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フェリクス2
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お茶会でルシアが喜ぶ様にしてくれ、好みは分かるだろう?妹だもんな
と言う。
普通は嫌がるだろう?
なのになぜ準備をする?午前は母である王妃のお茶会の手伝いもあるんだぞ!
案の定ルシアの好み以上の、完璧なお茶会の会場を作り上げた。
ルシアはこんなゲテモ、いや変わった趣味を持つのか…一応カラフルな菓子に手をつけるが、う、美味い、初めて食べたぞ…珈琲を飲むと好みの味だった。
酸味が甘い菓子にとても合う
リージアだもんな、私の好みを熟知しているのだろうと、納得し誉めてやった
外に行って何かを見たいと言う大雑把なルシアの誘いに、たまにはオペラ鑑賞で癒されたいと思いリージアに言うも、オペラなんてあの子には理解出来ませんよと言われ、入手困難の流行りの演劇を勧められチケットを入手させた。
そういえばどうやって入手したのか…
伯爵家の名前は私が絡んでいる以上使えないだろう…どこかにコネでもあったのか?
それとも金を掴ませた…それはリージアに限ってないか…
最後に人気の俳優にキャーキャーと騒ぐルシアには呆れた…おいおい、そんなに騒いで私の正体がバレたらどうするんだ…?
リージアと同じ家で育ったとは到底思えない
やっぱり私にはリージアなんだ…と心から思った
次はピクニックか…正直面倒だが、リージアに伝えると、何故か気合が入っていてこれで最後だ!とも言った。
遊びは最後にしろよとの事か…?
私もリージアもいい歳だから、結婚に向けての準備もある。これで最後にしてリージアと今まで以上に心を通わせる事にしよう
丘の上でリージアに見える様少しルシアと近い距離で話をする。リージアはせっせっと私の為にランチを準備している。
メイド服もよく似合う。あの格好で『ご主人様』と言われた日にはどうなるか自分自身が分からない…
準備ができたと言われ席に着くと、また見たことのないお茶やお菓子まで用意してあった。
すごいなリージアは…さすが私の婚約者だ
案の定ルシアは喜んでいた。
その日にいつものお礼と言われ、ネクタイとピンをプレゼントされた。
ルシアの趣味ではなさそうだから、私の好みを熟知しているリージアが選んだのだろう。
だからセンスがいいなと誉めておいた。
直接?言ったから伝わっただろう
リージアが懇意にしている店だしな!
プレゼントをもらった以上、来月のルシアの誕生日にはプレゼントを渡さなくてはいけない。誕生日会にはリージアのエスコートをするのだから、どのみちルシアに会う事になる
その事を伝えようとすると、なぜかリージアが切れた。そして…涙を流した
紫水晶の様な瞳から流す涙の美しさについ見惚れてしまうが、まさかリージアが本気で婚約を解消しようと思っているとは頭の片隅にも思わなかった。
嘘だろ…と言う言葉しか出てこない
リージアが出て行ってから何が悪かったのかと考えるが、次にリージアに会うときに弁明しようと思った。
リージアの事だ、明日にでも謝りに来るだろう…きっと
それから数日経ってもリージアが王宮を訪れることは無かったし学園も休んでいた
と言う。
普通は嫌がるだろう?
なのになぜ準備をする?午前は母である王妃のお茶会の手伝いもあるんだぞ!
案の定ルシアの好み以上の、完璧なお茶会の会場を作り上げた。
ルシアはこんなゲテモ、いや変わった趣味を持つのか…一応カラフルな菓子に手をつけるが、う、美味い、初めて食べたぞ…珈琲を飲むと好みの味だった。
酸味が甘い菓子にとても合う
リージアだもんな、私の好みを熟知しているのだろうと、納得し誉めてやった
外に行って何かを見たいと言う大雑把なルシアの誘いに、たまにはオペラ鑑賞で癒されたいと思いリージアに言うも、オペラなんてあの子には理解出来ませんよと言われ、入手困難の流行りの演劇を勧められチケットを入手させた。
そういえばどうやって入手したのか…
伯爵家の名前は私が絡んでいる以上使えないだろう…どこかにコネでもあったのか?
それとも金を掴ませた…それはリージアに限ってないか…
最後に人気の俳優にキャーキャーと騒ぐルシアには呆れた…おいおい、そんなに騒いで私の正体がバレたらどうするんだ…?
リージアと同じ家で育ったとは到底思えない
やっぱり私にはリージアなんだ…と心から思った
次はピクニックか…正直面倒だが、リージアに伝えると、何故か気合が入っていてこれで最後だ!とも言った。
遊びは最後にしろよとの事か…?
私もリージアもいい歳だから、結婚に向けての準備もある。これで最後にしてリージアと今まで以上に心を通わせる事にしよう
丘の上でリージアに見える様少しルシアと近い距離で話をする。リージアはせっせっと私の為にランチを準備している。
メイド服もよく似合う。あの格好で『ご主人様』と言われた日にはどうなるか自分自身が分からない…
準備ができたと言われ席に着くと、また見たことのないお茶やお菓子まで用意してあった。
すごいなリージアは…さすが私の婚約者だ
案の定ルシアは喜んでいた。
その日にいつものお礼と言われ、ネクタイとピンをプレゼントされた。
ルシアの趣味ではなさそうだから、私の好みを熟知しているリージアが選んだのだろう。
だからセンスがいいなと誉めておいた。
直接?言ったから伝わっただろう
リージアが懇意にしている店だしな!
プレゼントをもらった以上、来月のルシアの誕生日にはプレゼントを渡さなくてはいけない。誕生日会にはリージアのエスコートをするのだから、どのみちルシアに会う事になる
その事を伝えようとすると、なぜかリージアが切れた。そして…涙を流した
紫水晶の様な瞳から流す涙の美しさについ見惚れてしまうが、まさかリージアが本気で婚約を解消しようと思っているとは頭の片隅にも思わなかった。
嘘だろ…と言う言葉しか出てこない
リージアが出て行ってから何が悪かったのかと考えるが、次にリージアに会うときに弁明しようと思った。
リージアの事だ、明日にでも謝りに来るだろう…きっと
それから数日経ってもリージアが王宮を訪れることは無かったし学園も休んでいた
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