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ルイスとの共同作業
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「お嬢様!こっちです」
侍女に言われこっそりと着替える
所謂メイド服だ!
「ルイスさん、お待たせしました!」
ギョッとするルイス
「えっ?リージアお嬢様…どうしたんですか…そのような衣装、まるでメイドさんじゃないですか!」
「詳しいことは、後から!急いで作らないと間に合わないぃ…!」
王妃様のお茶会が終わり、フェリクスとルシアのお茶会がある
茶ばかり飲んで何が楽しいんだか!
せっせとルイスの指示通りに手を動かす。
テキパキと作業を終わらせ
「出来たぁ!」
カラフルなミルクレープやイチゴ飴、ルシアが好きな動物のアイシングクッキーだ!
これは見た目にも華やかだ!
「お疲れ様でしたルイスさん!ありがとうございます」
ほぼルイスが作ってくれていて、仕上げを手伝うと言う感じだった
「いえ、契約ですからね、こちらこそありがとうございました、僕は人に見つかる前に帰りますね」
そそくさと厨房を出て行った。
厨房といっても今は使われていない小さなキッチンのようなところだ
「お茶会のバラ園まで急がないと!」
侍女とメイドを連れて、お茶会のテーブルを準備する。
「よし!完璧」
ルシアが好きなパステルカラーで仕上げる
飲み物はルイスの店のカラフルなジュースだ。
甘いものが好きなのだから、甘いものを食べて甘いもので流し込めば良い!
兄に言うと砂糖水でも出しておけと言いそうだが…やつには珈琲でも出しておこう
用意されているテーブルにフェリクスとルシアが並んでやってきた。
リージアの目立つピンクゴールドの髪は三角巾のようなもので隠し、紫の瞳はメガネを掛けた。
フェリクスの侍従はリージアに気づきギョッとした顔をしているが、しっ!と口に指を当て制した
「わぁ!なんて素敵な場所でしょう」
フェリクスがエスコートする形で席に着かせ、座ったタイミングでケーキを出した
「可愛いぃぃーー♡」
ルシアが興奮した様子で感想を言う
「すごい!すごい!ルシアの好みがよくお分かりですね!」
フェリクスを熱のこもった目で見つめる
「そうかい?喜んでもらえたなら嬉しいよ」
ふっと前髪を掻き上げる
白けた目をして二人を見るリージアをハラハラした顔で見るフェリクスの侍従…
次は見た目にも美しい青いお茶にレモンの絞り汁を添える
リージアは声色を変えて
「こちらのレモンを入れてお飲みください」
勿論シロップも付けてある
「はーい」
レモンを入れると
「わぁっ!紫色に変わった!すごいですね、フェリクス様ぁ」
目がキラキラとするルシア
その後もイチゴ飴をだし
「可愛いぃー」
アイシングクッキーを出し
「感激ですぅー」
ふぅーっと額の汗を拭うリージア
やり切った!
これだけ喜びの声を聞いた、満足してそっとお茶会から抜け出すことにした
スキップでもしそうな勢いで廊下を歩いていると
「リージア?」
怪訝な声ご聞こえた…振り向きたくないので
「いえ、人違いです、失礼します!」
声色を変え頭を下げたまま去ろうとするも
「俺がリージアを間違えるわけないだろう」
「ですよね、お兄様」
にこりと微笑む
「なんでメイド服を着てるんだ?」
ごにょごにょと耳元で例のやつ!と囁く
「あぁ…そうかって!お前が給仕したのか!?」
「しっ!声が大きいです」
カインの口に手を当てると、見られてはいけない人物と目が合った
「リカルド王太子殿下…えへっお久しぶりです」
ガクッと肩を落とし声が小さくなる
「聞かせてもらおうか?リージア」
侍女に言われこっそりと着替える
所謂メイド服だ!
「ルイスさん、お待たせしました!」
ギョッとするルイス
「えっ?リージアお嬢様…どうしたんですか…そのような衣装、まるでメイドさんじゃないですか!」
「詳しいことは、後から!急いで作らないと間に合わないぃ…!」
王妃様のお茶会が終わり、フェリクスとルシアのお茶会がある
茶ばかり飲んで何が楽しいんだか!
せっせとルイスの指示通りに手を動かす。
テキパキと作業を終わらせ
「出来たぁ!」
カラフルなミルクレープやイチゴ飴、ルシアが好きな動物のアイシングクッキーだ!
これは見た目にも華やかだ!
「お疲れ様でしたルイスさん!ありがとうございます」
ほぼルイスが作ってくれていて、仕上げを手伝うと言う感じだった
「いえ、契約ですからね、こちらこそありがとうございました、僕は人に見つかる前に帰りますね」
そそくさと厨房を出て行った。
厨房といっても今は使われていない小さなキッチンのようなところだ
「お茶会のバラ園まで急がないと!」
侍女とメイドを連れて、お茶会のテーブルを準備する。
「よし!完璧」
ルシアが好きなパステルカラーで仕上げる
飲み物はルイスの店のカラフルなジュースだ。
甘いものが好きなのだから、甘いものを食べて甘いもので流し込めば良い!
兄に言うと砂糖水でも出しておけと言いそうだが…やつには珈琲でも出しておこう
用意されているテーブルにフェリクスとルシアが並んでやってきた。
リージアの目立つピンクゴールドの髪は三角巾のようなもので隠し、紫の瞳はメガネを掛けた。
フェリクスの侍従はリージアに気づきギョッとした顔をしているが、しっ!と口に指を当て制した
「わぁ!なんて素敵な場所でしょう」
フェリクスがエスコートする形で席に着かせ、座ったタイミングでケーキを出した
「可愛いぃぃーー♡」
ルシアが興奮した様子で感想を言う
「すごい!すごい!ルシアの好みがよくお分かりですね!」
フェリクスを熱のこもった目で見つめる
「そうかい?喜んでもらえたなら嬉しいよ」
ふっと前髪を掻き上げる
白けた目をして二人を見るリージアをハラハラした顔で見るフェリクスの侍従…
次は見た目にも美しい青いお茶にレモンの絞り汁を添える
リージアは声色を変えて
「こちらのレモンを入れてお飲みください」
勿論シロップも付けてある
「はーい」
レモンを入れると
「わぁっ!紫色に変わった!すごいですね、フェリクス様ぁ」
目がキラキラとするルシア
その後もイチゴ飴をだし
「可愛いぃー」
アイシングクッキーを出し
「感激ですぅー」
ふぅーっと額の汗を拭うリージア
やり切った!
これだけ喜びの声を聞いた、満足してそっとお茶会から抜け出すことにした
スキップでもしそうな勢いで廊下を歩いていると
「リージア?」
怪訝な声ご聞こえた…振り向きたくないので
「いえ、人違いです、失礼します!」
声色を変え頭を下げたまま去ろうとするも
「俺がリージアを間違えるわけないだろう」
「ですよね、お兄様」
にこりと微笑む
「なんでメイド服を着てるんだ?」
ごにょごにょと耳元で例のやつ!と囁く
「あぁ…そうかって!お前が給仕したのか!?」
「しっ!声が大きいです」
カインの口に手を当てると、見られてはいけない人物と目が合った
「リカルド王太子殿下…えへっお久しぶりです」
ガクッと肩を落とし声が小さくなる
「聞かせてもらおうか?リージア」
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