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フェリクス
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「詳しくはまだ言えません、ちゃんと結果は報告しますから許してください」
リカルドが面白そうな顔をする
「へー、秘事か?」
続いてカインを見る
「悪い、ちゃんと報告するから今は見逃してほしい」
二人で頭を下げる
「…それは面白くないな、次おかしな行動をしたら必ず吐かせる」
「「はい」」
「リージアその妙な姿は意外と似合っている」
とてもいい笑顔で返された
「はい、恐れ入ります…それでは失礼します」
エプロンを掴み淑女の礼をする
どうしてこのタイミングでリカルドに遭遇してしまったのか…
早く着替えなければと別室に行き素早く着替える
「リージア様、王妃様がお呼びです」
メイドが呼びにくる
「…はいすぐに参りますわ」
王妃様に呼ばれ本日のお茶会の反省会がある。お菓子の種類が少なかったとの事…
やつのお茶会のお菓子で頭がいっぱいだったからだ、反省すべきところだった
はぁっと一つため息を吐き帰ろうと思ったら、フェリクスに呼ばれたとの事
…疲れた
「お呼びですか?」
フェリクスの私室だ。
「まぁ、まずは座ったらどうだ?」
席につきはぁと肩の力を抜く
「凄いよ!リージア!」
両手を広げ喜びを現すフェリクス
「何がですか?」
「あの喜びよう見ただろう?あの場にいたんだから!」
バレていたのか、そりゃバレるわな
「あぁそうですか、頑張った甲斐がありました、婚約解消は出来そうですか?」
ぞんざいな態度であるにも関わらず、フェリクスは気にせず言った
「次は外でデートしましょうと言われた、どこが良い?やっぱりオペラか?」
クネクネと気色の悪い動きをするフェリクス
「ねぇ、婚約解消してよ!こんなに頼んでいるのに、フェリクス殿下も好きな人と早く一緒になりたいでしょ?」
「次のデートが成功したら考えてやるよ、どこに行けば良いんだ?妹のことなんだからよく分かっているだろう?」
心の中でチッと舌打ちを打つ
心の中だから許して欲しい…
「ルシアがオペラなんて行って楽しめるわけがないでしょう!寝ますよ!」
腕を組みフェリクスを睨むリージア
「ではどこへ行けばいい?!」
前のめりになり聞いてくるフェリクス
「…今若い令嬢たちに人気の、イケメン俳優が出ている演劇なんてどうですか?」
今日の王妃様のお茶会で仕入れた情報だ、ルシアも気になっていた
「チケット取れる?」
フェリクスがリージアを見る
「え?私が取るんですか!」
驚きバンっと机を叩き立ち上がるリージア
「そりゃそうだろう?お忍びだからね、頑張ってよ、私の為に」
「婚約解消してくれるんでしょうね!」
ジロリとフェリクスを睨む
「破棄でも解消でもお望みのままに」
へらへらと笑うフェリクス
兄に頼んで頭をかち割ってやろうか!と思うほどのニヤついた顔に殺意が湧くがなんとか押さえつけて
「解消です!」
リカルドが面白そうな顔をする
「へー、秘事か?」
続いてカインを見る
「悪い、ちゃんと報告するから今は見逃してほしい」
二人で頭を下げる
「…それは面白くないな、次おかしな行動をしたら必ず吐かせる」
「「はい」」
「リージアその妙な姿は意外と似合っている」
とてもいい笑顔で返された
「はい、恐れ入ります…それでは失礼します」
エプロンを掴み淑女の礼をする
どうしてこのタイミングでリカルドに遭遇してしまったのか…
早く着替えなければと別室に行き素早く着替える
「リージア様、王妃様がお呼びです」
メイドが呼びにくる
「…はいすぐに参りますわ」
王妃様に呼ばれ本日のお茶会の反省会がある。お菓子の種類が少なかったとの事…
やつのお茶会のお菓子で頭がいっぱいだったからだ、反省すべきところだった
はぁっと一つため息を吐き帰ろうと思ったら、フェリクスに呼ばれたとの事
…疲れた
「お呼びですか?」
フェリクスの私室だ。
「まぁ、まずは座ったらどうだ?」
席につきはぁと肩の力を抜く
「凄いよ!リージア!」
両手を広げ喜びを現すフェリクス
「何がですか?」
「あの喜びよう見ただろう?あの場にいたんだから!」
バレていたのか、そりゃバレるわな
「あぁそうですか、頑張った甲斐がありました、婚約解消は出来そうですか?」
ぞんざいな態度であるにも関わらず、フェリクスは気にせず言った
「次は外でデートしましょうと言われた、どこが良い?やっぱりオペラか?」
クネクネと気色の悪い動きをするフェリクス
「ねぇ、婚約解消してよ!こんなに頼んでいるのに、フェリクス殿下も好きな人と早く一緒になりたいでしょ?」
「次のデートが成功したら考えてやるよ、どこに行けば良いんだ?妹のことなんだからよく分かっているだろう?」
心の中でチッと舌打ちを打つ
心の中だから許して欲しい…
「ルシアがオペラなんて行って楽しめるわけがないでしょう!寝ますよ!」
腕を組みフェリクスを睨むリージア
「ではどこへ行けばいい?!」
前のめりになり聞いてくるフェリクス
「…今若い令嬢たちに人気の、イケメン俳優が出ている演劇なんてどうですか?」
今日の王妃様のお茶会で仕入れた情報だ、ルシアも気になっていた
「チケット取れる?」
フェリクスがリージアを見る
「え?私が取るんですか!」
驚きバンっと机を叩き立ち上がるリージア
「そりゃそうだろう?お忍びだからね、頑張ってよ、私の為に」
「婚約解消してくれるんでしょうね!」
ジロリとフェリクスを睨む
「破棄でも解消でもお望みのままに」
へらへらと笑うフェリクス
兄に頼んで頭をかち割ってやろうか!と思うほどのニヤついた顔に殺意が湧くがなんとか押さえつけて
「解消です!」
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