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気合を入れて早起きします
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ピクニック当日朝早くから出かける事になる
兄が両親とルシアにうまく説明をしてくれた
なんて言ったのだろうか…こんなに朝早くから家を出るなんて、あり得ない話だが…
「ルイスさーん」
街のルイスの店に着くと既にパンを焼いている香りがした
「…すみません、もっと早く来られれば良かったんだけど」
申し訳なく思う、ルイスは今日も手伝ってくれるそうだ
「おはようございます、お嬢様…気にしないで良いよ、楽しみながらやっているしランチとして店に出すのも悪くない」
ルイスは朝から爽やかだ。
エプロンを付けて焼き菓子の準備を手伝う事になった。
ルイスは相変わらず教えるのが上手い。
パンが焼けて粗熱をとる
王宮のキッチンにて最終仕上げだ!
ルイスと共に裏口から王宮へと入る。兄が裏口の騎士達に話をしてくれていたので、すぐに通る事ができた、ありがたい
豹柄のパンにクリームを塗りフルーツを挟む
ネコ型のパンにはハムやチーズを
「これ何に使うんですか?」
ゼリーの様な物が入った型が冷やされている
「見てのお楽しみ、そろそろ良いか」
ケーキのスポンジもゼリーと同じ大きさきくり抜かれていた。
クリームを塗ってゼリーの様な物をスポンジの上に載せた。二層になって見た目にも美しいケーキの出来上がりだった
「…すごい!」
感心している時間はないのだがルイスの腕に脱帽だ
「ほら、手を休めないアイシングクッキーは時間との戦いだよ」
「はい!」
型抜きクッキーはルイスの店で作ってきたので、仕上げのアイシングだ
言っちゃなんだが上達した…
ルシアの好きなものを描きまくった
ドレスに靴にネコにイヌ…ついでにフェリクスの好きなネクタイや本も描いてやった
「出来ました!」
あとは乾燥を待つだけだ。
バスケット一杯にティータイムを楽しめる食事が詰め込まれた!
ルイスは相変わらずそそくさと逃げる様に、王宮を出た
メイド服に着替え、馬車に乗りフェリクスとルシアの後をついて行く
ルイスに出してもらった花が咲くお茶は淹れるのにコツがいるとのこと
その後ピクニック先の小高い丘の上でフェリクスとルシアがイチャつくのを横目で見ながら、テーブルのセッティングをする。
フェリクスの侍従が気が付き手伝ってくれた
「リージア様、なぜこの様な事を…」
申し訳なさそうな顔をしながら侍従は言う
「これで最後よ、あなたも殿下の我儘に付き合わされて大変ですね」
にこりと笑って返すと侍従は何ともいない顔をした
もちろん食事は気に入ってもらえてルシアはご機嫌だったしお茶も初めて見るものだから、フェリクスですら驚いていた
ルシアはお礼にとネクタイとピンを渡していたし、それをフェリクスは喜んで受け取っていた
よし!これで決まりだろう!
婚約解消だ!
後は任せて先に王宮へと戻り着替えよう
スキップをする勢いで廊下を歩いていたら、王太子一行が歩いている、後ろには兄まで!
すぐさま空いている部屋に入り身を隠す
「次、王太子殿下に見つかったら、全部吐かされちゃう…それは困るわね」
見つかると今までの努力は水の泡
やつから婚約解消と言って欲しいだけ
その為に今まで頑張ってきた!
しかし今日で最後だ!見つかるわけには行かない!
そぉーっと廊下を見ると既に王太子一行は廊下の角を曲がって姿がなかった!よし!
兄が両親とルシアにうまく説明をしてくれた
なんて言ったのだろうか…こんなに朝早くから家を出るなんて、あり得ない話だが…
「ルイスさーん」
街のルイスの店に着くと既にパンを焼いている香りがした
「…すみません、もっと早く来られれば良かったんだけど」
申し訳なく思う、ルイスは今日も手伝ってくれるそうだ
「おはようございます、お嬢様…気にしないで良いよ、楽しみながらやっているしランチとして店に出すのも悪くない」
ルイスは朝から爽やかだ。
エプロンを付けて焼き菓子の準備を手伝う事になった。
ルイスは相変わらず教えるのが上手い。
パンが焼けて粗熱をとる
王宮のキッチンにて最終仕上げだ!
ルイスと共に裏口から王宮へと入る。兄が裏口の騎士達に話をしてくれていたので、すぐに通る事ができた、ありがたい
豹柄のパンにクリームを塗りフルーツを挟む
ネコ型のパンにはハムやチーズを
「これ何に使うんですか?」
ゼリーの様な物が入った型が冷やされている
「見てのお楽しみ、そろそろ良いか」
ケーキのスポンジもゼリーと同じ大きさきくり抜かれていた。
クリームを塗ってゼリーの様な物をスポンジの上に載せた。二層になって見た目にも美しいケーキの出来上がりだった
「…すごい!」
感心している時間はないのだがルイスの腕に脱帽だ
「ほら、手を休めないアイシングクッキーは時間との戦いだよ」
「はい!」
型抜きクッキーはルイスの店で作ってきたので、仕上げのアイシングだ
言っちゃなんだが上達した…
ルシアの好きなものを描きまくった
ドレスに靴にネコにイヌ…ついでにフェリクスの好きなネクタイや本も描いてやった
「出来ました!」
あとは乾燥を待つだけだ。
バスケット一杯にティータイムを楽しめる食事が詰め込まれた!
ルイスは相変わらずそそくさと逃げる様に、王宮を出た
メイド服に着替え、馬車に乗りフェリクスとルシアの後をついて行く
ルイスに出してもらった花が咲くお茶は淹れるのにコツがいるとのこと
その後ピクニック先の小高い丘の上でフェリクスとルシアがイチャつくのを横目で見ながら、テーブルのセッティングをする。
フェリクスの侍従が気が付き手伝ってくれた
「リージア様、なぜこの様な事を…」
申し訳なさそうな顔をしながら侍従は言う
「これで最後よ、あなたも殿下の我儘に付き合わされて大変ですね」
にこりと笑って返すと侍従は何ともいない顔をした
もちろん食事は気に入ってもらえてルシアはご機嫌だったしお茶も初めて見るものだから、フェリクスですら驚いていた
ルシアはお礼にとネクタイとピンを渡していたし、それをフェリクスは喜んで受け取っていた
よし!これで決まりだろう!
婚約解消だ!
後は任せて先に王宮へと戻り着替えよう
スキップをする勢いで廊下を歩いていたら、王太子一行が歩いている、後ろには兄まで!
すぐさま空いている部屋に入り身を隠す
「次、王太子殿下に見つかったら、全部吐かされちゃう…それは困るわね」
見つかると今までの努力は水の泡
やつから婚約解消と言って欲しいだけ
その為に今まで頑張ってきた!
しかし今日で最後だ!見つかるわけには行かない!
そぉーっと廊下を見ると既に王太子一行は廊下の角を曲がって姿がなかった!よし!
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