9 / 55
フェリクス
しおりを挟む
「詳しくはまだ言えません、ちゃんと結果は報告しますから許してください」
リカルドが面白そうな顔をする
「へー、秘事か?」
続いてカインを見る
「悪い、ちゃんと報告するから今は見逃してほしい」
二人で頭を下げる
「…それは面白くないな、次おかしな行動をしたら必ず吐かせる」
「「はい」」
「リージアその妙な姿は意外と似合っている」
とてもいい笑顔で返された
「はい、恐れ入ります…それでは失礼します」
エプロンを掴み淑女の礼をする
どうしてこのタイミングでリカルドに遭遇してしまったのか…
早く着替えなければと別室に行き素早く着替える
「リージア様、王妃様がお呼びです」
メイドが呼びにくる
「…はいすぐに参りますわ」
王妃様に呼ばれ本日のお茶会の反省会がある。お菓子の種類が少なかったとの事…
やつのお茶会のお菓子で頭がいっぱいだったからだ、反省すべきところだった
はぁっと一つため息を吐き帰ろうと思ったら、フェリクスに呼ばれたとの事
…疲れた
「お呼びですか?」
フェリクスの私室だ。
「まぁ、まずは座ったらどうだ?」
席につきはぁと肩の力を抜く
「凄いよ!リージア!」
両手を広げ喜びを現すフェリクス
「何がですか?」
「あの喜びよう見ただろう?あの場にいたんだから!」
バレていたのか、そりゃバレるわな
「あぁそうですか、頑張った甲斐がありました、婚約解消は出来そうですか?」
ぞんざいな態度であるにも関わらず、フェリクスは気にせず言った
「次は外でデートしましょうと言われた、どこが良い?やっぱりオペラか?」
クネクネと気色の悪い動きをするフェリクス
「ねぇ、婚約解消してよ!こんなに頼んでいるのに、フェリクス殿下も好きな人と早く一緒になりたいでしょ?」
「次のデートが成功したら考えてやるよ、どこに行けば良いんだ?妹のことなんだからよく分かっているだろう?」
心の中でチッと舌打ちを打つ
心の中だから許して欲しい…
「ルシアがオペラなんて行って楽しめるわけがないでしょう!寝ますよ!」
腕を組みフェリクスを睨むリージア
「ではどこへ行けばいい?!」
前のめりになり聞いてくるフェリクス
「…今若い令嬢たちに人気の、イケメン俳優が出ている演劇なんてどうですか?」
今日の王妃様のお茶会で仕入れた情報だ、ルシアも気になっていた
「チケット取れる?」
フェリクスがリージアを見る
「え?私が取るんですか!」
驚きバンっと机を叩き立ち上がるリージア
「そりゃそうだろう?お忍びだからね、頑張ってよ、私の為に」
「婚約解消してくれるんでしょうね!」
ジロリとフェリクスを睨む
「破棄でも解消でもお望みのままに」
へらへらと笑うフェリクス
兄に頼んで頭をかち割ってやろうか!と思うほどのニヤついた顔に殺意が湧くがなんとか押さえつけて
「解消です!」
リカルドが面白そうな顔をする
「へー、秘事か?」
続いてカインを見る
「悪い、ちゃんと報告するから今は見逃してほしい」
二人で頭を下げる
「…それは面白くないな、次おかしな行動をしたら必ず吐かせる」
「「はい」」
「リージアその妙な姿は意外と似合っている」
とてもいい笑顔で返された
「はい、恐れ入ります…それでは失礼します」
エプロンを掴み淑女の礼をする
どうしてこのタイミングでリカルドに遭遇してしまったのか…
早く着替えなければと別室に行き素早く着替える
「リージア様、王妃様がお呼びです」
メイドが呼びにくる
「…はいすぐに参りますわ」
王妃様に呼ばれ本日のお茶会の反省会がある。お菓子の種類が少なかったとの事…
やつのお茶会のお菓子で頭がいっぱいだったからだ、反省すべきところだった
はぁっと一つため息を吐き帰ろうと思ったら、フェリクスに呼ばれたとの事
…疲れた
「お呼びですか?」
フェリクスの私室だ。
「まぁ、まずは座ったらどうだ?」
席につきはぁと肩の力を抜く
「凄いよ!リージア!」
両手を広げ喜びを現すフェリクス
「何がですか?」
「あの喜びよう見ただろう?あの場にいたんだから!」
バレていたのか、そりゃバレるわな
「あぁそうですか、頑張った甲斐がありました、婚約解消は出来そうですか?」
ぞんざいな態度であるにも関わらず、フェリクスは気にせず言った
「次は外でデートしましょうと言われた、どこが良い?やっぱりオペラか?」
クネクネと気色の悪い動きをするフェリクス
「ねぇ、婚約解消してよ!こんなに頼んでいるのに、フェリクス殿下も好きな人と早く一緒になりたいでしょ?」
「次のデートが成功したら考えてやるよ、どこに行けば良いんだ?妹のことなんだからよく分かっているだろう?」
心の中でチッと舌打ちを打つ
心の中だから許して欲しい…
「ルシアがオペラなんて行って楽しめるわけがないでしょう!寝ますよ!」
腕を組みフェリクスを睨むリージア
「ではどこへ行けばいい?!」
前のめりになり聞いてくるフェリクス
「…今若い令嬢たちに人気の、イケメン俳優が出ている演劇なんてどうですか?」
今日の王妃様のお茶会で仕入れた情報だ、ルシアも気になっていた
「チケット取れる?」
フェリクスがリージアを見る
「え?私が取るんですか!」
驚きバンっと机を叩き立ち上がるリージア
「そりゃそうだろう?お忍びだからね、頑張ってよ、私の為に」
「婚約解消してくれるんでしょうね!」
ジロリとフェリクスを睨む
「破棄でも解消でもお望みのままに」
へらへらと笑うフェリクス
兄に頼んで頭をかち割ってやろうか!と思うほどのニヤついた顔に殺意が湧くがなんとか押さえつけて
「解消です!」
13
お気に入りに追加
2,259
あなたにおすすめの小説


断罪される前に市井で暮らそうとした悪役令嬢は幸せに酔いしれる
葉柚
恋愛
侯爵令嬢であるアマリアは、男爵家の養女であるアンナライラに婚約者のユースフェリア王子を盗られそうになる。
アンナライラに呪いをかけたのはアマリアだと言いアマリアを追い詰める。
アマリアは断罪される前に市井に溶け込み侯爵令嬢ではなく一市民として生きようとする。
市井ではどこかの王子が呪いにより猫になってしまったという噂がまことしやかに流れており……。

【完結】婚約破棄される未来見えてるので最初から婚約しないルートを選びます
21時完結
恋愛
レイリーナ・フォン・アーデルバルトは、美しく品格高い公爵令嬢。しかし、彼女はこの世界が乙女ゲームの世界であり、自分がその悪役令嬢であることを知っている。ある日、夢で見た記憶が現実となり、レイリーナとしての人生が始まる。彼女の使命は、悲惨な結末を避けて幸せを掴むこと。
エドウィン王子との婚約を避けるため、レイリーナは彼との接触を避けようとするが、彼の深い愛情に次第に心を開いていく。エドウィン王子から婚約を申し込まれるも、レイリーナは即答を避け、未来を築くために時間を求める。
悪役令嬢としての運命を変えるため、レイリーナはエドウィンとの関係を慎重に築きながら、新しい道を模索する。運命を超えて真実の愛を掴むため、彼女は一人の女性として成長し、幸せな未来を目指して歩み続ける。

【完結】気付けばいつも傍に貴方がいる
kana
恋愛
ベルティアーナ・ウォール公爵令嬢はレフタルド王国のラシード第一王子の婚約者候補だった。
いつも令嬢を隣に侍らす王子から『声も聞きたくない、顔も見たくない』と拒絶されるが、これ幸いと大喜びで婚約者候補を辞退した。
実はこれは二回目人生だ。
回帰前のベルティアーナは第一王子の婚約者で、大人しく控えめ。常に貼り付けた笑みを浮かべて人の言いなりだった。
彼女は王太子になった第一王子の妃になってからも、弟のウィルダー以外の誰からも気にかけてもらえることなく公務と執務をするだけの都合のいいお飾りの妃だった。
そして白い結婚のまま約一年後に自ら命を絶った。
その理由と原因を知った人物が自分の命と引き換えにやり直しを望んだ結果、ベルティアーナの置かれていた環境が変わりることで彼女の性格までいい意味で変わることに⋯⋯
そんな彼女は家族全員で海を隔てた他国に移住する。
※ 投稿する前に確認していますが誤字脱字の多い作者ですがよろしくお願いいたします。
※ 設定ゆるゆるです。

旦那様は離縁をお望みでしょうか
村上かおり
恋愛
ルーベンス子爵家の三女、バーバラはアルトワイス伯爵家の次男であるリカルドと22歳の時に結婚した。
けれど最初の顔合わせの時から、リカルドは不機嫌丸出しで、王都に来てもバーバラを家に一人残して帰ってくる事もなかった。
バーバラは行き遅れと言われていた自分との政略結婚が気に入らないだろうと思いつつも、いずれはリカルドともいい関係を築けるのではないかと待ち続けていたが。

あなたには、この程度のこと、だったのかもしれませんが。
ふまさ
恋愛
楽しみにしていた、パーティー。けれどその場は、信じられないほどに凍り付いていた。
でも。
愉快そうに声を上げて笑う者が、一人、いた。
婚約破棄されましたが、帝国皇女なので元婚約者は投獄します
けんゆう
ファンタジー
「お前のような下級貴族の養女など、もう不要だ!」
五年間、婚約者として尽くしてきたフィリップに、冷たく告げられたソフィア。
他の貴族たちからも嘲笑と罵倒を浴び、社交界から追放されかける。
だが、彼らは知らなかった――。
ソフィアは、ただの下級貴族の養女ではない。
そんな彼女の元に届いたのは、隣国からお兄様が、貿易利権を手土産にやってくる知らせ。
「フィリップ様、あなたが何を捨てたのかーー思い知らせて差し上げますわ!」
逆襲を決意し、華麗に着飾ってパーティーに乗り込んだソフィア。
「妹を侮辱しただと? 極刑にすべきはお前たちだ!」
ブチギレるお兄様。
貴族たちは青ざめ、王国は崩壊寸前!?
「ざまぁ」どころか 国家存亡の危機 に!?
果たしてソフィアはお兄様の暴走を止め、自由な未来を手に入れられるか?
「私の未来は、私が決めます!」
皇女の誇りをかけた逆転劇、ここに開幕!

離れ離れの婚約者は、もう彼の元には戻らない
月山 歩
恋愛
婚約中のセシーリアは隣国より侵略され、婚約者と共に逃げるが、婚約者を逃すため、深い森の中で、離れ離れになる。一人になってしまったセシーリアは命の危機に直面して、自分の力で生きたいと強く思う。それを助けるのは、彼女を諦めきれない幼馴染の若き王で。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる