
アシュリーも、そんなステラの愛を静かに受け止めていた。
しかし、この国は20年に一度聖女を召喚し、皇太子と結婚をする。アシュリーは、この国の皇太子。
「たとえ聖女様にだって、アシュリー様は渡さない!」
聖女と勝負してでも彼を渡さないと思う一方、ステラはアシュリーに切り捨てられる覚悟をしていた。そんなステラに、彼が告げたのは意外な言葉で………。
※本編は全7話で完結します。
※こんなお話が書いてみたくて、勢いで書き上げたので、設定が緩めです。
【改稿版・完結】その瞳に魅入られて
おもち。
恋愛
「——君を愛してる」
そう悲鳴にも似た心からの叫びは、婚約者である私に向けたものではない。私の従姉妹へ向けられたものだった——
幼い頃に交わした婚約だったけれど私は彼を愛してたし、彼に愛されていると思っていた。
あの日、二人の胸を引き裂くような思いを聞くまでは……
『最初から愛されていなかった』
その事実に心が悲鳴を上げ、目の前が真っ白になった。
私は愛し合っている二人を引き裂く『邪魔者』でしかないのだと、その光景を見ながらひたすら現実を受け入れるしかなかった。
『このまま婚姻を結んでも、私は一生愛されない』
『私も一度でいいから、あんな風に愛されたい』
でも貴族令嬢である立場が、父が、それを許してはくれない。
必死で気持ちに蓋をして、淡々と日々を過ごしていたある日。偶然見つけた一冊の本によって、私の運命は大きく変わっていくのだった。
私も、貴方達のように自分の幸せを求めても許されますか……?
※後半、壊れてる人が登場します。苦手な方はご注意下さい。
※このお話は私独自の設定もあります、ご了承ください。ご都合主義な場面も多々あるかと思います。
※『幸せは人それぞれ』と、いうような作品になっています。苦手な方はご注意下さい。
※こちらの作品は小説家になろう様でも掲載しています。
大好きなあなたを忘れる方法
山田ランチ
恋愛
あらすじ
王子と婚約関係にある侯爵令嬢のメリベルは、訳あってずっと秘密の婚約者のままにされていた。学園へ入学してすぐ、メリベルの魔廻が(魔術を使う為の魔素を貯めておく器官)が限界を向かえようとしている事に気が付いた大魔術師は、魔廻を小さくする事を提案する。その方法は、魔素が好むという悲しい記憶を失くしていくものだった。悲しい記憶を引っ張り出しては消していくという日々を過ごすうち、徐々に王子との記憶を失くしていくメリベル。そんな中、魔廻を奪う謎の者達に大魔術師とメリベルが襲われてしまう。
魔廻を奪おうとする者達は何者なのか。王子との婚約が隠されている訳と、重大な秘密を抱える大魔術師の正体が、メリベルの記憶に導かれ、やがて世界の始まりへと繋がっていく。
登場人物
・メリベル・アークトュラス 17歳、アークトゥラス侯爵の一人娘。ジャスパーの婚約者。
・ジャスパー・オリオン 17歳、第一王子。メリベルの婚約者。
・イーライ 学園の園芸員。
クレイシー・クレリック 17歳、クレリック侯爵の一人娘。
・リーヴァイ・ブルーマー 18歳、ブルーマー子爵家の嫡男でジャスパーの側近。
・アイザック・スチュアート 17歳、スチュアート侯爵の嫡男でジャスパーの側近。
・ノア・ワード 18歳、ワード騎士団長の息子でジャスパーの従騎士。
・シア・ガイザー 17歳、ガイザー男爵の娘でメリベルの友人。
・マイロ 17歳、メリベルの友人。
魔素→世界に漂っている物質。触れれば精神を侵され、生き物は主に凶暴化し魔獣となる。
魔廻→体内にある魔廻(まかい)と呼ばれる器官、魔素を取り込み貯める事が出来る。魔術師はこの器官がある事が必須。
ソル神とルナ神→太陽と月の男女神が魔素で満ちた混沌の大地に現れ、世界を二つに分けて浄化した。ソル神は昼間を、ルナ神は夜を受け持った。
この恋に終止符(ピリオド)を
キムラましゅろう
恋愛
好きだから終わりにする。
好きだからサヨナラだ。
彼の心に彼女がいるのを知っていても、どうしても側にいたくて見て見ぬふりをしてきた。
だけど……そろそろ潮時かな。
彼の大切なあの人がフリーになったのを知り、
わたしはこの恋に終止符(ピリオド)をうつ事を決めた。
重度の誤字脱字病患者の書くお話です。
誤字脱字にぶつかる度にご自身で「こうかな?」と脳内変換して頂く恐れがあります。予めご了承くださいませ。
完全ご都合主義、ノーリアリティノークオリティのお話です。
菩薩の如く広いお心でお読みくださいませ。
そして作者はモトサヤハピエン主義です。
そこのところもご理解頂き、合わないなと思われましたら回れ右をお勧めいたします。
小説家になろうさんでも投稿します。
すれ違う思い、私と貴方の恋の行方…
アズやっこ
恋愛
私には婚約者がいる。
婚約者には役目がある。
例え、私との時間が取れなくても、
例え、一人で夜会に行く事になっても、
例え、貴方が彼女を愛していても、
私は貴方を愛してる。
❈ 作者独自の世界観です。
❈ 女性視点、男性視点があります。
❈ ふんわりとした設定なので温かい目でお願いします。
【完結】もう誰にも恋なんてしないと誓った
Mimi
恋愛
声を出すこともなく、ふたりを見つめていた。
わたしにとって、恋人と親友だったふたりだ。
今日まで身近だったふたりは。
今日から一番遠いふたりになった。
*****
伯爵家の後継者シンシアは、友人アイリスから交際相手としてお薦めだと、幼馴染みの侯爵令息キャメロンを紹介された。
徐々に親しくなっていくシンシアとキャメロンに婚約の話がまとまり掛ける。
シンシアの誕生日の婚約披露パーティーが近付いた夏休み前のある日、シンシアは急ぐキャメロンを見掛けて彼の後を追い、そして見てしまった。
お互いにただの幼馴染みだと口にしていた恋人と親友の口づけを……
* 無自覚の上から目線
* 幼馴染みという特別感
* 失くしてからの後悔
幼馴染みカップルの当て馬にされてしまった伯爵令嬢、してしまった親友視点のお話です。
中盤は略奪した親友側の視点が続きますが、当て馬令嬢がヒロインです。
本編完結後に、力量不足故の幕間を書き加えており、最終話と重複しています。
ご了承下さいませ。
他サイトにも公開中です
次は絶対に幸せになって見せます!
Karamimi
恋愛
侯爵令嬢マリアは、熾烈な王妃争いを勝ち抜き、大好きな王太子、ヒューゴと結婚したものの、結婚後6年間、一度も会いに来てはくれなかった。孤独に胸が張り裂けそうになるマリア。
“もしもう一度人生をやり直すことが出来たら、今度は私だけを愛してくれる人と結ばれたい…”
そう願いながら眠りについたのだった。
翌日、目が覚めると懐かしい侯爵家の自分の部屋が目に飛び込んできた。どうやら14歳のデビュータントの日に戻った様だ。
もう二度とあんな孤独で寂しい思いをしない様に、絶対にヒューゴ様には近づかない。そして、素敵な殿方を見つけて、今度こそ幸せになる!
そう決意したマリアだったが、なぜかヒューゴに気に入られてしまい…
恋愛に不器用な男女のすれ違い?ラブストーリーです。
真実の愛を見つけた婚約者(殿下)を尊敬申し上げます、婚約破棄致しましょう
さこの
恋愛
「真実の愛を見つけた」
殿下にそう告げられる
「応援いたします」
だって真実の愛ですのよ?
見つける方が奇跡です!
婚約破棄の書類ご用意いたします。
わたくしはお先にサインをしました、殿下こちらにフルネームでお書き下さいね。
さぁ早く!わたくしは真実の愛の前では霞んでしまうような存在…身を引きます!
なぜ婚約破棄後の元婚約者殿が、こんなに美しく写るのか…
私の真実の愛とは誠の愛であったのか…
気の迷いであったのでは…
葛藤するが、すでに時遅し…
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる