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もう、我慢が限界です
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「すごいぞ!リージア、ルシアがとても喜んでいたよ!!褒めて遣わす」
あぁそうかい、と思いながらもここはムカつく気持ちを抑える
「それに見てみろ、プレゼントされたネクタイの素晴らしさを、センスが良いのだな」
チラリとリージアを見て笑うフェリクス
いや変わった物が好きなんだけど…ツッコミはこれくらいにしておこう
スゥーっと息を吐いて
「良かったですね」
にこりと微笑む
「あぁ、次はルシアの誕生日の」
「その前に解消しましょうね?ルシアの誕生日はルシアをエスコートしたいでしょう?」
ルシアの誕生日をこいつにエスコートされたくない、急がなくては!
「そんなに急ぐことか?ルシアも姉の婚約者が誰だか分かっているだろうに」
ルシアはフェリクスと付き合っている事で私を小馬鹿にしている。
今までルシアには大体のものは渡してきたし、譲ってきた。
だからこいつも引き取ってもらわなければもう気が済まない。
両親の愛情ですらルシアのものだった。
私と兄は厳しく育てられてきた…もう我慢の限界だ
「今回のことが終わったら解消してくれるって言ったではありませんか、約束と違います」
泣きそうな声を必死に抑え震える手を押さえつけてフェリクスを見る
「どうした?なぜ泣く」
驚くフェリクスがリージアに近寄り肩に触れてこようとした
「触らないで!早くルシアとくっついてよ、もう嫌なの、あなたの顔見たくないの」
涙が一筋流れた
これは悲しくて泣いているわけではなく、情けなかったり悔しかったり…そんな涙だ
「リージア、どうした?其方らしくない」
焦るフェリクス
「私らしいってなに?何が分かるのよ、もううんざりなの」
下を向くリージア、フェリクスの顔など見たくない
「何が気に入らない?」
バカだ!こいつ
「何回も言わせないで!何回目よ?好きな人ができたんだって。婚約をしている相手に言うこと?」
「内緒にはできないだろう?私にはリージアがいるのに」
意味がわからん。なんの言い訳だ…
「毎回毎回…好きな人ができて、今回こそはと思ってたのに解消してくれないし、」
「えっ!それ本気で言ってるの?」
本気で驚いているバカに虫唾が走る
「はぁっ?!」
そして怒りで時が止まる
「いや、冗談だと、思って、た?」
リージアが毛虫でも見る様な嫌悪感丸出しの目でフェリクスを睨むのでたじろぐバカ
「なんでよ!!」
「だって、普通婚約者に好きな人ができても、デートやお茶会の準備を手伝わないだろう?リージアは私の事を信頼しているから火遊びだと思って、手のひらで転がされているのかと思って、」
「信頼ですって?ばっかじゃないの?」
あまりのバカな言い訳に思いっきりバカと言ってしまった。怯むフェリクス
「えっ?違うのか…」
「違います!」
「いつもリージアの元に戻るから、それなら結婚する前までは遊んで良いよと言われているのかと…」
「はぁっ?!」
「違うのか…」
「もう限界!もう無理!!さようなら」
「ちょ、ちょっと待ってくれリージア、話が終わって、」
バカに腕を掴まれ思いっきり振り払った
「触るなと言ったでしょう!」
プチンと張り詰めていた何か?が切れた
リージアは、足早…というか最早ダッシュで扉に向かい、バタンっと扉を閉めた
「…えっ、嘘だろ」
あぁそうかい、と思いながらもここはムカつく気持ちを抑える
「それに見てみろ、プレゼントされたネクタイの素晴らしさを、センスが良いのだな」
チラリとリージアを見て笑うフェリクス
いや変わった物が好きなんだけど…ツッコミはこれくらいにしておこう
スゥーっと息を吐いて
「良かったですね」
にこりと微笑む
「あぁ、次はルシアの誕生日の」
「その前に解消しましょうね?ルシアの誕生日はルシアをエスコートしたいでしょう?」
ルシアの誕生日をこいつにエスコートされたくない、急がなくては!
「そんなに急ぐことか?ルシアも姉の婚約者が誰だか分かっているだろうに」
ルシアはフェリクスと付き合っている事で私を小馬鹿にしている。
今までルシアには大体のものは渡してきたし、譲ってきた。
だからこいつも引き取ってもらわなければもう気が済まない。
両親の愛情ですらルシアのものだった。
私と兄は厳しく育てられてきた…もう我慢の限界だ
「今回のことが終わったら解消してくれるって言ったではありませんか、約束と違います」
泣きそうな声を必死に抑え震える手を押さえつけてフェリクスを見る
「どうした?なぜ泣く」
驚くフェリクスがリージアに近寄り肩に触れてこようとした
「触らないで!早くルシアとくっついてよ、もう嫌なの、あなたの顔見たくないの」
涙が一筋流れた
これは悲しくて泣いているわけではなく、情けなかったり悔しかったり…そんな涙だ
「リージア、どうした?其方らしくない」
焦るフェリクス
「私らしいってなに?何が分かるのよ、もううんざりなの」
下を向くリージア、フェリクスの顔など見たくない
「何が気に入らない?」
バカだ!こいつ
「何回も言わせないで!何回目よ?好きな人ができたんだって。婚約をしている相手に言うこと?」
「内緒にはできないだろう?私にはリージアがいるのに」
意味がわからん。なんの言い訳だ…
「毎回毎回…好きな人ができて、今回こそはと思ってたのに解消してくれないし、」
「えっ!それ本気で言ってるの?」
本気で驚いているバカに虫唾が走る
「はぁっ?!」
そして怒りで時が止まる
「いや、冗談だと、思って、た?」
リージアが毛虫でも見る様な嫌悪感丸出しの目でフェリクスを睨むのでたじろぐバカ
「なんでよ!!」
「だって、普通婚約者に好きな人ができても、デートやお茶会の準備を手伝わないだろう?リージアは私の事を信頼しているから火遊びだと思って、手のひらで転がされているのかと思って、」
「信頼ですって?ばっかじゃないの?」
あまりのバカな言い訳に思いっきりバカと言ってしまった。怯むフェリクス
「えっ?違うのか…」
「違います!」
「いつもリージアの元に戻るから、それなら結婚する前までは遊んで良いよと言われているのかと…」
「はぁっ?!」
「違うのか…」
「もう限界!もう無理!!さようなら」
「ちょ、ちょっと待ってくれリージア、話が終わって、」
バカに腕を掴まれ思いっきり振り払った
「触るなと言ったでしょう!」
プチンと張り詰めていた何か?が切れた
リージアは、足早…というか最早ダッシュで扉に向かい、バタンっと扉を閉めた
「…えっ、嘘だろ」
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